子犬や小型犬の信じられない飢餓理由!嘘みたいな本当の理由

どんな動物だって一番可愛いのが小さなあどけない子供の時期です。

あなたの子犬の可愛いイメージはどんな感じですか?

一般的なイメージは、ちょっとポッチャリしてコロコロの子犬なんて最高に可愛いと感じてしまうものです。

そんなイメージを抱かせるはずの子犬が、もしもがりがりにやせ細っているとしたらどうでしょう。

あなたはそんな子犬の姿を想像して、はたして可愛いなんて感じるものでしょうかね。

でも現実問題として、結構がりがりの飢餓状態のワンちゃんが動物病院に運ばれてくるケースが多いそうです。

それが何と野良犬とかではなく、ちゃんとした飼い犬だというからビックリです。

もちろん今の時代、食べ物がないなんてことはあり得ません。

したがって単にちゃんとご飯を食べていないだけなのです。

もちろん病気でがりがりに痩せてしまうことはよくありますが、これは病気とかではなく、単純に栄養不足からの飢餓状態なのだそうです。

 

よく親が子供の虐待を行い、食事を与えずに死亡させてしまう悲惨な信じられない悲しいニュースが報道されることがあります。

それこそこれが、飢餓状態なわけです。

ワンちゃんもこのような状態同様に、虐待を受けているのでしょうかね。

でも人間と犬ではやはり条件が異なるようです。

悲しいかな犬の場合は、万一飼い主さんが愛犬を虐待して殺してしまったとしても、人間の子供を死亡させたような責任が生じ、社会的制裁を受けることはありません。

死亡させた理由などまず分からないのが正直なところであり、犬を虐待するような人が、わざわざ動物病院へ連れてくるケースなどないと言っていいのです。

このように考えた場合、何故今の時代にワンちゃんをそんな飢餓状態にまでしてしまって動物病院に連れてくるのか、理由が把握できないように思えてしまうはずです。

ところがそこには、嘘みたいな本当の理由が隠れているのです。

今回は、なくならないワンちゃんの飢餓について紹介します。

 

飢餓状態とは?

飢餓状態とは、はたしてどのような状況を刺すのでしょうね。

飢餓とは、長期にわたり満足に食事が食べられず、そのため低栄養状態となり衰弱し、それこそ骨皮状態まで瘦せこけて、ついに生命の危機に関わるような状態にまで追い込まれたケースを刺します。

一般常識として、病気で栄養が取れず、瘦せこけてしまうケースであれば、想像もつきますが、ただ単純に食事が足りていなくて、飢餓状態にまでなってしまうなんて想像を絶してしまいます。

 

犬が飢餓状態になる理由

犬が飢餓状態になる理由は、単純に毎日の食事量が足りないからです。

ここで問題となるのが、何故食事量が足りないのかという疑問でしょう。

実は理由は大きく2つにわかれます。

一つはある理由からわざとご飯の量を減らし、与えていないためです。

そしてもう一つの理由が、決して飼い主さんは愛犬を飢えさそうなどと考えておらず、ご飯の量もしっかり与えているのに、飢餓状態になるケースです。

 

一つ目の理由は、飼い主が意図的に愛犬にエサを与えなければ、悲しいかなワンちゃんは、現代社会では昔のようにハントするわけにもいかず、飢えて飢餓状態になってしまうしかないわけです。

ところが意味不明なのが、ちゃんと食事を与えているにも関わらず、ワンちゃんが飢餓状態に陥ってしまうケースです。

ひょっとすればワンちゃんが極度の偏食とかで、エサを満足に食べないのでは何て疑問もわきますが、そのようなこともないのです。

 

「わざとご飯の量を減らすケース」

本来であれば絶対にあってはならないことですが、飼い主さんが意図的に食事を与えていないケースがあります。

これは小型犬で生じると言います。

理由は小さい小型のワンちゃんの方が可愛いからという、単純な信じられない理由なのです。

確かにチワワやトイプードルなどは、一時期小型サイズが人気を集め、どんどん品種改良をした結果から、今のような超小型犬と言われるサイズが登場してきています。

小さいサイズか人気を集めショップでも飛ぶように売れたのです。

確かに小さいサイズのワンちゃんは、ティーカッププードルや豆柴、カニンヘン・ダックスなどと次々と思い浮かびます。

ちなみに、昨今の小型犬ブームの火付け役が、ティーカッププードルといわれ、子犬の頃のサイズが、ティーカップに入る程に小さなサイズだとして衝撃を与えました。

現在世界最小の犬種はチワワとされていますが、実はチワワより小さい犬がいるとも言われています。

その犬種は「プラシュスキー・クリザジーク」と呼ばれていますが、残念ながら現在日本では、公認されていない犬種だそうです。

 

