愛犬を獣医さんに往診してもらうメリットとデメリット
愛犬を病院に連れて行けないケースでは、獣医さんに往診してもらう必要があります。
飼い主さんに交通手段がなかったり、愛犬の容体が悪くてあまり動かせないような時には、獣医さんに往診をお願い出来ると有難いですね。
しかし、獣医さんに往診してもらう場合、メリットとデメリットがあります。
今回はその点を紹介します。
往診を利用するケース
愛犬を病院に連れて行けないケースは、次の通りいろんな場合があります。
・飼い主さんが体調を崩していて連れていけない
・愛犬を連れて行く車がない
・家を空けられない用事がある
・愛犬の容体が悪くて動かせない
・愛犬が動物病院を凄く嫌がる
・愛犬が車が苦手
こんな具合に、結構獣医さんに往診を頼みたいケースはあるものです。
車がない場合は、最近ではペットタクシーなんていう手段もあります。
多分まだまだ馴染みが少ないため、一般の飼い主さんたちは把握していない方が多いはずです。
使い方のマナーや注意点などもあります。
この機会にペットタクシーについて知りたい方は、次の記事を参照してみましょう。
往診事前準備
「かかりつけの病院に往診確認」
必ずしも、全ての動物病院が往診しているわけではありません。
まずはいつもお世話になっている動物病院が、往診対応しているか確認しておくことが大切です。
病院に問い合わせるか、最近はホームページをチェックすれば、簡単に往診の是非を確認できる便利な時代です。
できれば最初に動物病院を探す時に、往診対応が可能かどうかも視野に入れて探しておくのがおすすめです。
かかりつけの病院であれば、往診を頼むときに同時に犬の名前と診察券番号を伝えておけばOKです。
また、かかりつけの病院に往診制度が無い場合は、もしかの休暇時などの対応のためのセカンドオピニオンの病院は、往診制度がある病院を選んでおくといいですね。
かかりつけの獣医さんが往診が不可で、他の獣医さんに往診をお願いする場合は、可能であれば、理由をかかりつけの獣医さんに説明し、カルテのコピーなどをもらえれば、スムーズに診察が進み役立ちますよ。
「病歴等のまとめ」
カルテのコピーがもらえればOKですが、入手できない場合は、あらかじめ次の項目あたりはメモっておいて伝えるようにしてください。
・過去の病歴
・現在の症状
・年齢
・体重
・性格
「道順等」
往診で家に来てもらうためには、獣医さんに道順を伝える必要があります。
カーナビを付けてくれていれば、住所や電話番号を伝えればOKですが、無い場合は、目標物なども伝える必要があります。
いきなり伝えようとしても困難なので、事前に分かりやすい道順を準備しておきましょう。
また、駐車スペースも大事です。
事前にしっかり確保しておくことが大切です。
「現金を準備」
往診の診療代の支払いに、カードが使えるかどうかの確認をしておくことも大切です。
動物の治療代は、保険がきかないため、予想以上に高額になるケースもあります。
このため、往診時に直接支払わなくてはならない場合は、ある程度の金額の現金を準備しておく必要があります。
往診時の診察内容
基本は動物病院を訪れた際と同様で、問診・触診・聴診・視診などが中心となります。
このあたりは、あなたが病院を訪れて、診察を受けるケースと同様なので想像がつくはずです。
問診とは、獣医さんがあなたから喋れないワンちゃんの代わりに、症状などの話を聞き取ることです。
触診とは、ワンちゃんの体を触って、痛がる場所を確認したり、腫れやしこりの有無を確認することです。
聴診とは、聴診器を使用して、心臓や肺、腸の動く音などに異常がないかの確認をすることです。
視診とは、ワンちゃんの口や耳、目などの状態を確認することです。
私が愛犬をかかりつけの動物病院に連れていくケースでは、様子を見ていると、獣医師はいつも結構丁寧に「触診」して、時間をかけて見ているように感じますね。
往診に際しては、依頼したい診察内容があれば、事前にお願いして確認しておくのがおすすめです。
往診で可能な診察は以下の通りです。
・簡単な健康診断(触診・聴診・視診・問診)
・予防接種
・ノミやダニの予防薬の処方
・皮下点滴
・爪切り
・耳掃除
・簡単な臨床検査
もちろん往診では専門の検査機材などがないため、緊急で検査をした方が良いと判断すれば、動物病院まで搬送してくれる場合もあります。
なお、次のような簡単な臨床検査であれば、往診時でも可能です。
血液検査、尿検査、糞便検査などの簡単な病理検査などならばOKです。
ただし、その場ですぐに検査結果は当然できないので、結果は後日教えてもらうこととなります。
通常の場合でも、結構動物病院でわざわざ検査を受けるのが面倒と感じている方が多いようです。
そのような方に朗報です。
