チワワたち犬への種類別の薬の上手な飲ませ方!錠剤・粉薬・液体

 

愛犬が体調を壊したり、病気になった際に、飼い主さんが家庭で行う一般的な看護が薬を飲ませることになります。

犬にとって薬が、病気を治すために飲まなければならないものだなんて分かるはずもありません。

したがって、病気を治すための薬なんて概念はありませんから、単純に味が苦かったりすれば嫌がって当然です。

このため、結構ワンちゃんに薬を飲ませることに、苦戦する飼い主さんが多いようです。

味のしないカプセルなどでも飲んだかなと思ったら、口からポロっと吐き出したり、フードに混ぜても器用に薬だけ避けたりするものです。

このように、愛犬に薬を飲ませるのに苦労している方に、今回は薬の種類別に、錠剤・粉薬・液体について薬の飲ませ方やコツを伝授します。

愛犬の得意な薬の種類を知っておこう

薬の種類は大別して、錠剤(カプセル)・粉薬・液体の3つになります。

ワンちゃんにとっては得意な薬の種類があったりします。

あなたの愛犬が、はたして得意な薬の種類があるのかどうかは知っておきましょう。

場合によってはお願いすれば、可能なかぎりその種類の薬をだしてもらえるケースもあります。

得意な種類があってくれると助かりますよね。

カプセル・錠剤の飲ませ方

最初にカプセル・錠剤の基本の飲ませ方を紹介します。

愛犬がこの方法で飲んでくれるようであれば問題ありません。

ダメな場合は、工夫した飲み方を紹介するので試してみましょう。

「飲ませ方手順」
1. 利き手ではない方の手を使って、上顎持って上を向かせます。

2. 利き手で下顎の前歯部分を中指で押さえて口を開けさせます。

3. 利き手の親指と人差し指で錠剤を摘まんで、素早くできるだけ喉の奥の方へと薬を入れてあげます。

4. 上を向いた姿勢のままで口を閉じさせ、喉を優しくさすってあげましょう。

5. 飲み込み確認は、喉がゴクンと動いたり、舌を出して口の周りをペロリと舐めてくれればOKです。

6. 念のために再度口を開けさせ、薬が残っていないか確認しておきます。

7. 飲めたならば思いっきり褒めてあげてください。

目で見るのが一番分かりやすいので、実際の犬への薬の飲ませ方の動画を見てみましょう。

「注意点やコツ」

口の中に薬を入れても、愛犬がなかなか飲み込んでくれないケースでは、鼻を抑える、または鼻に息を吹きかけてあげるのがコツであり、この動作をしてあげることでかなりの確率で飲み込んでくれますよ。

このように何気ないちょっとしたコツを知っておくだけで、本当に助かります。

この他のコツや注意点としては、お薬を飲ませるときは、ワンちゃんが逃げようとして、後退りするケースが多いため、下がれないように壁に背を向ける形で行うのは有効です。

手助けしてくれる人がいれば、愛犬の背を押さえてもらいましょう。

カプセルは人間でも喉に詰まってしまい、飲むのが苦手な人が多いものです。

そのため少し水で濡らすなどしておくことで、カプセルを詰まらせることなくグンと飲みやすくできます。

また薬を飲んだ際には、途中で引っかかることがないように、しっかり水を飲ませてあげましょう。

カプセル・錠剤を飲ませる工夫

・ワンちゃんの一口サイズの好物に埋め込んで与える。
・服薬ゼリーを利用する
・粉末にする

「ワンちゃんの一口サイズの好物に埋め込んで与える」

一番有効で飲みやすく、愛犬も喜ぶのが食べ物に混ぜることです。

本来フードに混ぜて食べてくれれば一番楽で有難いのですが、正直薬だけペット吐き出されてしまいがちです。

したがって、このような事態を招かない工夫が、愛犬の好物の一口サイズの食べ物に入れ込んで食べさせる方法となります。

愛犬が大好きな好物に入れてあげるのがコツですね。

・チ-ズ
・ウインナー
・パン
・バナナ

何てところがお手頃に思います。

ここでもコツを一つ紹介です。

思った以上にワンちゃんは雰囲気を読み取るので、結構警戒されたりしますよ、本当にお利巧ですからね。

したがって、最初は薬を入れずに与えて、安心させ食いつきをよくします。

そうすればもっと頂戴と催促してくるので、その上で薬の入っているものを与えてあげれば、警戒心も薄れてスムーズに食べてもらえて成功率も上がります。

また、チワワのような超小型犬で、口のサイズが小さい犬種だと、錠剤が大きく感じてしまうケースも多いため、そのような場合は、面倒でも割ったり砕いたりして小さくしてあげましょう。

