犬がオムツを着用するタイミングとメリットとデメリット

人間の場合であれば、オムツは赤ちゃんに必需品ですね、また、高齢者用のオムツもあります。

ワンちゃんの場合、人間のように子犬時代にオムツをすることは先ずなく、オムツをした状態の犬を想像することはあまりできません。

でも現在犬用オムツは必需品で、売り上げも増加しています。

愛犬にオムツを使用するパターンは、老犬になって上手くトイレが出来なくなったタイミングです。

最近は、ドッグフードと医療の発達で、グーンとワンちゃんの寿命が伸び、このため介護が必要になったり認知症の犬が増加し、犬用のオムツの需要が増えています。

今回は犬がオムツを着用するタイミングを紹介し、同時にメリットとデメリットについて紹介します。

 

犬がオムツを着用するときの3つのタイミング

 

愛犬にオムツを使用する目的は、部屋を汚さないためです。

そのため次の3つのタイミングが、愛犬にオムツをはかせることとなります。

 

1.愛犬が高齢になり介護が必要になった

 

愛犬にオムツを使用するタイミングとして、最も切実な理由が高齢となって介護が必要になったときです。

当然ですが、体が衰え排泄もままならなくなるからです。

最近は、認知症からトイレを失敗してしまうワンちゃんも急増しています。

筋力の低下で上手くトイレで出来なかったり、膀胱も弱まりすぐお漏らししてしまうなどの状態が起こり、オムツが必須アイテムとなります。

加齢だけには勝てないので、人間でも犬でも同じことであり、高齢化に伴うオムツ使用は避けようがありません。

 

2.マーキング対策

 

ワンちゃんは、習性でマーキングを行います。

愛犬のマーキングに悩む飼い主さんも少なくないそうで、その対策としてオムツを着用させるケースがあるわけです。

習性のため、なかなかしつけで直すことも困難です。

また、ドッグカフェなどの施設にお出かけする際に、マーキングで汚さないためのマナーとして着用することも多いです。

 

3.生理になったタイミング

 

メス犬が生理になってしまうことは防げません。

そのため、このタイミングのみ、部屋を汚されないようにオムツを着ける飼い主さんも多いようです。

この場合は、通常のオムツではなく、生理用のオムツの使用となります。

生理時のオムツ使用は、1年に2度ほどですし、一生続くわけでもないため比較的問題は少ないと言えます。

基本的には出血量の多いワンちゃんが使用することとなり、量加減では実際に着用させない飼い主さんも多いようです。

 

上記3つのパターンが愛犬にオムツを着用する最も一般的なパターンです。

この他のイレギュラーケースとしては、愛犬がケガや病気などで動けなくなったようなケースでしょう。

あと例外として、子犬にオムツをさせる飼い主さんがいると聞きますが、その是非について考えてみましょう。

 

子犬にオムツは必要なのか?

人間の赤ちゃんと違い、子犬がオムツをするイメージは湧かないのですが、何故子犬にオムツをさせてしまうケースが生じるのでしょうね。

理由は簡単です。

トイレトレーニングが完了せず、なかなか上手く行かず、部屋を汚されてしまうため、その防止対策としてなのです。

つまり、子犬の粗相対策のためにオムツを履かせるということです。

あなたはこのケースに対してどう思いますか?

まだ子犬のトイレトレーニングが完了せず、外出するため、外出先で粗相させないために、その場所でオムツを着用させるのは仕方がないかなと感じます。

しかし、トイレトレーニングをし始めたばかりの子犬が、なかなかトイレを覚えないからといった理由で、常にオムツを履かせてしまうのは問題ありといえ、オススメできません。

子犬にはなるべくオムツの使用は避けてもらいたいです。

理由はますますトイレトレーニングを覚えなくなるからです。

最悪どうしても覚えてもらえないならば、オムツ代もかかるので、その費用で専門家にしつけてもらってもいいと思います。

 

