愛犬の歯がグラグラする!子犬と成犬では意味が大違いなのさ

 

我が家の愛犬のチワワのビビも、シニア期に突入し、だいぶ歯が弱ってきました。

歯磨きは頑張って行っているつもりですが、やはり加齢には勝てませんね。

うちのビビとほぼ同時期に飼い始めた知人のミニチュアダックスフンドは、歯がグラグラし出したといいます。

犬は固いモノでも平気で噛み、歯が強いイメージがありますが、犬の歯がグラグラし出したケースでは、果して大丈夫なものなのか?

ほっておいても自然に治るものなのでしょうかね?

やはりぐらつきだしたのには、それなりの原因が生じているはず。

そのまま放置はヤバそうですね。

最悪このまま抜けてしまうのではと、飼い主さんは心配になってしまいます。

飼い主の方が気付くほどに、歯がグラグラ揺れていれば、恐らく歯周病などの病気の可能性が高まり、間違いなくSOSサインだといえます。

歯のぐらつきは、子犬期と成犬になってからでは、意味が大違いとなります。

今回は、愛犬の歯のぐらつき原因や、家庭でも可能な歯周病対策などを紹介します。

 

犬の歯がぐらつく原因は?

 

歯は本来であれば、歯肉・歯槽骨・歯根膜の3つでしっかり固定されており、ぐらつくことはありません。

歯は、歯肉の中にある歯槽骨と呼ばれる顎の骨の中に埋まっており、薄い膜の歯根膜によって歯と歯槽骨がしっかりつなぎとめられています。

ちなみに、歯のぐらつきのことを、「動揺」と呼びます。

犬の歯が動揺する時期は、パピー期とシニア期におきやすくなります。

これは、「生理的な原因」と「病的な原因」に分類されます。

生理的な原因とは問題がなく、治療の必要がないものであり、つまり子犬が成犬になる時期に起こる、乳歯から永久歯への生え替わりのためです。

もう一方の病的な原因は、当然問題となり治療対象で、外傷が原因となる歯の脱臼や歯周病などとなります。

 

パピー期に歯が生え変わる

 

実はワンちゃんも人間とまったく同様で、成犬になる前に歯が生え替わると知っておきましょう。

だからこの時期に、愛犬の歯がぐらついているのに気づいても、心配する必要はありません。

前歯から順番に生え変わっていきます。

通常、生後生後3~4ヶ月頃から症状があらわれ、もちろん多少の個体差が生じますが、ほぼ、生後10ヶ月くらいまでには、すべての歯が永久歯に生え替わります。

乳歯の場合は、グラグラしていたら抜いてあげるべきなのかと、心配する必要はありません。

そのまま自然に抜けてしまうため、特に何もせずに見守っておいてあげましょう。

また、抜けた歯を飲み込んでしまわないかと、心配に思う飼い主さんが多いようですが、これも心配無用。

仮に乳歯を飲み込んでしまった場合でも、便と一緒に排出されてしまいます。

また、気になるケースが、愛犬が1歳になってもまだ乳歯が残っている場合ですね。

この要に、乳歯が自然に抜け落ちずに残った状態を、「乳歯遺残」といいます。

乳歯遺残は、小型犬に多く見られる現象であり、さほど珍しいことではありません。

ただし、今後の歯並びに影響を与えてしまうことと、歯石が付きやすくなってしまうなどの問題が生じるため、できるだけ早めに抜いてあげることがおすすめです。

飼い主さんは、愛犬の乳歯がしっかりすべて、永久歯へと生え替わったかどうか、確認しておく必要があります。

乳歯抜歯は、思った以上に大変です。

理由は全身麻酔が必要なためです。

この時期に、避妊手術や去勢手術を考える飼い主さんも見え、そのようなケースでは、一緒に行ってしまえば、何度も無駄に麻酔をかける必要がなくなります。

どちらにしても、かかりつけの獣医師に相談してみるのが一番といえます。

 

成犬の歯のぐらつきは要注意

 