最近は、自宅に居ながら簡単に、愛犬の健康検査が受けられる便利な時代になってきています。
「犬の病気検査キットピーチェック」
犬の病気検査キット「ピーチェック」を使用することで、病院に行かずに愛犬の健康管理が可能となります。
ピーチェックで愛犬の尿を使った検査を行うことで、ワンちゃんの癌や尿石症、ストレスなどのいろいろな病気のリスクを判定できます。
Pee Checkの使用手順は、以下の通りとても簡単です。
「ピーチェック!」では、検査内容によって以下の5つのコースがあります。
1.SACode:ストレス・ベーシックコース 定価:5,390円
検査内容:愛犬の体内の酸化ストレス状態を、尿中に含まれるアルデヒドという物質を調べることにより、ストレス状態の判定をします。
2.SBCode:ストレス・スタンダードコース 定価:8,580円
検査内容:酸化ストレス、腎機能、尿石症、メタボ等の状態を検査して総合評価します。個別コメント付き。
3.ACode:アセスミン・ベーシックコース 定価:8,800円
検査内容:がんや炎症の指標となるアセスミンというがんマーカーを検査します。
4.B Code:アセスミン・スタンダードコース 定価:13,200円
検査内容:がんや炎症、腎機能、尿石症、メタボ等を総合評価します。個別コメント付き。
5.C Code:アセスミン・アルファコース 定価:16,280円
検査内容:がんや炎症、酸化ストレス、腎機能、尿石症、メタボ等を総合評価します。個別コメント付き。
ピーチェックについて詳しく知りたい方は、次の記事をチェックしてみましょう。
往診のメリット
「自宅に先生に来てもらえる」
何故わざわざ往診を頼むかといえば、様々な理由から、愛犬を動物病院に連れて行けないからです。
だから当たり前ですが、最高のメリットは、獣医さんが自宅に来てくれることとなります。
「待ち時間がいらない」
動物病院を受診した場合、長時間待合室で待たなければならないことがよくあります。
愛犬の状態が悪いケースでは、かなりの負担となってしまいます。
しかし往診をしてもらえれば、そのような負担を愛犬にかける必要がなくなり助かります。
「他の動物と接触せずに済む」
愛犬の調子が悪く体力や免疫力が落ちているケースでは、できれば他のペットたちとの接触は避けたいものです。
他の感染症にかかってしまうリスクもあります。
往診してもらうことで、このようなリスクを避けることが可能となります。
「移動による負担がない」
車に乗るのが苦手で、すぐ乗り物酔いしてしまうワンちゃんも多いものです。
特に、体調不良時だと、一層体調を悪化させてしまわないか心配になります。
体が弱っている高齢犬などは本当に心配ですね。
往診してもらえれば、これらの負担を省くことができます。
往診のデメリット
「治療の質が低下する」
自宅で愛犬の治療を受けるわけですから、当然機材などが揃っていません。
したがって動物病院で受ける治療と、同等の質が保証されないケースがあります。
当然検査できないケースなども生じると認識しておくべきです。
「費用が割高」
獣医さんは、法的な制限がない「自由診療」のため、診察などの報酬に関して上乗せすることが可能です。
当然わざわざ自宅まで出向いて診察してくれるわけですから、その旨の別料金が発生し、費用が割高になると認識しておきましょう。
往診をお願いする際に、あらかじめ概算を問い合わせておくことがおすすめです。
「愛犬が暴れやすい」
自宅にいる愛犬は、自分のテリトリーとの意識があります。
このため、動物病院で診察を受ける場合のようにおとなしくしていないことがあります。
つまり獣医さんは、自分のテリトリーに入ってきた侵入者なわけです。
したがって、大人しくしていないで、抵抗するようなケースもあります。
また、勝手知ったる自分の家のため、油断するとどこかに隠れて出てこないことだってありますよ。
「時間がズレる」
獣医さんは、動物病院で診察をしている以上急患が入ったり、治療が長引くなどして予約の時間がズレてしまうことも多いはずです。
当然ですが、いくら予約を入れていても、獣医さんのスケジュールが優先されます。
このため時間がズレてしまうこともあると認識し、余裕をもって待ち構えるようにしてください。
まとめ
今回は愛犬の往診のメリットとデメリットを紹介しました。
愛犬が高齢犬になれば、獣医さんに往診を頼む機会も増えてくることでしょう。
この意味合いからも、往診をしてくれる先生のところを、行きつけの動物病院に選ぶのも有効かもしれませんね。
是非往診を頼む際には今回の記事を参考にしてみてください。
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