チワワたち犬のしつけに効くおやつ選びと与え方

 

犬にしつけやトレーニングを行う際の有効な方法が、ご褒美としておやつをあげることです。

チワワは大好物のおやつをもらえる楽しみのため、しつけをしっかり覚えてくれます。

いわば「おやつ」はワンちゃんのしつけを上手く行う魔法のテクニックみたいな物です。

しかしこんな万能の効果があるおやつにも、注意点があります。

今回は、チワワたち犬のしつけに効くおやつ選びと、与え方などの注意点について紹介します。

おやつの効果とは

チワワにご褒美としておやつを与えますが、はたしてどのような効果があるのでしょうね。

おやつを愛犬にご褒美として効果的に与えることができると、犬のしつけやトレーニングが格段に上達できます。

飼い主さんから教えられることが上手くできれば、大好物のおやつがもらえるから、チワワも当然一生懸命に行うわけです。

これは当然の理屈といえます。

このため、しつけを行うために与えるおやつは、間食や食後のデザートなどとは別物と位置づけ、与え方などの工夫が必要となります。

犬は人間の言葉を完全に理解することはできません。

短い言葉のフレーズや口調などで、今褒められているんだなと理解するわけです。

したがって、言葉のみで褒めていたのでは、なかなか意味がチワワに伝わりません。

このため役立つのが、ご褒美としてのおやつなのです。

チワワにとって、美味しいおやつがもらえることは、間違いなく楽しい出来事となります。

したがって、ご褒美としておやつがもらえることで、チワワは今行った行動が正しいことで、褒めてもらえていると認識させることが可能となるのです。

犬のご褒美の種類と効果

チワワにとって嬉しいご褒美にはどのような物があるか考えてみましょう。
・言葉で褒めてもらえる
・体を撫でてもらえる
・一緒に遊んでもらえる
・おやつがもらえる

上記のようなことは、すべてチワワにとってはご褒美となります。

しかしこれらのご褒美の中で、ワンちゃんのしつけに最も向いており、分かりやすく簡単に力を発揮してくれるのがおやつとなります。

その理由について考えてみましょう。

「言葉で褒めてもらえる」

先ほども述べましたが、犬は人間の言葉が分かりません。

したがって、言葉で褒めてもらえることはご褒美と言っても、チワワにとってはなかなか理解が困難なのです。

よくやってしまう失敗が、家族がおのおの違った言葉で褒めてしまうことです。

こうなるとチワワは混乱してしまい、本当に褒めてもらえているのかが分からず、ご褒美の効果が半減してしまったりします。

「体を撫でてもらえる」

ワンちゃんにとって、大好きな飼い主さんから体を撫でてもらえることは嬉しいことの一つであり、ご褒美としての価値があります。

しかしこれも簡単に分かりやすいご褒美とするためには、テクニックが必要となります。

体を撫でてあげる時に、チワワが実際に喜んでいなくてはいけません。

ワンちゃんは、触られるのを好まない箇所もあります。

一般的によく言われるのが、手足やノズルなど顔周り、尻尾などです。

しつこく触っても嫌がるケースもあります。

このように、愛犬が喜ぶ撫で方をマスターして行ってあげないと、ご褒美として役立たないこともあり得ます。

「一緒に遊んでもらえる」

チワワと遊んであげることも、立派なご褒美です。

しかし、これはしつけのご褒美には向いていません。

しつけは何度も繰り返して覚えさせることが大切ですが、ご褒美としていちいち遊んであげていれば時間がかかってしまいます。

またワンちゃんも遊びに夢中になり、しつけとしてのご褒美印象が薄れていまいやすく、簡単に何度も行えません。

さらに問題点があります。

それは、遊びの中にも教えるべきしつけが生じてしまうことです。

このため、教えるしつけが重複してしまい、1つで終わらなくなり、チワワにとっては難度が上がってしまいます。

「おやつがもらえる」

おやつがしつけにとても効果的とされる理由は次の通りです。
・ご褒美としての意味が分かりやすい。
・テクニックがいらない

おやつは食べれば美味しくて終わりで、ご褒美の意味が明白となります。

遊びのように時間がかかることもありません。

また、褒め方や撫で方などは、工夫が必要でテクニックを要します。

しかしおやつは与えれば完了で、簡単で一切のテクニックを必要としません。

このため、特に最初のうちは、しつけのご褒美としておやつを使うことが、簡単で愛犬にもご褒美としての意味が分かりやすく、適しているのです。

おやつをご褒美としてしつけに用いる際の注意点

「健康管理」

おやつを与えすぎてしまうと、チワワの健康を害する危険もあるため、注意が必要です。

おやつもドッグフード同様、厳選する必要があります。

安易に選んでしまえば、着色料などの添加物が大量に含まれていたりします。

消化不良を引き起こす恐れがあり、下痢や嘔吐など体調を壊す原因となるケースもあります。

また、よく起こってしまうことが、おやつを与え過ぎてしまい、カロリーオーバーが生じて肥満犬となってしまうリスクです。

おやつは食事の10~20%以内とすべきと言われていますが、フードで必要な栄養は取れているわけであり、プラスアルファのおやつを与え過ぎてしまえば、当然の結果として一日の必要カロリーを超えてしまいます。

