チワワを水分不足にするな!1日に必要な水分量と与え方

2019年5月4日

あなたはチワワが、いつでも新鮮な水が自由に飲めるようにしてあげていますか?
チワワは水分不足になりやすい犬種といわれているので、十分注意してあげましょう。

水分不足の特徴は、顕著にオシッコの状態に反映します。
いつもより量が減り、濃縮され色が濃くなるので注意しておきましょう。
また便秘がちなケースや、夏場に元気がなくなるケースも水分不足の可能性が疑われます。

チワワの体の状態では、目がくぼんだり、唾液量が減ることで、歯茎がネバネバしてうるおいがなくなってきます。
具体的には体重の減少が生じます。
このような症状が見られれば、チワワが水分不足の状態だと認識しましょう。

はたしてどの程度、チワワが1日に水を飲んでくれればよいのか判断に悩みますね。
ワンちゃんの一日に必要な水分量を見ていきましょう。

愛犬の必要な水分量の目安

水分量の目安になる有名な2つの方法を紹介します。

1. アメリカの「NRC飼養基準」

動物の飼養標準というものが存在します。
アメリカで作られた「NRC飼養基準」によれば、1日に摂取するカロリー数値と同じ数値の水分量が必要とされています。
つまりチワワの1日の必須摂取カロリーが、仮に300kcalならば300ccの水分補給が必要となるというわけです。

2.日本の獣医師会が発表している計算式

日本の獣医師会が、ワンちゃんが1日に必要とする水分量を求める計算式を発表しています。
計算式は次の通りです。
「132×体重Kgの0.75乗」
この計算式に当てはめて計算すれば、あなたの愛犬が1日に必要な水分量が分かります。

ただしあくまで、標準の目安と考えておきましょう。
特に日本の獣医師会の計算式の場合、活動量の多いワンちゃんであれば、水分量は計算式よりも多くなると考えるべきでしょう。

水飲み環境

新鮮な水をチワワが自由に好きなだけ飲むための方法として、多くの飼い主さんが行っているのが給水器使用でしょう。
ウォーターボールだと、結構ひっくり返してしまうケースが生じるし、犬種によると口元をべしょべしょに濡らしてしまうことも多いようです。

そのような理由から、給水器ファンが多いのです。
しかし、意外に給水器から水を上手く飲めないワンちゃんも多いのが現状のようです。

給水器のタイプには2つあります。
ノズルタイプとボールタイプです。
ワンちゃんが飲みやすいタイプを使用してあげるのがおすすめです。

「ノズルタイプの給水器」

ノズルタイプの給水器は、先端部分の飲み口に細菌が繁殖しやすいと言われるので注意が必要です。
雑菌の臭いが発症してしまうと、神経質なワンちゃんの場合、そのニオイを嫌がって水を飲みたがらないケースもあるようです。

そのため定期的に洗浄してあげてください。
また、水もこまめに変えてあげて新鮮な水にしてあげることが肝心、長い時間ボトルに入ったままの生ぬるい水が嫌で飲まなかったりするようです。

プラスアルファの水の与え方

常にチワワが新鮮な水が飲める環境にしておくことは当然です。
しかし環境が整っていても、チワワがなかなか水を飲まないようなケースもあります。
そのような場合、プラスアルファの水の与え方を飼い主さんは作戦を立てて行う必要があります。

老犬になってくると、喉の渇きに鈍感になってなかなか必要量の水を飲めないケースが起こってきます。
また、歯周病や口内炎などで口内に痛みが生じていれば、積極的に水を飲もうとはしません。

そのような原因が生じている場合、プラスアルファの水の与え方を工夫すべきです。

ドライフードをお湯でふやかしましょう。
こうすることで、フードを食べれば水分を吸収できます。
また、水分の多い果物などをトッピングしてあげるのも有効です。

口内に痛みが生じているケースでは、スポイトなどを使用して水を口に入れてあげて飲ませてあげてください。
なお、給水タイムを作り水を飲ませるのもおすすめです。

チワワが水分不足で起こる病気

水分不足になると、てき面にチワワの体に影響が生じてしまいます。
主な注意すべき病気を紹介します。

「熱中症」

チワワのような室内犬だからと安心していてはいけません。
熱中症は室内にいても起こることを認識しておきましょう。

ワンちゃんは汗をかかないため、体温調節が苦手です。
よくチワワが暑い時に、必死になってベロを出し、ハッハッと口呼吸して体温調節していますが、なかなかこれだけでは追いつきません。
夏場に室内のクーラーが効いていなかったりすれば、あっという間に体温が上がってしまいがちです。

このような時に、水分不足の状態であると大変です。
熱中症が生じてしまい、重症化する危険性もあります。
チワワが元気がない状態で、ずっと荒い呼吸を続けているようなケースでは、熱中症の疑いが高まります。

「膀胱炎」

水分不足が原因で最も起こりやすい病気が膀胱炎です。
水分不足になると、オシッコの量が減少します。
実はオシッコを行うことで、尿道から侵入する細菌を洗い流す働きがあるのです。

このため、オシッコが正常に出ていれば大丈夫ですが、頻度や量が減ってしまうと、細菌感染が起こり膀胱炎になってしまいます。
濃い色のオシッコが出る状態だと、水分不足の可能性が高いです。

「膀胱結石」

膀胱結石も水分不足から発生する典型的な病気です。
膀胱結石と膀胱炎は、同時に併発する確率が高いので注意しましょう。

水分不足でオシッコの量が減少することで、膀胱内に出来た石が排出される量が減ってしまい石が大きくなってしまいます。
膀胱結石にかかったことがある飼い主さんは、その強烈な痛みが身に染みているはずです。

「腎臓病」

腎臓の働きは、体内の老廃物や塩分をオシッコとして体外に排出することです。
水分の量が少なくなってしまうと、腎臓がオシッコとして老廃物を排出することが上手く出来なくなるため、大きな負担がかかってしまい腎臓病を起こしてしまいます。