愛犬のヘルニア術後のおすすめリハビリ方法！自宅で簡単にできる
愛犬がヘルニアになってしまった場合、万が一の時は手術を行うことになります。
そして手術をしておしまいという具合にはいきません。
実は椎間板ヘルニアの手術後の、リハビリがとても大変で大切なのです。
リハビリの目的は、手術による筋肉の収縮を防ぎ、脊髄神経を回復することです。
今回は、自宅で簡単にできるおすすめのリハビリを紹介します。
リハビリ治療の目的
術後のリハビリ治療の目的は、神経麻痺の回復を図るためです。
・筋肉の拘縮を防ぐ
・脊髄神経を回復させる
上記回復を目指し、リハビリを行うこととなります。
「可塑性（かそせい）」という性質を知っているでしょうか？
これは神経細胞を元の状態に戻そうとする性質のことです。
神経線維のうち数本が損傷したケースでは、本来壊れてしまった箇所は元通りに治りませんが、周りの神経細胞が補助し、代役を務めようとします。
リハビリの目的は、この可塑性を促進することであり、この作用によって神経細胞の回復
を早めることが可能となります。
あお、ヘルニアによって神経の麻痺が起こり、筋肉を使わない状態が続いてしまえば、筋肉が徐々に萎縮してしまいます。
こうなってしまうと筋肉が委縮してしまい、回復が不可能となってしまいます。
そうならないためにもリハビリが重要であり、筋肉を動かす訓練を実施することで、足の麻痺を無くし、脊髄反射を起こして歩行ができるように回復させるのです。
リハビリの期間
リハビリはそう簡単には完了しません。
最低でも3ヶ月は絶対に必要です。
多くの場合、6ヶ月から1年程度の長期間の継続が必要だと認識してください。
とにかく頑張って、地道に毎日続けていく必要があります。
・温浴療法
・屈伸運動
・マッサージ
・補助歩行運動
・適度な運動
・アロマテラピー
・水泳（スイミング）
「専門家が行うリハビリ」
・針
・灸
「温浴療法」
まず最初に紹介したいリハビリ方法が「温浴」です。
温浴とは、ワンちゃんをお風呂の湯舟に入れてあげる事です。
これならば、何にも特別な方法ではないため、自宅で普通に行えます。
最初に紹介したのは、組み合わせができるからです。
まず最初に温浴を行い全身の血行を良くし、その後にマッサージや屈伸運動を行うことで、より一層効果を引き上げることが可能となります。
温かいお風呂（41～42度）に入れて全身の血行を良くすることで、自立神経が整えられ、自己治癒力が向上します。
また、毒素や老廃物などを排出する効果もあります。
さらに、体を温めた後に、30秒程度冷たい水をシャワーでかけてあげます。
これで全身の神経が活性化される効果が期待できます。
その後、もう一度暖かいお湯に浸かり終了です。
温浴後は、身体が冷えないようにしっかりタオルで拭き取り、ドライヤーで全身を乾かしてください。
なお、温浴マッサージをしてあげるのもおすすめです。
マッサージと言っても、強く揉んだりするような必要はありません。
首から背中、腰にかけて、優しく撫でであげれば十分です。
また、シャワーを背中に当ててあげる程度でも、良い刺激になります。
リハビリ温浴の様子を動画でチェックしてみましょう。
「屈伸運動」
家庭でできる初期段階のリハビリ方法が屈伸運動です。
・犬を仰向けにして寝かせます。
・両方の後ろ脚を自転車をこぐ要領で、交互にゆっくり曲げ伸ばしをします。
・両方の前脚を自転車をこぐ要領で、交互にゆっくり曲げ伸ばしをします。
これが１セットとなります。
1セットを5分目安でゆっくり行います。
1日に5セット以上を目標とし、毎日続けていきます。
期待できる効果は、筋肉をほぐす効果と神経に刺激を与える効果です。
なお、温浴して血行を良くし、体が柔らかくなった後に行えばより効果が増します。
「マッサージ」
・腰のマッサージ
ヘルニアで愛犬が腰痛になっている状態では、マッサージは行えません。
腰のマッサージは、あくまでも予防と術後のリハビリとして行います。
・背骨の筋肉をゆっくり指で優しく押さえます。
・首の根元から、尻尾まで全体をおこなってあげましょう。
・背名の皮を摘まんで引っ張り、伸ばすだけでも効果があります。
ワンちゃんが痛がっている様子がないか十分注意してください。
本当に優しく行い、愛犬が気持ちよさそうにしていればＯＫです。
・肉球マッサージ他
