チワワに教えてしつけるべきコマンド(指示)10選!守るべき注意点

あなたは、コマンドという言葉を知っていますか?
愛犬のしつけを行う上で、役立つドッグトレーニングが「コマンド」です。
コマンドの意味は、命令や、指揮をすることとなります。
よりよい犬と飼い主の関係を築くために、絶対必要で役立ちます。

コマンドを分かりやすく説明すれば、犬と人とのコミュニケーションを円滑にする言葉のようなものと言えば、理解しやすく感じます。
チワワをしつけるに際して、コマンドを覚えさせることが、とても大切であり役立ちます。
コマンドには多くのメリットがあり、愛犬との信頼関係を築き上げるためには必要不可欠といえ、また、他の人やワンちゃんに危害を加えないためなどにも役立ちます。
しいては、愛犬の命を守るためにも効果を発揮します。

コマンドを使う場面はたくさんありますが、最初からそう簡単にはチワワは覚えてまくれません。
焦らずワンちゃんの反応を確認しながら、コマンドにしたがって愛犬が動けるようになるように、根気よくくり返し、工夫しながらトレーニングしていく必要があります。

日常生活の中で、自然にコマンドを使っていくことで、チワワはどんどん飼い主のコマンドに俊敏に反応出来るようになっていきます。
愛犬がコマンドを覚えてくれると、たくさんのメリットが生じます。
ワンちゃんが興奮した時にも、落ち着かせることが可能となります。
チワワを少し待たせる時なども、自然に待たせることが可能となり、お互いにリラックスできます。

今回は、必要不可欠な、チワワに絶対覚えさせるべき10個のコマンドを紹介します。

コマンドの守るべき注意点

コマンドの注意点として、絶対に守るべきポイントがあります。
それは、あなたとチワワの間で「一度決めたコマンドは変えない」という普遍の約束事です。

あなたが、必ずいつも同じコマンドをチワワに指示することで、ワンちゃんは何回も同じ言葉を聞き、そのコマンドの意味を覚えていきます。
つまりあなたがいつもであれば、「Sit(シィット)」と言って、チワワにお座りをさせるコマンド指示をしているのに、今日は急に「お座り」と日本語で言えば、チワワは意味が理解できるはずがありません。
混乱が生じてしまいます。

このため、一度決めたコマンドは、決して途中で変更してはいけません。
なお、家族がみんなでコマンド指示を出す場合、必ず意思統一して、全員が同じコマンドを使うようにしてください。

ハンドサインをコマンドに加える

これは少し上級編になりますが、コマンドを出すときに、同時にジェスチャーなどのハンドサインを一緒に行ってみましょう。
何か難しく感じる飼い主さんもみえるかもしれませんが、決して難しくはありませんが、面倒です。
声だけですむところの指示に、ジェスチャーを加えるわけだからです。

しかし、何度も行っていると慣れてきて、自然に行えるようになります。
チワワが覚えるように、飼い主さんも体が勝手に反応して、だすべきハンドサインを自然に覚えていきます。
なお、ここでも大事なポイントがあります。
実はこれは、先ほど話したこととまったく同様のことです。

一度決めた「ハンドサイン」を決して途中で変更しないことです。
理由は、まったく先ほどと同じです。

チワワがハンドサインを覚えてくれると、声を出さなくても、飼い主さんのハンドサインを見て、チワワがコマンドを実施してくれるようになります。
ここまでなると、とても楽にコマンドが行えるようになります。

それでは具体的に、10個のコマンドについて紹介します。

チワワに学ばせる10個のコマンド
1.Sit(シィット・お座り・スワレ)

2.Stay(ステイ・待て・ヨシ)

3.Down(ダウン・伏せ)

4.Come(カム・来い)

5.Heel(ヒール・ツケ)、ヒールポジションにつく

6.House(ハウス)、ケージやクレートに入る

7.No(ノウ・ダメ)

8.Drop(ドロップ・放せ)

9.ホエロ(吠えろ・ワン)

10.オテ・オカワリ

これらの10のコマンドをチワワに覚えさせておきましょう。
愛犬との日常生活が、とてもスムーズになり、快適にそして安全に暮らせますよ。
それでは、詳しく紹介していきます。

1.Sit(シィット・お座り・スワレ)

Sitコマンドは、チワワをその場で座らせるという基本的なしつけです。
ワンちゃんが、興奮してしまったときには、まずはSit(シィット)コマンドで、お座りをさせます。

