チワワの留守番をハッピーにするための環境作りとしつけの方法

どうしてもワンちゃんは一人でする留守番が苦手なものです。
時には大鳴きしたり、暴れ回るなどの問題行動が生じたりしてしまいます。
愛犬がそのようなことにならないために、留守番をするための環境を整えてあげ、またしっかり留守番ができるためのしつけを行っておく必要があります。

チワワは留守番が苦手

愛犬とべったりの生活を続けてしまっていると、チワワは一人で長時間過ごす留守番が上手くできなくなってしまいます。
もともとワンちゃんは、群れで行動する動物なので、単独で行動することは苦手なのです。
さらに愛犬は、基本的に飼い主に忠実であり、飼い主不在のままの状態で、一人で長時間留守番することは、大きなストレスを生じる原因となるものです。
分離不安症という病気になる可能性もあるため、注意が必要です。
そのためにも、しっかり環境を整え、チワワが一人で留守番ができるためのしつけを行うことが大切となります。

ストレスを与えないための環境づくり

「快適な温度調整」

チワワたちワンちゃんは、暑さも寒さも苦手なものです。
特にチワワは超小型犬のため寒がりです。
夏は熱中症対策、冬は防寒対策が必須となります。
室内の快適な温度調整は、チワワが体調不良を起こさないためにもとても大切で注意すべき点です。

特に留守番をさせる際には、愛犬をケージに入れておく飼い主さんも多いはずです。
チワワはケージに入った状態であれば、仮に暑くても寒くてもどこへも避難して移動することができません。
このため、留守番時のエアコンの温度設定は要注意であり、また、ケージを置く場所も、直接風が当たらないなど気を付ける必要があります。

寒い冬場などは、ホットカーペットも有効ですが、チワワが動けない状態で、ずっと同じ場所にいると低温やけどをしてしまうリスクが高まります。
このため留守番時にチワワをケージに入れて、ホットカーペットなどを敷いてあげるのはおすすめできません。
自由に部屋を移動できる場合であればOKですが、温度設定には十分気を付けましょう。

また、愛犬が一人でのお留守番時には、ストーブはNGです。
万が一倒して火事になる可能性があるためです。
電気を使うものも注意が必要です。
ワンちゃんは、よくコードを噛んでしまいます。
また、オシッコをかけられてしまうことだってあるため、必ずコンセントは愛犬から見えない位置に置くなどの工夫が必要となります。

チワワを一人で留守番させるケースでは、注意点も多くなりますが、室内の温度調整に注意を払い、適した環境を整えてあげることが肝心となります。

「快適に過ごせる場所の準備」

愛犬に留守番をさせる場合は、快適に過ごせる場所の準備をしっかり行うことが大切となります。
愛犬が落ち着いてくれる、また、いたずらをされたくないときなどには、ケージやサークルにチワワを入れておくことは有効です。

ケージとサークルの違いは、屋根がついているかどうかだけです。
ケージやサークルが安全基地となり、入っていることで落ち着くことができるワンちゃんの場合は、必ず準備してあげましょう。

また、飲み水やトイレ、ベットなどの必要最低限のものは、しっかり準備しておく必要があります。
愛犬のお気に入りの毛布などをケージに一緒にいれておくのがおすすめです。
また、飼い主さんのニオイがついた物を入れておくのも、愛犬が安心できて有効です。

ペットシーツを破いてしまう癖があるワンちゃんの場合、いたずら防止のカバー付きのトイレトレーを使うなどの工夫も必要となります。
ただしこの際は、いきなり入れてもダメで、当然、普段から使って慣れさせておく必要があります。

長期のお留守番のケースでは、ご飯が心配となってしまいます。
最近は、自動給餌器もそろっており、チワワのお留守番時に自動でご飯をあげることも可能です。
したがって自動給餌器を準備してあげれば、長時間の留守番時にご飯の心配がなくなり安心できます。

中には、自動給餌器の存在をまだご存知ない飼い主さんもみえるかもしれませんね。
名前からも分かるように、留守番している愛犬に、自動で餌をあげることが出来るすぐれものの機械のことです。

種類もいろいろあります。
自重式のエコタイプであれば、フードの量によって重さを自動で感知してくれて、フードの量が少なくなると自然に補填してくれる仕組みです。

タイマー式の自動給餌器であれば、タイマーをセットすることで、あなたがチワワにご飯を与えたい指定した時間に、一定量のドッグフードを与えることができます。

最近は、スマホで簡単に遠隔操作ができる、高性能タイプのスマホ連動型自動給餌器もあります。
スマホの遠隔操作で設定した任意のタイミングでご飯を給餌できる上に、スマホのアプリのモニタリング機能で愛犬の様子を確認、また録音したあなたの声を愛犬に聞かせたり、リアルタイムのカメラ映像を録画したりなどできてしまいます。

詳しく知りたい、商品を見てみたいという方は次の記事を参照してみましょう。

関連記事:「チワワのお留守番時に自動でご飯をあげる!おすすめ自動給餌器3選」

「おもちゃやおやつを用意」

チワワに留守番をしてもらう際に、注意を引いてもらうおもちゃやおやつを用意しておきましょう。

おやつは長持ちするものを選んであげましょう。
薫製の大きめの硬い骨や硬い歯磨きガムなど、長時間チワワが噛んでいられるようなおやつがおすすめとなります。
ただし、おやつの誤飲の注意が必要だと知っておきましょう。
その意味からもおすすめしたいのが、おもちゃの中におやつやフードなどを詰めておくことができて、遊んでいると中から少しずつ出てくるような、知育効果も働くおもちゃです。
このようなおもちゃであれば、遊んでいるうちに中からおやつも出てくるので、一層興味を引くことができて、チワワが夢中になって長く遊ぶことが可能となります。

