チワワのおすすめの散歩のさせ方!注意ポイントやメリット
チワワをペットショップで購入する際に、常套文句としてよく言われる言葉がこれ。
「チワワは超小型の室内犬なので、お散歩も必要ないから本当に飼いやすいですよ♪」
でもうっかり、真に受けてちゃダメですよ。
確かに運動量だけの問題であれば、しっかり室内で運動させてあげれば十分。
でも、散歩のメリットは他にもいろいろあるからです。
ここで一つアドバイス。
私も実際にこんなふうに、あるペットショップの店員に言われたことがあります。
確かにこれよく聞くセリフですね。
でも実際問題として、散歩が必要のないワンちゃんなんて存在しません。
雨の日などは無理して行かなくてもOKですと。
こんな風に言うのであればまだ分かります。
でも本当に売るための宣伝文句で発しられた言葉であれば、その時点でそのペットショップからはバイバイするのがおすすめです。
散歩必要なしと説明した店員も、毎日までチワワであれば散歩の必要はないが、時々外に連れ出して散歩してあげる必要があると知っているに違いないのです。
ということで、チワワに散歩は必要だと認識しておきましょう。
でもチワワの散歩には、結構注意ポイントがあります。
今回は、チワワのおすすめの散歩のさせ方や、注意ポイントやメリットについて紹介します。
チワワに散歩が必要な5つの理由
1. 社会性が身に付く
ワンちゃんが一番人気があり売れる時期が生後3ヶ月。
だから最近の子犬は生後すぐ、親犬や兄弟犬と離されてしまいます。
その結果、ほとんど大切な犬社会を学ぶ機会がなく、社会性が身についていません。
また、チワワは警戒心が強く、憶病な性格。
だから知らない人や、他のワンちゃんに対してよく吠えてしまいます。
無駄吠え防止のためには、チワワに社会性を身に付けさせてあげる必要があります。
一番いい方法が、多くの他のワンちゃんたちと交流させてあげることです。
その手段の一つとして散歩は有効です。
外にお出かけすれば、当然ですが他のワンちゃんたちや人とも出会えます。
そのためチワワが簡単に社会性を身に付ける手段として、散歩はとてもおすすめです。
2. 運動不足の解消
チワワは体が小さく、室内でも動き回れば十分な運動量を確保できます。
しかしチワワを飼っている飼い主さんであれば分かりますが、普通チワワは寝てばかりいます。
これはワンちゃんが、食べ物の消化に体内エネルギーの60%を消費すると言われているため、無駄なエネルギーを消費せず、少しでも早く消化を完了させるためだったりもします。
まあこのように、飼い主さんが構ってあげて遊んであげたりしないと、チワワは意外に運動をしないものです。
だから散歩に行けば間違いなく十分な運動量を確保できます。
また散歩のような有酸素運動は、ダイエット効果も高くとても体にもいいものです。
さらに野外であれば、室内ではできない思いっ切り自由に走ったり、ジャンプして飛び跳ねるなんて動きができます。
3. ストレスの発散
外に出るだけでも新鮮で気分がいいもの。
散歩は室内とは環境が変化し、さまざまな刺激があります。
そのような刺激に触れるだけで、ストレス発散につながります。
散歩でストレスが発散され、また疲れることで、家でのイタズラや問題行動などが減少します。
散歩にはそういう精神面での効果も期待できます。
4.飼い主とのコミュニケーションを構築
チワワにとっては、散歩の時間は大好きな飼い主さんとの二人っきりの、濃厚なコミュニケーションの場なのです。
信頼を寄せるリーダーの飼い主さんにリードで誘導してもらい、一緒に並んで歩きながら自分の縄張りを闊歩する。
これぞチワワにとっては最高に幸せな至福の時間といえるでしょう。
そして散歩により、どんどんチワワと飼い主のコミュニケーションが高まり、さらなる親密な状態が構築されていきます。
5.健康の維持
チワワは体格が華奢で、膝蓋骨脱臼という膝の病気が天敵。
そのためにも散歩で、チワワに筋肉をつけてやるのは大切。
散歩で足腰を鍛えることは、チワワがシニア犬になった際にも、足腰のトラブル防止に役立ちます。
またさらに、足腰が強化されることで病気予防の効果も期待できます。