Sitが出来ると、狭い道で人とすれ違うときや、家で来客が来たとき、玄関を開けたとき、車から降りる際など、いろんなシュミレーションで愛犬を飛び出さないようにできるので、とても有効なしつけです。
愛犬にエサを与える時などにも、Sitコマンドは使用できます。

飼い主さんからのSitのコマンドに従って、チワワがお座り出来るようになれば、興奮状態になっても、落ち着きを取り戻すことができます。
チワワがお座りできた状態で、声をかけてあげたり、カラダを撫でてあげれば、落ち着きを取り戻すことが可能となります。

覚えさせ方は、おやつなどのご褒美を手に持ち、鼻先に近づけて嗅がせながら、Sit(シィット)と言いながら、おやつを持った手を犬の頭の上の方へ動かします。
すると、通常はチワワは、自然とおすわりのポーズになるので、上手くできたケースでは直ぐに褒めながらおやつをあげます。
上手くお座りできない場合は、もう一方の手を愛犬の頭の後ろや背中にもっていき、軽く押さえながらお座りさせます。
チワワが地面にお尻をついたら、そのタイミングで、Sit(シィット)と声に出しコマンドを出します。
上手くできた時点でおやつを与えます。

2.Stay(ステイ・待て・ヨシ)

Stayのコマンドは、チワワをその場で動かずに待つことが出来るようにすることです。
チワワに手の平を向け、制するようにかざし、「ステイ」と声をかけましょう。
ステイのコマンドで待つ体制は、まずは座れの体制で行いましょう。
もしも、伏せの体制でしつけることが可能であれば、長い時間待ちやすくなり、一層効果が発揮できます。

短い時間から、徐々に待つ時間を延ばしてしつけていきます。
しっかり待つことに成功すれば、ご褒美を必ず与えて仕込んでいきましょう。
チワワにとって待つ動作は、色々な誘惑に打ち勝かって待つことが必要なコマンドであり、なかなかレベルが高く、最初は苦労しますが、最も覚えさせたいコマンドのひとつです。

Stayのコマンドが身に付けば、勝手に外に飛び出すようなことが防げます。
飼い主さんが、店で用事をすますまで、お利巧で待つことができてしまいます。
来客が訪れた時も、飛び出すこともなくせます。

また同時に無駄吠えも防止できてしまいます。
散歩中に他の犬と出会ったときに起こるトラブルも、ステイで待った状態でやり過ごすことが可能になり、他の人やワンちゃんに危害を加える危険を防止できるので、利点が多く優先して覚えさせたいコマンドです。
また、最も心配なワンちゃんが道路に飛び出す事故防止にもつながり、大事な愛犬の命を守ることも可能となる、ありがたい絶対に必要となるコマンドです。

3.Down(ダウン・伏せ)

Downのコマンドは、チワワのお腹を地面に付けさす無防備な状態にさせるものです。
ワンちゃんにとっては服従の姿勢であり、飼い主さんとの主従関係がしっかりと築けていないと、なかなか言うことを聞いてくれないコマンドです。

しつけの仕方は、お座りさせた状態で鼻先にご褒美のおやつをもっていきます。
そのご褒美を真下の地面にもっていくことで、チワワの意識を下に持っていき、そこから今度はご褒美を犬の前方に遠ざけていくことにより、伏せの姿勢をさせます。

チワワがDownのコマンドを覚えてくれれば、完全に主従関係が築けていると考えられます。

Downのコマンドは、Stayのコマンド姿勢よりさらに動きにくい状態にチワワが成っているため、さらに長く待たせることができて、店で買い物をする時などより安心できます。

4.Come(カム・来い)

Comeコマンドは、服従訓練のひとつであり、「カム」と呼べば、飼い主の元へ必ず来るようにしつけることです。
Comeコマンドを愛犬に身に着けさせることで、チワワが危ない場所へ行こうとしているときなど、危険を回避することができます。
逃走や他の犬とのケンカなどを防ぐことが可能となり、愛犬のケガやトラブルを防ぐためにも覚えさるべき大切なしつけです。

5.Heel(ヒール・ツケ)

Heelコマンドは、愛犬との散歩に際して、飼い主の横にチワワが付いて、同じペースで歩くしつけです。
賑やかな人通りが多い場所や、歩道がない場所を歩くケースでは、Heelコマンドを覚えさせることで、愛犬の飛び出しを防ぎ、自動車や自転車などとの接触を防止できます。

