愛犬を見てもらう良い動物病院の見分け方ポイントと探し方
子犬を飼い始めると、思った以上に動物病院で獣医師のお世話になるものです。
ワクチンの接種やフィラリア予防、健康診断、また子犬の頃は体調も崩しやすいですね。
したがって、「良い動物病院をさがすこと」がとても重要となり、実際にワンちゃんを飼い始めた多くの飼い主さんが、一番初めに行う行動とされています。
さて、あなたや愛犬にとって、良い動物病院とはどんな病院なのでしょうね?
あなたなりのこだわりがあるかも知れませんが、一般的な良い動物病院の見分け方ポイントがあります。
今回は、良い動物病院の見分け方ポイントと、探し方について紹介するので是非参考にしてみてください。
良い動物病院の見分け方ポイント
良いと思える動物病院の見分け方のポイントを紹介します。
当然その人によって良いと感じるポイントや重要度も異なるものです。
自分にとっての「ポイント」を知ってまとめておくことが大切になりますよ。
良い動物病院の判断基準はたくさんありますが、あなたが愛犬を飼ったことがある場合は、過去の経験を振り返ってみればよいと思います。
これから初めて犬を飼うケースでも、自分が医者にかかった経験を考えれば、良い病院や獣医師の重要視すべき判断基準が見えてくるはずです。
2. 電話対応が良い
3. 院内が清潔に保たれ、先生や看護師にも清潔感がある
4. 獣医師やスタッフの雰囲気が良い
5. 治療方法についての説明が分かりやすい
6. 医療費の明細・見積もりを示して、予算を踏まえた説明をしてくれる
7. 治療だけでなく話を聞いてくれて、さらに飼育相談にものってくれる
8. 愛犬が好きになりなついた
9. 設備が整っており、しっかり検査してくれる
10.救急、時間外診療にも対応してくれる
11.他の病院や獣医師と連携をとりチームワークがとれている
12.転院、セカンドオピニオンに応じてくれる
13.学会やセミナーなどに積極的に参加している
14.動物病院の待ち時間が短い
1. 家から近い
いざという緊急時には、家から近く短時間で連れていけることは、とても重要なポイントとなります。
動物病院が遠いと、連れて行く飼い主さんも、少しくらいの気になる症状であれば、面倒に感じるケースもあるでしょう。
また、長時間の移動は、ワンちゃんにとって余計なストレスを生む要因になります。
2.電話対応が良い
動物病院に電話を行い、少し質問をしてみましょう。
電話はいわば病院の窓口と言えるため、ここでいい加減な対応が返ってくるようであれば、獣医師の指導が行き届いておらす、自ずとその動物病院のレベルが知れるというものです。
例えば、予防注射の値段を尋ねてみましょう。
ここで、曖昧に「4,000~10,000円程度です」などという答えが返ってくるようであれば、期待薄です。
あなたがこの回答を聞いた印象はどうですか?
普通、なぜそんなに差が生じるのか疑問が生まれてしまうはずです。
これは当たりまえですが、ワンちゃんの年齢や、ワクチンの種類によって値段に差が生じるわけです。
この当たりをきちんと説明してもらえないようではダメだと言えるでしょう。
また、言葉使いにも注意しましょう。
窓口対応となる電話での言葉使いが、悪いと感じるようではその病院は要注意と言えるでしょう。
3.院内が清潔に保たれ、先生や看護師にも清潔感がある
動物病院を訪れた際には、待合室、トイレ、診察室の掃除が行き届いているかチェックしてみましょう。
病院には病気のワンちゃんがたくさん来るため、愛犬の病気やケガを治しに行ったのに、反対に感染して悪化してしまっては話になりません。
そのため、病院が清潔であることは基本中の基本です。
また、先生や看護師にも清潔感があることが大切です。
感染の可能性がある仕事だから当然のことですが、どのような仕事をしている人でも、仕事が出来る有能な人物は、身なりを調え、清潔感があります。
そのため、見た目の第一印象はとても大切です。
獣医師はじめ、看護師や院内スタッフ全員、だらしなく不潔にしているような人がいるようではダメです。
4.獣医師やスタッフの雰囲気が良い
中には横柄な感じで、挨拶すらきちんとできない獣医師の先生が以外に多かったりします。
また、動物はとても好きなのだが人間はあまりなんて感じの先生もいたりします。
やはり人間は第一印象がとても大事です。
このような先生だと、気軽に質問もしにくくなるものです。
その点、獣医師やスタッフの雰囲気が良いととても助かります。
リラックスでき、気軽に先生や看護師に何でも尋ねられるような雰囲気の病院は魅力的です。
院内の雰囲気が良ければ、多少待ち時間が長くなっても、待っている人同士でペットの話が弾んだりするものですよ。
5.治療方法についての説明が分かりやすい
治療方法を説明してくれているが、さっぱり言っている意味が理解できないなんて経験が過去にありませんか?
