チワワはニャンコと仲良くできる?犬と猫の同居のコツや注意点

2019年5月8日

結構犬と猫が仲良く同居しているという話を聞きますが、ケンカが心配です。
当然習性も違いますよね。
犬と猫の同居のコツは、犬と猫の習性をしっかり把握することです。

さて今回は、チワワはニャンコと仲良くできるのか、また、犬と猫の同居のコツや注意点について紹介します。

チワワはニャンコと仲良くできるの?

犬と猫の同居は問題なくできます。
それはいくらでも上手く共存している例が、実際にあるからです。

実は我が家も昔、犬と猫が同居していました。
といってもウチは二世帯住宅で、祖父母が三毛猫を飼っていたのです。
そして当時こちらにいたワンちゃんは、ミニチュアシュナウザーでした。

二世帯住宅で部屋がそれぞれ離れているから、そう多くは二匹が遭遇することはありません。
猫はまったくこちらのリビングへは寄り付きません。
しかしワンちゃんは、祖父母が大好きで、ドアをうっかり開けておくと直ぐに祖父母の居間に遊びに行ってしまいます。
しかしケンカすることはまず無かったですね。
我が家の場合は、少し特殊なのであまり参考にはなりませんが、結構仲が良かったですよ。

当然ですが、犬と猫は種族が違いますから、お互いの気持ちを汲み取ったりなどはしません。
飼い主さんは仲良くして欲しいと願うでしょうが、そうそう理想通りにはいきません。
そもそも猫は群れで生きる動物ではないため、猫同士でも同居が難しい場合だってあるのです。

だから飼い主さんが仲良くなって欲しいとの理由から、無理やり一緒の空間にいさせるようなことはしてはダメです。
先ずはお互いが一緒の部屋にいても、意識し合うことなく生活できることが大事な第一歩となります。
そうなればしめたものです。
それぞれが自然に距離を縮めていくケースも多いものです。
まずは飼い主さんが、犬・猫の互いの習性を理解してください。

犬の習性

ワンちゃんの特徴は、ニャンコに比べると遥かに飼い主からの愛情を強く求めことです。
そのかわり単純明快で、こちらが可愛がってあげればしっかり反応して、その分愛情を飼い主に対して返してくれた上に服従してくれます。

・活動は昼間。
・縄張り意識が強く守ろうとする。
・警戒心が強い。
・群れで生活する習性がある。
・リーダーに従い、仲間の中で順位をつける。
・生活のリズムを飼い主に合わせることが出来る。
・飼い主さんの愛情を求め、独り占めしたがる。
・嫉妬心を生じる。
・動くモノを捕まえたり追いかける。
・穴を掘ったり、物かじったりする癖がある。
・誤飲しやすい。

猫の習性

ニャンコは孤独を好み、単独で落ち着いて過ごすことが多いです。
それは群れ生活をしていなかったからです。
だから拘束すれば嫌がります。
そのため、犬が猫に構いすぎるのはNG。
ニャンコが落ち着いて一人になれる時間や空間を作ってあげる必要があります。

・夜行性のため、昼間はほとんど寝ている。
・夜は活発に動く。
・自尊心が強く自立している。
・警戒心が強い。
・自分のテリトリーを守ろうとする。
・単独で生活し、独立心が強い。
・マイペースで、生活リズムを乱さない。
・動くものを捕まえる。
・狙った獲物を根気よく待ち忍び寄る。
・キレイ好き。
・毛並みの手入れを熱心に行う。
・居場所やトイレが汚いと嫌がる。
・猫パンチで叩く。

習性から相性を読み取る

上記の二匹の習性特徴から、相性を読み取っておきましょう。
ワンちゃんが昼型、ニャンコが夜型の時点でまずは、生活の時間帯が合わないことが分かります。
また、群れ生活をしていた犬は他の動物との適応力がありますが、孤独を望む猫は向いていません。
ここから分かるポイントとして、まず猫から犬にちょっかいを出す可能性は少ないはずです。
問題はワンちゃんです。
社交性が高いワンちゃんが、ニャンコに迫ることがまずは無いように注意しましょう。

最初は特に飼い主さんが注意を払い、目を離さないようにしてください。
慣れるまではお互いの存在が気になりますが、慣れてくればだんだん平気になっていき、近くに居ても関心を示さなくなっていきます。
これは仲が悪く無視をしているのではありません。
お互いの存在を認め合い、一緒の部屋でお互いが近くに居ることが自然だと感じているからこそ、関心を示さなくなれたわけです。

ちなみに、チワワは超小型犬で体が小さく、ニャンコと比較してもどちらかといえば猫の方が大きいくらいです。
だから猫も必要以上に恐れることもないかも知れませんね。

犬と猫を仲良く同居させるための注意点

「お互いの居場所を確保する」

それぞれの居場所を確保してあげることで、安心してリラックスできます。
特にお互いの生活時間帯が異なるため、睡眠の妨げになる可能性があります。
孤独好きのニャンコには、一人でくつろげる場所を作ってあげることが大切です。
犬が近寄れない高い場所が向いています。
そのためのオススメは、部屋にキャットタワーを設置してあげることです。

