愛犬の膀胱癌のチェックポイントと治療方法と費用と末期にできること
犬の癌において圧倒的に重要なことが、早期発見です。
癌は他の箇所に転移してしまうため、転移する前の状態で発見すれば手術が可能となりなす。
犬の膀胱癌は、他の癌とよりも比較的初期段階での発見が可能な病気です。
このため、犬の膀胱癌のチェックポイントをしっかり把握しておくことが肝心となります。
そのためにはまずは、犬の膀胱癌の主な原因と症状を詳しく知っておく必要があります。
今回は、愛犬の膀胱癌のチェックポイントを紹介するとともに、主な治療方法と費用、さらに末期症状に愛犬がなってしまった段階で、愛犬のためにしてあげられることについて紹介します。
犬の膀胱癌のチェックポイント
先ほど紹介した記事で、先ずは犬の膀胱癌の初期症状をしっかり理解してください。
細かい症状はいろいろありますが、正直膀胱癌の初期症状はなかなか目立たず、気づきにくいものです。
しかし、犬の膀胱癌の特徴として必ず生じてくるのが、血尿と頻尿です。
「頻尿」
犬の膀胱癌の特徴としてまず最初に、オシッコの回数が増えてきます。
これは頻尿となり一度に適量が出ないため、自然と回数が増えてくるのです。
通常犬の1日のオシッコの回数は、3~4回程度です。
したがって、それ以上愛犬がトイレに行く回数が増えてきた場合は注意が必要です。
またトイレの時間にも注目しましょう。
なかなか上手くオシッコが出ないため、どうしても時間がかかってしまいます。
愛犬のトイレの時間が長く感じ出した場合も注意が必要です。
まずは愛犬のオシッコの回数と、トイレの時間をチェックすることが、重要な初期の愛犬の膀胱癌を発見するチェックポイントとなります。
「血尿」
続いて愛犬が膀胱癌になれば血尿が生じてきます。
もちろん、血尿はいろいろな病気で起こる症状ですが、ワンちゃんが血尿を行えば、何らかの病気が潜んでいる可能性が高まり、要注意となるバロメーターとなります。
・室内犬の場合
室内犬の場合は、トイレシートで尿を足す場合が殆どとなるため、注意すれば気づきやすいといえます。
飼い主さんが毎日、トイレシートを交換することになるため、交換時に注意してチェックするように心がけてみましょう。
愛犬のトイレ回数や時間が長くなり、怪しいと感じた際には、見分けやすい白色のトイレシートを使用するのがおすすめです。
トイレシートを交換する時に、ピンク色に染まっていれば、一発で血尿が出ていることが分かってしまいます。
・外飼いの場合
大型犬や室外犬の場合、トイレは外でさせるのが通常です。
特に散歩中にトイレをするケースが多いため、染みなどからオシッコの量を確認してみましょう。
また、ティッシュペーパーなどを使って、愛犬がオシッコした後尿拭きとってみて、色を確認してみましょう。
これで血尿が出ていないかを、簡単に確認することが可能となります。
このように、愛犬の膀胱がんのチェックポイントは、血尿と頻尿に注目することが大切となります。
犬の膀胱癌の主な治療方法
犬の膀胱癌の治療方法は、多く次の3つの治療法に大別できます。
1.外科手術
2.内科療法
3.放射線療法
「外科手術」
癌治療において一番確実な方法が、外科手術で癌になった患部の摘出手術を行うことです。
ただし、外科手術を行うためには、犬の膀胱癌を早期発見して、他に転移していない状態である必要があります。
また、手術や全身麻酔に耐えられる体力が必要であり、高齢犬になってしまっていると、外科手術が不可能なケースもよくあります。
なお、犬の膀胱癌の場合、癌が出来ている箇所も重要となります。
尿道と尿管が膀胱と接続する膀胱三角と呼ばれる場所に癌が出来ているケースでは、膀胱の全摘出となり、簡単には手術ができない場所となります。
残念ながら犬の膀胱がんの場合、この部分に癌が発生する可能性が最も多くなります。
この場合、大手術となり非常に困難な手術の上、膀胱全体を摘出してしまうため、術後は膀胱がないため尿を垂れ流しの状態となり、オムツが必須となります。
さらに、尿管と尿道を直接つなぐ手術のために、詰まってしまうというリスクも高く、術後の余命もよくなく、せいぜい1年程度というデーターが報告されています。
大掛かりな手術となるため費用もかさみ、最低でも20万円~50万円程度はかかってしまいます。
ケースによってはそれ以上かかることも珍しくありません。
なお、膀胱三角以外の場所に膀胱がんが発生したケースでは、部分切除で、癌を切除することが可能となり、術後の経過もおおむね良好なケースが多くなります。
「内科療法」
内科療法は、主に抗がん剤、抗炎症剤の投与や免疫療法による治療になります。
もちろん食事療法も行います。
食事療法は愛犬が癌になれば、外科・内科治療に関わらず、先ず最初に実施することとなります。
オススメの犬の癌に効果がある療養食を紹介します。
「みらいのドッグフード「特別療法食G」」
みらいのドッグフード「特別療法食G」は、犬のガンや腫瘍に対応した、最新動物臨床栄養学をもとに作られ、高タンパク質、糖質制限、高脂質、オメガ3脂肪酸を取り入れた特別療法食です。
現在ワンちゃんの死因のナンバーワンが癌であることに目を向け、癌に対する自然治癒力を維持する力を生み出すことを目標として作られました。
「森製製薬会社」・「獣医師」・「栄養管理士」が強力して作った最先端ドッグフード(特別療法食)との評判が高まっています。
品質にこだわりを持って作られており、そのため値段の高いフードに仕上がってしまっていますが、犬の癌・腫瘍治療について最高レベルに研究されて作られたフードとなっています。
紅豆杉を配合することで、ガン細胞のみを攻撃する形で死滅させる効果を持たせています。
10種類のスーパーキノコも有効です。
最大の特徴が「亜麻仁油」の振りかけであり、麻仁油は腫瘍のケアに最適な成分とされ、豊富に含むオメガ3脂肪酸によりαリノレン酸を補給し、血液をサラサラにする効果が期待できます。
みらいのドッグフード「特別療法食G」は、漢方やマクロビ食材を使用し、なんとマクロビ発酵素材 46 種類もの栄養素を使用した無添加の薬膳入り国産ドッグフードです。
「犬心ドッグフード「元気キープ」」
犬心「元気キープ」は、LPSの配合量認定をクリアした「犬のがん・腫瘍対応」の栄養基準を満たして人間が食べられることに成功しいた世界初のナチュラル療法食のドッグフードです。
新発売が2015年で、2018年5月時点で7,000頭を突破し、1度購入した方のリピート率は87%以上を誇っています。
犬心シリーズは、注意すべき副産物などは一切不使用で、危険な無添加にこだっており、人間も食べられるほど高品質な食材でヒューマングレイドなため、安全性は高く安心できるドッグフードです。
また犬心は、市販の一般的なドッグフードとは一線を引き異なり、疾患に対応した専門の“療法食”として販売されています。
その結果、少し高価格フードとなりますが、この値段は納得可能といえ仕方がないかもしれませんね。
内科療法は少しでも腫瘍の大きさを小さくして、手術がしやすいように併用されるケースと、外科手術が不可能なため、内科単独療法となる場合があります。
内科療法のみの方法で膀胱がんを治療する場合は、平均として1年弱の生存期間が通常とされています。
抗炎症剤の使用目的は、癌細胞の増殖を抑えることです。
抗がん剤は、癌細胞を抑制する効果のある薬とされていますが、強い副作用が生じ、吐き気、細菌感染等が表れることが多いです。
抗炎症剤との併用が一般的であり、抗炎症剤は自宅で1日1回の薬の服用となり、抗がん剤は、3週間に1回程度の割合で注射による投与が行われるのが一般的です。
気になる費用は、抗炎症剤の場合、薬の種類によって多少異なりますが、1ヶ月で約1万円弱程度、抗がん剤の場合は、1回の注射で約2~3万円が平均といえます。
「放射線療法」
犬の放射線療法は、癌のある部位と付近のリンパ節に対して放射線を当てる治療法で、人間の場合と同様です。
通常は、内科療法と併用して行うこととなりますが、大きな設備が整った動物病院でないと放射線設備が整っていません。
また、放射線治療をワンちゃんに行う場合は、通常全身麻酔となるため、安易には行えない問題も生じてきます。
放射線治療を愛犬に行う場合、通常であれば週2回のペースで6回ほど行い、その時点で腫瘍の状態を見てみることとなります。
放射線治療の費用は、3~5万円程度ですが、病院によっても差が生じます。
犬の癌の治療を考える
犬の膀胱がんの場合、膀胱三角の場所に腫瘍ができてしまうと、簡単には手術ができません。
また他に転移してしまっていたり、高齢犬で体力がない場合も手術は不可能です。
ある程度犬の膀胱がんが進んでしまったケースでは、延命治療のみではなく、痛みの軽減なども考慮した、愛犬の生きている間の生活の質(QOL)をできるだけ高めてあげる治療を考えてあげる必要も大事です。
「排尿を楽にさせる」
膀胱癌の場合、愛犬の辛い症状として一番に考えてあげるべきなのが、非常に排尿が困難となることです。
薬の使用などで、少しでも腫瘍を小さくすることが可能であれば、一番良いのですが、なかなか困難です。
また、抗がん剤を使用した場合は、副作用で苦しむことにもなってしまいます。
愛犬に少しでも楽に排尿をさせてあげる方法としてオススメなのが、カテーテルを尿道に差し込む方法です。
なお腫瘍のため尿道が詰まってしまった症状の場合であれば、注射器の様なものを使って、直接外部から膀胱に差し込み、尿を取り出してあげることとなります。
これはかなりワンちゃんにとっては辛い治療となり、2日に1度程度は最低でも実施していかなくてはなりません。
また、膀胱に排尿用の管を繋いでオシッコを排出させる方法もありますが、体力が低下したワンちゃんでは、手術自体が行えない可能性が高いといえます。
「痛みの緩和」
とにかく強い痛みが伴うことが、ワンちゃんにとって最も苦しいことに違いありません。
したがって、少しでも痛みを緩和する緩和ケアを考慮することが大切な選択となります。
癌の苦しみを軽減させてあげるメインの緩和ケア方法が、モルヒネ等の痛み止めの使用となります。
「飼い主さんの看護」
残り少なくなった愛犬の余命で、是非行ってあげてもらいたいと私が考える治療が、飼い主さんの看護です。
何の効果があるのと言われる人も多そうですが、愛犬が一番大好きな飼い主さんに、少しでも一緒にいてもらい、優しい言葉かけをしてもらい、さすってもらえれば、それだけで免疫力が向上するはずです。
ストレスを愛犬が抱けば免疫力が低下して、癌のリスクが高まるわけです。
となれば、飼い主さんと一緒に過ごせば、免疫力が向上するのもまんざらではないはずです。
事実医学的にも、免疫力を高める効果があることが実証されていのです。
とにかく愛犬に安心感を与えて少しでも楽しい思い出を作ってあげ、最も幸せな最期を迎えさせてあげてください。
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