愛犬が何故か同じ動きばかり?強迫性障害かも・症状や原因をチェック
何か愛犬の動きに違和感を感じることってありません?
よく自分のしっぽを追いかけて、クルクルと回っているワンちゃんがいるものです。
最初見た時には、愛嬌を感じて可愛いく感じたりもしますが、あまりに度を超していつまでも続けていれば、心配になってきますね。
同様にいつまでも同じ箇所を舐めたり噛んだりし続け、挙句に毛が抜けて脱毛になれば、もはやこれは異常といえます。
人間でもこんな人がいます。
やたら清潔好きで、いつまでも手を洗っています。
また、戸締りが気になってしまい、いつまでもたってもなかなか外出できない。
このような異常とまで感じられる、一つのことに固執してしまう行動が、強迫観念に駆られて起こっている症状を強迫性障害といいます。
あなたの愛犬でも、思い当たり節があったりしませんか?
今回は、愛犬が強迫性障害になってしまう原因や、主な症状を紹介します。
愛犬の強迫性障害の主な3つの症状
愛犬の強迫性障害の主な症状は、以下の3つです。
1.常同行動
2.強制行動
3.自傷行為
強迫性障害の主な行動は次の通りです。
・しっぽや前足をかんだりなめたりする自傷行為
・自分のしっぽを延々と繰り返して追い掛け回す
・同じ場所を行ったり来たりする
・くるくると回って走り続ける
・口をもぐもぐ動かし続ける
・意味なくずっと吠え続ける
・影や光を延々と追いかける
・何もない空中に向かって叩き続ける
・口を舐め続ける
・臭いをいつまでも嗅ぎ続ける
・床を引っ掻き続ける
・ひたすらジャンプし続ける
常同行動の症状が出ているワンちゃんの動画を見てみましょう。
どうです。
ただひたすら、同じ箇所を延々と噛み続けていますね。
「常同行動(じょうどうこうどう)」
「常同行動」を行っている際には、麻薬物質が放出されているとも言われ、何かに取り付かれたかのように同じ行動を繰り返し、反復される行動が常同行動です。
一種の生活習慣病ともいえ、ストレスの多い生活を送ることがこの症状の原因となっているケースもあります。
このような常同行動は、自然界の野生動物には決して見られないそうです。
狭い空間に閉じ込められてしまい、ストレスが生じて起こるわけです。
あなたは動物園に行って、狭い檻の中に閉じ込められてしまった熊やゴリラ、ライオンなどが、みんな決まったように同じところを行ったり来たりしている様子を見たことがあるはずです。
この繰り返して行う反復行動などが、常同行動なわけです。
「強制行動(きょうせいこうどう)」
愛犬が紹介したような、「常同行動」を起こしている時に、名前を呼んだりして、反応確認をしてみてください。
愛犬が、飼い主さんの何らかのアクションに反応し、行動を止めて注意が向くようであれば、
まだ症状は軽症で改善の余地が高まります。
ところがこれが、もう常同行動に無我夢中の状態であり、無反応であれば、すでに「強制行動」になっているといえます。
こうなると、もはやストレスが限界に近づいています。
自分の意思では行動を止められなくなってしまっており、脳や神経に何らかの異常が発生している恐れがあります。
このようなケースでは、急いで動物病院に連れて行く必要があります。
「自傷行為」
強迫性障害の最も問題で怖い所は「自傷行為」を起こすことです。
行っている行動は、ただ単に同じことの繰り返しであり、ひたすら自分自身の身体を舐めたり、噛んだりし続けているだけです。
しかしこの単純行動も、度が超えてしまうと皮膚に異常が生じ、舐性皮膚炎(しせいひふえん)を起こしたり、ハゲて脱毛になったり問題が起こってしまうのです。
愛犬の強迫性障害の原因
強迫性障害を悪化させる要因の一番手はストレスです。
強迫神経症の主な原因は以下の通りです。
・しつけによる体罰
・攻撃的な犬との同居
・スキンシップの不足
・環境の変化
・過剰な拘束
・留守番など長時間の孤独
・慢性的な痛みの影響
・癖
・運動不足
・子犬時の強い孤独感やトラウマ
・痴呆
「遺伝」
強迫性行動は、ある特定の犬種発症しやすく、遺伝的要因も指摘されています。
好発犬種は次の通り。
・ゴールデンレトリバー
・ラブラドールレトリバー
