犬が下痢の時の対処法!オススメの食事や原因と下痢の症状
犬は案外よく下痢を起こします。
特に子犬期は、まだ体が安定していない時期のためすぐ下痢となります。
まずは、ワンちゃんがなる下痢の原因を正確に把握することが大切です。
さらに今回は、犬が下痢になった時のオススメの食事や原因、下痢の症状などについて紹介します。
犬の下痢の症状
当然ですがワンちゃんの下痢にもいろんな症状があります。
下痢の手前の軟便があります。
また、何とか形が残っている状態や、完全な液状状態もあります。
さらに下痢の状態に加えて、他の要素が入ってくるかのチェックも重要です。
下痢のみで収まっている、下痢&嘔吐状態、下痢で食欲もない、下痢・嘔吐・食欲及び元気もない。
犬の下痢の種類
犬の下痢の種類は、小腸性と大腸性との2つに大別できます。
「小腸性の下痢」
小腸の働きは、消化液で食べ物を分解して栄養を吸収することです。
小腸性の下痢の場合、水っぽいウンチが出ることが多く、さらに1回の便の量が多くなのが特徴です。
そのかわり、回数自体はそれほど増えないケースが多いといえます。
なお、どうしても腸による栄養の吸収力が低下するため、体重が減る場合が多くなります。
その他の小腸性の下痢の特徴は、お腹が張ったりおならが良く出る状態となりやすく、さらに口臭が伴うこともあります。
また、小腸からの出血により血便が出たケースでは、便の色は黒くなります。
下痢に加えて嘔吐の症状がある場合は要注意、脱水症状になってしまうと重症化しやすいので、早めに動物病院へ連れていくのがおすすめです。
主な症状をまとめると以下の通りです。
・1回のウンチの量が増える
・体重の低下
・お腹が膨れる
・おならが出る
・口臭がする
・お腹が「グルグル」と鳴る
・血便が出る
「大腸性の下痢」
大腸の働きは、食物からの水分の吸収です。
大腸性の下痢の場合、回数が増えることが多いのが特徴です。
このため、なかなか我慢ができず、大腸性の下痢を起こしていると、散歩に行ってもすぐに便を出してしまうことが多いです。
ただし、ウンチをしたいのになかなか出ないしぶり便も大腸性の下痢の特徴です。
大腸性の下痢の場合、小腸性の下痢のように体重の減少はあまり起こりません。
嘔吐は小腸性の下痢の時よりも少ないといえます。
血便の際は、便にゼリー状の粘膜や鮮血が混ざりやすいです。
主な症状をまとめると以下の通りです。
・しぶり便と呼ばれるウンチをしたいのに出ないケースがある
・血便にゼリー状の粘膜が混じる
・嘔吐は少なめ
・お尻を痒がる
犬の下痢の原因
犬の下痢の原因で一番多いケースが食べ物、つまり体に合わない物を食べてしまった時です。
この場合体が悪いモノを外に出そうとする排泄現象が起こるわけです。
後実は腸は脳からの指令を受けて働いています。
このため、緊張した際などの精神的ストレスが生じた時にも犬は下痢になってしまいます。
また抗生物質は要注意です。
病院で抗生物質の薬を愛犬が処方された場合、愛犬が下痢や便秘になることがありますと説明を受けるはずです。
何故だと思いますか?
これは簡単に理由が分かります。
抗生物質とは菌を殺すための薬だからであり、このため、腸内の細菌が死んでしまい、その結果消化不良が起こるためです。
このように、ワンちゃんが下痢なる原因はいろいろあるため、総合的に考えて原因追及することがとても大事と言えます。
犬の下痢の主な原因は次の通りです。
・普段食べ慣れないものを食べた
・ドッグフードが合わなかった
・食物アレルギー
・細菌やウイルスなどによる感染
・寄生虫による感染
・ストレスのため
・早食い&大食いした
・抗生物質の影響
・腸が弱っていた
・病気のため
さらに具体に原因を紹介します。
「食べ物」
愛犬の下痢の原因として、誰もが真っ先に思い浮かべる原因が食べ物による影響と言えます。
特に手作り食を愛犬に与えている飼い主さんは、その傾向が高いです。
直ぐに自分の手作り食が問題じゃないかと、心配するわけです。
確かに食べ物の鮮度が落ちていたりすれば危険性大ですね。
またうっかり人間用の牛乳を与えてしまうと下痢になりやすいです。
特に胃腸が弱いワンちゃんは、ちょっといつもと違った物を食べても下痢になりやすいです。
このようなワンちゃんは、散歩の際の拾い食いなどにも注意してあげてください。
また、ドッグフードを新しく変えた際にも、よくワンちゃんは下痢を起こします。
さらに添加物を含んだり、犬が苦手な穀物がメインのフードも注意が必要です。
リーズナブルな価格のフードは魅力ですが、1kg1,000円以下のフードは、愛犬の健康を考えた場合要注意の目安ラインだと認識しておきましょう。
おすすめフードを紹介しておきましょう。
「Sランクのドッグフード一覧」という記事をチェックしてみてください。
最高ランクに選ばれたSランクのオススメの7つのドッグフードが紹介されていますよ。
早食いなども消化不良となりやすく、犬の下痢の原因となります。
このため、早食い防止の食器を揃えてあげるのも有効です。
「ドギーマン ゆっくりデコボコ食器」
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デコボコの構造で早食い防止効果がある餌入れのため、早食いの癖のあるワンちゃんには有効です。
デコボコ部分が、餌入れの縁とくっつかないように工夫されているため、餌を食べこぼす心配も無用です。
「食物アレルギー」
犬は食物アレルギーが原因で下痢になってしまいます。
食物は全てアレルゲンになる可能性を含んでいます。
このため、特に子犬が初めて食べる食材は注意が必要です。
与える量を少なくし、食物アレルギー症状が発症しないか注意する必要があります。
アレルギー症状は下痢だけではなく、痒みや皮膚炎などの症状もよく出ます。
ワンちゃんは肉食ですが、実は肉もアレルゲンになりやすいです。
また、穀物なども要注意、特に小麦、とうもろこし、大豆は3大アレルゲンと呼ばれるほどです。
愛犬が下痢をよく繰り返す場合は、一度動物病院で検査を受けて、アレルゲンとなる食品を突き止めるのもおすすめです。
「ストレス」
犬はストレスが原因でも下痢になってしまいます。
・引っ越しなどの環境の変化
・他のワンちゃんがやってきた
・長時間の留守番
・動物病院の受診
・ペットホテルに預けられた
・スキンシップ不足
上記のような原因で愛犬はストレスを感じ、下痢になってしまうケースがあります。
また、愛犬がよく無駄吠えをしたり、自分のシッポを追っかけ回す、足などを舐め続けるなどの異常行動が見られる場合も、ストレスが溜まっている可能性大なので注意してあげましょう。
「異物の誤飲」
犬は習性で何でも口に入れやすく、よく異物の誤飲を行いそれが下痢の原因となります。
このため家の中では、食べ物などをうっかり出したままにしておかずすぐ片付ける、また愛犬が届かないところにしまっておくことも大切です。
犬には食べるのがNGな、食べると中毒症状を起こしてしまう食べ物があります。
特に次に示す7つの危険な食べ物を愛犬が食べてしまうと、下痢など様々な中毒症状を引き起こし、最悪死に至ることすらあります。
1 タマネギ(ネギ・ニラなどのユリ科植物、ニンニク)
2 チョコレート
3 キシリトール
4 アボカド
5 マカダミアナッツ(ナッツ類、生の豆)
6 ぶどう・レーズン
7 アルコール
また、食べ物以外の釘や針などの尖った金属製品や、爪楊枝、串などのようなものも、食道や胃の粘膜を傷つけてしまうため注意が必要です。
散歩の際の拾い食いも要注意です。
特にポイ捨てされたタバコには気をつけてください。
万が一誤飲してしまうと中毒症状が起こってしまいます。
「感染症」
ワンちゃんはウィルスや細菌、寄生虫による病気が原因でも下痢になります。
例えば、愛犬がコロナウイルスやパルボウイルス感染症などにかかってしまえば、激しい下痢と嘔吐となります。
特に体力や免疫力が低い子犬や老犬は、感染すると重篤になりやすいので注意が必要です。
ウイルス感染症の場合は、一番の対策がワクチン接種なので、毎年の混合ワクチン接種はしておきましょう。
ただし、ワクチン接種の場合、必ずすぐに抗体ができるわけではなく、時間がかかったり、感染症の原因菌が多いケースでは、全てに対応できないこともあります。
このため基本は、毎日の栄養バランスの取れたご飯や、適度の運動などで、愛犬の免疫力を高めてあげることが大切となります。
細菌感染の場合は、サルモネラ菌、カンピロバクター菌、クロストリジウム菌等の細菌に汚染されたものを犬が口にすることで発症する腸炎です。
寄生虫感染は、回虫、条虫、鞭虫等などが原因となります。
「胃腸の病気」
胃腸の病気が原因である場合、慢性的な下痢の症状が見られることがあります。
このため、愛犬が頻繁に下痢を繰り返したり、長期に渡りなかなか下痢が治らないケースでは、胃腸の病気の可能性が高いため、悪化させないうちに一度病院で診察してもらいましょう。
犬が下痢になった時の対処法
ワンちゃんはよく下痢を起こす動物ですが、下痢を決してバカにしてはいけません。
最悪命を落とすようなケースだってあり得ることを認識しておきましょう。
飼い主さんは、愛犬が下痢になった場合、注意すべき一番怖いケースを知っておくことが大切です。
あなたは下痢で一番注意すべきことは何だと思いますか?
答えは「脱水症状」です。
下痢の原因はいろいろありますが、一番の原因はお腹の中にあってはダメな物を出そうとする行為が下痢となるのです。
このため下痢が起こったケースでは、通常ではありえない量の水分が一気に体の外に排出されるのです。
消化のサイクルとは、胃腸で胃液や腸液が大量に出て食物を消化し、これを大腸で再吸収して、便を適度な硬さにして出すのです。
ところが下痢の状態では、この大腸で吸収すべき水分も全て排出されてしまうため、急激に水分が失われてしまいます。
このため脱水症状が簡単に起こってしまうのです。
また嘔吐が一緒に起こっていれば、さらに要注意となります。
愛犬が下痢になった場合は、脱水症状に特に注意すべきだと知っておいてください。
それでは具体に、愛犬が下痢になった時の対処法を紹介します。
「ウンチをチェック」
愛犬が下痢になった際には、先ずはウンチの状態をチェックしましょう。
軟便程度なのか、水状態のようなひどい下痢か、血便になっていないかなど、ウンチの状態を確認してください。
次に下痢以外の症状がないかをチェックします。
嘔吐が同時に生じていないか、食欲はあるか、元気はあるかなどです。
このような下痢以外の症状が確認できる場合は、至急に動物病院に連れて行ってあげましょう。
また、下痢でも愛犬に元気や食欲があれば、1日~2日程様子を見ても良いかもしれません。
その間は愛犬の状態を詳細チェックし、血便が出ていないか、元気がなくなる様子はないかなどを注意し、またもしも2日たってもまだ下痢が治らないようであれば、迷わず動物病院に連れていきましょう。
「絶食」
犬が下痢をした時は、本能的にご飯を控え絶食するケースが多いはずです。
このように絶食状態にすることで消化機能が休まり、下痢の症状が改善しやすいので、胃腸を休めることがとても大切となります。
このため、愛犬が食べないことを心配して、強制的に食べさせると逆効果なので止めておきましょう。
ただし、下痢の時に最も注意すべき脱水症状を避けるためにも、水は注意深く与える必要があります。
水は冷たすぎないように注意し、少量ずつ頻繁にあげるようにしてあげましょう。
なお、少しずつ水を飲ませても吐く場合は、絶水して動物病院に連れて行き、皮下点滴を行い脱水を防ぐ処置をしてもらいましょう。
「お薬」
ペット用の下痢止めのお薬を飲ませる方法もあります。
ただし下痢止めにもいろんなタイプの種類があることを知っておく必要があります。
腸内を殺菌する、腸内のぜん動運動を抑制する、炎症を抑える、善玉菌を増やして腸内環境を改善するなどといった具合です。
また注意したいのが、下痢止め剤は、病原性の腸炎の場合には、ほとんど効果がありません。
さらに本来下痢の原因は、お腹の中の悪い物を体の外へ排出するために起こる現象のため、下手に止めてしまえば症状が悪化することもあります。
下痢の原因が分からない状態で、安易に薬に頼ってしまうことは、リスクも生じることがあると知っておきましょう。
なお、ビオフェルミンなどの整腸剤程度であれば、まず問題はありません。
下痢止めの薬を使うよりは、動物病院に連れて行ってあげることをお勧めします。
下痢時の食事
みなさんが最も関心があるのが、愛犬の下痢時の食事でといえるでしょう。
愛犬の下痢の時には、先ずは量を減らしたり、絶食にしたりしますが、回復しだし少しずつ食事が摂れるようになった際のオススメの食事を紹介します。
ワンちゃんの体調に合わせた食事が大切であり、基本は胃腸への負担軽減につながる消化の良い食事となります。
「下痢専用のドッグフード」
ドッグフードには、下痢専用の療養食があります。
よく下痢を起こす子には、このような下痢専用の療養食のフードを与えてみるのも有効です。
下痢気味の子には、脂肪が多く含まれたり、消化しにくい不溶性繊維が含まれるドッグフードは止めておきましょう。
オススメのお腹に良い療養食フードを紹介します。
「犬心 消化器ケア」
犬心(いぬこころ)ドッグフードは、「特別療法食」です。
犬心ドッグフード消化器ケアは、名前の通り消化器に特化したナチュラル療法食です。
そのため、あなたの愛犬が嘔吐・下痢をしやすい胃腸トラブルが多いワンちゃんのケースではおすすめのドッグフードといえます。
犬心シリーズは、人間も食べれるほど高品質な食材でヒューマングレイドなため、安全性は高く安心できるドッグフードです。
犬心「消化器ケア」のウリは、2週間で「犬の腸内細菌&便質」が生まれ変わるドッグフードといわれており、実際に2週間~1ヶ月間で「腸内善玉菌」が増えることで、効果か生じるそうです。
「いつものドッグフードをふやかす」
愛犬にとってはいつもの食べ慣れたフードが一番ですが、下痢の後ではふやかして柔らくして食べさせてあげましょう。
お湯に浸してふやけさすことで、フードが水分を吸いこんで柔らかくなり、胃腸への負担を減らすことが可能となり、消化吸収しやすい食事の出来上がりとなります。
最初はフードがつぶれてしまう程度までふやかしてあげましょう。
徐々に少し芯が残るような状態にまで戻しながら、元の状態にしていきましょう。
「手作り食」
犬の腸の状態を整えるために、消化に良い食材を使って手作り食を作ってあげるのもおすすめです。
下痢の後にオススメな食材。
・オクラやモロヘイヤなどは、ムチンが多く含まれ粘膜保護の働きがあります。
・リンゴは整腸作用があるため、すりおろして与えれば、下痢止めに効果的です。
・高タンパクで脂肪分の少ない鶏のささみや白身魚もおすすめです。
・下痢の時には、食物繊維が多い野菜も有効です。次のような野菜を細かく刻んで柔らかく煮込んであげましょう。
・キャベツ
・大根
・ニンジン
・ジャガイモ
・サツマイモ
・かぼちゃ
・ブロッコリー
・ヨーグルトは便秘解消に効くというイメージをお持ちでしょうが、実は乳酸菌には整腸作用があるため下痢にも有効です。
ただし、乳製品にアレルギーがある犬は多いため、今までヨーグルトを食べたことがないケースでは、このような弱った状態の時にいきなり与えるのは止めておきましょう。
普段食べていて大丈夫なワンちゃんにはヨーグルトもおすすめです。
まとめ
犬の下痢には、さまざまな原因があることが理解できたはずです。
ワンちゃんはよく突然下痢になることが多く、飼い主さんは心配でしょうが、慌てずに愛犬の症状を確認することがまずは大切です。
一番の注意点が、脱水症状への対応です。
今回は下痢に有効な食事も紹介したので、愛犬の体調に合わせて胃腸に負担のかからない食事を手作りしてあげるのも有効でしょう。
愛犬が下痢などで体調不良となったケースでは、いつも以上に寄り添って優しい言葉をかけてあげるようにしてあげてください。
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