チワワたち犬も風邪をひく!犬風邪と呼ばれるケンネルコフとは?

 

チワワたち犬も人間同様に風邪をひきます。

ただし喋れないワンちゃんから、「風邪をひいたみたい」なんて言ってくることはありませんから、飼い主であるあなたが気づいてあげる必要があります。

でもお母さんがまだ喋れない幼児の異常にすぐ気づくのと同様に、一緒にいる飼い主さんであれば、すぐに愛犬の異常に気づけるはずです。

当然元気がなくなるし、食欲も減退しがちになります。

さらに風邪の症状であるくしゃみ、鼻水、発熱などが現れればすぐ気づけることでしょう。

あなたは風邪かなと感じた時にどうしますか?

多くの方が体温を測るはずです。

だからワンちゃんも、調子が悪そうに感じたならば熱がないか測ってあげる習慣を持ってください。

一番分かりやすいですよね、熱があるなど体調不良時には安静第一です。

無理して散歩に連れていくようなことをしないように注意しましょう。

じつは本来、獣医学的に犬には「風邪」という言葉はないそうです。

しかしうちのチワワのビビを動物病院に連れていったとき、「犬風邪ですね」と言われたことがあります。

正式名は「ケンネルコフ」といい、呼吸器感染症であり風邪に似た症状のため通称「犬風邪」とも呼ばれているそうです。

子犬や老犬など免疫力が弱いとかかりやすい病気です。

今回はワンちゃんの犬風邪とも呼ばれるケンネルコフについて詳しく紹介します。

ケンネルコフとは?

犬の風邪ともいわれる「ケンネルコフ」は、呼吸器の感染症であり、伝染性の病気なので注意が必要です。

「伝染性気管気管支炎」とも呼ばれ、ウィルスや細菌、マイコプラズマ属菌などが原因となり、詳しい主な病原体は次の通りです。

・犬パラインフルエンザ
・犬アデノウイルスII型
・気管支敗血症菌

通常、単独の病原体からの感染であればさほど心配する必要もなく、数週間(10~14日程度)あれば完治します。

ただし、複数の病原体からの混合感染のケースでは、1ヶ月以上も完治までにかかることもあります。

重症化させてしまえば、肺炎や呼吸困難を引き起こす恐れもあり、最悪の場合は死に至ることもある怖い病気で要注意です。

潜伏期間が3~10日間ほどあり、免疫力が弱い子犬や高齢犬がかりやすいです。

よくペットショップから自宅に迎え時に発症したりするので、初めて犬を飼う方は注意すべきです。

「ケンネルコフ」という名の由来は、英語でケンネル(kennel)は「犬の預かり所である犬舎」

コフ(cough)は「発咳(咳)」という意味を持つため、この2つを掛け合わせて「ケンネルコフ」と名付けられたそうです。

犬の風邪「ケンネルコフ」の症状

主な症状は乾いた咳が中心ですが、その他にも次のような症状も起こります。

・くしゃみ
・鼻水(少し重症化すると膿のような鼻水や目やに)
・発熱
・痰が絡むような咳
・元気がなくなる
・嘔吐
・食欲不振

軽い咳で元気そうに見えても数日続くケースでは、必ず動物病院に愛犬を連れていき獣医師の診察を受けてください。

呼吸器系を患っているため、悪化せれば肺炎を引き起こし大事になってしまう恐れがあります。

ケンネルコフの対策

病気のため、動物病院で診察を受け治療してもらうことになります。

治療は薬の投与となり、症状に合わせて抗生剤や鎮咳剤、気管支拡張剤などが処方されます。

悪化させれば入院が必要となるケースもあり、放置せず異常に気づいた時点で直ぐに動物病院を訪れるようにしてください。

注意することは人間が風邪をひいた時と同様です。

したがって、安静第一でしっかり休息させることです。

散歩に連れ出したり、運動や興奮させないように注意を払ってあげましょう。

咳が出るため特に換気に注意し、清潔な環境を保ち、寒さ、暑さ、湿気、乾燥などに人間同様に注意してあげましょう。

したがって、空気清浄機や加湿器などを室内に設置してあげるのは有効です。

ケンネルコフの予防法

「ワクチン」

「ケンネルコフ」の予防法として一番有効なのが、3種混合、5種混合、7種混合といった混合ワクチンの接種です。

ただし、ケンネルコフは病原体の数が多いため、ワクチンを打っていても感染してしまうことがあります。

しかし、混合ワクチン接種をしていれば、仮にケンネルコフにかかった場合でも、重症化を防ぐ可能性が高まります。

このため、重症化を防ぐ上でもワクチン接種は定期的に行っておくことが大切となります。

ケンネルコフは感染症のため、病原体をもっている犬との接触で感染します。

このため、多くの犬が集まる次のような場所は要注意です。

・犬舎
・ペットショップ
・ペットホテル
・ペットカフェ
・ドッグラン

愛犬が体調不良で免疫力が低下していたり、ストレスで体調を崩したりしているときなどには、上記のような犬が集まる場所に連れていかないように注意しましょう。

特にまだ免疫力が低くワクチン接種前の月齢時には、犬が多く集まるようなところへは

行かないようにすることが、一番の予防法だと認識しておきましょう。

疲れが溜まるなど、体調がすぐれない時の散歩は短めにして、他の犬と出会ったときには接触させないように注意しましょう。

「生活環境」

風邪はウィルスが活性化する冬場に感染しやすくなります。

そのため部屋を乾燥させないように、保温や保湿に気をつけることでも立派な予防となります。

また、暑さや寒さなどで体力や免疫力の低下を招くため、生活環境の整備はとても大切です。

まとめ

犬も風邪をひくため、生活環境を整えて予防してあげる必要があります。

また、ストレスからも免疫力が低下し、感染症にかかりやすくなるため、飼い主さんは愛犬とコミュニケーションをとりストレスが生じないように注意してあげましょう。

ワンちゃんが弱っている場合は、安静第一で犬が多く集まる場所へは連れていかないように注意してください。

ワンちゃんの熱を測る習慣を持つと、異常に気づく一つの指針となり役立ちますよ。

愛犬が咳をしているケースでは、軽く見ないで一度かならず獣医師の診断を受けるようにしましょう。