動物病院での心がけるマナー!待合室の過ごし方ルールと注意点

あなたが人間の病院を来院した場合、一般的なマナーとしてまず思い浮かべることが、機器の誤作動を避けるために「ケータイの電源を切る」ということでしょう。

当然動物病院においても、みなさんが気持ち良く来院するための、暗黙のルールーが存在します。

しかし中には待合室において、周りの飼い主さんや動物に迷惑をかける行為をとってしまっている方も見かけます。

評判の良い動物病院の場合、3、4時間待ちも当たり前なんてケースもあり、待合室の過ごし方は思った以上に大切です。

動物病院の待合室には、いろんな種類の動物が待っています。

また元気な動物や病気でぐったりしている子も一緒に待っているため、待合室でのマナーがとても重要となります。

今回は知っておくべき、待合室でのマナーを確認してみましょう。

 

動物病院に行く前に

まずは動物病院の待合室で待つ前に、動物病院に行く前の注意点を紹介します。

 

「診察時間と休診日を確認」

当然だと思ってしまいがちですが、事前に診察時間と休診日を確認しておきましょう。

慌てて愛犬を動物病院に連れて行ったところ、休診日だったというケースは意外に多いようです。

あと休診時間にも注意すべきです。

多くの動物病院の診察時間は、午前診と午後診とに分かれています。

なお、昼休み時間にも診察時間内にはできない処置である、手術や往診などを行っているケースもあると認識しておきましょう。

 

「事前電話」

ケースによっては、電話をしておくとスムーズな場合もあります。

誤飲などでアレルギー症状が出ている場合などは、緊急対応が必要なケースも多く、事前に状態や食べた物が分かれば伝えておくことで、必要な準備を整えておくことが可能となり、カルテも準備できてスムーズになります。

また、継続中の薬をもらいに行く場合も、事前電話をしておくとスムーズです。

特にチワワなどのような超小型犬の場合、錠剤を1/2とか1/4とかにカットしてもらう必要がる場合があります。

このようなひと手間余分にかかるケースでは、事前電話は役立ちます。

なお、反対に電話で注意が必要なケースもあります。

緊急時に指示を仰ぐのは大切です。

しかし緊急時以外で、こんな症状が続いており気になるのですがどうすれば良いかなどと、しつこく電話で聞くのはNGです。

診察時間内に電話で延々と話すことは、診察に影響が出てしまうし、やはりワンちゃんの症状を実際に見なければ、詳しい治療はできないため、電話で診察は受けられないと認識しておきましょう。

 

「飼い主が連れていく」

ペットを病院に連れて行くケースでは、日ごろ世話をして症状を把握している飼い主さんが連れていくようにしましょう。

問診もとても大事な治療法の一つとなります。

当然ワンちゃんたちペットは喋れませんから、症状の説明は連れて行った方がすることとなります。

そのためには、正確にペットの状態を把握している飼い主さんが同行するように心がけてください。

 

 

動物病院の待合室の様子

動物病院の待合室には、様々な動物たちが集っていると認識しておきましょう。

動物の種類によっては相性が悪いケースだってあります。

また、ワンちゃんが定期検診やワクチン接種などで来院していれば健康で元気ですが、体調が悪く元気がなかったり、動物病院が苦手で怖がっているケースや、場合によっては感染性のある病気のワンちゃんもいるかもしれません。

このように動物の種類や年齢、症状も千差万別です。

また、飼い主さんも様々な方がやってきます。

初めて動物病院を訪れ不安な方もみえるでしょうし、子犬を飼い始めたばかりでウキウキして予防接種に来ているかもしれません。

さらに、愛犬が重い病気にかかっていれば、心配で気分も落ち込み気味かもしれません。

なお、飼い主さん自身が体調不良であったり、動物にアレルギーを持っている方もみえるかもしれません。

とにかくこのように、動物病院の待合室では、様々な動物と人が一緒に過ごすこととなります。

動物同士であれば、ちょっとした油断からケンカを始めてしまうことだってありえます。

そのようなことが起こらないためにも、待合室でのマナーがとても大切となります。

 

待合室でのマナー

「待機方法」

動物病院の待合室を見渡せば、みなさんいろいろな方法で過ごしています。

・抱っこしている

・リードをつけて足元に座らせている

・キャリーバックに入れている

・屋外に連れだし待機している

このような待機待ちが、一般的といえます。

この中で一番理想的なスタイルと思えるのが、キャリーバックに入れた状態で待機させることです。

キャリーバックに入れていれば、まず他のワンちゃんたちと接触することもなく一番安心できます。

抱っこやリードでも十分と考える方も多いでしょうが、待合室には多数の犬猫などいろんな種類の動物が待っています。

また、普段の状態よりは興奮していたり、体調不良などから過度な警戒をして防衛本能が働くケースも多く、不意のタイミングでケンカが起こってしまうこともあります。

このため、キャリーバックに入れておけるサイズの小型犬には、一番のおすすめとなります。

サイズ的に無理な中大型犬の場合は、リードを短く持ち目を離さないように気をつけましょう。

またケースによっては、受付に一声かけて、病院の外で待つのもおすすめです。

車で待たせる場合は、決してワンちゃんだけで待たせずに、飼い主さんも必ず一緒に乗って、様子を見ながら温度管理を行ってください。

 

