犬の脳腫瘍の原因と気になる主な症状
犬の癌にもいろいろ種類がありますが、今回は脳腫瘍について紹介します。
犬が脳腫瘍にかかる年齢は、老犬になってからが殆どのため、なかなか老化現象との見分けがつきにくいものです。
それでも、明らかに以前とは異なるおかしな行動が見られるケースでは、異常に気づけるかもしれませんね。
脳腫瘍の場合、視力の低下など目に問題が起こることが多いので、ここは重要な見逃がせないチェックポイントといえます。
犬の脳腫瘍の原因と気になる主な症状について見ていきましょう。
犬の脳腫瘍の原因
犬の脳腫瘍の原因は、明確には判明していませんが、脳の細胞自体が腫瘍化する「原発性脳腫」と、脳に近い部位にできた癌が浸潤して広がり出来る「続発性脳腫瘍」とがあるとされています。
犬の脳腫瘍などの癌に影響する主な原因は次の通りです。
・ストレス
・タバコの煙
・ドッグフードなどの食べ物の添加物
・農薬などの化学薬品
・遺伝
遺伝も脳腫瘍の一因であり、特にゴールデンレトリバーは、脳腫瘍のリスクが高い犬種だとされています。
その他の犬種では、短頭種であるブルドッグやボストンテリアなども要注意です。
ドッグフードなどの食べ物も要注意です。
市販の安価なフードには、危険な添加物が大量に含まれています。
安全な添加物が含まれていないおススメのドッグフードを知りたい方は、次の記事を参照してみましょう。
犬の脳腫瘍の主な症状
犬が脳腫瘍になったときに現れる主な症状は以下の通りです。
・むせたり吐いたりする
・急に吠えるようになりだしたり、怒りっぽくなったり、反対に憶病になるなど今までと性
・目の異常が色々起こり出す(焦点が定まらない、視力低下、斜視になる、目が揺れる眼振が起こるなど)
・首の捻転が起こり、一定の方向に曲がったままになる :平衡感覚が悪くなり、一定方向に傾いたり、ふらふらして上手く歩けなくなる
・くるくる回るよぅな旋回運動が生じる
・階段の上り下りができなくなる
・食欲の変化が生じ出し、急に食欲がなくなったり、反対に可食になる
・気力がなくなり元気が衰える
・足腰などに力が無くなる
・耳が聞こえにくくなり、名前を呼んでも気づかないなど音の反応が悪くなる
・失禁してしまい、トイレを我慢できなくなる
・匂いにとても鈍感になる ・認知症のような気になる症状が出だす
「視力の低下」
犬が脳腫瘍になった場合、目にいろいろ異常が出やすくなります。
目の視野が緑内症のように、異常に狭くなってくることが多く、ケースによっては片方の視力がほとんど無くなったりします。
急激に視力が低下することが多いのが特徴といえます。
視力が低下し出すと、モノにぶつかったり、段差でつまずくような症状が増えてきます。
「眼振」
眼振とは、目の眼球が小刻みに左右に動くような症状を刺します。
なかなか具体的には分からないため、実際に目で見て確認するのが一番といえます。
ワンちゃんに眼振が起こっている状態を、動画で確認してみましょう。
このように愛犬の瞳を見れば、明らかに左右に小刻みに揺れている症状が確認できます。
愛犬の眼振を確認した場合は、一度動物病院に連れて行って獣医師の診察を受けるのがおすすめです。
「斜視」
愛犬が脳腫瘍になった場合、いつも斜め上などの一定方向を見ている状態である斜視になってしまう可能性があります。
斜視が生じたケースでは、同時に平衡感覚にも異常が起こっていることが多いです。
このため、ふらついたりするような症状が起こってきた場合には、愛犬の目も確認して、斜視が生じていないかチェックしてみましょう。
目の異常が同時に重なって起こってきた場合には、脳腫瘍の危険性が高いといえます。
「同じ場所をぐるぐる回る」
同じ場所をぐるぐると旋回して回る症状は、痴呆症でもよく起こる症状ですが、脳腫瘍の場合でも起こってきます。
脳腫瘍の場合では、ふらついて上手く歩けない、真っすぐ歩けないというような症状も起こってきます。
「むせる・吐き出す」
脳腫瘍になると、嚥下障害が生じてきます。
このため物が上手く飲み込めなくなり、むせてしまったり、吐き出すことが多くなります。
「聴覚障害」
脳腫瘍になると、脳圧の上昇に伴い、まず最初に先ほど述べたように視力の異常が現れだします。
続いて、聴力も衰えだし、名前を呼んでも気づかないことが増えてきます。
「意識低下」
意識低下が生じ、急に寝ていることが多くなります。
起きている状態でも、意識が朦朧としており、ボーっとしている感じとなります。
明らかに今までと様子が違って感じられます。
「精神的変化」
今までと目立って性格が変わってしまうので、飼い主さんは驚いてしまいます。
急によく吠えだしたり、大人しかった愛犬が、反対に怒りっぽくなってしまうなどの、精神的変化が生じるケースでは、脳腫瘍の疑いが生じます。
「首の捻転」
愛犬の首が傾いてしまい、一定の方向に曲がったまま固まってしまっていれば、平衡感覚に障害が出ている症状といえます。
愛犬はまっすぐ向いているつもりでも首が曲がってしまっているのです。
このようなケースの場合も、脳腫瘍の疑いが高まります。
「食欲の変化」
脳腫瘍になると、急に食欲がなくなり食べなくなったり、反対にやたら多くで可食になったりという、食欲の変化が起こったりします。
「痙攣発作」
突然愛犬が泡を吹いて倒れ、痙攣を起こすような事態が起こり出します。
このようなてんかんや・痙攣発作には、いろんな病気の可能性がありますが、脳腫瘍の初期症状の一つともいえるため、注意が必要です。
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