飼い主が愛犬の動きをコントロールできるようになるため、チワワを危険から守ることができます。
散歩時の心配の一つである拾い食いも防ぐことができます。

6.House(ハウス)

Houseコマンドは、チワワがケージやクレート、キャリーバッグなどに入るためのしつけです。
Houseを身につけておけば、病院などへ行くお出かけのときに役立つコマンドです。
お出かけの際に、抱っこで行くという飼い主さんも多いでしょうが、どうしても愛犬がケージなどに入らなければならないケースが生じることがあります。

ペットタクシーに乗ったり、ペットホテルに泊まる、また、災害時などでは、ワンちゃんはケージに入れる必要が生じます。

Houseコマンドのしつけの仕方は、チワワの鼻先にご褒美をもっていき、ハウスと言ってケージの中に誘導します。
そして、その中でチワワが安心して待つことができるようにしつければ、申し分ありません。
これは、クレートトレーニングの一環となります。

7.No(ノウ・ダメ)

Noコマンドは、愛犬を叱るときに使います。
チワワが危険であったり、望ましくない行動を取った時に、すぐに止めさせるコマンドとして使用しましょう。
なお、叱るときのコマンドをNoで統一することが大切となります。
チワワに、Noと言われたら叱られているのだと、認識させる必要があります。

飼い主さんが愛犬を叱る際には、つい感情的になってしまい、「ダメ」「コラ」「ヤメロ」なんて具合に、いろんな言葉で叱ってしまうものです。
チワワがなかなか言うことを聞かないケースでは、飼い主さんが先ほどの例のように毎回異なるコマンドで叱っており、愛犬が叱られていることを理解できていないことがほとんどです。

8.Drop(ドロップ・放せ)

Dropコマンドは、チワワが口の中に入れた物を吐き出させるしつけです。
ワンちゃんは、とにかく何でもすぐ口の中に入れてしまいます。
このため、誤飲の可能性が生じます。

チワワにとって危険なものかもしれません。
愛犬が飲み込んでしまった後に、一体何を飲み込んだのか分からないことは、とても不安で怖いものです。
チワワが何かわからないものを口の中に入れた際に、Dropのコマンドに従えれば、誤飲を防止することができます。

ワンちゃんは誤飲してしまうと、中毒を引き起こし、最悪命の危険が生じるような食べ物もあります。
また、誤飲したものが詰まってしまうこともあります。
このような事態となれば、大掛かりな検査や手術を受けなければならなくなる可能性が生じることもあります。
このようなことが起こらないためにも、愛犬がDropコマンドを身につけることが大切となります。

9.ホエロ(吠えろ・ワン)

ホエロコマンドは、飼い主さんのコマンド指示で、愛犬に吠えさせます。
飼い主さんのコマンドがなければ、吠えてはいけないことをしつけるため、ホエロコマンドが見に付くと、チワワが無駄吠えをしなくなります。
愛犬に吠えても良い時と駄目な時を覚えさせ、メリハリをつけていきます。

10.オテ・オカワリ

オテ・オカワリコマンドは、チワワにとっては難易度も低く、覚えさせやすいコマンドの一つです。
子どもが愛犬にしつけをさせたいとおねだりする時には、オテ・オカワリコマンドをさえてあげるのがおすすめです。
ワンちゃんは、一つのコマンドを身に着けることで、他のコマンドを身に着けるきっかけになります。

オテは有名なコマンドであり、利用価値は、愛犬と散歩した後に足を拭く場合などのケースで使えるコマンドです。

まとめ

今回は基本となる10個のコマンドを紹介しました。
コマンドは、この他にもいくつもありますが、まずはこの10個を愛犬にしっかりとしつけてみましょう。

今回紹介した10個のコマンドは、とても役立つ基本コマンドであり、これが身に付くと、毎日の生活がとても楽しくなり、犬も人もお互いが快適に過ごすことが可能となります。

ワンちゃんは、群れ生活の習慣から、信頼できるリーダーを求めています。
コマンドをしっかりと覚えさせることで、飼い主さんがリーダーであるとチワワは自覚でき、固い絆で結ばれた主従関係を構築することができます。

これらの基本コマンドを身につけることでチワワは、さらなるしつけをスムーズに身に着けることが可能となります。

次の段階として、いろんな芸やワンちゃんと一緒に楽しく行う、フリスビーなどの遊びやスポーツなどもどんどん覚えていくようになります。
まずは今回紹介した10個のコマンドを、愛犬にしっかり教えて身につけさせてあげましょう。