チワワたち犬が甘噛みする理由を知りたい人は読んでみて!原因と対策

あなたは可愛い愛犬の子犬に、何故か急にガブガブと甘噛みされた経験がありませんか?

それで困っていますか?それとも甘えている様で可愛い仕草だと感じていますか?

子犬が甘噛みしているケースに関しては、意外に平気で放置している飼い主さんがとても多いようです。

当然、「しつけで直すべきだ」、「無理に直す必要はない」と、それぞれの考えをもった両派の人がいるはずです。

しかしどちらの考え方の人であっても、子犬がどのような理由に基づいて甘噛みをしてしまうのかの正しい理由を理解してもらっておく必要があります。

理由を正確に把握すれば、自ずとその正しい対応が見えてくるからです。

犬の問題行動の一つに、噛み癖があります。

愛犬がもしも人を噛んでしまえば重大な問題となってしまい、下手すれば飼えなくなってしまうかもしれません。

噛み癖が起こってしまう理由を考えた場合、子犬の甘噛みを放置させてしまったその結果から、エスカレートが生じ、噛み癖へと将来繋がってしまう可能性が否定できません。

こう考えれば、甘噛みをやめさせるしつけが必要だとも思えてきます。

はたして、子犬の甘噛み放置は危険を招いてしまう結果に繋がるのか、それとも一時的な行動なのかなど、今回はしっかり学習を行い甘噛みの原因を突き止めて、そのうえで対策を行っていきましょう。

犬の甘噛みとはどんなもの?

犬がよくやる甘噛みとはどんなものでしょうか?

これは主に一歳未満のパピー期に起こる現象です。

本気で強く噛むわけではありません。

子犬たちはただじゃれて楽しく遊びたいために、人や物に対して力の加減をして軽く噛みつく行動を行うわけであり、これは子犬の本能によって生じます。

このため甘噛みで噛まれても痛くはなく、返ってその可愛い仕草のため、ついじゃれさせて放置する飼い主さんも多いのです。

通常のケースであれば子犬は、母犬や他の兄弟と離れることなく一緒に暮らしながら成長していきます。

その時の遊びやコミュニケーションの道具として利用されるのが「甘噛み」なのです。

このため甘噛みはとても大切であり、子犬が他の兄弟と遊ぶ際に、お互いに噛んだり、反対に噛まれたりすることを体験する上で、自然にどれだけの力加減で相手を噛めば安心かといったことを学ぶのです。

また母犬も、子犬が悪さをした時には噛むことで叱り、噛む強さを教えます。

ただし、時には軽い甘噛みでも、歯は鋭く尖っているため、引っかかったり、エスカレートすれば痛みを感じるケースもあり、甘噛みといえどもバカにすべきではありません。

このような理由に基づき、甘噛みをすることは子犬の成長にとっては欠かせないものだったのです。

通常であれば犬の甘噛みは、成長すれば気にすることなく自然に治まるものです。

問題となるケースは、早くに兄弟犬と引き離されたために、愛犬が成長したにも関わらず通常のように甘噛みが収まらないケースです。

成長すれば当然噛む力も強まるため、甘噛みが直っていないと思わぬケガや事故に繋がる心配があります。

噛み方の種類

犬の噛み方にはいくつか種類があります。

甘噛み以外にもどのような噛み方があるのか見てみましょう。

「攻撃噛み」

攻撃噛みとは、犬の最大の武器である歯により、相手を攻撃しようとして「噛む」行動を行うことを刺します。

身の危険を感じたり、相手を排除したい場合に行う一般的な行動です。

なお、不意に身体を触られたりしたケースで、反射的に攻撃噛みしてしまうこともあるので注意しましょう。

「じゃれ噛み」

子犬の頃にみんなでじゃれ合って遊びながら噛むのがじゃれ噛みです。

最初はどうしても噛む力をコントロールできないため、力加減せずに結構強く噛んでしまいます。

そして互いに痛い目にあって、噛む力加減を覚えていき、甘噛みができるようになっていきます。

「要求噛み」

何かワンちゃんがして欲しい望みがある時に、望む要求がちっとも叶えられないことが原因となってストレスを溜めた結果、噛むことによってその要求を求める手段が「要求噛み」です。

