チワワたち犬を至急病院へ連れていくべき緊急サインを知っておこう
チワワたち犬は喋れないから、体調不良でも教えてくれません。
もちろん自分で病院に行くことだってできません。
すべての判断が、飼い主さんにかかってくるわけです。
その意味からも飼い主は、ワンちゃんを至急動物病院へ連れていくべき状態の、緊急サインを知っておく必要があります。
はたして病院に連れて行くべきなのか、誰しも悩むケースがあるはずです。
中には一刻を争うようなケースもあるため、最低でもそのような状態だけは認識しておきましょう。
今回は愛犬をすぐに動物病院へ連れていく必要がある「危険な状態」の症状を中心に紹介するので、是非把握して役立ててください。
嘔吐
ワンちゃんを飼っていると、よくいきなり「グエッ」と食べたものを吐いたりしてビックリするはずです。
犬は食べたものや、胃液・胆液などをよく吐きます。
少し空腹になったり、食べ過ぎただけでもすぐ吐いてしまいます。
愛犬を車に乗せる度に車酔いして、吐いてしまうと悩んでいる飼い主さんもいることでしょう。
このように犬は、人間よりはるかに嘔吐することが多い生き物といえます。
したがってどのようなケースにおいて、病院に連れて行くべきかをしっかり知っておきましょう。
吐いた愛犬を病院に連れて行く時の注意事項を言えば、必ず嘔吐物を持っていくようにしましょう。
中毒性のある物を食べたケースなどは、犯人が分かるなど治療に役立ちます。
・お腹が張っている
・よだれが大量に出ている
・呼吸が乱れて苦しそう
・立っていることができない
・痙攣している
・貧血症状が出ている
一刻を争う命に危険が生じる状態は、「胃拡張胃捻転」と誤飲による「中毒症状」です。
胃拡張胃捻転は、胃の中でガスが溜まることで、胃が捻じれてしまう病気であり、血液が循環できずに胃が壊死してしまいます。
胃拡張胃捻転は、放置すれば数時間で死んでしまう恐ろしい病気です。
愛犬の様子が尋常でなくめちゃくちゃ苦しんでいるから、一目でヤバイと分かります。
夜間でも朝まで待とうなんて考えれば命とりとなります。
このようなケースに備えて、事前に夜間の緊急病院を調べておくことが大切です。
胃拡張胃捻転の主な原因は、以下の通りです。
・水やご飯の一気食い
・食べて直ぐの運動
胃拡張胃捻転は、特に次のような大型犬がかりやすいとされています。
・グレート・デーン
・セントバーナード
・ボルゾイ
・ドーベルマン
・ワイマラナー
・ジャーマン・シェパード
・アイリッシュ・セター
・秋田県
・チャウチャウ
中毒症状の場合、タマネギ・チョコレート・キシリトール・ブドウなどを誤飲してしまうと危険です。
症状が出だすのに、1~2日程度以上かかることが多いですが、症状が起こってしまうととても危険です。
また、キシリトールの場合、摂取後30分以内に多くのケースで中毒症状が出だします。
「病院に連れて行く症状」
一刻を争うほどではありませんが、至急動物病院へ連れていくべき症状は次の通りです。
・何度も繰り返して吐く
・吐いたものの色が、緑~黄色
・吐いた後ぐったりして元気がない
・吐いた状態で下痢も伴っている
吐いたものに血が混じった状態では、他の病気である急性胃炎や胃潰瘍などが潜んでいる可能性があり危険です。
何度も繰り返して吐くようなケースでは、胃腸炎・腸閉塞・十二指腸潰瘍あたりが心配です。
・食べ過ぎによる
・吐いてまたそれを食べた
・吐いたが元気である
・散歩で草を食べた
通常吐いたものの色が黄色や白い泡状である場合、黄色は胆液、白は胃液であり、ワンちゃんが空腹時によく吐きます。
このため、与えているフードを少し食べさせてあげて、空腹を治してあげましょう。
散歩で草を食べて吐く場合があります。
草を食べたという原因が分かっているので大丈夫ですが、何度も繰り返すようなケースでは、寄生虫の心配や、ビタミン不足の可能性があるため、一度病院へ連れて行ってあげましょう。
下痢
下痢も犬は比較的すぐになってしまいます。
・下痢が治らず2日以上続いている
・血便がでた
・下痢に加えて嘔吐も併発している
・食欲がなく元気がない
・体重が減少した
上記のような症状の場合、早めに動物病院へ愛犬を連れて行ってあげましょう。
下痢をした状態でも、ワンちゃんが元気であり、食欲もあれば様子をみてみましょう。
・一気食いした
・初めてのものを食べた
・アレルギーのあるものを食べた
・拾い食いをした
・異物を誤飲した
・クーラーなどによりお腹が冷えた
・冷たい水を飲んだ
・食中毒や感染症にかかった(細菌・ウイルス・寄生虫など)
・中毒のあるものを食べた(玉ねぎ・チョコレートなど)
・消化器系の病気
・ストレスのため
オシッコの出が悪い
愛犬がオシッコを頻繁にしようとしているのに、排尿の体勢になっているのみで全くでない場合は要注意です。
このケースでは、結石や急性膀胱炎などが原因となっており、その結果、尿道を塞いでしまっている恐れがあります。
オシッコが出ないと腎臓に負担がかかり、老廃物が体に溜まってしまいます。
