チワワは突然死を起こす犬種ナンバーワン!代表的な原因と予防法

2019年5月8日

今まで元気一杯だったチワワとの突然の別れが生じてしまえば、飼い主さんはショックで立ち直れませんよね。
症状が現れて、あれよあれよという間に24時間以内に亡くなってしまう「突然死」。
突然死はまだ解明できていない点が多いのですが、あなたは実は突然死を起こす犬種ナンバーワンがチワワだと知っていましたか?

まだまだ謎のベールに包まれた突然死ですが、辛く悲しい思いをしないためにも、代表的な原因と予防法を知っておきましょう。

チワワの突然死に注意

「アップルヘッド」

チワワは最も突然死の報告例が多い犬種と言われています。
超小型犬種のため、どうしても体が華奢で弱い犬種だからだと想像できます。

あなたはしつけの時など、間違ってもチワワの頭を叩いたりしていませんよね?
チワワの頭はアップルヘッドと呼ばれ、骨に隙間があるため頭の病気が多く、脳へのダメージを受けやすい特徴があります。
このため、しつけのつもりでチワワの頭を叩いてしまったことが原因となり、障害が残ったり亡くなってしまう子も少なくないのです。
また、当然チワワがうっかり頭をぶつけたりして衝撃を受けても同様です。
チワワはともて脳のダメージに弱いと認識しておきましょう。

昔はワンちゃんのしつけの方法として、当たり前のように叩いていましたが、チワワなどの小型犬の頭を叩くことは絶対のNGであり、障害が残ったり、突然死してしまったりすることがあるのです。

「低血糖症」

チワワは体が小さいため、特に生後2~3か月の時期は低血糖になりやすく、突然死を招いてしまうケースも多いのです。
チワワに限らず子犬の時期は、低血糖症には要注意ですが、予防が可能です。
主な低血糖症の予防法は次の通りです。

・6〜12時間程度の間を空けないように、食事をこまめに与える。
・適度な温度管理を心がける。

自宅に招いたばかりの飼い始めも子犬はストレスが生じ、食欲が低下しがちなので注意が必要です。
また、食が細い子も要注意。
とにかく少量でも構いませんので、頻繁に食事を与えることが大切となります。
子犬は、6〜12時間程度の絶食でも、低血糖症を起こしてしまうことがあるのです。

また、子犬の特徴として、上手く体温調節ができません。
このため、適切な温度管理をしてあげることも、突然死を招かない重要な対策となります。

「心臓が弱い」

チワワはもともとあまり心臓が強くない犬種です。
したがって、突然死の原因の一つである心臓疾患(心臓発作)には要注意です。
なかなか予防は困難ですが、心臓発作を起こすケースなどでは、何らかの予兆が生じることが多いものです。
咳が出だすことが多いですし、一般的には失禁や嘔吐、また泡を吹く等の症状が見られたりするので、そのサインを見逃さないことが大切となります。

突然死の多い季節

突然死は、圧倒的に真夏と真冬に多いとされています。
暑さと寒さは、ワンちゃんの体力低下を招き、体調不良を起こしやすくなるためでしょう。
特に夏場は、熱中症に注意するべきです。

突然死の原因は?

ワンちゃんの突然死は、病死全体の1%と言われています。
100匹のワンちゃんがいれば、そのうち1匹が突然死してしまっているわけですから、この割合は結構なものと言えるでしょう。

突然死の原因には、次のようなものがあります。

・中毒がある食べ物をたべてしまったことによる急性中毒
・頭を強打したなどの原因による脳震盪
・大型犬に多いとされる胃捻転
・食物の誤嚥による窒息死
・予防薬摂取によるアレルギー反応
・感染症
・ショック死
・低血糖
・フィラリア症
・手術時の麻酔死
・子犬における犬パルボウイルス感染症と犬伝染性肝炎
・病気、脳出血・脳炎・心筋梗塞・心筋炎・急性肺水腫・不整脈・弁膜疾患・てんかん・腎不全
・事故