ギネス記録を保持する世界最小の体高部門のワンちゃんは、プエルトリコ在住のチワワの「ミラクルミリー」です。

2013年2月に計測した時点において、体高9.65cm、体重は450gという記録を誇っています。

生まれた直後は何とスプーンに乗ってしまうほどの小ささだったとの有名な逸話が残っており、6カ月齢までは目薬の容器を使ってミルクを与えたそうです。

 

ミラクルミリーちゃんの実際の動画を見てみましょう。

何と信じられないような小ささですが、ここまで小さいとなかなか一緒に遊ぶことすらできず、もはや可愛いという次元の話ではなくなっていると思えます。

 

餓死させるほど痩せさせ、本気であまり大きくさせないでおこうなんて言うクレイジーな飼い主さんもいるようですが、はたしてあなたは小さいといっても、ガリガリに痩せたワンちゃんが本当に可愛いと感じられるものでしょうかね?

ちなみにそのような栄養状態であれば、毛艶だってよくありませんし、元気もなく表情だって暗いはずです。

飼い主さんが家に帰った時に留守番していた愛犬が、嬉しそうに元気に尻尾を振りながら、お迎えしてくれるからこそ、一層愛しさがこみ上げ愛情も湧いてくるものです。

元気なく、骨と皮になってやせ細ったワンちゃんなんて、通常の感覚であれば可愛いなんて思えないはずです。

はたしてそのような子を、インスタグラムにでも投稿しようと考えているのか真意は分かりませんが、エサを与えず飢餓状態に追い込んでしまっている飼い主さんが実在する事実に、胸が痛んでしまいます。

 

「ご飯を一生懸命与えているケース」

さてこちらが問題の謎に包まれたミステリーなご飯を一生懸命与えているのに、愛犬が飢餓状態になってしまうケースです。

これは、初めて子犬を飼うケースに起こってしまうようです。

どうもこのあたりに謎解明のカギが隠れていそうですね。

少し大げさに語ってきましたが、もう何となく理由を察した鋭い人たちもいることでしょう。

この飼い主さんは、子犬を飢えさせようなんて気持ちはこれっぽっちも持っていません。

それどころか犬が大好きでとても可愛がっているのです。

ドッグフードだってちゃんと量を図って一生懸命与えています。

そのフードの量だって、ペットショップやブリーダーから教えてもらった通りに与えているのです。

このように述べれば何故ワンちゃんが栄養不足を招き、飢餓状態になってしまうかまったく疑問に感じてしまいそうですね。

ところが理由は、何とも信じられない嘘のようなホントの話に隠されていたのです。

犬の食事量は、成長に伴いカラダが大きくなるに従って、増えていきます。

また、活発な運動量が多いワンちゃんならば、その分消費カロリーが多くなり、必要食事量も増加します。

したがって、適切な犬の必要消費カロリー量を判断し、日々体重測定を行うことで体重管理をして、与える食事量の見直しをまめに行ない、調整していくことが肝心となります。

人間だって、幼児と大人では、必要な食事量が異なるのは当然のことです。

ところがこの当然の事実が通らない場合だってあるのです。

今回の謎の真相は、飼い主さんが初めてワンちゃんを飼う時にペットショップなどで教わったエサの量が、犬の正しい食事量であると信じ込んでしまっていたわけです。

そのため、犬が成長しているにもかかわらず、愛犬を購入した子犬時代のエサの量を変えずに与え続けていたわけです。

これでは成長するにしたがい、当然食事量が足りなくなるのは当たり前です。

そしてついには、飢餓状態まで愛犬を追い込んでしまったのです。

さすがにこれは極端な例ですが、特に子犬時代は成長が早く、注意しないと食事量が足りていないことも多く、食事量の見極めは、体重管理が基本と認識しておきましょう。

 

目を疑ってしまう話のように思えてしまいますが、事実気づかずぜんぜん足りない食事量を平気で与えてしまっている例はいくらでもあるのです。

これがもしも人間の赤ちゃんでも同様におこっているとしたらあなたは信じられますか?

