チワワたち犬の社会化って何?子犬期の必要なトレーニング

 

犬の社会化って知ってますか?
犬の社会化というのは、チワワを子犬の適齢期の時期に、人間社会の刺激や環境に慣らしてあげることです。

この社会化が困難なのは、学ぶべき適齢期が決まっていることです。

だからその時期に、きちんとチワワに学ばせないと、後でもものすごく苦労します。
その後、しつけをする際にも障害となります。

というわけで、初めてワンちゃんを飼った際には、トイレトレーニングと併用してしつける必要があります。

これから愛犬と一緒に、仲良く楽しく信頼関係を築きながら、生活を共にして行くためには、どうしてもチワワに社会化を学ばせる必要があります。
今回は、社会化の重要性とトレーニング方法について紹介します。

犬の社会化って何?

犬の社会化というのは、これから愛犬が人間と一緒に人間社会で暮らしていく上で、身につけるべき必要となる様々な対応能力のことです。
飼い主さんがまず把握してもらいたいことが、ワンちゃんには「社会化期」と呼ばれる社会化を身につける時期が存在することです。

この時期を逃すと、簡単には愛犬は社会化を身につけることが出来なくなり、かなりしつけに苦労することとなってしまいます。
そしてこの時期に、チワワが社会化を身につけずに成長したケースでは、必ず多くの問題行動が生じることになってしまいます。

無駄吠えしたり、噛み癖がつくなどの、飼い主さんが頭を悩ます問題行動の多くは、愛犬が子犬の時期の適齢期に、社会化を身につけなかったことが、原因となっていることも非常に多いのです。

犬の社会化で身につける主な事柄を具体的に示せば、次のような項目となります。

・自然界に存在しない様々な音に慣れる。
・飼い主や飼い主以外の人に慣れる。
・他の犬や生き物などに慣れる。

社会化が身につくことで、飼い主をはじめ、他の多くの人間に恐れを抱かず接することが可能となります。

また、同様に他のワンちゃんや、動物に対しても接することができます。

そして、この後の様々な新しい出来事に対しても、抵抗を感じることなく受け入れる体制が整うのです。

社会化期の時期

社会化期とは、ワンちゃんが大切な社会化を身につける時期のことを刺します。
通常社会化期は、生後3週齢~12週齢の短い期間なのです。

つまり、生まれてから3ヶ月くらいまでのため、子犬を飼った場合、すぐに社会化のトレーニングを始めることが大切となります。

現在の場合、子犬を迎え入れる時期で最も多いのが、生後2ヶ月を過ぎた頃とされています。
そうなれば、もう残り期間が1ヶ月もないため、速攻で社会化のトレーニングを始めるべきなのです。

通常であれば子犬は、社会化期と呼ばれるこの重要な時期は、他の兄弟犬たちと一緒に過ごし、一緒に遊ぶことで、自然と社会化を学ぶことができるのです。

他の兄弟と戯れることで、他の犬など自分以外の生き物と平気で触れ合うことが可能になります。

また、兄弟とじゃれて遊んで相手を噛みながら、噛まれれば痛い、強く噛んではダメだと学ぶわけです。

しかし生後2ヶ月過ぎには、飼い主さんに飼われるため、ほとんど生まれて直ぐに、親犬や兄弟犬から引き離されてしまうため、社会化が身についていないことが多いのです。
したがって、飼い主さんが子犬に、社会化をしつける必要があるのです。

社会化トレーニングの時期

「生後2ヶ月ぐらいまで」

子犬を飼おうとしても、さすがに手に入るのは生後2ヶ月を過ぎてからとなります。
このためこの時期は、少しでも長く親や兄弟と過ごしてもらい、しっかり社会化の基礎を身につけてもらいたい時期です。

「生後2~3ヶ月」

生後12週齢までが、犬が社会化を身に付ける「社会化期」とされています。

だから2ヶ月過ぎで子犬を向かい入れたとすれば、直ぐにトレーニングを開始するべきです。

社会化期の子犬はとても好奇心旺盛で、興味のあることをすべて積極的に学ぼうとしてくれます。

したがってこの時期に、少しでもいろんな経験をさせてあげることが大切となります。

まずは散歩をさせてあげて欲しいです。
ワクチンとの兼ね合いがありますが、まだ散歩がダメなケースでは、抱っこして外に連れ出してあげましょう。
人通りが多い、賑やかなところにも連れていくのがおすすめです。

この時期に家族以外の人や他のワンちゃんたちとできる限り触れ合わせてあげたいものです。
そのためには、ドッグランに参加したり、ドッグカフェに連れて行くなどということも有効でおすすめです。

「生後4~6ヶ月」

生後4ヶ月を過ぎると、「第二の社会化期」と呼ばれます。

このため、引き続き社会化のトレーニングを続けるべきですが、この時期から、警戒心や恐怖心を覚えるようになり出します。

この時期までであれば、他のワンちゃんに出会っても平気で接することができますが、まだ社会化が身についていないと、他のワンちゃんに吠えたり、反対に隠れるなどの行動が生じだします。