まだまだこんな効果もあります。
それは、チワワの自律神経のバランスが整うのです。
散歩中にチワワは、いろいろなニオイを嗅ぐことができます。
その結果、犬本来の好奇心を満たすことが可能となり、自然に自律神経が安定するのです。
チワワに必要な運動量は
チワワに必要な運動量を得るための散歩の時間は、15~20分程度。
距離にすれば1kmくらいと言われています。
そして散歩の回数は、最低1日1回、できれば1日2回頑張れれば理想的。
なお、この数字はあくまで目安、個体差があるし年齢によっても当然異なってきます。
また、散歩のコースだって影響するし、結構性格が大きく作用したりもするわけです。
先ほどの数字を基本の目安として、その子に合った散歩の時間や距離、頻度を見定めてあげましょう。
目安の散歩量を見極めるまでの間は、散歩中のチワワの仕草を注意深くチェックすることが大事です。
チワワはしっかりあなたにいろんなサインを送ってきます。
それを飼い主さんが見逃さないことが大切なのです。
例えば、チワワが頻繁にあなたを見上げてきたりするとしましょう。
これは黄信号です。
ちょっとチワワが疲れだしてきたというサインです。
また、意味もなく立ち止まったりするケースでは赤信号。
もうこれは完全にチワワからの「疲れた」というSOSサインなわけです。
このように、あなたの愛犬からのサインを見逃さず、その子に合った散歩の時間などを見定めてください。
長すぎる散歩はNGで逆効果、チワワの体調を崩すことにもなるから要注意と認識しましょう。
確かにこの程度の運動量でOKであれば、室内でも確保できそうですね。
飼い主さんが少しチワワと一緒に遊んであげて、ボール遊びでもさせれば達成できてしまいます。
しかし、チワワに散歩が必要な理由は先ほど学んだ通り。
雨の日など散歩に出かけられない日には、少しチワワと一緒に遊んであげれば、チワワに必要な運動量はすぐに確保できます。
散歩の注意ポイント
「チワワの散歩デビューは慎重にすること」
ワンちゃんは散歩が大好き。
だからリードを付けて誘導すれば、すぐさま散歩OKなんてイメージを持つ飼い主さんが多いのではないでしょうか?
でもそんな安易なイメージは、全てシャットダウンしてください。
チワワはとってもお利巧さん。
それだけに一度怖い思いなどの嫌な経験をしてしまうと、トラウマではないけどその経験をずっと引きずったりしてしまいやすいです。
だから、チワワの散歩デビューは慎重にすることが大切です。
室内と違って野外は、想像以上にチワワにとっては、ビックリする刺激が満載の世界なのです。
それこそ横を車が通ったりすれば、パニックかも知れません。
見知らぬ大きなワンちゃんたちとも出会うことでしょう。
「リードの大切さの認識」
飼い主さんは、チワワを散歩させるに際して絶対リードが必要であるとまず認識してください。
ウチの子は賢くて、ちゃんと後を付いてくるなんていってリードなしで散歩に出かければ、必ず事故の元だと知ってください。
外では何が起こるか想像もつきません。
大きな物音がしたり、他のワンちゃんに驚いてチワワが逃げ出すなどのパターンは、日常茶飯事に生じてしまいます。
その時最悪、道路に飛び出したりして、交通事故に合ってしまうケースだってあり得ます。
だから絶対リードは必要だと強く肝に命じてください。
悔やんでも悔やみきれない事故をを防止するための、リードはあなたと愛犬をつなぐ命の絆なのです。
「リードに慣れる」
さて、いかにリードが大切な存在であるか学べたところで、次は実際にチワワにリードを嫌がらず付けてもらう必要があります。
結構リード嫌いなチワワが多いので、慎重にリードに慣らしてあげてください。
要はリード嫌いは慣れの問題です。
だからリードをする経験を積ませてあげれば、チワワは自然と平気になっていきます。
まずは室内でリードを付けてあげましょう。
最初はリードの着脱の練習からです。
嫌がらずお利巧で出来たならば、しっかり褒めてあげましょう。
リードを付けた様子を観察して、あまり嫌がる素振りが伺えなければ、しばらくそのまま付けておきます。
