チワワが散歩でリードを引っ張る癖を直すしつけ方法とその原因
今回のテーマは、愛犬との散歩の最中に多くの飼い主さんが悩んでいる次の2つの問題にスポットを当てて考えてみましょう。
・チワワが散歩の最中にリードを引っ張る原因
・ワンちゃんの引っ張る癖を直すしつけ方法
ワンちゃんとコミュニケーションを取りながら、自然を楽しむ楽しいお散歩タイムのはずが、実は愛犬に引っ張られてヒイヒイいっている飼い主さんをよく見かけます。
これは俗に言う、犬に散歩させられてしまっているわけです。
愛犬がリードを引っ張る癖を直さないと、ワンちゃんも飼い主さんも危険な散歩になってしまします。
ワンちゃんは、自転車などと接触する可能性が高まります。
そして飼い主さんは、引っ張られた勢いで転倒したりするリスクが生じます。
高齢者が大型犬に引っ張られてしまえば、本当にすぐこけてしまうものです。
このようなお互いの危険を無くすためにも、愛犬がリードを引っ張る原因を理解し、散歩で引っ張る癖を直すしつけ方法を紹介します。
チワワが散歩で引っ張る原因
「引っ張ることが悪いと知らない」
愛犬がリードを引っ張れば、飼い主さんがついてきてくれます。
だから、チワワはリードを引っ張ることが悪いと気づかないわけです。
それどころかもしも飼い主さんが「やめてー、いやだよ」なんて大声で騒げば、チワワにとっては飼い主さんも「楽しい」と叫んで大喜びしていると感じてしまうのです。
ワンちゃんは、習性として走るのが大好きです。
本来リードを引っ張ってしまうのは、ワンちゃんにとっては自然な行動なので、しっかりダメだと教えてしつける必要があります。
「好奇心旺盛な子」
普段室内にいることが多いチワワにとって、外の世界は楽しみが溢れています。
ワンちゃんたちは、好奇心旺盛な子だらけです。
だから、この先に何があるのか気になって仕方ありません。
したがってどんどん早く先に行きたいものなのです。
この結果、リードをグイグイと引っ張られてしまう事態となるのです。
「運動不足」
よくあなたの愛犬が、家具を壊してしまったりしていませんか?
これは運動不足で元気が有り余っている証拠。
こんな運動が大好きなワンちゃんならば、室外に出る散歩は嬉しくて仕方ありません。
だから嬉しいあまりに自然と走ってしまいます。
「愛犬がリーダーである」
ワンちゃんは群れで生活していたため、リーダーに従うという暗黙のルールがあります。
そしてリーダーになれば、当然群れを仕切るために、先頭にたって走るわけです。
あなたの愛犬が、自分がリーダーだと思っているケースでは、飼い主さんの先頭にたって散歩を支配しようとします。
その結果、リードを引っ張ることになるのです。
「飼い主がリードを引っ張る」
チワワがリードを引っ張る癖を、実は飼い主さんがつけてしまったかも知れません。
散歩において、すぐ愛犬を引っ張ってしまっていませんか?
飼い主が愛犬を引っ張ろうとすると、当然ワンちゃんは本能的に引っ張られまいとして抵抗することになります。
これを続けていると、チワワが自然にリードを引っ張ることを覚え、引っ張る癖がついてしまいます。
「飼い主が愛犬について行く」
散歩の最中に何かの拍子でワンちゃんが、リードを引っ張ったとしましょう。
その時素直に飼い主さんがついてきてくれれば、チワワはどう考えるでしょう。
そうです。自分がリードを引っ張れば、飼い主さんがついてきてくれると思ってしまうわけです。
こんなことからリードを引っ張る癖が身に付いてしまいます。
「伸縮リードの使用&長く持ちすぎる」
愛犬がリードを引っ張る癖が身に付く原因の一つにリードの問題があります。
伸縮リードを利用しているケースでは、ワンちゃんは自由が効き、好きな方向に進めてしまいます。
このため自然に、リードを引っ張る癖が身に付いてしまいます。
同様に、リードを飼い主さんが長く持ちすぎても同じ効果が生じてしまいます。
ストッパーがあっても、リードが長く伸びた状態は、チワワにとって大変危険であると認識してください。
車が急に走ってきたケースなど、愛犬の命の危険性が生まれてしまいます。
散歩の時は、リードは伸縮しないものを使い、また長さも1m以内としてください。
引っ張り癖を直すしつけ方法
「愛犬との距離」
まずは散歩を行う際のチワワとの距離を、体に手が届く範囲にしてください。
ワンちゃんが振り向いた時に、しっかりアイコンタクトができる距離なわけです。
伸縮リードは使わず、リードの長さは長くても1m程度にしてください。
ケースによってリードを手に巻き付けて、距離を調整しながら散歩をおこないます。
この際、左手にリードを持ち、右手はフリーにしておくようにしましょう。
「愛犬が引っ張ったら止まる」
チワワの引っ張り癖を直すしつけ方法は「引っ張ったら止まる」ことです。
チワワがリードを引っ張たら、「ダメ!」と短く叱り、単純にその場で立ち止まります。
この時の注意点は、決して引っ張り返さないようにすることです。
何でもない事のように感じがちですが、これが実は思った以上に大変です。
このしつけを実行すると、なかなか前に進めない状況に陥ってしまいます。
特に最初は大変です。
それこそ一歩進んでは止まるなんてことのくり返しになってしまったりします。
これは本当にもどかしくて、根気の勝負となります。
飼い主さんの忍耐力が試されますよ。
チワワが引っ張るのをあきらめた時点で歩きだします。
この繰り返しで、引っ張ってもダメなことを教えるわけです。
「反対方向へ歩き出す」
チワワが引っ張り、その場で立ち止まります。
チワワが引っ張るのをやめた時に、向かおうとした方向の反対方向へ歩き出しましょう。
これで愛犬が、自分の思う方向へ引っ張って向かうことができないことが分かっていきます。
散歩の主導権は人間が握っていることを教えます。
つまりリーダーは飼い主さんなのです。
「理解してきたら褒める」
チワワが「引っ張ったら止まる」を何度か繰り返していると、賢いワンちゃんは、「引っ張ったら進めない」ということにだんだん気づきだします。
すると立ち止まった時に、チワワが飼い主さんの方を振り向いて、顔を見上げたりするような動作が起こってきます。
これは、チワワが引っ張ったら進めないということを理解し始めた証拠の行動なのです。
したがってこの動作が見え初めた時こそチャンス到来です。
つまりホメ時なのです。
その瞬間を逃すことなく、すかさずチワワを「いい子」「お利巧」などの普段褒めている言葉を使って、思い切り褒めてあげましょう。
「子犬の時期に正しいトレーニング」
実はワンちゃんが、引っ張り癖を身に付けてしまってから直すのは一苦労です。
したがって、子犬の段階で飼ったのであれば、生後3か月が過ぎたらリードを付ける前に、「こい」のしつけを行っておくのがおすすめです。
室内でリードを付けずに飼い主についてくるように教えてしつけます。
簡単なコツがあります。
それは、「子犬からどんどん遠ざかる」ことです。
遠ざかりながら、名前を呼んだり「こい」の合図でついてくるようにしつけます。
ついてこない場合は、子犬の好きなおもちゃなどを上手く使ってしつけてください。
この「こい」のしつけがしっかりできており、子犬が飼い主さんの後を追いかけるようになっていれば、散歩でかってな方向に行こうとすることがなくなります。
実際の散歩デビューをする前に、室内や庭でリードを首に巻いて歩かせて少し練習しておけば完璧ですよ。
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