胃捻転

胃捻転は、突然死の死因原因の上位を占め、突然死全体の1割以上となっています。
発症後、すぐに治療することがとても大切な病気です。
手当が遅れると、それこそ数時間で死亡してしまうので、スピード勝負の恐ろしい病気といえます。

胃捻転は、次のような超大型犬種や大型犬が特に発症しやすいとされています。

・レトリバー種
・グレードデーン
・ワイマラナー
・セントバーナード
・バセットハウンド
・ジャーマン
・スタンダードプードル
・秋田犬
・コリー
・シェパード
・チャウチャウ
・ボルゾイ

ただし、中型や小型犬でも油断は禁物。
ダックスフンド・トイプードル・ペキニーズなどは比較的起こりやすいとされています。

「胃捻転の原因」

胃捻転は、まだ明確な原因は解明されていませんが、水やご飯を摂取した後の散歩などの運動が発症リスクを高めるとされています。
症状は、胃がねじれることで起こりますが、胃が多量のガスで膨れ上がってしまう胃拡張にも注意が必要です。
怖いところは、症状が突然発症して急激に進行して、手当てが遅れると突然死してしまうことです。

「胃拡張・胃捻転症候群の予防」
・食前・食後の運動は避ける。特に食後4時間以内の散歩、運動は厳禁。

・早食いさせない工夫をする。

・早食い出来ないように設計された食器の使用。

・ご飯の時に食器の中に、飲み込めない大きさのボールなどの障害物を一緒に入れることで、早食いの防止をする。

・発酵しやすい食材を避ける。

・一度に大量に食べ物を与えないために、1日に2~3回に分割して、1回の食事量を減らす。

・必要以上に食材を小さくして飲み込みやすくしない。

・運動前後の水のがぶ飲みはNG。

・水は常に飲める状態とし、必要以上に喉が渇いてがぶ飲みしないようにする。

短頭種は注意

鼻の短いよく言う鼻ペチャ犬は、呼吸器系の病気を発症しやすく、突然死につながりやすいので注意が必要です。
短頭種は、呼吸困難に陥りやすく、体温調節が苦手なため熱中症になりやすいです。
また、手術時の麻酔死のリスクも高いとされています。

注意すべき犬種は次の通り。

・チワワ
・パグ
・ブルドッグ
・狆
・ペキニーズ
・キャバリア
・シーズー

ショック死

ワンちゃんがショック死してしまう原因は、強いストレスや体に激しい負荷がかかった場合とされています。
夏場はただでさえ暑さから体力が弱っているケースが多い上に、雷や花火のような大きな音にビックリして、心臓病のワンちゃんなどは突然心臓が止まってしまったり、ストレス性のショックを起こして突然死してしまいます。

また、大きな音に強いストレスを感じ、急性肺水腫を発症するケースもあります。
急性肺水腫は、心臓の腱索というゴムみたいなものが、突然切れる急性腱索断裂が生じることで起こってしまいます。

急性中毒

ワンちゃんには、食べてしまうと中毒を起こしてしまう恐れがある絶対に与えてはいけない食べ物があります。
致死量を摂取してしまえば、急に体調に異変が生じ突然死してしまうケースがあります。
次のような食べ物は、ワンちゃんが中毒を起こす恐れがあるので食べさせないようにしてください。

・タマネギ(ネギ・ニラなどのユリ科植物、ニンニク)
・チョコレート
・キシリトール
・アボカド
・マカダミアナッツ
・ぶどう・レーズン
・アルコール

なお、上記のような危険な食べ物を、うっかりテーブルの上などに置いたままにしてしまうことが無いように、十分保管に注意を払ってください。

事故

昨日まで元気にしていた愛犬が、突然死亡してしまうケースには事故も該当します。
ワンちゃんが、突然車道に飛び出してしまって車に敷かれてしまう場合もあるでしょう。
意外に多いのが、テラスなどの高い場所から転落してしまうケースです。
また、チワワのような小型犬ならば、ある程度の高さから落ちたりして頭を打ってしまうことで、脳しんとうなどを起こし突然死することもあります。
思った以上に危険が身近に潜んでいることを認識して、愛犬の注意を図ってあげましょう。