このようなケースでは、大抵素人ではわからない専門用語ばかりを並べて説明しているためです。
一見知識がありそうですが、獣医師が専門用語を知っているのは当たり前のことであり、それをかみ砕いて、それこそ小学生でも分かるように話せる先生こそが優秀であり、説明が理解できないような獣医師は、知識と経験が足りていない証拠と考えていいでしょう。
治療方法がよく分からなければ不安ですし、何より実際に看病するのは飼い主であるあなたなわけです。
分かりやすい説明を受けていなければ、正しい看病ができません。
そんな頼りない獣医師に、大切な愛犬を預けられないですよね。
このようなケースでは、遠慮せずに「説明が難しくて理解できないので、もっとわかりやすく説明していただけますか。」と言ってあげましょう。
中には悪気はない先生も多いので、素直に対応し直してくれるようであれば見込みがあります。
ただしこの際に、上から見下すような視線で、バカにしているような態度が見える場合は、速攻にその動物病院はダメだしして行くのを止めるようにしましょう。
6.医療費の明細・見積もりを示して、予算を踏まえた説明をしてくれる
病院によって同じ病気の治療費にかなりの違いが生じるものです。
これは、動物医療の料金体系が「自由診療制度」のためです。
つまりこれは、動物病院によって医療費が自由に決められるということです。
もちろん相場がありますが、現実には結構病院によって医療費に差が生じます。
このため飼い主さんは、どんな検査が必要なのかということから分からず不安なものです。
当然病気を見つけるためには検査は必ず必要となります。
でも素人なりに、今この検査って必要なのだろうかと疑問に感じることだってあります。
そのため、その検査が何故必要なのか、今すぐ必要なのか、また他の選択肢もあるのか、その検査にはどのくらいの費用がかかるのかなどを、分かりやすくきちんと説明してくれる先生は良心的と言えます。
さらにその説明の際に、医療費の細かい明細書や見積書を出してくれて、説明してくれると安心できます。
それぞれの治療代・薬代などの料金が把握できるし、疑問があれば質問も可能です。
大雑把にまとめていくらかかりますと言われても、実際のところ適正料金なのか判断できません。
医療費の詳細が分かれば、他の動物病院と比較判断することも可能となり安心できます。
7.治療だけでなく話を聞いてくれて、さらに飼育相談にものってくれる
動物病院が愛犬の治療を行ってくれるのは当然です。
犬の治療方針を決定するためには、問診による聞き取りがとても大切です。
犬は言葉を喋れないから、代わりに飼い主さんが愛犬の様子を伝えることとなります。
その際に、診察を受けるついでに、日ごろの愛犬についての疑問や困っていることなどまで、相談にものってくれるかどうかです。
親身に飼育相談に乗ってくれて、相談した事柄に的確にアドバイスできる獣医師は、普段からよく勉強をしており、ペットに対する知識が豊富といえます。
何気ない会話から異変を察知してくれることもあるものです。
診察だけして「はい、終わり次の人」なんていうそっけない感じでは、信頼関係もなかなか築けないものです。
もちろん何も会話してくれないようでは問題外ですが、他の患者さんも見えるため、話し過ぎなのも問題ですが、最低限の言葉のキャッチボールが出来る獣医師さんを選ぶようにしましょう。
8.愛犬が好きになりなついた
ワンちゃんにとって動物病院は、痛い注射を打たれたり、嫌な検査をされるなど、通常好きになれない嫌な場所です。
したがって、動物病院へ連れてこられるだけで緊張してストレスを感じてしまいます。
そんな中、優しい相性の良い獣医師・動物看護師がいるような病院であれば、選んであげる大きな理由の一つになります。
9.設備が整っており、しっかり検査してくれる
ある程度設備がしっかり整っていなければ、出来ない検査が増えてしまいます。
行きつけの動物病院で、特殊な検査・処置が出来るようだと安心できます。
検査を行うことで病気の早期発見に繋がります。
正確に状態を見極めてくれて、愛犬の体調に不安を感じたときにはしっかり検査を勧めてくれ、その検査に対応できる設備が整っている動物病院であれば安心できます。
ただし、設備を揃えるためには費用がかかり、その結果、医療費に跳ね返ってくることにもなりますが、安心料だと考えるとよいでしょう。
また、検査項目が増えてしまうと料金がかさみます。
料金面も併せて相談に乗ってくれるようであれば、本当に良心的な良い病院といえます。
10.救急、時間外診療にも対応してくれる
救急時の場合、夜間や早朝など時間外でも対応してくれる病院であることも大切です。
結構夜間に状態が悪化することは多いです。
犬は喋ってくれないから、つい異変に気づくのが遅れることも多いです。
このような救急時において、時間外だからと対応してくれない動物病院は信頼できません。
最低でも時間外対応として、休日や夜間対応の他の病院を紹介してくれる病院を選んでください。
11.他の病院や獣医師と連携をとりチームワークがとれている
近年では人間の病院同様に、動物病院も専門分野に分かれています。
・整形外科
・脳外科
・皮膚科
・循環器科
・歯科
・麻酔科
・リハビリテーション
・行動学
・再生医療科
昔であれば、全ての病気を一人の獣医師が見ているケースがほとんどでした。
しかし現在では、動物病院の中にも一つの分野を追求してより詳しく得意の分野を持ち、勉強されている先生が増えています。
このため、現在のスタイルとしては、得意でない分野は他の専門の先生の意見を聞くということがとても大切であり、他の病院や獣医師と連携をとりチームワークがとれていることが重要視されます。
自分一人の意見を押し通すことなく、ケースによっては、他の専門の先生の意見を取り入れ、そのように説明してくれる獣医師は信頼できます。
12.転院、セカンドオピニオンに応じてくれる
転院やセカンドオピニオンを許さないという姿勢の獣医師がいますが、今の時代そのような考え方の先生では時代遅れで信頼できません。
自分の病院では対応出来ないケースにおいては、他の病院を紹介してくれることが大切となります。
総合病院であれば別ですが、個人病院であれば、病気の種類によっては対応不可の場合も生じてきます。
分からないようなケースでは、はっきりとそのことを伝え、専門の病院を紹介してくれたり、セカンドオピニオンを勧めてくれる獣医師は信頼できます。
他の動物病院を紹介出来るということは、人脈が広いということにもなりますし、自分の見立てにも自信を持っているため、他の獣医師の診断を受けても平気なわけです。
そのような動物病院であれば、通常の病気やケガならば安心して任せることができます。
13.学会やセミナーなどに積極的に参加している
科学の進歩は目覚ましく、動物医療も日々進歩しています。
このため、ベテランの獣医師になっても日々勉強を続け、学会やセミナーなどに積極的に参加するような、いくつになっても勉強を怠らないという姿勢を貫く先生は素晴らしいです。
14.動物病院の待ち時間が短い
人気のある動物病院はどうしても込み合い、それだけ待ち時間も長くなる傾向があります。
言葉が分からない愛犬は、何故動物病院に連れて来られているのか分かりません。
また、病院に連れてこられている以上、体調不良なケースがほとんどでしょう。
そんな状態で狭いケージなどに長時間閉じ込められていれば、辛いしストレスも上昇してしまいます。
そのため、少しでも待ち時間を減らすように、動物病院サイドも工夫をしています。
その意味からも、予約診療を取り入れている動物病院を選ぶのがおすすめです。
予約診療により、待ち時間が少なくなり、愛犬のストレスを減らすことが可能となります。
良い動物病院の探し方
良い動物病院の探し方を紹介します。
しかし正直なところ、基準が分からないと良いか悪いかの判断ができません。
そのためには、自分の目でいくつかの動物病院を見てみて比較して、その上であなたが一番信頼できる動物病院を選ぶことが肝心です。
「愛犬が元気な時に探すこと」
あなたにあった良い動物病院を見つけだすためには、ある程度の時間が必要となります。
もちろん評判の良い病院をいくつか自分の目で見て選ぶこことなります。
そのためには、愛犬が元気な時に探すことが条件といえます。
もしも愛犬が病気になってしまえば、悠長に探してなどいられません。
とにかく近くだったり、少し評判が良いような目に付いた動物病院に行ってしまうことになりがちです。
他の病院とも十分比較できていないため、良い動物病院なのかの判断も曇りがちとなる上に、一度かかって治療を始めてしまえば、多少違和感を感じたとしても、治療途中ではなかなか転院しづらくなります。
そのためにも、愛犬が元気な間に予防接種や健康診断なども利用しながら、最も適した病院を探して見つけるようにしましょう。
「病院は家から近いところから探そう」
動物病院が家の近くであり、行く時間がかからないことは、最大の魅力の一つとなります。
そのため、まずは基本としては、家の近くの動物病院から選択するのが賢明と言えます。
したがって、よほどお気に入りの病院でもない限りは、無難に家の近くの動物病院から順番に探していきましょう。
「動物健康保険の対応について確認」
ワンちゃんが病気などで動物病院を受診した場合、人間のような健康保険制度がないため100%負担となります。
これは入院や手術などの高額医療となったケースでは、かなりの負担となります。
したがって現在は、ペット保険に加入する方が徐々に増加してきています。