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「外の景色を見せない」

チワワを留守番させる際には、外の様子が見えないようにしておくのがおすすめです。
一人で留守番している状態では、警戒心が高まった状態に愛犬はなっています。
そのために、人の歩く音などから気配が感じられる窓際にケージを置いたり、外が見えてしまうと、車や人の姿から警戒心が高まると同時に、早く飼い主さんが帰ってこないか外ばかり眺めてしまうワンちゃんもいます。
また、日差しが強く直射日光に当たれば温度が上がりやすいし、真冬だと冷気も気になります。
このため、留守番時には、愛犬には外の景色を見せないようにカーテンを締めるなどの注意を払い、ケージを窓際に置かないなどの環境にも注意を払ってください。

「音を流しておく」

テレビやラジオ、音楽をつけっぱなしにして外出するのも有効です。
チワワは音が聞こえることで、人の気配を感じて安心できます。
また、クラシック音楽はワンちゃんを穏やかにする効果があるとの研究報告もあります。

留守番を上手にするためのしつけのコツ

「短い時間で留守番練習」

留守番も慣れが必要となります。
チワワは一人でいることが不安なわけですが、短い時間で留守番練習を繰り返すことで、飼い主さんがいなくなっても、必ず帰ってきてくれることを学習して安心して待つことが可能となっていきます。

ポイントは短い時間で繰り返して慣らせることです。
最初はそれこそ飼い主さんが、一旦部屋を出て姿を消します。
そしてすぐに戻るというレベルの練習から初めてあげてください。

この繰り返しでだんだん時間を延ばしていけば、チワワは徐々に長い留守番をお利巧でできるようになっていきます。
飼い主の姿が一旦見えなくなっても、必ず戻ってくることを愛犬に認識させることが一番大切だとされています。

「一人遊びをさせる」

留守番の間は、一人でチワワは過ごさなくてはなりません。
そのため、一人遊びができないと、どうしても退屈して寂しく感じてしまいます。
このため、飼い主が一緒に遊んであげなくても、一人でお気に入りのおもちゃで一人遊びができることが必要となります。

普段からおもちゃを与えて、飼い主が一緒に遊ばなくても遊べるように見守っていきましょう。
ワンちゃんはすぐに飲み込んでしまう癖があるため、飲み込むことのないサイズのおもちゃを選んであげることが大切になります。
また、せっかくチワワが気に入ったおもちゃが、すぐに壊れてしまっても困りものです。
だから、簡単に壊れないような耐久性のあるものを選んであげることも大切となります。

「出かけるときの対応」

あなたはお出かけして愛犬を留守番させるときには、どのような対応をしていますか?
多くの飼い主さんが自然にしている行動が、愛犬への声かけです。
「お利巧で留守番していてね」なんて具合に愛犬への挨拶を、あなたも行っていませんか?
実は愛犬への挨拶はNGだと知っておきましょう。

チワワは人間の言葉が理解できません。
だから、いくら優しい言葉かけを行っても無駄なわけです。
それよりも、優しい感じの言葉かけが行われれば、自分は置いて行かれてしまって留守番しなくてはいけないと、感じさせる方がマイナスとなってしまうのです。

よく飼い主さんが着替えをしたり化粧を始めると、留守番させられることを知っており、これらの行動を飼い主さんが行うと、吠えたり、そわそわしだしたり、元気がなくなってしまうワンちゃんもいます。
このように愛犬はお利巧で、よく飼い主さんの行動を観察しているものなのです。
したがって、わざわざチワワに行ってきますと教えるような、声かけをする必要はありません。
愛犬を元気つけているつもりが、かえって反対に元気をなくす原因を作っているようなものなのです。

このため、愛犬への声かけは心の中で行って、静かにして何気ない素振りで出かけることが大切となります。

「帰宅時の対応」

待ちわびた飼い主さんが帰ってきてくれると愛犬は大喜びして、すでに足音を聞き分け気配を感じとっており、玄関を開けた瞬間から熱烈に歓迎してくれることとなります。

飼い主さんは、寂しくさせたとの罪悪感と、愛犬の無邪気に喜ぶ姿に魅せられて、つい何を置いても声かけを行い、抱き上げたり、なでたりしてしまうことでしょう。

チワワもこの飼い主さんの対応に、ますますテンションアップして興奮度が高まってしまいます。
実はこれらの行動は印象つけを大きくしてしまい、チワワに対して留守番の寂しさを強調する行動になってしまっていると知っておきましょう。

飼い主さんも嬉しくて興奮するため、声の調子一つをとっても、普段よりトーンが上がっているものです。
それに愛犬も反応してますます興奮して、帰宅時の一大セレモニーが完成してしまうのです。
逆効果のこの騒動を起こさないためにも、一度愛犬を無視して自分の部屋に先に行き、着替えたり、荷物を置いりして用事を片付けた後に、愛犬の元に姿を現すようにしてみましょう。
見かけた飼い主さんの姿が一度見えなくなることで、愛犬は多少興奮が収まりトーンダウンしてくれるものです。
中には大声で鳴き通しのワンちゃんもいたりしますが、気にせず一度姿を消してから、飼い主さんは冷静を装い、低いトーンで声かけしてなでるなどして愛犬に接してください。

興奮して騒がなくても、ちゃんと飼い主さんはなでてくれると教えてあげるわけです。
興奮して出迎えないようにしつけることで、留守番の寂しさをチワワが強化しないですむようになります。