特におやつは嗜好性が高く、高カロリーのものが多いので要注意となります。

「おやつが目的で言うことをきく」

チワワにおやつを与えるケースでは、注意が必要となります。

言うことを聞けばおやつがもらえると愛犬が学習してしまうと、言うことをきく=おやつというイメージの図式が成り立ちインプットされてしまいます。

この結果、飼い主さんの指示に従うというより、おやつ目当で行動を実施しており、オシッコをすればおやつを催促する行動が見られるようになってしまいます。

これでは、本当の主従関係も構築できません。

もしもおやつを与えなければ、チワワが指示を聞かない可能性もあります。

あくまでもおやつは、愛犬が指示に対して行えたことに対するご褒美だと認識しておいてください。

いつも必ずしもあげる必要はありません。

メリハリを持ってしつけを行ってあげましょう。

愛犬へのご褒美としてのおやつの与え方のポイント

「適量を守る」

おやつの与え過ぎは、肥満や体調を崩すなどいろんな問題を生じさせてしまいます。

先ほども述べましたが、おやつの量はご飯の1~2割程度です。

必ず注意を払って適量を守ってあげましょう。

もしも、おやつを与え過ぎてしまったケースでは、食事で調整をする必要が生じます。

「条件反射としない」

例えば、しつけである「お手」をすればおやつがもらえるという形となってしまっている、条件反射的なしつけはNGです。

条件反射とは、パブロフの犬で有名です。

これは、犬にエサを与えるときに必ずベルを鳴らすようにしたところ、エサが無くてもベルを鳴らすと犬がよだれをたらすようになるというものです。

したがって、おやつに条件反射して愛犬がしつけをおこなっているケースでは、おやつがもらえる室内ではしつけのお手ができても、おやつがもらえない野外の散歩の途中では、お手ができないということが起こってしまいます。

「タイミングに注意」

チワワにおやつをご褒美としてあげるタイミングが、とても大事なポイントとなります。

指示の言葉を示し、それに対してチワワがお利巧にお座りなどを行えた時点で褒めて、そのタイミングでご褒美としておやつを与える必要があります。

これにより、お座りする「シット」という言葉が、チワワには、嬉しいご褒美がもらえる言葉であると認識することができていくのです。

「おやつを与える頻度を減らす」

しつけを行っていく上で、愛犬にご褒美をもらえることが、当たり前になってしまってはダメです。

ある程度慣れた時点で、しっかりメリハリをつけたしつけを行うようにしてください。

具体的には、チワワにおやつを与える頻度を減らしていき、お座りができても常におやつを与えないようにします。

また、おやつの種類を変えることも有効です。

これはさらなるテクニックに繋がるため、詳細は後述します。

毎回おやつを与えないことで、条件反射となることを防ぎ、また、チワワに今回はおやつがもらえるだろうかという、しつけに対するワクワクする興味を感じさせることで、トレーニングへの真剣度が増し、積極性も生まれてきます。

これで例えおやつをあたえなくても、お座りなどの指示が行えるようになっていきます。

なお、おやつはあくまでも、しつけを行うための手段の一方法です。

同時に声掛けして褒めたり、抱きしめ愛撫したり、遊んであげるなどのたくさんのご褒美を組み合わせてあげましょう。

おやつのランキングをつけよう

ワンちゃんだって好みがあり、好きなおやつがあります。

愛犬が喜ぶおやつに注目してランキング分けしておきましょう。

チワワに行うしつけの難易度に合わせて使い分けてみるのがおすすめです。

苦手な難しい指示であっても、大好きなランキング上位のおやつがもらえるとすれば、チワワも自然と頑張ってくれます。

なお、子犬の時点では、あまり早くにおやつを与えるのも良くありません。

そのような子には、ドッグフードを少しずつおやつとして与えてあげるのがおすすめです。

また、何度も繰り返して覚えさせたいような時には、クッキーやボーロのような一粒が小さくて食べやすいおやつが向いています。

小型犬であれば、おやつの量は小指の爪程度で十分です。

与える量が多いと、カロリーオーバーが心配となります。

また、少量の方が何回も繰り返して与えることが可能となり、しつけをするのに向いています。

実はワンちゃんは、あまり噛まずにすぐ丸飲みしてしまう習性があるため、少しくらい量が少なくても問題ありません。

量が少し程度多いよりも、何度ももらえる方が嬉しがりますよ。