愛犬が胃がんにかかった際のステージ別症状と治療法

 

犬の胃がんは、かなり発見が難しい癌とされています。

残念ながら初期症状はほとんど何もありません。

これは人間の胃がんの場合も同様です。

自覚症状が出て胃がんが発見されるケースでは、既に中期以降の状態となってしまっています。

このように自覚症状がないため、人間の場合では、胃がんが発見されるのは気になる症状が出たからではなく、健康診断や人間ドッグなどによる胃カメラや、バリウム検査を行った結果、偶然見つかるというものが殆どです。

今回は、犬の胃がんをステージ別に分けて、その段階での症状と治療法について紹介します。

 

犬の胃がんのステージ別症状

 

「初期症状」

残念ながら犬の胃がんには、初期症状というものはありません。

初期段階では、まだ元気もあるし、食欲なども低下しません

このため外見から愛犬の異常を見分けることは不可能だといえます。

初期症状の段階で犬の胃がんが発見されるケースは、偶然に頼る以外ないといえます。

ただし犬の場合、定期診断などでも、人間のように胃カメラやバリウム検査を行うものではありません。

このため偶然他の病気やケガなどのため、レントゲンやCTなどを行って、早期に発見されるケースが生じる可能性に期待することとなります。

特に体が小さな小型犬であれば、関節などのレントゲンを撮ってもお腹まで写り込むため、偶然発見されるケースがあります。

なお胃がんの場合、愛犬が元気にしていても、散歩中に度々嘔吐するようなケースがあります。

大抵、ある程度歩いた後での散歩の終盤に起こることが多いようですが、食物が消化しきれていない状態で吐くことは少なく、結構飼い主さんも気にせず見逃しがちとなります。

また胃がんは出血を伴うため、貧血になりがちです。

普段の生活では元気に見えても、運動したり散歩の最中になどに座り込むなど直ぐ疲れてしまう様子が感じ取れた場合などのSOS信号を見逃さないように留意しましょう。

胃がんは初期状態ではほとんど何の症状も起こらない病気のため、このようなちょっとした気になる症状でも、獣医師に相談してみることが大切となります。

 

「中期症状」

主な症状は以下の通りです

主な症状
・食欲が低下し出す

・元気がなくなる

・体重が減少する

・餌をよく吐く

・下痢や便秘を頻繁に起こす

犬の胃がんは中期になれば、上記のようにいろいろな症状が現れだします。

このため、飼い主さんが愛犬の胃がんに気づいてあげられるのが、ほとんどのケースで中期以降となります。

しかし残念ながら、この段階まで胃がんが進んでしまうと、ほぼ他の箇所に転移してしまっています。

転移してしまっていれば、もはや手術も不可能となってしまいます。

とにかく少しでも早く胃がんに気づいてあげるために、体重管理は定期的に行い、ウンチは飼い主さんが毎日交換するため、必ず状態をチェックする習慣を身につけ、少しでも普段と異なる異常に早く気づいてあげられるように注意しておきましょう。

 

「後期症状」

主な症状は以下の通りです

主な症状
・食べ物が食べられなくなる

・腹部にしこりができる

・腹水が溜まる

・黄疸が出る

・激しい嘔吐を繰り返す

・重度の貧血を起こす

上記のような症状が出だす胃がんの後期症状となってくると、もはや延命治療よりも、痛みを弱めてあげたりすることが大切であり、愛犬の生きている間の生活の質(QOL)をできるだけ高めてあげて欲しいと思います。

 

犬の胃がんの嘔吐の原因

 

愛犬が胃がんにかかった際の症状の特徴の一つが、よく嘔吐を起こすことです。

胃がんによる嘔吐原因は、次の2つの症状が考えられます。

 

1.幽門狭窄

幽門と呼ばれる部位が胃の出口部分にあります。

胃がんによる腫瘍の為に、この箇所が狭くなってしまうと、胃の内容物が十二指腸に流れていきにくくなり、その結果、胃が内容物で満たされてしまい、嘔吐してしまうこととなります。

 

2.噴門狭窄

噴門は胃の入り口部分にあります。

この箇所に腫瘍ができて狭くなってしまうと、食べ物が上手く入りずらくなり、その影響で胃液が逆流したりして、嘔吐しやすくなってしまいます。

噴門狭窄の場合は、原因が胃癌と食道がんの両方の可能性があります。

 

