チワワたち犬が人間のように後ろ足2本で立つときの4つの気持ち
チワワたち犬がまるで2足歩行さながらに、前脚を上げて後ろ足で立つことってよくあります。
思わず愛犬の腰が大丈夫か心配になってしまいますが、我が家の愛犬チワワのビビは、飼い主が戻った出迎え時のお決まりポーズが、この後ろ足で立って前足をあげて私の足をカリカリしてくる動作です。
このワンちゃんが興奮して行うポーズには、はたしてどんな心理が潜んでいるのでしょうか?
チワワが後ろ足で立つ場面を紹介しながら、その気持ちを考えていきましょう。
犬が後ろ足で立っているときの4つの気持ち
1.喜び
2.何かを期待や要求している
3.不安・緊張・警戒
4.上にある物が気になる
喜び
「大好きな人に会えた時」
大好きな飼い主さんの帰宅時には、嬉しさが頂点に達し爆発して、後ろ足で立ち上がることで、ワンちゃんは興奮した喜びを体全体で表します。
このようにワンちゃんは、嬉しさを表す時に後ろ足で立ち上がるのです。
ここまで愛犬が気持ちを示してくれたならば、飼い主さんも体を撫でていっぱいスキンシップをとってあげましょう。
同様のケースとして、次の場面でも後ろ足で立ち上がってその嬉しさを表現してくれます。
・留守番していて飼い主さんが戻った。
・トリミングサロンやペットホテルなどに預けられていて戻って来たとき。
何かを期待や要求している
「抱っこしてほしい」
抱っこしてほしい時などの要求の気持ちの表れとして、ワンちゃんは後ろ足で立ち上がることが多いです。
特に小型犬は、すぐ飼い主さんに抱っこしてもらいやすく、過去に後ろ足で立ち上がって甘えた際に抱っこしてもらった経験がある場合、学習して覚えており後ろ足で立ち上がることで抱っこの要求のサインを出しているのです。
この時に飼い主さんが注意すべきことは、毎回要求に応えていてはダメだということを認識することです。
これは愛犬のすべての要求のサインに当てはまることですが、おねだりに答えてしまうと主従関係を壊してしまうことに繋がってしまいます。
このため要求サインには答えないのが無難です。
無視しているとだんだん要求サインの行動は減少していきます。
ただし、抱っこなどの甘えのサインが出ているケースでは、愛犬に寂しい思いをさせてないか、スキンシップの時間は足りているかなどを見つめ直してください。
「遊んで欲しい」
後ろ足で立ち上がって、あなたの足を前足でカリカリするような時は、「遊んで欲しい」という要求サインである可能性があります。
愛犬が落ち着きがない様子でそわそわしている時は、まさしく退屈で遊びたい証拠でしょう。
この場合直ぐに要求に答えず、5分程度時間をおき、あなたから誘う形でおもちゃなどを使って遊んであげましょう。
これで信頼関係もより深いものになっていきます。
「散歩に行きたい」
散歩に行く時間が決まっていたりするとワンちゃんはよく分かっており、散歩の時間に近づくと要求鳴きしたり、後ろ足で立ち上がって足に絡みついて催促してきます。
この要求サインへのあなたの対応も、今まで紹介した対処法と同様です。
おねだりに直ぐに答えてはいけません。
愛犬から離れてしばらく時間をおいて、あなたからの指示で散歩に行くようにしてください。
「おやつが欲しい」
おやつが欲しいケースでも、ワンちゃんは後ろ足で立ち上がって要求サインを送ってきます。
立ち上がって前足を乗せてきたり、顔をのぞき込んでくるような仕草は可愛いものですが、そこで甘い対応をするのはNGです。
このケースでも対応は今までと同様ですよ。
「注目してもらいたい」
何か要求がある時に愛犬が後ろ足で立ち上がるのは、自分に注目してもらいたいための行動だったりします。
ワンちゃんは、体が小さく普通の状態ではなかなか目立たず、飼い主さんの視界に入ることができません。
特に小型犬の場合に当てはまるため、小型犬は自分を少しでも目立たせて、飼い主さんに注目してもらうために、たびたび後ろ足で立ち上がることが多いと言えます。
「仲間に入れて欲しい」
飼い主さんたちが、一家団欒で食事を行い食卓を囲むケースでは、愛犬も自分も混ぜてもらいたく感じるものです。
特に飼い主さんたちの食事をおとなしく待つしつけが出来ていなければ、好奇心が旺盛な子犬時代などはこの気持ちは謙虚に現れます。
したがって直ぐに食卓に近寄って、「僕も仲間に入れて」と、後ろ足で立ってアピールするわけです。
大好きな飼い主さんが楽しそうにしている場面であれば、当然仲間に入りたい気持ちは理解できますが、そこはしっかりしつけを行い、してはいけないことがあることを教えていくことが大事になります。
不安・緊張・警戒
「助けて欲しい」
散歩中に、知らない人や大きな犬に出会ったときなどに怖がってしまい不安を感じ、後ろ足で立ち上がって抱っこを要求して、その状況を回避するために助けを求めることがあります。
このようなケースでは、愛犬を素早く抱っこして安心させてあげてさっさとその場を立ち去りましょう。