私の母は助産師であり、町から依頼のボランティア活動で、新米ママの訪問指導を行っていたことがあります。

その時母から聞いた話ですが、年齢と比較して明らかに体重が少ない赤ちゃんが結構いるそうです。

そのほとんどが、ミルク不足による栄養不足だそうです。

そのようなケースでは、新米ママにミルクを作らせてチェックしてみるそうです。

すると多くのケースで、与えるミルクの量がぜんぜん足りないことが判明するといいます。

量自体がまったく足りない、水の量は足りていても中に入れる粉ミルクの量が少なくしゃぶしゃぶの薄いミルクになってしまっているなど様々なケースが発覚するといいますが、先ほどのワンちゃん同様に、人間の赤ちゃんでも平気で起こっていたりするのです。

初めての子育てで経験がなく、核家族化で教えてくれる家族も無くなってきていることが要因になっています。

それにしてもすごく情けない話で、本当だろうかと耳を疑いたくなる人が多そうですが、私が父から聞いた話を聞けば納得してしまいそうです。

父も噂話では聞いたことがあると言っていましたが、まさか自分の会社で目にするとは思わなかったと言っていました。

高卒の新入生の女子が入社し、当番のお茶出しを頼んだそうです。

先輩の女子がお茶の葉の場所を教え、ポットのお湯を使えばいいからねと指示しました。

ところがいつまでたってもなかなかお茶が出てきません。

先輩女子が不審に感じ様子を見に行くと、茶碗にお茶の葉をいれてそのまま固まっていたそうです。

「どうしたの?」と声かけすると、「なかなかお茶の葉が溶けてくれなくて」と答えたそうです。

まったく笑い話のコントのようなものですが、その子はお茶なんてペットボトルからしか飲んだことが無く、家庭でもまったくお茶を入れて飲む習慣がなかったと言います。

それでもコーヒーは好きで、よくインスタントコーヒーを飲んでいたそうです。

そうですつまりこの子は、インスタントコーヒー同様にお茶の葉を湯呑に入れてお湯をかければ溶けてなくなりお茶が出来上がると思ったそうなのです。

こんなエピソードを聞けば、マジで少ないエサの量で問題ないと感じている飼い主さんがいても、世の中では不思議ではないように思えてきてしまいますね。

 

リフィーディング症候群(リフィーディング・シンドローム)

ガリガリに痩せてしまった飢餓状態のワンちゃんでも、動物病院に連れて行けば安心と思うかもしれませんが、物事そんなに単純ではありません。

通常みなさんは、栄養不足なんだからそれこそ点滴でもしながら、ちゃんと食事を与えればすぐ回復すると考えがちです。

あなたは「リフィーディング症候群」っていう病名を聞いたことがありますか?

実は飢餓状態が長く続いたあと、急に栄養補給を行うことはとても危険であり、このリフィーディング症候群を発症させてしまいます。

長く続いた栄養不足の状態に対して、急に栄養補給を行ってしまうと、心不全や呼吸不全、意識障害など様々な危険な症状が発生し、リフィーディング症候群が生じてしまうのです。

このため、栄養失調状態の回復は結構困難を伴うのです。

ワンちゃんが飢餓状態にまで達している状態だと、なかなか与える食事を食べてくれないことも多いそうです。

そのようなケースでは、経鼻カテーテルを装着し、低栄養食を与えていくそうです。

なかなか高栄養な食事療法を行うことができず、治療は思った以上に大変なのです。

 

まとめ

今回は信じられないような、愛犬が飢餓状態になってしまう話を紹介しました。

飢餓状態にまでなってしまうのは、さすがに極端な例ですが、事実そのようなケースもあることをまずは知っておきましょう。

そして問題は適した食事量を与えることの難しさです。

ドッグフードを購入すれば、多くのケースで袋の裏面などに目安となる1日の体重別の給与量が記載されています。

まずはこれを参考にしてください。

あくまで目安のため、その指示された量を与えながら、愛犬の体重管理を行い、あなたのワンちゃんに適した給与量に微調整していきます。

食事量は足らなければ栄養不足となりますが、最近は野菜などをトッピングしたり、おやつを与えることも多く、カロリー過剰となって愛犬を肥満気味にしてしまうケースも増えています。

適切な食事量を与えることは、なかなか困難ですが飼い主さんは頑張ってあげてください。