愛犬にオムツを使う時のメリット

「トイレに行く必要がない」

介護が必要な高齢犬の場合、足腰が弱くなっており、トイレに行くことがだんだん出来なくなってきて、お漏らししてトイレを失敗してしまいます。

また、寝たきり状態になってしまえば、自力でトイレにいくことすらできません。

このような状況となったケースで、オムツのメリットがトイレに行く必要がないことです。

このため、介護犬になればオムツはもはやなくてはならない必需品となります。

 

「マーキングや出血漏れの防止」

先ほど紹介したように、オス犬の場合はマーキング対策、メス犬の場合は生理時の出血漏れを防止してくれます。

正直オス犬のマーキング対策で使われることは少ないようですが、メス犬の生理対策で使用するケースは結構あるようです。

 

「部屋が汚れない」

愛犬にオムツを使用する最大のメリットが部屋を汚されずにすむことです。

ワンちゃんにオムツが必要となるタイミングは様々でしょうが、その目的となるメリットは部屋が汚れずにすむことです。

また寝たきり状態の介護犬の場合、オムツをせずに垂れ流してしまえば、体中が汚れて悲惨なことになってしまいます。

衛生的にも悪影響ですし、ただでさえ大変な介護の世話を軽減できます。

 

 

愛犬にオムツを使う時のデメリット

「皮膚の炎症を起こす」

オムツを少し長時間着けっぱなしにしてしまうと、直ぐ蒸れて皮膚が炎症を起こす恐れがあります。

皮膚炎を起こしてしまっては大変ですが、実際オムツかぶれから皮膚炎を起こすケースがとても多いのです。

また、皮膚炎のみならず、装着部の被毛がよく抜けて、ハゲてしまうこともよく起こります。

 

「交換の手間が生じる」

少し油断してオムツを放置してしまうと直ぐにオムツかぶれが起こってしまいます。

そのため、オムツ交換を定期的に行う手間が生じて面倒です。

目安としては、3~4時間ごとに取り替えるようにしてください。

また、ウンチをしたことに気づけばすぐに交換してあげましょう。

 

「トイレトレーニングができなくなる」

先ほど少し述べたように、子犬にオムツをしてしまえば、トイレトレーニングができなくなってしまいます。

トレーニング中のワンちゃんにオムツ使用はNGだと認識しておきましょう。

飼い主さんにとっては楽チン対応かもしれませんが、オムツに頼ってしまっていては、いつまで経ってもトイレトレーニングが完成せず、オムツが外れないという結果に陥ってしまいます。

 

「ストレスがかかる」

愛犬に犬用のオムツを初めてつけたケースでは、嫌がるそぶりを見せる子が多いものです。

慣れない物をいきなり着けられたわけだからある面当然でしょう。

過度のストレスにならないように注意してあげることが大切です。

最初慣れるまでの間は、ウンチやオシッコをした場合、その後しばらくの間はオムツを外してあげるなどの工夫を行い、無理なくだんだんオムツに慣らせていってあげましょう。

 

「動きづらくなる」

犬用オムツを着けることで、ワンちゃんが動きづらくなってしまうことがよくあります。

どうしても後ろ足の動きが制限されてしまったりします。

このような状態だと、特に階段などの段差は危険を伴うため要注意です。

 

「直ぐに脱げてしまう」

犬用オムツは結構時々脱げてしまい、オムツだけポツンとよく落ちていたりするものです。

うまく履けていないと簡単に脱げてしまうため注意が必要です。

犬はよく狭い隙間などに入り込みますが、このような場所でこすれてしまうと、簡単に脱げてしまうものです。

気づけば愛犬がオムツをしておらず、オムツだけが床に落ちていたというケースがしばしば起こるものです。

 

「サイズが合いにくい」

愛犬にピッタリ合った犬用オムツのサイズを見つけるのはなかなか難度が高いです。

サイズは通常、犬種別に6つに分かれていますが、犬種によって骨格や尻尾の位置に差があり、なかなかピッタリとは合いません。

これが先ほど紹介した、犬用オムツのみが床に直ぐ落ちてしまう原因の一つにもなっています。

対応策を紹介します。

 

