犬の肝臓がんのステージ別症状一覧と手術などの治療法と費用

犬の死亡原因の第1位が癌です。

愛犬を癌から守るためには、とにかく早期発見・早期治療が必要です。

しかし、癌の種類によっては、初期症状がほとんどなく、飼い主さんが気づくことが出来ない種類の癌もあります。

その最も最たるものが肝臓がんです。

「サイレントキラー」と呼ばれる通り、肝臓がんの初期症状はほとんどありません。

今回は、そんな肝臓がんの主な症状一覧を紹介し、さらにそれをステージごとの症状一覧として紹介します。

また、治療法や気になる手術などの高額治療となる費用についても紹介します。

 

肝臓がんの主な症状

 

肝臓がんの主な症状を紹介しますが、初期症状はなく、その後も肝臓がん特有の症状というのはほとんど無く、老犬になったための老化だと勘違いしやすいものばかりです。

したがって、このような症状も危険なんだと認識しておくことが大切です。

主な症状
・元気の消失

・食欲がなくなる

・体重の減少

・嘔吐

・下痢

・貧血

・血便

・吐血、下血

・黄疸が出る

・腹水がたまる

・歯茎の色が薄くなる

・水をよく飲む

・オシッコが増える

こんなところが主症状となりますが、老化現象と思ってしまうものが多いといえます。

黄疸や腹水などは、病気らしい症状ですが、このような症状が目立ちだした段階では、肝臓がんはかなり進んでしまっています。

やはり元気がなく感じたり、食欲が低下する、そしてさらに体重が減ったりした時には、肝臓がんに限らず、何らかの病状が隠れているケースが多いものです。

したがって、一度獣医師の診断を受けてみるのがおすすめとなります。

また、意外に気づきやすい症状が、多飲多尿だといえます。

飲み水の減る量が増え、補給量が増えますし、シートの交換も増します。

シートの重さを図ってみれば、具体に多尿となっていることも簡単に分かります。

多飲多尿の場合、糖尿病や慢性腎不全などを疑いがちですが、肝臓がんの特徴でもあるのです。

どちらにしても、多飲多尿は病気のサインとなり要注意です。

黄疸や歯茎の色が薄く変化する症状は、肝臓癌特有の症状とされていますが、これらの症状も結構、老化現象だと感じてしまい見逃すことが多いようです。

ただし、残念ながら黄疸が出てしまっていれば、もう後期まで病状は進行していますね。

続いてこれらの症状について、どの段階のステージとして現れてくるものなのか見てみましょう。

 

肝臓癌のステージごとの症状一覧

 

「初期症状」

症状なし

肝臓がんが、「サイレントキラー」と呼ばれる理由が、初期症状がないため。

だからとっても厄介なわけです。

人間だってまったく同じで、自覚症状が一切ないために、人間ドックや定期健康診断などで、偶然発見しないことには、初期症状で見つけることは不可能といえます。

 

「中期症状」

・元気がなくなる

・食欲不振となる

・体重が減少する

・多飲多尿になる

できれば何とかこの中期症状で発見してあげたいものです。

しかしどれもありふれた症状ですね。

だから、ちょっとした愛犬が普段と異なる症状が出だして時にも、日ごろからアンテナをはり、素早く異常に気づいてあげる必要があります。

愛犬を遊びに誘っても、乗ってこない、大好きな散歩で元気がないなど、ちょっと注意していれば異常にはすぐ気づけます。

こんな状態が2~3日続くようであれば、一度動物病院に連れて行ってあげるように心がけてください。

食欲不振の場合は、明白に症状が分かります。

フードを替えたなどの特別な理由がなく、今まで食べていたフードを食べなくなったり、残すのであれば、明らかに原因があるはずです。

下痢や嘔吐など、お腹を壊しているケースもあるでしょうが、特にそのような症状も出ていなければ、要注意といえます。

3~4日も続けば、やはり一度動物病院へ連れて行くべきでしょうね。

また、特にフードを替えたり量を減らしたりせずに、愛犬の体重が減少してきた場合は注意が必要です。

あと、多飲多尿の場合は、いろいろな病気の疑いが生じます。

本来1日に犬が飲む水の量や、オシッコの量はほぼ決まっています。

この基準量を愛犬が上まってしまうケースでは、病気のリスクが高まります。

参考までに、犬の1日に飲む水の量を紹介すると次の通り。

ワンちゃんの体重1kg当たりにつき、100mlが目安とされています。

つまり、仮にあなたの愛犬が、3kgだとすれば、

3kg×100ml=300ml

このような計算式から簡単に、愛犬が1日に飲む水の量は、およそ300mlだと分かります。

同様に、オシッコの出る量は、体重1kg当たりにつき50mlが目安のため。

3kg×50ml=150mlとなって、3kgのワンちゃんが1日するオシッコの目安量も、150mlと直ぐに分かってしまいます。

ちょっと油断すれば、見逃してしまうような症状ばかりのため、このような症状が危険の始まりだと認識して注意が必要です。

 