リードをチワワに付けた状態で自由に遊ばせたり、ご飯を食べたりすることで、嫌なイメージが物色されてだんだんリードに慣れていきます。
慣れた室内であれば、それほどストレスを感じたりもしません。
リード紐をおもちゃ代わりに遊んだりすることも多いです。
慣れてきた様子を見てとり、次はリードを持って室内を散歩させてあげましょう。
このように周到な準備を行えば、チワワは比較的すぐにリードに慣れてくれるものです。
「お散歩デビュー」
さあいよいよ準備万端整ったところで、チワワのお散歩デビューです。
ここでの注意点は、決して無理強いしないこと。
当然ですが、その子によって性格が異なり個体差が生じます。
だから意外に散歩が平気で、スムーズに大喜びでできてしまう子や、反対に外に出た瞬間、ガタガタ震えたり固まって動けなくなってしまう子など千差万別です。
我が家には、チワワのビビとチアプー(チワワとトイプーのミックス)のモコの2匹のワンちゃんがいます。
この2匹のワンちゃんの性格がまるで正反対。
チワワのビビは好奇心旺盛で、最初から散歩も嫌がらずスムーズにデビューできました。
ところがチアプーのモコは、内弁慶で外はまったくの苦手。
それこそ見事なぐらい怖がって固まってしまい、もはや一歩たりとも動けない始末。
ところが室内の2匹の様子を見ていると、掃除機なんか使えばビビはその物音に敏感に反応して怖がりまくり、一方モコはまったく平気で一切動じません。
まったく面白いものですね。
そんな内弁慶のモコですが、既に2歳にもなっているのに、未だに散歩は大の苦手で、やっと庭で少し動き回れる程度です。
はたしてモコのお散歩デビューは、いつになることやら。
このようにワンちゃんには、いろんな性格の子がいるため、散歩への適性をしっかり見抜いてあげましょう。
「抱っこ散歩」
ウチのモコのように固まったりして、散歩が苦手なチワワのケースでは、「抱っこ散歩」がおすすめです。
飼い主さんがチワワを抱っこしてあげて、外の世界に慣れさせ、いろんな音やニオイなどに触れさせ体験させてあげましょう。
ここで大切なのが決して無理をさせず、嫌な思いをさせないことです。
だから時間も短時間にしましょう。
チワワの様子をしっかり観察しながら、無理のない程度の散歩抱っこに留めます。
なおこの時、リードをしておいて慣れさせましょう。
「まずはお庭など人気のないところから慎重に」
チワワが抱っこ散歩に慣れてきたならば、庭があるお宅であればまず庭で散歩をさせてみましょう。
アパートなどで、自宅の庭がないケースでは、人通りが少ない静かな場所を選んで歩かせます。
焦らず一歩一歩徐々に慣れさせていきましょう。
チワワが自分で歩いた時には、すかさず目一杯褒めてあげましょう。
お気に入りのおやつをご褒美にあげるのがおすすめです。
「歩いてくれないワンちゃんの原因」
我が家のモコもそうなんですが、本当に固まってしまってぜんぜん歩いてくれないチワワもいます。
原因はいろいろでしょうが、大きく2つに大別できます。
その2つとは、警戒心と甘えです。
「強い恐怖心」
チワワは本来とても憶病な犬種です。
大きな物音一つしても驚いてしまい震えていたりします。
その時に抱き上げてあげると、心臓がバクバクしているのが伝わりビックしたりしてしまうほど憶病者です。
「甘え」
甘えのケースでは、飼い主さんに構って欲しいのが目的で、わざとチワワが歩かずにいるパターンです。
固まっていると、飼い主さんが優しく構ってくれて、抱き上げたりしてくれることを学習してしまった結果の行動です。
なのでこのようなケースでは、声をかけたりして構うのは厳禁です。
リードを少し引っ張って誘導して、チワワを歩かせてみましょう。
甘えのケースはそれほど心配無用です。
歩かないことで構ってもらえないと分かれば、チワワは歩き出すようになります。
「リードは短く持つこと」
リードは長く持ってしまっては意味をなしません。
必ず短く持つように注意しましょう。
チワワは憶病ですが、その反面の裏返しで勇敢に大きなワンちゃんに吠えかかったりすることもよくあります。
縄張り意識が強いなんて面も影響しており、結構チワワは興奮しやすい犬種です。
