犬笛の吹き方や使い方の効果を知ろう!迷子のチワワが戻ってくるよ

あなたは、犬笛(いぬぶえ)って知ってますか?
多分名前は知っていても、実際に使ったことがある人はあまりいないことでしょう。

犬笛とは、人間の耳では聞こえない高周波の超音波の音が出るホイッスルのことです。
主に猟犬の呼び戻しに使用されており、また、犬のしつけに使ったりもします。

「犬笛」という作品が、西村寿行氏の小説にあり、映画にもなっているので、これで初めて知った方も多いかもしれませんね。
私も中学時代にこの小説を読み、犬笛で犬を操ってみたいと思ったことを覚えています。
西村寿行氏の作品には、よく動物が登場します。
犬で言えばゴロが活躍する「黄金の犬」など印象に残っています。
また、仙石文蔵が大活躍する、鯱シリーズも好きでしたね。

犬笛に興味がある飼い主さんは、無料で簡単にダウンロードすることができる犬笛アプリがあるので、手軽に試してみることができますよ。
ただし、犬笛の使い方やワンちゃんの訓練方法なんて分かりませんね。
そこで今回は、犬笛とはどういうものか説明し、使い方や愛犬のしつけ方法を紹介するので、是非参考にしてみてください。

犬笛とは

犬笛は、英国の学者であるフランシス・ゴルトン(Sir Francis Galton)氏が発明したため、ゴールトン・ホイッスルとも呼ばれています。
ちなみに、フランシス・ゴルトン氏は、進化論で有名なチャールズ・ダーウィン氏とは、親戚関係に当たるそうです。

犬笛の特徴は、人間には聞こえない範囲の高周波の高い音を出すホイッスルだということ。
このため、犬笛の音はワンちゃんだけが聞き取り、周りの人間には迷惑をかけずに気づかれることなく、愛犬に的確な指示を犬笛で自由にだすことが可能になります。

犬笛は、安ければ数百円からあり、高くても数千円くらいの価格で、多数発売されています。
現代では、Android やiPhoneなどのスマートフォンには、「犬笛アプリ」があり、犬笛の代用品として簡単に使えてしまいます。
ただしさすがに、実物の犬笛と比べてしまえば性能が劣り、ワンちゃんの反応や使い勝手において劣るとされています。
しかし、無料ダウンロードできるので、一度本物の犬笛を使用する前にどんなものなのか知る上において、一度試してみるのもおすすめです。

犬の聴覚

ワンちゃんは、嗅覚のみならず、聴覚もとても優れています。
ワンちゃんの可聴周波数は、犬種によって違いがあるとされていますが、40Hz~60,000Hz、あるいは100,000Hzまで聞こえるとされています。
これに対して人間の場合は、およそ20 Hzから20,000Hzとなります。
低音はわずかに人間の方が勝っていますが、高音は比較にならないほどワンちゃんの方が優秀で、はるかに聞き分けられます。
このため、高周波数となる超音波の音が出る犬笛を使って、愛犬を訓練することが可能となるのです。

犬笛の使い方

犬笛を実際に使うにおいて、いくつかポイントがあるため、分かりやすく説明していきます。

「愛犬のよく反応する音を見つける」

犬笛は、単に吹けばよいという単純なものではありません。
まず最初に行うべきポイントは、あなたと愛犬だけに分かる音を見つけることです。
ワンちゃんは高い音を聞きとれますが、犬種によってその範囲にバラツキがあって異なります。
そのため、自分の愛犬がよく反応する音を探し出すことが大切になります。

犬笛は、自由に音の高さの調整が簡単に出来る仕組みになっているため、実際に音を少しずつ高く変化させて鳴らしていき、愛犬の様子を観察しながら、反応が良い高さの音を見つけ出します。
どんな音が実際に鳴っているのか人間には聞こえないので、結構難しく感じるといいます。
このため初めて使うケースでは、人間が少し音が聞こえる程度の低めの周波数に設定して感じをつかみながら、次第に少しずつ高い音に調整していき、人間には聞こえない高さの音でも、愛犬がよく反応する音を見つけだすのがコツです。
そしてその音の高さで固定して、その音はもう決して途中で変えないようにするのがポイントとなります。

「犬笛で行う指示を確定する」

犬笛でチワワをしつける場合、「お手」、「お座り」、「伏せ」、「待て」などのお決まりとされる定番の指示を犬笛を吹くことで行います。
基本的なしつけ方は、ピィという短音と、ピィーという長音の組み合わせによって、先ほどの指示内容と関連付けて教え込むこととなります。
ここでのポイントは、飼い主さんが必ず決めた信号パターンを間違えず把握して、一度決めた信号パターンや行動は、愛犬を混乱させないために途中で変えないことが大切となりまう。
また、犬笛の信号パターンはできるだけ単純なものとすることが大事、複雑な信号パターンではチワワは覚えることができません。

しかし、これらの指示は口頭で行っても問題がないため、わざわざ犬笛を使ってまでする必要はないと思います。
それよりも、犬笛を使って飼い主さんに、絶対愛犬に教えてもらいたいしつけは、遠くにいるチワワを呼び戻す訓練です。
まず最初に、必ず行うべきとされる犬笛を使って行う愛犬に教え込むしつけが、チワワを呼び戻すことです。