愛犬が成犬になってから、歯のぐらつきが起こった場合、歯の脱臼や歯周病などの歯の病気が原因であり、治療が必要となります。

 

「歯の脱臼」

まだ愛犬の歯が丈夫な状態であっても、高所から落下するなどの外的原因で、歯に強い衝撃を与えてしまうと、歯がぐらついてしまい動揺することがあります。

これは、歯と歯槽骨をつないでいる歯根膜が、断裂してしまった状態です。

このような歯の状態を「歯の脱臼」と呼び、不完全脱臼である少し歯が揺れる程度の状態と、完全脱臼と呼ばれる歯が完全に抜け落ちてしまう状態に分類されます。

また、強い衝撃で歯が割れてしまった場合を、「破折」といいます。

脱臼や破折に愛犬がなってしまったケースでは、そのまま放置しても治らないため、至急愛犬を動物病院に連れて行き、適切な処置を施す必要があります。

 

「歯周病」

愛犬の歯がぐらつき動揺を起こすケースでは、多くの原因が歯周病となります。

歯周病とは、歯肉炎が悪化して、歯周組織にまで炎症を起こした状態であり、さらに進行したケースでは、歯槽膿漏になって行きます。

歯周病の原因は、食べかすが溜まって歯垢となり、さらにそれが歯石になって、細菌が繁殖して毒素が出るために起こってしまいます。

小型犬は、歯が密集しているため、歯周病になりやすいとされ、その中でもミニチュアダックスフンドはよくなりやすく、重度化しやすいので注意が必要な犬種とされています。

歯石の付着が原因となりますが、その周りの歯肉が赤くなっていれば注意が必要です。

さらに、歯石が黒っぽくなってしまっていれば、歯周病のリスクが高まります。

また、歯周病の特徴の一つが、強い口臭やよだれが多くなること。

さらによだれに血が混じったりしていれば、かなり危険な状態だと認識するべきです。

この状態であれば、愛犬は口を触られるのを極度に嫌がり、場合によっては唸ったりして怒ったりします。

治療を行うためには、歯周病の進行を見極めるために、歯科用レントゲン検査やCT検査が必要になります。

根本的な治療としては、全身麻酔を実施して、歯石除去をしたり、程度の具合によっては抜歯をする必要があり、思った以上に大変な治療となります。

愛犬の歯がぐらついてしまえば、もはや放置しても自然に治ることはありません。

それは歯周病などの、れっきとした原因が存在するためです。

このため、愛犬の歯のぐらつきに飼い主さんは、気づいた段階で少しでも早く、愛犬を動物病院に連れて行ってあげることが大切となります。

 

家庭での歯周病対策

 

愛犬の歯がぐらついてしまわないように予防するには、歯周病対策を行うべきです。

一番の予防は、飼い主さんはよく分かっているはずですが、当然愛犬の歯磨きとなります。

しかし、半数以上の飼い主さんは、愛犬の歯磨きが苦手と答えるように、なかなか困難な作業となります。

これはワンちゃんが、本来口周りとかを触られるのを苦手としており、歯磨きを嫌がってしまうことが多いためです。

このため、いきなり愛犬の歯磨きを始めようとしても無理があります。

それこそ子犬の時期から、口周りや口の中に指を入れたりするようなことに慣らしておく必要があります。

最初はガーゼを人差し指に巻いて、やさしく歯の表面を擦ってあげるようなことから始めるのがおすすめです。

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水に濡らした状態で、指にはめて愛犬の歯を拭くだけで、簡単に歯垢を除去できます。

ガーゼになれたなら、次は歯ブラシにかえて行ってあげましょう。

上の歯の一番大きな歯から磨いて慣らしていきます。

最初は無理せず、例え1本でもOKです。

そして残りは、慣れたフィンガー歯ブラシ。

こんな具合に、少しずつ磨ける本数を増やしていけば十分OKです。

お利巧でできたならば、愛犬をたくさん褒めてあげましょう。

 

それでもどうしても、愛犬の歯磨きが苦手な飼い主さんは多いものです。

そのような飼い主さんにオススメなのが、「ラブリービー」です。



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