「服薬ゼリーを利用する」

服薬ゼリーを使ったり、市販されているゼリー状のオブラートなどに包んであげる、犬用のおやつのゼリーなどを利用するのも可です。

人間用の服薬ゼリーだと、子供が好きなチョコレート味があるため、これは止めておいてくださいね。

当然知っているように、チョコレートは犬にとっては天敵で、与えてはダメな食材です。

「粉末にする」

愛犬が粉末の方が飲むのが得意である。

または、カプセルが喉に詰まりやすくて苦手というケースでは、カプセルを開けて粉を取り出し、錠剤は乳鉢セットなどを利用して粉薬にしてあげましょう。

錠剤を包丁で細かく刻んだりするのは、とても手間がかかって面倒です。

乳鉢に錠剤を入れて、乳棒ですり潰せばとても簡単ですよ。

粉末にした際の飲ませ方は、粉薬編で紹介します。

粉薬の飲ませ方

今回もまた最初に粉薬の基本の飲ませ方を紹介します。

粉薬は、嗅覚や味覚が優れているワンちゃんにとっては、苦い味や苦手なニオイがしてしまうので、どちらかと言えば一番飲みにくい薬であり、苦手なワンちゃんも多いかもしれませんね。

「飲ませ方手順」
1. まずは手をキレイに洗いましょう。

2. 愛犬のたるんだ箇所の唇の横側あたりを広げます。

3. キレイに洗った指に粉薬を着けます。

4. 広げた口の箇所の粘膜に薬を塗り付けます。

5. 頬を優しく包み込んであげて、口の中に馴染ませてあげましょう。

6. これで自然に飲み込めるので、上手にできたら一杯褒めてあげましょう。

上記の基本方法でお利巧に粉薬を飲んでくれれば問題ありませんが、どうしても苦手なワンちゃんの場合、次に紹介する方法を試してしみてあげましょう。

なお、基本方法で飲ませる場合、どうしても苦い味がしてワンちゃんが嫌がるケースが多いため、対策として少量の無塩バターで練ったり、はちみつに溶かすことで味が緩和されるため、飲んでくれやすくなります。

また、上記のスタンダード方法の場合、かなり苦い味がするため、愛犬が薬嫌いになったり、きちんと飲めているのか判断が分かりにくく、また嫌がって飲ませようとした際に指を噛まれてしまいケガをするケースもあり注意が必要です。

粉薬を飲ませる工夫

・水に溶かす
・スープなどに薬を溶かす
・カプセルに入れる

「水に溶かす」

粉薬を最小限の水に溶かした上で、注射器(シリンジ)でお口の横から喉に向かって注入するという方法です。

これは結局、液体の薬を飲ませるのと同様の方法となるため、飲ませ方は液体の薬編で紹介します。

なお、薬を水に混ぜるとどうしても成分が溶け出し、苦みが増してしまう問題点も生じます。

「スープなどに薬を溶かす」

食欲旺盛で、いつもご飯を完食してくれるような愛犬であれば、食事に混ぜてしまうのが有効です。

手作りご飯を作っている場合は、スープを多めにして薬を溶かせてしまえば一切面倒なしです。

また、缶詰やパウチなどのウェットフードに混ぜても良いし、ヨーグルトや潰したバナナなどに混ぜてあげるのもおすすめです。

この方法で問題なく食べてくれるようであれば一番有効で簡単です。

「カプセルに入れる」

カプセルが苦手なワンちゃんの時には、カプセルは開けて粉を取りだすと紹介しましたが、これは全く反対の方法です。

愛犬がカプセルを飲む方が得意であれば、粉薬をカプセルに入れて飲ませてあげましょう。

ゼラチンカプセルが薬局などで市販されているため、人間用のものを購入して問題ありません。

少しでもサイズが小さい方が、当然飲みやすくなるため、粉薬を持参して薬局の薬剤師さんに適したサイズのカプセルを選んでもらいましょう。

また、愛犬に飲ませるといえば、愛犬の体に害のない原材料がゼラチンのみのものを紹介してもらえるはずです。

液体薬の飲ませ方

先ほど少し紹介しましたが、液体薬の飲ませ方の基本は、プラスチックのシリジンという針のない注射器やスポイトを利用することとなります。

「飲ませ方手順」
1. まずは口を閉じた状態のままで、少しワンちゃんに上を向かせます。

2. 唇の横側(犬歯の後側)にシリジンを差し込み、少量ずづ液体薬を注入していきます。

3. 少しずつ入れて飲ませていきます。上手に飲めたならば一杯褒めてあげましょう。

動画で実際に飲ませ方を見て確認してみましょう。

動画では、粉薬を水で溶いてシリジンで飲ませていましたが、液体薬を飲ませるのと同様となります。

「NIPRO 動物用シリンジ」


シリンジは、流動食をいれて口の中に流し込んであげることもできます。

是非一つあれば重宝なため、用意しておきたい便利な道具です。

まとめ

ワンちゃんへの薬の飲ませ方を紹介しました。

薬の種類によって飲ませ方が異なってきます。

あなたの愛犬の得意な飲み方を知っておきましょう。

ただし、基本の薬の与え方でも、コツをつかんで慣れてしまえば、思ったより簡単にできたりもします。

うちの母は看護士なのですが、さすがにプロは大したものです。

何の苦労もなさそうに、さっさと愛犬に薬を飲ませてしまい、鮮やかなものです。

慣れれば手際よくできるようになるのでしょうが、愛犬に薬を飲ませるのが苦手な人もたくさんいます。

今回紹介した方法を是非参考にしてみてください。