チワワたち犬のしつけの変化!今と昔で違う注目ポイント

 

ワンちゃんの今と昔で一番異なる点と言えばあなたは何を想像しますか?

私はズバリ平均寿命だろうと感じています。

人間も伸びていますが、犬の平均寿命の延びも素晴らしいものです。

昭和の終わり頃の犬の平均寿命は7.5歳程度でした、それが平成の終わりにになると、約14歳となり、ほぼ2倍の年齢となりました。

7.5歳何て言えば、今であればやっとシニア期にこれから突入する年齢です。

平均寿命が延びた理由は、食事(ドッグフード)と医療の進歩でしょうね。

同様に昔と今の変化を見逃せないものとして、愛犬のしつけ方法があげられます。

日本における愛犬のしつけ方法は、平成における約20年程度で様変わりしました。

これは、愛犬自体に飼い主が求める存在が、単なる番犬や座敷犬から「家庭犬」という意志疎通が通じ合う存在に変化したためです。

昔は番犬目的で庭で犬を飼うことが多く、そのためしつけは、オテ、オカワリ、オスワリ、マテ程度出来れば上等であり、それ以上飼い主さんも教えなかったし、それでワンちゃんは十分お利巧と褒められたのです。

仮に室内で飼われていたケースでも、お飾りの座敷犬であり、役目は素直に抱かれていればOKでした。

したがってしつけも番犬同様でした。

しかし現在では、愛犬は単なるペットの域を超えて家族の一員であり、人間に対して生涯を通じての良きパートナーとなるべき存在なのです。

家庭犬とは家族の一員であるため、精神的な繋がりを持ち、お互いが意思疎通を図り、精神的な支柱となる存在です。

現在では愛犬と共に、ドッグランや犬カフェなどいろんなところに一緒に出歩きます。

そのため、社会性を身につけるしつけを行うこともとても大切となっています。

昔の座敷犬のように、社会性の必要のない室内犬では務まらないわけです。

どこにでも問題なく連れて行けて、さらに誰からも愛され、家族のような存在となるためのしつけが必要で望まれる時代なのです。

しつけの昔と今の違い

現在における主な昔と今で異なるしつけ方法を比較してして紹介します。

「叱るしつけと褒めるしつけ」

叱るしつけと褒めるしつけのどちらが昔で今かは明白ですね。

昔の日本のしつけの基本は、天罰を与えて犬を叱ることでしつけるべきだと考えられていました。

この時代は子供も叱ることで教育する時代だったので、一種の社会風習ともいえます。

叱るしつけは、ワンちゃんが悪いことをした時に叱るものであり、正しい行動をすればそのまま放置されました。

これではせっかく良い正しい行動をしても記憶にインプットされることもなさそうですね。

昔は大したしつけもしなかったため、これで上等だったのでしょうが、褒めるという行動が伴わないと愛犬との意思疎通がなかなか育ちません。

叱ってしまうことはもろ刃の剣で、愛犬が飼い主さんに恐怖を覚え、怯えてしまえば信頼関係は構築できません。

昔は平気でワンちゃんに対して手をあげて体罰を与えていたため、本当に心が通い合う信頼関係をお互いに築くことが困難でした。

一歩間違えれば防衛本能から返って凶暴性が生じたりしてしまう恐れもあります。

このようなしつけがまかり通っていたのは、単なる番犬としての価値しか認めていなかったためと言えます。

しかし現在は、家族犬と言えるように、お互いが意思疎通を行い、家族の一員として心通じ合う関係が求められています。

誰しも自分を叱るだけの相手には、簡単に心を許せるわけがありません。

沢山褒めてくれて愛情を注いでくれるから、心が通じ合い信頼関係が生じるわけです。

したがって飼い主さんにとっても愛犬は時には心を癒してくれる大切なパートナーであり、愛犬にとっては信頼できるリーダーであり、大好きな存在なわけです。

そのような理由から、現在では叱るしつけから褒めるしつけへと変化しました。

ペット先進国と言われる諸外国では、早くからペット行動心理学などが盛んに研究され、早くから褒めるしるけが実施されていました。

このため、永らく叱るしつけを行っていた日本は、ペット後進国とバカにされていましたが、遅まきながらやっと褒めるしつけへと変化しだしたと言えます。

「強制訓練から犬に考えさせるしつけへ」

昔の犬のしつけは、100%一方的に人間の立場に立ち、愛犬に対して都合の良いことを押し付けるだけの強制的な訓練といえます。

したがって、当然ながら犬の気持ちは無視され、タイミングなどもお構いなしでした。

しかしこのしつけ方法は、愛犬に望む行動をとらせるだけであれば有効であったりします。

しかし半分条件反射的な面もあり、応用力は期待薄で何より半暴力的な体罰訓練の要素が大きく、現在では受け入れられなくなってきています。

今の時代の主なしつけは、ワンちゃん自らに自主的に考えさせて行動するしつけです。

愛犬が正しい行動をとった場合、褒めたりおやつをご褒美として与えます。

こうなれば、無理矢理単に強制的な訓練を受けていた時代と違い、正しい行動を行うことで、大好きな飼い主さんから誉めてもらえたり、美味しいおやつがもらえるわけです。

このような魅力溢れるご褒美があることで、ワンちゃんはどうすればそのようなご褒美がもらえるかを考えるわけです。

したがって単純な強制訓練に比べて、犬自身が自ら考え行動を起こすため、しつけが身につきやすく、さらに進んだ行動が出来てしまうようなケースすらあるわけです。

「主従関係から家族の一員である共生関係へ」

愛犬を厳しくしつけていた理由の一つに愛犬と飼い主の主従関係を気づく目的が存在していました。

犬は昔群れで生活していたたため、リーダーシップ論が主流となり、犬と人間が強い主従関係を築くためには、飼い主がリーダーとなることで、信頼関係が構築されると考えられてきたからです。

当然愛犬を甘やかしてしまい、自分の方が上だと錯覚させてしまっては本末転倒ですが、現在においては犬を命令して従わせるなどという、主従関係に基づいた信頼関係は問題だと考えられてきています。

ワンちゃんも家族の一員だと素直に考えれば、その矛盾に気づけるはずです。

子供を決して自分の家来のようには感じないはずです。

よく犬はすぐリーダーになりたがるといいますが、人間社会においてワンちゃんがリーダーとして君臨することには無理があります。

ご飯一つ自分では食べられなくて、飼い主さんからもらうわけですから、リーダーにはなれないのです。

したがって、飼い主さんは頼れる存在であることが絶対の条件であり、さらに現在では愛犬は家族犬であり、家族の一員となって共生関係を結ぶべきです。

つまり家族やパートナー、友人いうべき存在の関係になっていくべきなのです。

まとめ

簡単に昔と今の環境の違いに基づき、愛犬のしつけ方法の変化を紹介しました。

これからワンちゃんを飼う飼い主さんは、しつけの仕方とともに、犬とこれからどのような関係を築いていくべきかを考えれば、自ずと正しい接し方が見えてくるはずです。

それでも犬のしつけは難しいケースが生じることも時にはあります。

しかし根底に愛情を抱き、ワンちゃんを家族と考えて、叱るような古いしつけを行うことなく、愛情を持って誉めてしつけていけば、必ず心が通じ合い、信頼関係を結ぶことが可能となりますよ。