犬笛を使って、遠く離れたチワワを呼び戻すことが可能となれば、仮に迷子になってしまったようなケースで、呼び戻すことができるかもしれません。
最近はいつ地震などの災害が起こっても不思議でないと言われています。
万が一このような大災害が発生して、愛犬と生き別れになってしまったケースでも、犬笛でチワワを呼び戻すことが可能しつけがしてあれば、無事に再開できる可能性も高まります。
犬笛は、こういう場面で有効であり、実用性があると思います。

チワワの犬笛の訓練方法

チワワが、一番反応が良い周波数に設定した犬笛を飼い主さんが吹きます。
そしてチワワに、その音が聞こえたケースでは、必ずチワワにとって何か良いことが起こると、愛犬に学習させることが大切な訓練となります。

これはすべてのワンちゃんのしつけに共通ですが、「良いこと」としてチワワにとって、一番簡単で効果があるのは、おやつを与えることです。
おやつも愛犬が、大好物のものにしてあげると効果が高まります。

訓練手順

1. まず最初に必ずチワワに犬笛を見せましょう。

2. 少し愛犬から離れた位置で、まだ十分見える程度の位置から犬笛を吹きます。最初は犬笛を吹いただけでは、チワワは命令内容が分からないため、犬笛を吹きながら同時に、「オイデ」「コイ」などの号令をかけます。

3. チワワが戻ってきたら、大好きなおやつを与える。

実は訓練はこれだけです。
要はこれを何回も繰り返すわけです。
何度か行い繰り返すことで、口頭の指示を出さずに犬笛を吹くだけで、チワワは飼い主さんの元へ戻ってこれるようになります。

最初は必ず、戻る度に毎回おやつを与えるようにしてください。
なお、チワワは超小型犬のため、ほんの一口でも結構の量になってしまいます。
そのため、1回ずつのおやつ量は本当に極わずかにして、与え過ぎには注意してしつけを行うようにしましょう。

飼い主のすぐ近くでの距離からしつけを初めて、だんだん飼い主とチワワとの距離を広げていきます。
ある程度慣れてきたならば、おやつは与えなくても、チワワを飼い主さんが撫でてあげ、心から褒めてあげることで、満足できるようになっていきます。
訓練のコツは簡単であり、チワワに犬笛の音が聞こえた際には、飼い主さんの元に戻れば必ず良いことがあると、覚えこませることなのです。

犬笛の紹介

犬笛の種類には、樹脂製のものと金属製のものがあります。
おすすめは金属製のものです。
性能で言えば、樹脂製の犬笛でも問題なく使えます。

しかし重要視したいのが、耐久性です。
樹脂製のものは、どうしても壊れやすいという弱点があります。
うっかり踏んだりすれば、一発で壊れてしまいます。

犬笛の特徴は、愛犬が一番反応する音を探し出して、見つけた音を固定して訓練しています。
そのため、その音を定めた犬笛が壊れてしまうと、新しい犬笛では同じ音が出せないケースがあり、愛犬が混乱してしまうケースもあり得ます。
その意味からも、耐久性を重視して、金属製のものがおすすめです。

また、犬笛の種類によっては、10,000Hz以上もの高い周波数を出すことが出来るものまでありますが、返ってワンちゃんの近くで使ってしまうと、耳に負担がかかるとされているので、そのような高い音域は使わないようにしましょう。

犬笛を選ぶ際には、音の強さや音域を調節できるものを選び、それぞれのワンちゃんに合った聴力に合わせてあげるのがおすすめです。

「ドギーマン よいこの犬笛」



ドギーマンよいこの犬笛は、価格が安価であり、飼い主さん自身が慣れるための訓練も兼ねた犬笛入門としてはおすすめです。
安価ですが、音の高さがしっかり調整可能です。
また、ネックレスチェーンが付属しており、持ち歩きにも便利です。
なお、簡単な定番のコマンド練習や、短い距離の呼び戻しに使用すべきです。
残念ながら野外での広い範囲で使うには、少し心細く心配だといえます。

「アクメホイッスル (超音波笛)」



このアクメサイレントドッグホイッスルは、三船敏郎監督の映画「犬笛」で使用されていたため、少し思い入れがあります。
「サイレント」タイプなので、慣れて上手く吹けるようになれば、横にいる人にも気づかれなく吹くことが可能になります。
性能バツグン(5,400~12,800Hz)で、3km先まで聞こえるとされています。

犬笛の代わりに使えるアプリ紹介

今の時代は、iPhoneやAndroidのスマートフォンに、「犬笛アプリ」があり、簡単に無料でダウンロードできてしまいます。
このため、本物の犬笛を使う前に、どのような物か認識するために犬笛アプリを使用してみるのもおすすめです。

「犬笛 Yuta Yoshikane(iPhoneアプリ)」

https://itunes.apple.com/jp/app/犬笛/id1243998327?mt=8%22

無料犬笛アプリがApp Storeで配信されています。
分かれた犬のマークを押すだけで、4段階の音域が再生されます。
評価にはバラつきがあるようで、ワンちゃんの反応も少し弱めです。

「犬笛 CreativeOne(Androidアプリ)」

https://play.google.com/store/apps/details?id=com.dogwhistle.dogtrainingandroidapp

Android対応の犬笛無料アプリ。
人気の犬笛アプリで、ダウンロード数100万以上を誇ります。
再生方法は、以下の3つです。
・マニュアル
・オート
・ウィジェット

ウィジェットは、ホーム画面から簡単に音が出せて使いやすく重宝します。
音が出ていても人間には聞こえないため、犬笛の音が発生している時に、画面上に白線が波打つ仕組みとなっており、目視で確認することができて便利です。