だからうっかりしていると結構事故が生じます。
あの小さな体からは想像できませんが、いきなり出会った通行人に飛びかかるなんてこともあるのです。
このような事態を防止するための対策が、リードを短く持つことです。
つまり必然とリードの長さが短かければ、チワワは自由に動き回れず、通行人に飛びつくことも出来ないわけです。
飼い主さんがチワワとの散歩に慣れてくれば、普段は少し長めにリードを持ち、通行人が来そうな場合などに限り、前もってリードを短めに持ち変えるようにしてあげるのがおすすめです。
なお、車が頻繁に通る歩道などを歩くケースでは、必ずチワワが車道側を歩かないように左側を歩かせ、飛び出すことがないようにリードも短く持つように心掛けてください。
「拾い食いに注意」
散歩で注意することの一つが拾い食いです。
散歩の最中は刺激に溢れています。
とにかくチワワにとっては、初めて目にするものや嗅いだことすらないニオイが満載で興奮状態。
チワワは好奇心旺盛。
だから何にでも興味をすぐに示し、油断するとあっという間に拾い食いされてしまったりよくします。
本当に素早いので要注意です。
だから飼い主さんもしっかりアンテナをはって注意すべきです。
道端には煙草の吸殻や他の動物のウンチなど、危険な物が一杯落ちていると認識しておいてください。
ビニール袋などにも、食べ物のニオイが付いていたりします。
チワワがいきなり食べてしまうのが、野草や石など。
石なんてどうしてと思いますが、割とすぐ丸のみしてしまうので油断も隙もありません。
チワワにうっかり変な物を食べさせてしまうと大変。
ワンちゃんには食べてしまうと中毒を引き起こすような危険な食べ物が存在するからです。
また、中毒を起こすだけではなく、硬い物を誤飲すれば喉に詰まったり、胃腸を痛める原因にもなりかねません。
チワワはよく草むらに顔を突っ込みたがりますが、許してはダメですよ。
草むらの中に何が落ちているか分かりませんからね。
またチワワ大きな目が特徴で、草が目に入ったりして傷つくこともあります。
さらに、草むらにはマダニやノミなどがいて要注意です。
「散歩の時間帯に要注意」
チワワを散歩させる時間帯にも、十分注意を払ってあげましょう。
散歩にベストな時間帯を割り出す要因は、「気温」と「食餌」といえます。
当然、暑すぎたり寒すぎる時間帯はNG。
またご飯を食べた直後の散歩もNG。
一番チワワの散歩に対して要注意な季節が夏場です。
チワワは体が低い位置にあります。
だから特にアスファルトの照り返しがヤバイです。
夏のアスファルトは太陽の熱を吸収して、温度が50度を超えることもあるとされています。
マジで肉球をやけどしてしまいますよ。
そしてさらに怖いのが熱中症です。
だから夏場の日中の散歩はNGです。
朝方(日の出後の2時間程度)と日没前2時間くらいの時間帯がおすすめです。
ただし夏場は、結構夕方でも油断大敵だと認識しておきましょう。
一方寒い冬場はどうでしょうね。
夏よりは神経質になる必要はありませんが、基本チワワは寒がり屋さんです。
低体温症の注意も必要ですし、肉球に凍傷を負わないことも注意点となります。
ケースによっては、洋服を着せてあげるがおすすめです。
「散歩に行く時間を統一しない」
チワワはお利巧さんなので、毎日同じ時間帯に散歩をしているケーでは、しっかり散歩の時間を覚えてしまいます。
そのため散歩を行う時間になると、チワワが催促して吠えたり、散歩に連れて行かないと怒ったりすることが生じる場合があります
その結果、チワワが吠えるから散歩に連れていくという行動を繰り返すことで、要求吠えの習慣を身に付けさせてしまいます。
チワワが要求吠えを覚えてしまうと、人間が食事の時に頂戴と吠えるなど、いろんなケースで吠え癖がついてしまい望ましくありません。
さらに吠えれば要求が通ることから、主従関係が逆転してしまうことにもつながっていきます。
そのような理由から、ある程度散歩に行く時間を統一せず、ランダムに設定することも時には大切になります。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません