愛犬が異物誤飲した場合の主な6つの症状!命にかかわる腸閉塞の症状は
犬は元来食べ物を丸のみにしてしまう習性があります。
このため、よく愛犬が異物誤飲して大事になることがあります。
今まで元気にしていた愛犬が、いきなり苦しみ出したなんていう時は、異物誤飲の可能性が高いといえます。
愛犬が異物誤飲してしまったケースでは、最悪命に関係することすらあり得ます。
愛犬の異物誤飲による最悪の要注意状態は次の3つです。
- 喉(気道)に詰まり呼吸困難を起こす。
- 中毒を起こすような危険なものを食べてしまった。
- 腸に詰まり腸閉塞を引き起こした
この他にもいろいろな危険な状態を引き起こしてしまいます。
今回は、愛犬が異物誤飲した場合の主な症状と、命にかかわる腸閉塞の症状について詳しく紹介します。
愛犬が異物誤飲した場合の主な6つの症状
1.呼吸困難
愛犬が異物誤飲したケースでの一番怖い症状の一つが、異物が気道に詰まって呼吸困難を起こしてしまうことです。
愛犬が異物誤飲したものが大きな塊であったりすると、気道に詰まって吐きだすことも飲みこむことも出来なくなることがあります。
このような状態になれば一大事です。
愛犬がものを吐き出そうとして「グーグー」と言うような唸り声を上げて苦しんでいたり、喉をかきむしるような仕草が見られるケースでは、気道閉塞を起こし呼吸困難に陥ってしまっている可能性があります。
また喉にものが詰まっているケースでは、咳き込みながらよだれを垂らすことも多いです。
こうなると、早急に気道を確保してあげないと命に関わってきます。
このような場合には、飼い主さんが応急処置を行う必要があります。
飼い主が正確に応急処置をできるかどうかで、愛犬の生死を分ける事態になる可能性があります。
応急処置のやり方を知らなければ、ただオロオロするのみとなってしまいます。
飼い主のみなさんは、正しい応急処置の仕方を学んでおきましょう。
「愛犬が喉に異物を詰まらせた際の応急処置」
1.まず慌てずにワンちゃんの体をしっかり押さえて固定するようにしてください。
2.次に愛犬の口を開けた状態て固定します。一人では困難なので、もし他に人がいれば協力して、その人に愛犬の口を押えて開いてもらいましょう。
3.手で舌を持って引っ張り引き出します。
4.その状態で懐中電灯で口の中を照らし、何か異物が引っかかっていないか確認します。
5.異物が見えた場合には、ピンセットなどを使って焦らずゆっくりと取り出します。
6.取り出せない場合は、無理やりにでも押し出してやる必要があります。
小型犬の場合
足の付け根をもって、頭を下にしてそのまま逆さまにして持ち上げます。
背中を叩いたり、体を振ったりすることで異物を押し出します。
大型犬の場合
重くて持ち上げられなければ、まず横向きに寝かせます。
そして、肋骨の下をグッと押し上げてください。
何人か人がいて、持ち上げることが可能であれば、小型犬で紹介した処置を行ってあげてください。
7.それでも上手く取り出せない場合は、命にかかわるため、少し乱暴ですが細長い棒を口から入れて突っ込み、異物を胃の中に押し込むという離れ業の対応も時には必要となります。
その後速攻で愛犬を動物病院に連れて行ってあげてください。
なお愛犬が異物誤飲したケースでは、このように呼吸困難を起こすことで、一刻を争うケースを除いては、迅速に動物病院に連れていき専門の獣医師に対応してもらうようにしてください。
また注意したいのが、飼い主さんが自ら、愛犬の胃から異物を吐かせる応急処置をしようとすることです。
ネットでは、愛犬に異物を吐き出させる方法が紹介されたりしています。
しかし私は危険度が高いので、飼い主のみなさんが自分で行わずに迅速に動物病院に連れていくべきだと思っています。
2.中毒症状
犬は異物誤飲して食べてしまうと中毒を引き起こす危険な食べ物があります。
1.タマネギ(ネギ・ニラなどのユリ科植物、ニンニク)
2.チョコレート
3.キシリトール
4.アボカド
5.マカダミアナッツ(ナッツ類、生の豆)
6.ブドウ・レーズン
7.アルコール
特に上記の7つの食べ物を異物誤飲してしまうと、最悪命を亡くすこともあります。
速攻で愛犬を動物病院に連れて行ってあげてください。
なお、愛犬が食べると中毒を起こす危険な食べ物について、詳しく知りたい方は次の記事を参照してみましょう。
3.食欲の低下
愛犬が異物を誤飲したケースでは、腸の一部が塞がってしまう場合があります。
そうなれば、消化の流れが悪くなり、その影響から食欲の低下を招いてしまいます。
ワンちゃんは少し体調が悪くなると、一時的に自ら食事を食べない子も多いですが、2日間
つまり48時間以上全く何も食べないようなケースでは、何か原因があると思うべきです。
異物誤飲などしている可能性があるわけです。
直ぐに動物病院に連れて行ってあげてください。
4.嘔吐や咳を繰り返す
誤飲した異物が胃や腸、食道などに行く影響から、むせこむような咳や、嘔吐を繰り返すような症状が起こってしまいます。
嘔吐を繰り返しても何も出てこない、さらにこのような状況が6時間以上続いているような場合は、愛犬が異物誤飲した可能性が高まります。
一番怖いのが腸閉塞を引き起こしてしまうことです。
嘔吐物に便のニオイのような異臭が混じっていれば要注意です。
早急に動物病院に連れて行ってあげてください。
5.腹痛で苦しむ
愛犬が背中を丸めてうずくまって動かない場合、腹痛が起きている可能性が高いといえます。
このような時に、愛犬のお腹や背中を触ると、痛がって嫌がる仕草が見られるはずです。
腸に異物が詰まってリしていれば、お腹の一部が腫れたりするような症状が現れてきます。
このような症状が見られた場合は要注意です。
速攻で動物病院に連れて行ってあげてください。
6.変化がない
愛犬が確かに異物を誤飲したはずなのに、最初こそ何度か嘔吐していたが、元気なままでいることもよくあります。
これは誤飲した異物が小さくて、柔らかいものであったと考えられます。
消化されたり、便と一緒に排出されれば問題ありませんが、何かの拍子に腸を詰まらせて、突然激しい腹痛や嘔吐の症状を引き起こしてしまう原因となることもあります。
愛犬がよく誤飲(拾い食い)しやすく、危険なものを紹介しておきます。
・落ちている食べ物
・タバコの吸い殻
・ガラス片
・石
・他の動物やワンちゃんのウンチ
・鳥などの死骸
・吐き捨てられたガム
・ビニール袋やラップ類
・爪楊枝や焼き鳥の串
・割りばし
・人間の薬
・ゴルフボール
・紐
・お菓子の包み紙
・釣り針
ワンちゃんは、食べ物以外でも拾い食いして誤飲してしまうので注意が必要です。
うっかりテーブルの上に食べ物などを出したままにしておくことは厳禁です。
まtが、ゴミ箱なども食べ物のニオイがついたゴミを捨てていると、蓋つきでなければ、あっという間に荒らされてしまいます。
異物誤飲で腸閉塞になる症状
愛犬が異物誤飲したケースで、最も気になる症状の一つが命にもかかわる腸閉塞です。
愛犬の腸閉塞の症状を3段階に分けて紹介します。
1.軽度症状
愛犬が異物誤飲しても、腸閉塞が軽度である状態の場合、すぐに目だった症状は現れません。
吐き気が起こったりしていても、気になる問題症状が起こり出すのは、異物誤飲してから半日後くらい経ってからです。
怖いのが、それまで比較的問題も感じられずに元気にしており食欲もあったはずが、急に元気がなくなり様態が急変してしまいます。
咳き込んで苦しそうな症状が起こり、下痢が生じてお腹を痛がる素振りが見えたりします。
2.中度症状
中度症状の場合、嘔吐を繰り返すことが多いです。
腹痛も起こっており、便のしぶりなどが見られます。
元気がなくなり、食欲も低下します。
ワンちゃんはお腹が痛くなると、前足を伸ばした状態で胸を床につけながら、腰だけ上に上げるような姿勢をよくとります。
このポーズが見られ際には、愛犬が腹痛を起こしていると気づいてあげることが大切です。
嘔吐物に便臭が混じります。
また土色をしたようなどろっとした物を吐き出すようになります。
3.重度症状
腸閉塞が重度症状となると、ワンちゃんはあまり嘔吐はしなくなり、もはやぐったりしてしまって動けなくなります。
激しい腹痛が起こっているため、お腹を丸めた姿勢で苦しんでいます。
さらに進行してしまえば、腸の血行が阻害されことで腸管が壊死してしまいます。
こうなれば、ショック状態に陥ってしまたりします。
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