・ジャーマンシェパード
「しつけによる体罰」
今や犬のしつけは、褒めてしつける時代へと変化していますが、昔は叱る体罰を使ってしつけるのが当然でした。
子供も叱ってしまえば、萎縮して伸びません、あなただって叱られれば、不安を感じ同時にストレスが生じるはずです。
これはワンちゃんだって同様で、しつけによる体罰を用いると、ストレスが生じるため、強迫性障害の原因となります。
「攻撃的な犬との同居」
いじめが大きな社会問題となり、いじめを受けた子供は登校拒否を起こし、ストレスを感じ引きこもったり、最悪自殺してしまうことさえあります。
ワンちゃんにとって、攻撃的な犬との同居は、常にいじめっ子がそばにいるようなもの。
当然ストレスが生じてしまいます。
「スキンシップの不足」
スキンシップの不足、つまり飼い主さんの愛情不足は、敏感なワンちゃんにとって切実な問題であり、あっという間にストレスが生じてしまいます。
家族の一員として愛犬を迎えた以上、私にとっては許せない問題ですね。
確かに仕事で忙しい人もいるでしょう。
でもそのような、愛犬との満足なスキンシップの時間が取れないような人は、そもそもワンちゃんを飼うべきではないのですね。
しかし、いくら忙しくても、家にいれば5分や10分程度の時間はいくらでも融通が利くはずです。
忙しければ、長い時間は必要ありません。
たとえ5分でも良いので、あなたのリフレッシュもかねて、日に何度か愛犬を構ってあげましょう。
「環境の変化」
環境の変化によってもワンちゃんは、過度のストレスが生じてしまいます。
・引っ越しで回りや部屋が変わった
・死別、子供の巣立ち、単身赴任、赤ちゃんが産まれたなどの理由で、家族構成に変化が生じた
・別のペットなどが新しく加わった
・ドッグフードが替わった
環境の変化によっても愛犬は、ストレスが生じてしまうため、注意してあげましょう。
「過剰な拘束」
愛犬をケージにずっと閉じ込めておいたり、野外で鎖に繋ぎ通しだったりすれば、ストレスが生じます。
まさにこれこそが、動物園の檻状態なわけですね。
これらの環境では、強いストレスを感じ、強迫性行動が起こることが確認されているので注意しましょう。
「留守番など長時間の孤独」
長時間の留守番もNGです。
とにかく愛犬一人での長時間の留守番はさせないのが一番ですが、仕事の都合などで、仕方がないケースもあることでしょう。
そのような時には、愛犬のお気に入りのおもちゃを準備したり、最近の便利な世の中では、外出しながら愛犬の様子を確認することができます。
そこでおすすめなのが「Furboドッグカメラ」です。
Furboを活用すれば、愛犬のイタズラやおもちゃで遊ぶ瞬間などを認識して、自動通知してくれるため、簡単に愛犬の様子を見ることができ、またこちらから話しかけたり、なんとおやつまで与えることも可能ですよ。
「慢性的な痛みの影響」
病気やケガによる、持続的な慢性の痛みが生じ場合など、ワンちゃんはその痛みを紛らわせるために同じ行動を繰り返すことがあります。
「癖」
ワンちゃんは、ケガをしたりすると、その箇所を舐めます。
そのため、ケガが完治したにもかかわらず、癖として残り、舐め続けてしまうことがあります。
「運動不足」
散歩が足りないなど運動不足のケースでは、元気があまり退屈になったり、夜なども疲労がすくなくなかなか眠れないことがあります
そうなるとワンちゃんは、暇を持て余して、同じ行動をつい暇つぶしに行うこともあります。
「子犬時の強い孤独感やトラウマ」
子犬の時期に早く、親兄弟犬と引き離されてしまったり、ペットショップで長く売れ残り一人で寂しい思いをした、また一人で留守番などしていた際に、雷や花火などの大きな怖い音がして不安をかんじた。
また地震が起こったり、物が倒れるなど怖い体験があった。
このようなパピー期での寂しい思いや、トラウマを持った子もストレスを感じやすく、強迫性行動を起こしやすくなります。
「痴呆」
痴呆の影響のため脳内の変性が生じ、強迫性障害に繋がる以上行動が起こることがあります。
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