・犬用サスペンダーを使う。

仮に脱げてまでしまわない場合でも、直ぐにオムツは必要以上に下がってしまうものです。

そのための対策が、下がらないように、サスペンダーで挟んでおくこととなります。

 

「サスペンダー(サスペンダー付きマナーパンツ)」

更にズレ落ちないようにサスペンダーを利用しても良いし、最初からサスペンダー付きマナーパンツを選ぶのもおすすめです。

 



 

・犬用オムツカバーを使う

オムツカバーを使うのも有効な対策となります。

オムツを履いた上から、カバーをすることでオムツをぴったりとフィットさせることが可能となります。

またズレ防止だけでなく、万が一オムツからオッシコが漏れたケースでも、表面に染み出てこないメリットもあります。



 

「費用がかかる」

オムツ代も結構バカにならないものです。

特に犬用のオムツは人間用と比較して割高です。

当然サイズによって価格が変わりますが、犬用のオムツは平均として1パック30枚入りで、1,500円程度かかってしまいます。

このため、1枚当たり50円程度となります。

一方人間用のオムツの場合、1枚当たりの相場は平均20〜30円程度となります。

このため最近盛んに取りざたされているのが、人間用のオムツで犬用のオムツを作り代用することです。

こうすれば、安くてすむわけです。

1枚20円程度の差があるのはとても大きいものです。

確かに人間用のオムツで代用可能であれば、オムツ代の費用をだいぶ節約して抑えることができます。

実はひと手間かけさえすれば、簡単に人間用のオムツで犬用オムツが作れてしまいます。

作り方が知りたい人のために次の動画を見てみましょう。

 

どうですか?

簡単に作れてしまいますね。

つまりワンちゃんの尻尾の穴を作ってさえあげればOKだったわけです。

 

オススメワンちゃん用オムツ

 

最後に必需品となるオススメの犬用オムツを紹介します。

 

犬用オムツのサイズは、基本適用犬種別にSSSサイズ・SSサイズ・Sサイズ・Mサイズ・Lサイズ・LLサイズの6つに分かれます。

 

サイズ         胴まわり            体重

SSSサイズ      15~25cm      1.5~3.5kg

SSサイズ        20~30cm                2.5~4.0kg

Sサイズ                  25~40cm                 3.0~5.5kg

Mサイズ                      35~45cm                4.5~8.5kg

Lサイズ                       40~55cm                6.0~12kg

LLサイズ                     55~85cm                 12kg以上

 

上の表を参考にして愛犬にあった犬用オムツを選んであげましょう。

 

犬用オムツは様々な種類が出ていますが、今回はユニチャームのペット用おむつを紹介しておきましょう。

ユニチャームの4つの特徴は次の通りです。

犬の動きに合わせて立体的にカットされ、さらにエスト部分が伸び縮みするので動きやすい

いつも清潔さを保つための工夫として、オシッコを吸収すると黄色から青色に変わるお知らせサインがあります。

ムレにくい全面通気シートで、デリケートなお肌にも安心。

最長12時間OKな安心の吸収力。

 

・ペット用紙オムツ SSサイズ 超小~小型犬用 30枚入

チワワ、トイプードル、ポメラニアン、マルチーズ、ヨークシャーテリア、パピヨン、ビションフリーゼ、シーズー、トイプードル、パピヨン、ペキニーズ、ミニチュアピンシャー、ビションフリーゼ、ボストンテリア、

 

・ペット用紙オムツ Mサイズ 28枚 (小~中型犬)

ミニチュアダックスフンド、ミニチュアシュナウザー、キャバリア、ジャックラッセルテリア、ペキニーズ、パグ、ボストンテリア、日本スピッツ、豆柴

 

・ペット用紙オムツ Lサイズ 26枚 (中型犬)

ウェルシュコーギー、フレンチブルドッグ、ジャックラッセルテリア、パグ、ビーグル、ボストンテリア、シェットランドシープドッグ、柴犬他