チワワが水を飲まない理由や水分不足時の症状!解消方法はこれだ

2019年5月8日

生物は、仮に少しくらい絶食したとしても、水さえ飲めればしばらくは生き延びられます。
それくらい生命を保つために大切なのが水なわけです。

愛犬があまり水を飲まないようだと心配になってしまいます。
特にチワワは、水分不足になりがちな犬種とされています。

今回は、チワワが水をあまり飲まない理由や、水分不足になっていないかどうかの見分け方及び水分不足の解消方法を紹介します。

チワワが水を飲まない理由

「水分が足りている」

ウエットフードや手作り食を与えており、水分を含んだ食材を多く与えていたり、ドライフードをふやけさせているなどして、食事で水分を多く摂取できているケースでは、その分飲む水の量が減ります。

「痛みがある」

歯周病や口内炎などのため、口の中に痛みが生じるケースでは、水をあまり飲まなくなります。
同様にヘルニア、関節炎などの症状で、水を飲もうとする際に痛みが生じれば、同様に水を飲む量が減ってしまいます。

「病気」

病気の影響で水分をあまりとらなくなってしまうケースも考えられます。

「老化」

高齢犬になってくると、喉の渇きに鈍感になってきます。
これは人間の老人にも当てはまる症状です。

また、痴呆症状が生じているケースもあります。
また、どうしても代謝が落ちることで、水を欲する頻度や飲む量が減少します。

「季節」

冬場の寒い時期には、自然と夏の暑い時期よりは水を飲む量が減少します。

水分の必要性

水分不足になれば、脱水症になってしまいます。
また、夏場であれば熱中症が心配です。
水分不足になりオシッコの量が減るだけで、毒素の排出が不十分となり体に害をなします。
また、結石症のリスクも高まります。

水分不足になれば、血液が粘りのある状態になってしまい、血流が悪くなるため、栄養素や酸素を体中に運ぶ機能が低下し、脳梗塞、心筋梗塞などの血管が詰まってしまう病気のリスクが高まります。

水分補給を欠かしてしまうと、細胞全体の水分が失われることとなり、代謝が正常に働かなくなるために組織が壊れ始め、老化が進みます。

汗が出にくくなれば大変です。
体温を調節する作用を行う汗の量が減ってしまうと、体温が上がってしまいます。

脱水症状が危険と言われる理由は以下の通りです。

・体の水分は1%失われるとことで、喉の渇きを覚えます。
・5%の水分が失われると、脱水症状や熱中症などの症状があらわれます。
・15%失われてしまうと、生命活動の維持に支障を来たします。
・20%失えば、死亡します。

水分不足のチワワの症状

「オシッコの量が減り、色が濃くなる」

チワワが水分不足であることを見分ける一番分かりやすい方法が、オシッコをチェックすることです。
水分不足であれば、オシッコの量が減ります。

そして、水分不足のため、オシッコが濃縮されて色が濃くなります。
シートへのオシッコの量や、色の具合をしっかり確認してください。

「ウンチが固くなる」

水分不足になればウンチが固くなり、便秘がちとなります。

「体重の減少」

ドッグフードを食べる量が変わっていないのに、体重が減少してきた場合、脱水や水分不足に陥っている可能性があります。
体重管理は重要です。
定期的にチワワの体重は、計測しておくことが大切です。

「目のくぼみ」

しっかりチワワの顔の表情をチェックしましょう。
水分不足になると、チワワの目がくぼんで見えてきますよ。

「皮膚が乾燥する」

水分が不足することで、皮膚が乾燥するといいます。
ワンちゃんの場合、被毛に覆われており分かりにくいことでしょう。

人間であれば、直ぐに唇がカサカサになってきますね。
チワワも鼻の渇き具合や、毛の少ないお腹の部分をチェックしてみましょう。

「歯茎がネバネバになる」

水分が不足してくると、唾液の出も悪くなります。
通常であれば、チワワの歯茎は唾液で潤っています。
しかし、歯茎がネバネバしているような状態になっているケースでは、水分不足となっている証拠です。

水分不足の解消法

基本としてチワワが水分不足を起こし、喉を乾かしているケースでは、飼い主さんが注意を払い対応してあげることが必要となります。

「フードをふやかす」

ドライフードの水分量は、10%程度しかありません。
そこでぬるま湯でふやかして、チワワに食べさせてあげることが有効となります。
これでフードを食べることで同時に、水分が摂取できます。

なお、お湯の温度は人肌の40℃くらいにしてください。
熱湯を使うと栄養源のビタミンなどが壊れてしまいます。
また、ふやかすことで、香りが立ち、食欲増進効果も生じます。

「トッピング」

野菜などを茹でて一緒にトッピングし、その茹で汁も一緒に入れてあげましょう。
またスイカなどのような、水分が多い果物などをトッピングしたり、おやつとして与えてあげましょう。

「水分補給を行う」

まずは環境整備を行い、常に新鮮な水が飲める状態を確保しましょう。
高齢犬になると、なかなか自発的に水を飲まないケースも起こってきます。
強制的に水分補給の時間を作るようにしてあげることがおすすめです。

一日のうちに何回か、水を飲ませるタイミングを設定してあげましょう。
食前食後や、寝起きや寝る前、また、散歩の前後などが有効はタイミングとなります。

口内炎などの痛みが生じていたりするケースでは、なかなか自分で水を飲みたがらないものです。
そのようなケースでは飼い主さんが、スポイトを使うことで、チワワの口の端から水を流し込んであげるのがおすすめです。

「適度な運動」

適度に運動させることも効果が期待できます。
適度な運動を行うことで、新陳代謝の働きがよくなり水が飲みたくなります。
また、運動をすることで、喉の渇きも生じます。