「リードははずさない」

待合室で抱っこして待機している飼い主さんが、よくリードなしで抱っこしているケースがあります。

普段はおとなしいお利巧さんだから大丈夫と思っていても、病院という慣れない特殊な環境では、思わぬトラブルが起こる可能性があります。

愛犬も普段よりは緊張しているし、他の動物がいるため、思わぬ接近で飛び出してしまう危険性もあります。

このため、動物病院での待合室では、必ずリードを着けて、愛犬が動き回らないように短く保って持つことが大切となります。

 

「他の飼い主さんへの配慮」

動物病院での待合室の待ち時間は、かなり長くなるケースも多いものです。

そのためつい他の飼い主さんに話しかけたりしがちですが、基本的にはむやみに話しかけることは控えるべきです。

中にはペットの話で盛り上がり、良い情報交換などが出来るケースもありますが、動物病院を訪れる理由は人によって様々です。

真剣に愛犬が重傷で落ち込んでいるかもしれません。

また、大声でしゃべってしまうと、ワンちゃんたちも興奮して吠えだしてしまうケースもあります。

また話しているその二人は盛りあがっていても、その周りの飼い主さんたちが迷惑に感じている可能性もあります。

やはり病院という場所柄を考慮した場合、静かにしているのがおすすめです。

 

「動物たちへの配慮」

動物病院での待合室の場合、他の飼い主さん以上に他の動物たちへの配慮が大切となります。

ペットたちは基本体調不良のケースが多く、病院嫌いが普通なので過度に緊張して興奮したり怯えたりしています。

このため、お互いに刺激しあわないことが大切であり、出来る限り他の動物との距離感を保つようにしましょう。

このため、間違っても愛犬がフラフラ歩き回るようなことがないように、注意しておきましょう。

犬同士のケンカなども要注意ですが、それ以上にお互いに相手の病状が分からないため、無暗な接触は避けるべきです。

一見元気そうに見えるワンちゃんであっても、伝染性疾患を抱えているケースだってありえます。

ワンちゃんの中には社交的であり、他の犬と積極的に交流を持ちたがる性格のワンちゃんもいるため、挨拶をしようと近づいてくることもあります。

飼い主さんは、動物病院の待合室にいる間は、十分に注意を払う必要があります。

 

「おやつやおもちゃの持ち込みはしない」

動物病院の待合室では、おやつやおもちゃの持ち込みはしないことが暗黙のルールと言えます。

愛犬にじっと静かに座って待機していて欲しいとの願いから、お気に入りのおもちゃを持ってきたり、おやつを与えることをしがちですが、これはNGだと知っておきましょう。

おもちゃやおやつを与えることは、他の犬たちに対して刺激を与えることに繋がってしまいます。

他のワンちゃんたちだって、おやつが食べたいし、お気に入りのおもちゃで遊びたいのです。

一斉にザワツキ騒がしくなってしまったり、雰囲気が急変したりすることにもなりかねません。

愛犬が退屈していたり、緊張している様子などが感じられるケースでは、その都度受付に一声かけて、野外に連れ出してあげましょう。

外の新鮮な空気を吸わせることでリフレッシュさせたり、クールダウンさせることができます。

野外に連れ出したタイミングでおやつを与えるのはOKです。

なお、このタイミングで他のワンちゃんと出会っても、無暗におやつを与えることはダメです。

他のワンちゃんに無暗に食べ物を与えないことは、とても大切なマナーです。

ワンちゃんによっては、アレルギーがあったり、食事制限をしているケースもあると知っておきましょう。

 

「待合室で粗相した場合」

通常緊急事態の場合を除き、排泄は事前に済ませておくのがマナーとなります。

しかし、愛犬が病気や緊張などから粗相をしてしまうことは、ある程度仕方のないことです。

なお、マーキング癖のあるワンちゃんの場合は、あらかじめマナーベルトを着用させておきましょう。

粗相をしてしまったケースでは、放置することなく、飼い主が責任を持って処理することがマナーとなりますが、申告してスタッフの指示を仰ぐのが無難でしょう。

なお、必ず汚した箇所を病院スタッフへ申告してください。

病院側の対応として、床を消毒する場合があります。

 

「受付カウンターや椅子の上に動物を乗せない」

受付される際に、受付カウンターに動物を乗せて説明される方がいますが、これはNGです。

危険ですし、不衛生となります。

また同様に、待合室の椅子に愛犬を直接座らせている方が見えますが、やはりこれもNGです。

その椅子には、次にはまた別の方が座って使用します。

衛生面やニオイが付くと他の動物のストレスなどになるケースもあるので止めておきましょう。

 

まとめ

動物病院の待合室でのマナーが理解できたはずです。

参考にしてしっかりマナーを守ってください。

私が動物病院の待合室で気になってしまうのが、チワワなどの小型犬の犬種の場合、リードを付けずに抱いてる飼い主さんがとても多いことです。

万が一の事態も起こるため、最低限のマナーは守るべきだと思ってしまいますね。

この前気になったのが、待合室の洗面台に飼い主さんが手を洗う間、リードを掛けるフックがあるのですが、そこに平気で愛犬のリードを引っかけたまま、本人は椅子に座って順番待ちしていました。

良識ある感じの年配の方に見えましたが、常識で考えればそのような使い方をするべきフックであるはずが無いことなど一目瞭然、いろんな方が見えるけど、特に多くの動物が勢ぞろいし、緊張が漂う動物病院の待合室のような場面では、頼むから最低限のマナーは守ってよと強く感じましたね。

ネットサーフィンしていたら、まったく同じ内容のことを書いている記事を見かけました。

どこにでも同じようなことをする方はいるのだなと、あらためて強く感じてしまいました。