ペット保険は現在すごい進化を遂げており、自己負担分のみで診療を受けられるようになってきています。
したがって、ペット保険に加入している場合、そのペット保険が窓口で受けられる保険証型に対応している病院は信頼がおけて魅力的です。
窓口対応してもらえない場合、病院の診断書を送付し、あとから指定口座に保険金が振り込まれる給付金型となりかなり面倒です。
複数の保険証型のペット保険に加入している動物病院は、信頼できると一つの指標にしても良いと思います。
「近所の犬を飼っている方や、散歩中の愛犬家などから情報収集を行う」
実際の生の声ほど信憑性が高くて参考になることはありません。
近所の知人何人かに素直に聞けば、一番有力な情報がもらえます。
当然、個人差が生じるため、推薦してくれる動物病院が異なるかも知れませんが、何人かに聞いて人気がある病院は、やはりそれだけの理由と魅力があるはずです。
少数派でもその人が良いと感じる点があるはずです。
また、散歩をしていれば、愛犬家の人たちと出会うはずです。
見知らぬ人に話しかけるのは勇気がいるものですが、共通のワンちゃんという武器があります。
「かわいいワンちゃんですね~」って話しかけてみてば、ほとんどのケースで心が通じ合うものです。
自分の家族同然の愛犬を誉めてもらえば、誰しも嬉しいものです。
「子犬を飼い始めたばかりなんですが、良いおすすめの動物病院ってありますか?」と聞いてみれば、バッチリ情報収集できますよ。
「インターネットで動物病院を調べる」
今の時代であれば、インターネットを活用して良い動物病院を探すのもとても有用な方法といえます。
実際に検索エンジンでその動物病院のホームぺージを見てみる。
また、動物病院の紹介サイトや口コミサイト、愛犬家のブログなども参考になります。
ただし注意点として、インターネットでの情報はすべてを鵜呑みにしないことです。
特に匿名の口コミサイトなどは注意が必要となります。
中にはライバル病院を攻撃していたり、個人的な恨みが伴う、サクラなんてケースもあり得ます。
そのような声もあると認識して情報収集を行いましょう。
特にどこに、どんな動物病院があるかを知るにはとても有効です。
そして目にとまった動物病院があれば、最終的には実際に訪れてみて、自分の目で確かめることです。
「電話をかけてみる」
近所の方や愛犬家、インターネットなどから情報収集を行い、ある程度良いと感じた動物病院が見つかった段階で、一度電話をかけてみましょう。
良い動物病院を見つけるポイントとしても紹介しましたが、実際に電話をして質問を行って、対応確認することで、病院の様子が大分詳細に判明するものです。
電話回答の結果、好印象を持てたケースでは、さっきも述べた通り実際に訪れてみて、自分の目で確かめることです。
・救急や夜間診療の有無について
・時間外で対応できない場合の扱いについて
・料金について(ワクチン接種、フィラリア予防、健康診断、避妊手術など具体的に比較できる形で聞いてみましょう)
・対応できないような病気や治療が発生した場合、他の病院を紹介してもらえるのか?
「実際に動物病院に行ってみる」
情報収集を行い病院をしぼり、良い病院との目安をした場合、最終判断として実際に動物病院に行ってみましょう。
ワクチン接種や健康診断などを利用して確認してみましょう。
獣医師・動物看護師と、愛犬・飼い主さんの相性が何よりも重要なため、最後は自分の目で見て確認して選んでください。
・病院内や待合室、トイレはきれいに掃除されているか。ニオイはどうか
・獣医師や看護師、スッタフが清潔感があり、雰囲気が良いか
・問診時にこちらの話に耳を傾け時間をかけて聞いてくれるか
・飼育相談にものってくれるか
・触診するとき、取り扱いに慣れている感じが見て取れ、子犬を乱雑に扱うことはないか
・治療や検査の目的をキチンと説明してくれて、かつ説明が分かりやすいか
・医療費の明細・見積もりを出して説明してくれるか
・子犬に対する治療行為や処置を実際に見ることができるか
・出された薬の効用・副作用の有無をしっかり説明してくれるか
・診断書はキチンと明細まで記入されているか
・複数の保険証型のペット保険に加入している動物病院なのか
・患者の数に見合った数の獣医師がいるか
・入院時には子犬への面会が可能か
・救急、時間外診療にも対応してくれるか
・転院、セカンドオピニオンに応じてくれるのか
・他の病院と連携がとれているのか
・設備が整っており、しっかり検査してくれるか
・予約診療を取り入れている動物病院なのか
上記のようなチェックポイントを参考にして、少しでもあなたと愛犬に合った動物病院を見つけてください。
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