このため、愛犬が行う要求噛みに対して、飼い主がうっかり安易に要求に答えてしまった場合、エスカレートしてひどくなっていきます。

このため、家族の中の特定の人だけを愛犬が狙って噛むようなケースでは、その人が愛犬の要求噛みに答えてしまった可能性があります。

「うっかり噛み」

飼い主さんと一緒に遊んだりして、嬉しすぎて興奮してしまうことで、ついつい目の前にあるものに思わず噛みついてしまうことがうっかり噛みです。

犬の個性によって起こりやすく、すぐに何にでも夢中になってしまう、またすぐに興奮しやすいといった性格の犬によく生じる現象です。

好きなおもちゃで夢中で遊んでいるときや、好物のおやつを与えたときなど、噛む意図はないはずなのに、思わず興奮してうっかりと噛んでしまうのです。

犬が甘噛みをする原因

「歯の生え変わり」

甘噛みをするきっかけとよくなる原因が、歯の生え変わりだとされています。

歯の生え変わり時期は、犬種によって差がありますが、生後3ヶ月から6ヶ月前後であり、乳歯から永久歯に生え変わります。

その時に歯ぐきがむず痒くなったり、口の中に違和感を感じます。

その痒さや違和感や解消するための手段として、子犬は何でも噛んで甘噛みしてしまうのです。

このケースでは、無暗やたらと手当たり次第に物を噛むのが特徴です。

子犬ならではの理由の生理現象のため、この時叱ったりせずに噛むための玩具などを与えてあげましょう。

歯の生え変わりの時期には、よだれの量が増えるので、これをバロメーターとすると見分けやすいですよ。

「上下の順位確認」

犬は元々は群れで生活していたために、本能的に「どちらが強いか」を競いあい、「順位付け」をします。

これは弱肉強食の厳しい自然界を生き抜いていくためには当然の行動であり、一番強いものがリーダーとなって群を統率する必要があったのです。

このため犬社会においては必ず順位確認が行われ、お互いが傷つかない程度の強さで噛みつ合ってケンカをして、上下関係を確認し合ったのです。

このため、新しく向かい入れた子犬が、家族という群れに対して、自分の地位を知るために甘噛み攻撃をしている可能性があります。

そのためうっかり子犬の甘噛みを許していると、自分が勝ったと勘違いしてしまい、自分より飼い主さんを下だと認識してしまうケースがあります。

こうなると、しつけをしようとしても言うことを聞かない子になってしまい問題です。

このため、子犬が飼い主に対して甘噛みをしてきた時には、飼い主が勝つことが望ましいのです。

したがって、子犬が甘噛み攻撃を仕掛けてきた際には、放置せず振り払い叱ってあげてください。

もちろん体を叩くなどの暴力行為はNGですよ。

手や足などよく動く箇所を甘噛みしてくることが多いので、直ぐに止めさせて、強い口調で「ダメ」と一言叱れば良いのです。

この時は表情も同時につけて叱り、子犬に怒っていることを分からせてください。

ケースによっては、軽く口を押えて動きを封じてあげるのも有効ですが、ノズルは急所の一つなので無理する必要はありません。

それでもまだしつこく甘噛みしようとしてくるわからずやの場合は、構わず一切無視するのが有効です。

「遊んでほしい要求」

子犬が飼い主さんに「遊んでほしい」「構ってほしい」という気持ちの表れの要求から甘噛みしているケースもあります。

過去に甘噛みした際に、飼い主さんが大きな声を出して騒いだり、逃げ回ったりして楽しかったために起こっている可能性があります。

このため、必要以上に子犬の甘噛みに反応しないことがとても大切です。

「ストレスが溜まっている」

ストレスが引き金になって、問題行動を起こすことも多いです。

したがって、ストレスが多く溜まった犬は、ストレス発散のために甘噛みをしている場合があります。

このようなケースでは、下手に叱ってしまうと、余計にストレスを与えてしまうとことになり兼ねません。

よく愛犬を観察して、ストレスの原因を突き止めることが必要となります。

ストレスの理由は数多くありますが、次のようなことがよく起こる主なストレス原因とされています。

・コミュニケーション不足
・愛情不足
・留守番が多い
・運動不足(散歩不足)
・叱られてばかりいる
・環境が変化した
・しつけが厳しい
・狩猟本能が満たされない(本能的な欲求が満たされない)
・繁殖行為を抑制されている