このため、3ヶ月までの時期のように簡単にいかなくなり出しますが、引き続き社会化のトレーニングを続けていくこととなります。

「生後7~8ヶ月」

環境に慣れてくる時期といえます。

これまで行ってきたトレーニングのさまざまな体験が身についてきます。
まだまだ引き続けてのトレーニングが必要です。

なお、生後7ヶ月をすぎる頃から、思春期に突入するといいます。

人間でも一番難しい年ごろですよね。
ワンちゃんも例にもれず、突拍子もない行動をしたりします。

今までお利巧で出来ていたことができなくなるようなケースもありますが、多感な時期なのです。
この時期には、そのような事が起こると、飼い主さんが認識していれば、焦らずにすみます。

したがってこの時期は、上手くできない事が生じても焦らず、じっくりチワワの様子を観察しながら、適切な対応を行ってトレーニングを継続していきましょう。

社会化のトレーニング方法

具体的な社会化のトレーニング方法を紹介します。

子犬の時期

「人や犬に慣れるトレーニング」

・散歩を行う
・ドッグランに参加
・ドッグカフェに連れて行く
・パピーパーティへの参加
・他の犬や人と接する機会を積極的に作る

最初は抱っこした状態で、他のワンちゃんを見せてあげましょう。

焦る必要はありません、第一歩はこれで十分です。

散歩できるようになれば、出会った時に直接他の犬に対面させてあげましょう。

おすすめなのが、動物病院やペットショップなどで開かれる子犬対象の「パピーパーティ」参加してみることです。
みなさん目的が同じなので有効であり、飼い主さんが愛犬の側についていてあげられ、子犬ばかりなので安心です。

犬同士の付き合い方を上手く学べますよ。
なかなか他のワンちゃんと接する機会もないことが多いのでおすすめです。

ドッグランも有効ですが、リードを手放し、愛犬が結構離れてしまったりするとまだ慣れていない間は心配になったりします。
いろんな犬種や年齢のワンちゃんが混じっているので注意も必要です。

ただし、慣れてくれば思いっきり運動もできて、とても有効なトレーニングとなります。

また、友人、知人を家に招いて、子犬を色々な人に会わせことも大切です。
たくさんいろんな人に撫でてもらったり、抱っこしてもらうことが、人を怖がらないようにするために、とても大切なトレーニングとなります。

「音に慣れるトレーニング」

音に慣れることも、子犬の社会化のトレーニングとしてとても大切です。

犬は聴覚がすぐれ、音にはとても敏感に反応してしまいます。

特にワンちゃんは、自然界にない音が苦手であり、怖がってしまいます。

少しずつ生活音に慣れるようにしていくことが大切です。

先ずは生活音として、テレビやラジオ、音楽などを鳴らしてみましょう。
コツは、最初は小さな音から徐々に慣れさせていくことです。

特にテレビは映像も映り、いろんな音が聞こえるため有効です。

初めて聞く音に対しても、怖くないことを教えていきましょう。
時間をかけて、慣らしていきます。

生活音で定番の愛犬が苦手とする音が、ドライヤーや掃除機の音などです。

特に掃除機は、大きな音をたてて動き回るため苦手としますね。
掃除機を出しただけで逃げてしまう子犬も多いものです。

最初は音を鳴らさず、見せてあげましょう。
慣れたころを見計らって、離れたところで音を出して使用するなどの工夫を行い、段階的に少しずつ慣らしていきます。

この他苦手な音の代表が、花火や雷、車のクラクションなどです。

このような音が入ったCDを流して聞かせるのも有効なトレーニングとなります。
また、繁華街などの人通りが多く、車がよく通る所に連れていくのもおすすめです。

あと問題なのが、チャイムの音です。

チャイムの音も刺激的なのでしょうね。

チャイムの音の場合、音が成れば来客者が来るという問題もあります。

チャイムを家族に鳴らしてもらい、すぐにおやつをあげるなどの訓練を行い、チャイムが鳴っても鳴かなければいいことがある(おやつがもらえる、褒めてもらえる)ことを学習させて、チャイムが鳴っても落ち着いて鳴かずにいられるようにしつけていきましょう。

「成犬の社会化トレーニング」

成犬になっても社会化が学べていない場合、トレーニングによりしつけ直し、社会化を身につけさせることは、かなり大変だと言えます。

しかし、じっくり時間をかけて正しく向き合ってトレーニングを行えば、成犬になってからでも、社会化を身につけさせることは可能だと知っておきましょう。

保護犬などを引き取り、人間不信で怯えていたりするような状態であれば、しつけ直すのは、かなり困難だといえます。

そのようなケースで、一筋縄ではいかない場合などは、信頼できるプロのトレーナーに相談して、しつけをお願いするのもおすすめです。