「後期症状」

・下痢

・嘔吐

・貧血がおこる

・黄疸がでる

・腹水が溜まる

・吐血、下血

肝臓がんの恐ろしいところは、下痢・嘔吐などの、ワンちゃんがよく起こすような症状が、既に後期症状である点です。

いかに症状が出にくい病気であるか実感できますね。

黄疸は、肝臓がんの特徴症状の一つですが、毛に覆われているワンちゃんの場合、体の皮膚の色から気づくのは困難なため、白目が黄色くなっていないかでチェックしましょう。

お腹がポッコリと膨れて、水が溜まるのが「腹水」です。

様々な原因が腹水にはありますが、肝臓がんの場合は、血液中の水分が血管から漏れ出して、お腹に水が溜まるとされています。

腹水となると、お腹がパンパンに張ってしまい、かなり苦しいようです。

他の臓器も圧迫してしまう問題も生じます。

水を抜く治療も可能ですが、また直ぐに溜まってきてしまうため、イタチごっこで定期的に水を抜く必要が起こってしまいます。

しかしこのような目だった症状が出てしまっては、もはや肝臓がんはかなり末期に近づいています。

 

「末期症状」

・痙攣が起こる

・意識が混濁する

意識混濁となれば、もはや愛犬の名前を呼んでも、無反応になってしまいます。

愛犬が意識混濁になるまでは、しっかり名前を呼んで優しい呼びかけを行い、身体をさすってあげ、少しでも一緒の時間を過ごしてあげましょう。

 

犬の肝臓がんの予防法

 

正直なところ、これという効き目がある予防法はありません。

やはり毎日の食事が一番大切であり、肝臓に良いものを摂取するのが基本といえます。

また、毒素などを体にとり入れないことです。

ドッグフードは無添加の物を選ぶのは当然です。

後は、ワンちゃん自体の免疫力を向上させることとなります。

・バランスの良い食事

・ストレスを溜めない

・適度な運動

・定期診断を受ける

このような当たり前のことが大切となります。

特に癌は早期発見がすべてなので、定期診断は重要ですね。

でも忙しい飼い主さんは、なかなか愛犬を動物病院に連れていくのも大変です。

また病院での検査はどうしても値段が高くなってしまいます。

このような飼い主さんの悩みを解決してくれる救世主が現れたのを、あなたは知っていますか?

それが、「犬の病気検査キットピーチェック」です。

言わずと知れた通り、癌の対応には早期発見が不可欠。

「ピーチェック」を使用すれば、病院に行かずに家庭で手軽に定期的に愛犬の健康管理が可能となります。

ピーチェックでは、愛犬の尿を使った検査を行うことで、ワンちゃんの癌や尿石症のリスクを判定できます。

病院を通さないので手軽で、値段もお値打ちとなります。

 

犬の肝臓癌の主な治療と費用

 

「外科手術」

肝臓がんの根本的治療法といえば、やはり除去手術となります。

肝臓の癌細胞に侵されている部位を切除することで回復が望めますが、肝臓をすべて取り出すことはできません。

また、部分切除を行っても、癌細胞を全部取り切れないケースが多く、再発するリスクがどうしても生まれてしまいます。

手術費用は、病院や癌の状態によって異なりますが、入院費込みとして、最低でも10万~20万はかかってしまいます。

また、肝臓の上部に癌ができている場合、特殊な器具が必要であり、設備が整った病院での治療となり、その分手術費も高騰します。

さらに、複数の肝小葉ががん化して、まだらに癌細胞があるようなケースでも手術費は高騰します。

 

「放射線治療」

放射線治療は、手術で完全切除が難しい部位の場合や、転移によって他の癌も見つかった場合などで使用されます。

また、放射線治療は、大学病院など限られた設備が整う大きな病院でしか対応できないのが現状です。

また、放射線治療を犬に行う場合は、通常全身麻酔となるため、安易には行えない問題も生じてきます。

1回の使用で、3~5万円程度の金額がかかります。

通常であれば週2回のペースで6回ほど行い、その時点で腫瘍の状態を見てみることとなります。

 

「抗がん剤治療」

癌の切除が難しいケースや、少しでも癌を小さくして手術がしやすくするため、また手術後に使います。

ただし、抗がん剤治療は、強い副作用が生じ、重度の吐き気や下痢、抜け毛などの症状が起こり、かなり辛い治療となります。

1回の費用は、2万~4万円 程度です。

 

「免疫療法」

犬本来の免疫力を向上させるのが、目的となる治療です。

主に食事療法となり、専門の療養食やサプリメントなどを与えます。

副作用も少なく、体の負担は一番少ない方法のため、食事療法は愛犬が癌になれば、外科・内科治療に関わらず、先ず最初に実施することとなります。

肝臓癌の食事療法は注意が必要であり、腫瘍細胞は炭水化物を餌として成長します。

このため、炭水化物は最低限に抑える必要があります。

また、タンパク質を分解する際にはアンモニアが発生し、肝臓で解毒作用が働くため、過度なタンパク質は肝臓への負担を招いてしまいます。

このようにいろんな注意事項が生じるため、専門の肝臓がんの療養食を与えるのがおススメとなります。

おススメの肝臓がんの療養食を2つ紹介しておきます。

 

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