愛犬が一番ストレスを感じてしまいやすいのが、飼い主さんの愛情不足を感じたケースです。

このため、毎日少しの時間でよいのでハグして、コミュニケーションを図ってあげましょう。

散歩を増やしてあげるのもすごく有効です。

散歩の間はずっと大好な飼い主さんと一緒に入れるし、外の世界は刺激が多いため、ストレス解消にはもってこいなのです。

日光を浴び、自然の風に吹かれ、いろんなニオイ嗅ぎ、様々な物音を聞く、楽しい冒険だらけで憂鬱な気分も吹き飛ぶわけです。

「遊びの延長」

ワンちゃんは飼い主さんと遊ぶことが大好きであり、遊びの延長として甘噛みをしてくる事があります。

子犬同士がじゃれ合って遊んでいる様子を観察すれば分かりますが、口を開けたまま相手の上に乗ったり、下敷きになったりして夢中で甘噛みしています。

つまり甘噛みは犬にとっては遊びの延長といえる手段なのです。

犬同士の場合だと、自分が噛まれることによって痛いと感じ、このような体験学習により、だんだん無暗に相手を噛まなくなり、甘噛みをしなくなっていくのです。

ところがこれが人間相手だと勝手が違ってしまいます。

自分が噛まれることがないため、噛まれることでの痛みが分からず、いつまでも甘噛みを続けてしまうのです。

このため飼い主さんは、徐々に甘噛みを無くす手段として、子犬が甘噛みをしてきたら遊ぶのを止めて無視してしまったり、おもちゃを取り上げるなどの対応を行ってください。

これで子犬は、甘噛みすれば遊んでもらえなくなると学習して、徐々に噛まなくなっていきます。

「狩猟本能」

犬は昔は野生動物で、狩りをして生活を営んでいたために狩猟本能が未だに残っており、思わず動くものに反応してしまうのです。

このため人間の体で素早く動くことが多い、手や足に反応してしまいます。

だから本能的に素早く動く手や足に甘噛みしてしまうのです。

甘噛みされた飼い主さんも、思わず反応してしまうことが多く、これが悪循環となって犬は余計に刺激を受けてさらに噛んでしまうわけです。

本能では仕方がないなどと甘く考えてはいけませんよ。

放置すれば、噛み癖がついてしまう可能性大となってしまいます。

人間の手などは絶対噛んではダメなことをしっかり教えてあげる必要があります。

手や足などを甘噛みしたケースでは、「ダメ」と強く叱り、代わりにおもちゃやガム等などの噛んでも問題ないものを与えてあげましょう。

しっかりと愛犬に、噛んで良いものと悪いものを教えてあげることが大切なキーポイントとなります。

「反応を楽しんでいる」

犬はよく甘噛みすることで、飼い主さんの反応をうかがって楽しんでいることがあると知っておきましょう。

これは甘噛みをされた際に、思わず飼い主さんが大騒ぎしたりすることが原因となっています。

下手に騒いでしまうと、犬は言葉が分からないために、人間も喜んでいると勘違いしてしまうものなのです。

このため、愛犬が甘噛みしたケースでは、しっかり「ダメ」と叱ったり、「痛い」と言って無視して、その場を離れたり、その時遊んでいたおもちゃがあれば取りあげてしまいます。

このような毅然とした態度を示し、ワンちゃんに決して人間を噛んではいけないことを教えていきましょう。

まとめ

子犬が甘噛みする原因が理解できたことでしょう。

本来であれば甘噛みは、子犬社会で必要なコミュニケーションであり、甘噛みし合うことで痛みを体験し、だんだんしなくなっていきます。

ところが人間社会で生活するワンちゃんは、多くの場合、生後3ヶ月程度の小さな時期にはもう各々の家庭で飼われており、兄弟たちとじゃれ合って遊び甘噛みする機会を奪われています。

このため、歯が痒ければ仕方がない、本能だから仕方がないと甘噛みを放置すれば、成長するにつれて歯が丈夫になり、噛む力がついてきた場合、思わぬ事故やトラブルを招いてしまう事態が生じてしまう可能性があります。

このため、歯が痒ければ代わりの噛むもちゃを与える、兄弟犬が教える痛さの代わりに飼い主さんがしっかりしつけを行い、甘噛みを直していく必要があります。