チワワの好き&嫌いなニオイの特徴!犬は何故か臭いモノ好きだ

チワワたちワンちゃんは、臭覚が優れているため、好きな匂いと嫌いなニオイに対して反応が敏感です。
人間と犬ではニオイに対する反応が全然違ったりします。
人間が臭いと不快に思うニオイがチワワは好きだったり、反対に人間が良い香りだとうっとりするニオイが嫌いだったりするわけで、不思議なものです。

ワンちゃんは、思った以上にどうもクサイものが好きみたいです。
また、しっかりチワワが嫌いなニオイを把握しておかないと、そんなニオイをつけていれば、愛犬に嫌われてしまうかもしれませんよ。

今回は、チワワが好きな匂いと嫌いなニオイを調べてみましょう。

チワワの鼻は優秀

ワンちゃんの鼻は優秀で、その臭覚は人間の100万倍から1億倍とされています。
だから人間ではまったく感じないようなニオイが感じられて、臭いから犯人を追跡したり、麻薬探知犬なんてワンちゃんが登場して活躍するわけです。

犬の鼻の「嗅細胞」は、人間の25~40倍もあるそうです。
人間は視覚にたより情報収集しますが、ワンちゃんは臭覚で情報収集を行います。
このようにチワワにとって臭覚が一番の武器であり、ニオイに敏感なわけです。

関連記事:「チワワの臭覚の凄さにビックリ!ニオイの嗅ぎ方や嗅覚を生かした犬の仕事」

犬種による嗅覚の違い

ワンちゃんは、マズルの形が3種類に分かれており、このマズルの形で、臭覚の良さが異なるとされています。
3種類の内訳は、マズルが長い長頭、そして長頭と短頭の間の長さの中頭、マズルが短い短頭種です。
そして、マズルが長い犬種ほど、嗅上皮(きゅうじょうひ)とよばれる「鼻粘膜」の表面積や「嗅細胞」が多くなり臭覚がすぐれています。

「長頭犬」
・グレイハウンド

・ボルゾイ

・ジャーマンシェパード

・ダックスフント

・ドーベルマン

・ビーグル

・バセットハウンド

「中頭犬」
・チワワ

・柴犬

・コーギー

・ラブラドール

・レトリバー

「短頭犬」
・パグ

・ボストンテリア

・ブルドッグ

・シーズー

・ペキニーズ

犬界ナンバーワンの嗅覚を誇るとされるワンちゃんは、長頭犬の「ブラッドハウンド」です。

チワワの好きな匂い

「飼い主の体臭」

ワンちゃんは飼い主が大好きだから、飼い主の体臭を好みます。
チワワたちワンちゃんは、飼い主の体臭の成分である酢酸、吉草酸、アンモニア臭などを嗅ぎ分けて、飼い主のニオイを判断するそうです。

「汗や皮脂などがついた衣類」

ワンちゃんは、臭くなった使用済みの靴下などが大好きです。
これは犬が、汗や脂に含まれる有機物の匂いが好きなためです。
人間にとっては、履き古した靴下など、臭く感じるだけですが、チワワにとっては好きなニオイとなるのです。
特に大好きな飼い主さんの衣類であれば、好きな汗や脂に含まれる有機物の匂いに加えて、飼い主のニオイがして、安心感も得られてより好むわけです。
だからよくチワワが、お父さんの靴下に興味を示して、すり寄ってくるのは良く見られる光景となるのです。

「生ごみ」

チワワはゴミ箱が大好き。
よくゴミ箱を漁っていますね。
これは、ゴミ箱の中に入っている生ごみのニオイが好きだから起こる現象です。

先ほどもワンちゃんは、有機物(動植物を構成する物質)のニオイが好きと紹介しました。
このためチワワは、汗や皮脂、血や肉などのニオイに興味を抱くのです。
このため、排泄物のニオイも好きで、食糞なんていう人間からは想像を絶することが起きてしまうのです。

特によくゴミ箱をワンちゃんが漁るのは、食べ物が少し傷んだり、腐ったような状態になると、有機物の臭いニオイが発生しやすくなるためです。
つまり、生ごみがその典型なわけです。

「死んだミミズのニオイ」

よく耳にするのが、犬はミミズの匂いが好きという話です。
しかも、特に腐りかけたミミズのニオイが大好きなのです。
だから散歩中にミミズを見つけると大興奮、体をこすりつけたり食べてしまうこともあるのです。
チワワがミミズに体をすりつける行為は、大昔の狩り時代の名残りで、古くからの習性が現在でもまだ残っているためと言われています。

「犬など動物のウンチ・オシッコ」

人間にとっては、ウンチやオシッコのニオイは悪臭そのものでしょう。
しかしチワワにとっては、動物の排泄物のニオイは、有機物の塊なわけで好きなニオイなのです。

チワワと散歩を行っていれば、他のワンちゃんのウンチやオシッコを見つける度に、必ず立ち止まってニオイを嗅ぎます。
この行動こそが、チワワが動物の排泄物のニオイが好きな証拠であり、さらに排泄物のニオイを嗅ぐことで、相手の情報を収集しているのです。

「おなら」

ワンちゃんは、人間のおならのニオイが好きだと言われています。
あなたがおならをした時に、わざわざニオイを嗅ぎにくる物好きなワンちゃんがいます。
飼い主さんとしては、ビックリな愛犬の行動でしょうが、ちゃんと理由が存在します。

犬同士がよく行う定番行動が、互いにお尻を嗅ぎ合うこと。
この行為は犬の挨拶とされ、お尻から分泌される肛門腺のニオイなどを嗅いで、お互いの情報を交換しているのです。

人間は普段肛門腺のニオイが生じることはありませんが、おならをしたときには、微かながら肛門腺のにおいが混じることがあるとされています。
このため、ワンちゃんは、このニオイに興味を持ち、わざわざおならのニオイを嗅ぎにくると考えられています。
つまりチワワは、大好きな飼い主さんの情報を少しでも多く知りたいのでしょうね。

「ご飯のニオイ」

毎回チワワが食べるフードのニオイは、当然好きなニオイだと言えます。
ワンちゃんは、臭覚が優れており、自分が食べるご飯のニオイをしっかり覚えて把握しています。
このため、よくフードを変えると食いつきが悪くなるといいますが、いつもと違う初めてのニオイがするから、警戒しているのです。

「石鹸やシャンプー」

理由は不明とされていますが、実際に石鹸やシャンプーの匂いが好きだとするワンちゃんは、多いみたいです。
よく風呂上がりで髪の毛を洗った後など、必ず愛犬がニオイを嗅ぎにきて、前足で触ったり、体をこすりつけてきたりする行動がよくみられます。

チワワの嫌いな匂い

「アルコール(酒類)」

ワンちゃんは、アルコールの臭いが嫌いだなと実感しています。
いつもであれば、構って欲しくてすぐ近寄ってくるウチの愛犬のチワワのビビが、お酒臭いと近くに寄って来ませんからね。

アルコールはワンちゃんにとってはNGな危険な飲み物。
だからチワワがアルコールのニオイを嫌ってくれるのは、安全上ありがたいことだと感じています。

「煙草の副流煙」

ワンちゃんは、煙草の煙の刺激臭は苦手な感じです。
タバコの煙を漂わせていると、離れていき近寄ってきません。
タバコが体に悪いのは、人間であってもワンちゃんでも同様です。
受動喫煙も体に害をなし、副流煙は主流煙よりも発癌性物質が約130倍含まれているそうです。

タバコの煙は嫌いそうなチワワが、散歩でタバコの吸い殻をすぐ拾い食いしてしまうのは何故なんでしょうね。

なお、喫煙する場合、ワンちゃんの近くでは吸わないように注意してあげてください。

「香水・芳香剤」

女性がワンちゃんに敬遠される理由の一つが、化粧のニオイが強いことです。
犬は香水や芳香剤などの人工的な匂いが、嫌いと言われています。
よく愛犬が、フードを食べなくなった理由として、うっかり洗剤などと一緒の場所に保管して、ニオイが移ってしまうことがあげられます。

「化学物質」

メンソール系の消炎剤のニオイなどは、ワンちゃんは苦手にしますね。
また、虫刺され用の痒み止めも嫌いな匂いのようで、結構使用するのですが、塗っていると今一いつものように近寄ってこない感じがします。
香水やマニュキアなども嫌います。
強いアンモニア臭や、硫黄、塩素などの刺激臭もダメですね。

「酢のニオイ」

ワンちゃんは、刺激臭が苦手で嫌いです。
酢のツンとするニオイは、特に犬は嫌う傾向があります。
しつけに酢を薄めて使用するのは有名ですからね。
チワワのしつけができてしまうほど、酢のニオイはワンちゃんが苦手で効果があるわけです。

「香辛料」

唐辛子やコショウなどの刺激が伴うニオイも、ワンちゃんは苦手です。
コショウなんて、嗅げば人間でもくしゃみが出てしまうほどの刺激があります。
嗅覚の鋭いチワワが嗅げば、強烈な刺激となるはずです。
香辛料類は、ワンちゃんの臭覚にとっては強く作用するため、苦手なようです。

「柑橘類」

とにかくワンちゃんは、刺激臭が苦手で嫌いなため、チワワの鼻の粘膜をツンと刺激するレモン、みかん、オレンジ、グレープフルーツなどの様な、柑橘系のニオイも苦手と言えます。