肉球のマッサージは簡単に行えるので、是非試してあげてもらいたいですね。
やり方は実際に見てみるのが一番分かりやすいでしょう。
肉球マッサージの他にも、爪の根元のマッサージ、水かきのマッサージ、くるぶしからかかとの部分マッサージ、尻尾のマッサージ、および自転車漕ぎのさせ方、屈伸運動までと動画でチェックしてみましょう。
「補助歩行運動」
犬がヘルニアになると、後足が歩行困難となります。
この状態で行う犬の補助歩行運動に「カートセラピー」という方法があります。
カートセラピーとは、犬の後足を車椅子に乗せて前足を動かして歩行をさせるリハビリ方法です。
前足を使うことで神経の伝達を利用し刺激を与え、麻痺からの回復を目指します。
このリハビリで足の感覚を取りもどすことが期待できます。
最近は車椅子も進化を示しており、かなり使い勝手が良くなっており、思った以上に上手く歩行しやすくなっています。
「適度な運動」
ヘルニアの治療後のリハビリとして、適度な運動を取り入れましょう。
とにかく無理をせずに継続することが大切です。
愛犬が自分で歩けるならば、最も簡単にできる効果的な運動が散歩です。
最初は5分、家の周りを1周する程度で十分です。
無理をさせずに、愛犬の状態を見守りなから少しずつ時間を延ばしていきましょう。
とにかく焦らず愛犬を長い目で見守って、調子が良さそうでも油断することなく、回復を図っていきましょう。
「アロマテラピー」
アロマテラピーとは、アロマの香りによってリラクゼーション効果を与えて情緒を安定させ、同時にマッサージを行い緊張した筋肉をほぐします。
脳をリラックスさせることで、自律神経による自己免疫機能が向上し、この状態でマッサージをおこなうことで、新陳代謝が高まりより効果があります。
「水泳（スイミング）」
スイミングは、愛犬をドッグプールに連れていけば、飼い主さんでも行ってあげることができます。
水に入れば浮力が働くため体が軽くなり、患部に負担をかけることなくリハビリが行えるメリットが働きます。
人間でもプールを利用したリハビリは活用されており、その効果は折り紙つきです。
最初は無理せずに、短い時間から初めて、徐々に時間延長していきましょう。
またスイミングをさせた後は、温浴して冷えた身体を温めてあげることが大切です。
問題は愛犬をスイミングさせるドッグプールを見つけることです。
動物病院にスイミング施設が整っていれば問題ありませんが、正直言ってなかなかそこまでの設備が整うような病院は限られていいます。
このためドッグプールを見つけることから始めなくてはなりません。
東京と大阪のドッグプールを紹介しておきます。
「東京」
１．QOLA柿の木坂
住所：東京都目黒区柿の木坂1-16-8
電話番号：03-6421-2144
営業時間：9：00～18：00（年中無休）
サイトURL：https://www.qola.co.jp/
２．Wonderful Nature Village
住所：東京都あきる野市上代継600株式会社東京サマーランド
電話番号：042-558-5861
営業時間：サイト参照
サイトURL：https://www.wnv.tokyo/
「大阪」
１．WHITE LOTUS
住所：大阪府泉南市男里7-18-8
電話番号：072-484-1818
営業時間：平日10：00～18：00 土・日・祝10：00～19：00 ※水曜定休
サイトURL：http://www.white-lotus.co.jp/pool.html
２．能勢クロスガーデン
住所：大阪府豊能郡能勢町山辺1428-1
電話番号：080-1476-5633
営業時間：10：00〜18：00 ※水曜・木曜定休
サイトURL：http://www.cross-garden.com/dogrun.php
３．ペットランドミクニ（泉ヶ丘店）
住所：大阪府堺市南区片蔵1449-326
電話番号：072-295-0392
営業時間：10:00-20:00 （年中無休）
サイトURL：http://petland-mikuni.com/izumigaoka
ドッグプールへ愛犬を連れて行くのが大変だと思えば、思い切ってリハビリ用に購入してしまうのもおすすめです。
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