愛犬に散歩で怖い思いをさせてしまうと、散歩が嫌になってしまう可能性もあるため注意が必要です。
この散歩コースで怖い経験を与えてトラウマが生じると、その道を通るのを拒否したり、そこを通るたびに、飼い主さんに助けを求めるようになります。
このようにワンちゃんは頭が良いため、一度体験学習したことはしっかり覚えており、よいこともよくないことも明確に記憶に残しておりなかなか忘れません。
したがって、出来る限りマイナスのイメージを与えないことが大切となります。
また、反対にプラスのイメージを強く持たせてあげることがとても大切なわけです。
このため、あの散歩コースで他のワンちゃんと遭遇して怖かったけれど、飼い主さんが優しく抱っこして守ってくれたから安心できたと感じさせることで、同じコースを通っても大丈夫だと愛犬に感じさせるプラス思考のイメージを与える学習をさせてあげましょう。
「フリーズして固まる」
ワンちゃんが後ろ足で立ち上がった状態のままフリーズしてしまうことがあります。
これはワンちゃんが緊張している証拠の状態です。
犬は相手に服従して従うボディランゲージのポーズが、自分のお腹を相手に見せる行動となります。
一般的には、地面に仰向けに転がってお腹を見せるものですが、この姿勢では逃げることができません。
そのため時としてワンちゃんは、すぐに逃げられる状態を確保して2本足で立ち上がり、相手にお腹を見せることがあるのです。
この状態でフリーズして動かないのは一生懸命に相手に「敵意はありません」とアピールしているのです。
このような緊張状態のケースでのワンちゃんは、後ろ足で立つだけではなく「耳が後ろに下がる」「尻尾を丸める」などの仕草も現れます。
また警戒心を抱いた場合は、微妙に仕草が異なり、尻尾は上がったり、小刻みに振ったりするものです。
さらに耳も立っており、目線が逸れるなどの特徴が表れるために、飼い主さんはそのような微妙なサインの違いにも気づいてあげられるようにしてあげてください。
とにかくこのようなサインを愛犬が出しているケースでは、パニックを起こす前に素早く愛犬を誘導してその場を移動することが大切です。
「知らない人にリードを引かれた」
知らない人にリードを引かれたときなどには、ワンちゃんは警戒心から緊張して、後足で立つことでお腹を見せて、攻撃しないから安心してと気持ちを伝えます。
そんな時はワンちゃんが怯えていることを知り、やさしく触れて撫でてあげることで怖くないよと、こちらも敵意は無く仲良くしたいという気持ちを伝えてあげましょう。
上にある物が気になる
犬の目線が届かないテーブルの上に食べ物を置いて安心していてはいけません。
犬の嗅覚はとても敏感なため、高い見えない場所に置いたつもりでも、ニオイからそこに美味しい食べ物があることを無抜かれてしまいます。
もちろん食べ物にラップをした程度では、犬の臭覚はごまかせません。
このため、単純に上にある物が気になるケースでもワンちゃんは、後足で立ち上がります。
特に中型犬や大型犬には要注意です。
後ろ足で立ち上がると予想を超えて身長がグンと高くなり、大丈夫と高をくくっていた場所まで届いてしまうものです。
玉ねぎなど誤って食べてしまえば中毒を引き起こし、最悪死に至るケースすらある食べ物があります。
このため最近は、食べ残しの状態でおかずなどを出しっぱなしにする飼い主さんはなくなってきていますが、それでもうっかりチョコレートなどのお菓子をテーブルの上に置いてしまうかもしれません。
実はチョコレートも中毒を引き起こしてしまう危険な食べ物の一つなのです。
このような失敗をしないためには、とにかく食べ物を安易にテーブルや低い棚などに置かないことにつきますが、同時にワンちゃんが食べれば中毒を起こし、最悪死に至るケースがある食べ物だけは、飼い主さんはしっかり把握しておくべきです。
もしも分からない場合は、次の記事を参照してみましょう。
関連記事「チワワに与えてはダメなご飯!中毒を引き起こす危険な食べ物」
まとめ
どうですか、思った以上にいろんな場面でワンちゃんが後足で立ち上がることが分かったはずです。
一生懸命に愛犬が後ろ足で立ち上がる姿には、愛情を感じてしまうものですが、安易にその要求に答えてしまうことはNGだとも理解できたはずです。
愛犬が嬉しい時に興奮して後ろ足で立ち上がることは、予想できた飼い主さんが多いでしょうが、緊張したり怖がったりした時にも後ろ足で立ち上がることがあることは、勉強になったのではないでしょうかね。
なお、後ろ足で立ち上がる姿勢は腰に負担がかかることも認識してください。
したがって特にダックスフンドのように腰に負担がかかりやすい犬種は、ヘルニアになりやすくなるので、後ろ足で立ち上がる態勢は注意してあげることが大切となります。
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