キャットタワーを設置してあげて、高いところに居場所を作ってあげれば、ニャンコは不安が解消されストレスが軽減されます。
仮にワンちゃんに追いかけられたケースでも、避難場所にもなります。
キャットタワーから、他の台などに飛び移れるようにしてあげておくと最高です。
これで完全に逃げ道が準備されたことになります。

「猫の食事場所を注意」

ニャンコはご飯を少しずつ食べることが多いため、ワンちゃんの手が届く場所にご飯を置いておくと奪われてしまうこともあります。
また、孤独好きで神経質な猫は、犬に近くでウロウロされてちょっかいを出されてしまうと、落ち着いて食事をすることができません。
このため、ニャンコの食事場所は、犬が届かない高い場所に設置するようにしましょう。

なお、餌は共有しないでください。
当然ですが、犬と猫とでは必要な栄養素や栄養バランスが違うものです。
それぞれに適したご飯を用意してあげましょう。

「お留守番は別々にする」

犬と猫が仲良しだと思えても、飼い主さんが不在で目が届かないケースでは、どのような事態が起きるか分かりません。
実際に一緒に留守番をさせて、ケガを負ってしまうケースが生じています。
このため、ゲージやハウスを使う、別の部屋に離しておくなどの対応を心かけましょう。

「愛犬のしつけが大切」

ニャンコはマイペースですが、走り回ったり吠えたりしてちょっかいを出すのは決まってワンちゃんです。
そうなれば、ニャンコも不安を感じ攻撃的になります。
そこで大事なのが愛犬のしつけとなります。

ワンちゃんは、体力が余っていたり、欲求不満だとニャンコに構い遊び道具にしようとします。
そこでしっかり飼い主さんが、構って遊んであげたり、散歩に連れていくようにしましょう。

「猫の爪に注意」

猫の鋭い爪は要注意です。
猫パンチは強烈ですよ。
相手の目を狙うことが多く危険です。

ニャンコの習性で、遊んでいる最中でも興奮し出すと爪を出してしまいます。
このため、攻撃する意思は無く、じゃれ合って遊んでいるケースで、ワンちゃんにケガを負わせてしまうことがあります。
このため、猫の爪はこまめにチェックして切っておくことが大切となります。

飼う順番のポイント

「同時に飼う」

あなたが、もしも犬も猫も大好きで、一緒に飼いたいと思っているならば、子犬、子猫の状態で同時に飼うのが一番のおすすめです。
これが間違いなく、ワンコとニャンコが同居して仲良く暮らせる成功率が最も高くなる方法です。

しかしそうそうこのケースで飼うこともできませんね。
いろんなパターン別の同居ポイントを見ていきましょう。

犬が先住で後から猫を迎える

「子猫を飼う」

生後1ヶ月~2ヶ月の間の子猫を迎えるのが一番。
この時期の子猫は社会化期であり、何でも勉強であり素直に受け入れる事が出来ます。
だから、先住犬にもさほど抵抗なく、一緒に暮らせば信頼して家族の一員と認め仲良くできます。

「先住犬を優先する」

平等に扱いつつも、専従者を順番的にも優先すべきですが、特にワンちゃんは嫉妬心が強いので要注意です。
ご飯や遊ぶ時の順番は、ワンちゃんを優先してあげましょう。
新しく子猫が入ってきたりすると、つい優先して構ってしまいがちですが、猫ばかり可愛がるとストレスが溜まり、攻撃的になってしまいますからね。

「犬のおもちゃを与えない」

ワンちゃんは、自分のおもちゃに独占欲が強く、ニャンコが触ったりすれば、取られると思い攻撃するケースがあります。
飼い主が取り上げようとしても、よく唸り声を上げたりするものです。
また、ワンちゃんのご飯をニャンコに触らせるのも同様に厳禁です。

猫が先住で後から犬を迎える

「子犬を飼う」

生後1ヶ月~2ヶ月の間の子犬を迎えるのが一番。
犬も猫もこの時期は社会化期であり、この時期に一緒に暮らせば、特にワンちゃんは社会性があるため、猫に仲間意識が生まれ仲良く暮らせます。

「子犬をしつける」

ニャンコのしつけはなかなか困難ですが、ワンちゃんはしつけに向いています。
そのため、これからしつけが必要な子犬は、猫にちょっかいを出さないようにしつけましょう。
一人が好きなニャンコは、これでストレスも軽くてすみます。

犬と猫の仲良し動画

最後に犬と猫の仲良し動画を紹介します。

どうですか、この動画を見ていれば、ワンコとニャンコが仲良しになれることが実感できますね。