犬の胃がんの主な治療法

 

犬が胃がんを始めとする癌になった場合の主な治療が以下の通りです。

 

「手術」

手術により癌を切除します。

手術方法は、進行度などの具合も考慮して、内視鏡や腹腔鏡による開腹しない形の手術と、開腹手術との2つの方法に大別されます。

ただし手術が可能な条件としては、手術や全身麻酔に耐えられる体力が必要となり、高齢犬の場合は困難となります。

また、癌が転移してしまった状態まで進行したケーでは、手術が不可能です。

 

「放射線治療」

手術で切除ができない状態まで癌が進んだケースでは、放射線治療が行われます。

また、再発・転移した癌に対して、放射線治療を実施して、癌細胞の縮小・破壊を目的として使用します。

 

「抗がん剤治療」

抗がん剤治療の主な目的は、癌の大きさを少しでも小さくして手術で摂取しやすいようにしたり、また手術後の癌の再発を予防するために使用されたりする治療法となります。

手術が不可能になった段階の治療としても用いられます。

 

「免疫治療」

免疫治療は、癌を破壊する目的で実施される比較的新しい治療法です。

免疫細胞を作る物質であるサイトカインを使用したり、免疫力向上のためのワクチンを使用します。

 

犬の胃がんのステージ別治療法

 

「初期状態での犬の胃がんの治療法」

初期状態で胃がんを発見できることは非常に稀ですが、その場合、次の3つの治療法が実施されます。

1.開腹手術

2.抗がん剤

3.免疫療法

初期状態で胃がんを発見できたケースでは、転移の心配がまずないため、開腹手術を行って、胃がんを摘出してしまえば完治が可能となります。

このため開腹手術を治療目的として、それに抗がん剤と免疫療法を併用して、開腹手術を行うまでに少しでも癌のサイズが小さくなるように試みる治療が行われます。

 

「中期状態での犬の胃がんの治療法」

犬の胃がんの場合は、ほとんどすべてのケースにおいて、中期状態での発見となります。

中期状態の胃がんとなると、前述した原因の項目のように、かなり目立つ自覚症状が現れ出すため、発見に繋がっていきます。

中期状態で胃がんが発見された場合の治療法も、基本的には早期状態での発見の場合と同様に、開腹手術・抗がん剤治療・免疫療法の3つの治療が中心となります。

ただし中期状態での胃がんとなると、他の部位に移転していることが多くなり、開腹手術ができないことも多くなります。

なお本来であれば、放射線治療も有効な癌治療となりますが、現実問題として、よほど大きな設備の整った動物病院でないと設置されていません。

このため、一般的には犬の放射線治療はほとんど行われていません。

 

「後期状態での犬の胃がんの治療法」

後期の胃がんの場合は、もはやほとんど食べ物を受け付けなくなっており、腹水が溜まったり、黄疸が出るなどかなり重度の症状が現れています。

すでにこの状態では転移が進み、開腹手術は不可能です。

このため治療法は、少しでも癌の進行を遅らせるための免疫療法、抗がん剤が中心となります。

 

愛犬が胃がんになるケースは、ほとんどが10歳以降の高齢犬です。

このため、中期以降の癌が転移した状況同様に、全身麻酔が伴う危険な開腹手術を選択できないケースも多いものです。

このようなケースでは、先ほども少し述べましたが、延命治療のみにこだわるよりも、愛犬の生きている間の生活の質(QOL)をできるだけ高めてあげてあげることが重要になってきます。

犬の本来の寿命を考慮すれば、12歳くらいの老犬になってから癌になった場合、ほぼ寿命を達成しています。

このため下手に苦しい治療を行うよりも、痛みを和らげ、生活の質(QOL)をあげることを考える必要もあります。

これは非常に難しい問題ですが、真剣に考える問題といえます。

抗がん剤は、かなり副作用が厳しいことも常識です。

このため最近は、犬が人間より病気に対する回復力が高いこともあり、免疫療法や食事療法を中心として治療するケースも増えてきています。

確かにあまり辛い治療をするよりも、痛みを柔らげ、少しでも楽しい貴重な時間を愛犬と共有する方が良い場合もあり得ます。

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