このような尿道閉塞は、オス、メスどちらでも突然起こってしまうことが多いです。
また、オシッコが出ても、ポタポタという具合でほんの少量しか出ない場合は、尿道の一部が塞がっており、さらに悪化すれば完全に塞がってしまう可能性があります。
したがってワンちゃんのオシッコの出が悪い状態の時には、動物病院に連れて行く必要があります。
様子見の目安は、出ないと気づいた状態から半日程度です。
オシッコが出ない状態が4日程度続けば、命を落とす危険があると知っておきましょう。
お腹が急に膨れる
食事や散歩後にお腹が急に膨れる場合は、胃拡張の可能性が大です。
この他の原因としては、腹腔内で出血が生じている、オシッコやウンチが溜まっている、臓器が腫れているなど、各種のケースが考えられます。
このようにお腹が急に膨れる症状が起こった場合、かなりの苦しみを訴えているためすぐ異常に気づけるはずです。
胃拡張胃捻転などの病気の場合は、数時間後に命を落とす可能性があり、一刻を争い病院に連れて行く必要があります。
また仮にお腹が張れていないケースでも、元気がなく苦しんでいる状態で、お腹を触ったところカチカチに張っていることもあります。
この場合も至急病院へ連れて行ってください。
真っすぐに歩けない
今まで普通に歩いていたはずが、急にふらついて真っすぐに歩けず、足がもつれてフラフラすることがあります。
このようなケースでは、貧血、脳神経障害、椎間板ヘルニアなどが疑われます。
とりあえず10分程度様子を見てみましょう。
意識があるのかないのか確認しましょう。
意識がなく、横たわってしまっており、動くことができないケースでは、速攻で動物病院へ連れて行ってください。
また、意識があり、ふらついているケースでは、歯茎の色もチェックしてみてください。
歯茎の色に赤みが無く、白っぽくなっていれば貧血の恐れが高いです。
この場合ならば、しばらく様子を見て、改善されないようであれば動物病院へ連れて行きましょう。
けいれん発作を起こした
犬は突然けいれんを起こすことがあります。
今まで何事もなく元気に遊んでいたのに平気で起こります。
眠っていた状態で起こるケースもよくあります。
ワンちゃんにけいれんが起こった場合の注意点は、飼い主さんが慌ててしまい、焦って体を触り、揺り動かすような衝撃を体に与えないことです。
けいれん発作時に刺激を犬に与えてしまうと、症状を悪化させる危険性があります。
このため、静かに見守りけいれんの長さを測っておきましょう。
けいれんはほぼ1~2分の長さで収まるものです。
そして飼い主さんがビックリしがちですが、まるで何事もなかったようにけいれん後はケロッとして元気だったりします。
しかしけいれんが起こったということは、中枢神経の異常など何か原因があるため、必ず元気にしていてもけいれんが収まった後で動物病院に連れていってあげましょう。
また、けいれんの長さを測り、3分を過ぎても収まらない、あるいは、けいれんを何度も繰り返す場合は、けいれんが収まるのを待たずに至急動物病院へ連れて行きましょう。
この際、事前に病院に電話して症状を伝えて指示を仰ぐことがおすすめです。
けいれんは、1~2時間も続けば、命にも関わってしまいます。
また、突然意識を失ってしまうケースもあります。
悲鳴を上げて倒れた場合は、速攻で動物病院に連れていきましょう。
1分以上たっても失神から目覚めない場合も至急動物病院行きです。
眼をしょぼしょぼさせる
愛犬が眼をしょぼしょぼさせたり、痛がってしまって眼が開けられない場合、角膜が傷ついていたり、緑内障の初期の症状の恐れがあります。
特に注意すべきが緑内障です。
緑内障は眼の神経が死んでいく病気であり、人間の場合少しずつ時間をかけて進行していきますが、犬の場合は勝手が違い時間勝負です。
何と犬の緑内障は発症してから、わずか48~72時間の間で失明するものといわれているのです。
このためワンちゃんが眼をしょぼつかせたり、痛がっているケースでは要注意です。
この症状に気づいた場合は、至急病院へ連れて行く必要があります。
つまり、ちょっと愛犬の眼の様子がおかしいなどと高を食っていては取り返しがつかないわけです。
このため、たとえ夜間であってもこのような状態に気づいた瞬間に動物病院に連れて行ってください。
眼のトラブルは要注意と認識しておきましょう。
42℃以上の熱がある
犬の平熱は38℃台と人間より高めですが、さすがに42℃を超えるような高熱が出た場合は、熱中症、感染症などの可能性があるため、早急に動物病院で受診しましょう。
夏場の散歩をしたケースや、うっかり車内に置いてしまった時などが危険です。
また、冬場であってもストーブなどで部屋を暖め過ぎて、温度と湿度が異常に高くなっていると、熱中症を引き起こす可能性があると知っておきましょう。
42℃を超えれば絶対至急ですが、できれば40℃を超える発熱が生じた時点で病院へ連れって行ってあげるのが安心できます。
黄疸が見られる
黄疸症状は、皮膚や白目の部分が黄色っぽい、またはオレンジっぽい場合です。
ワンちゃんは毛が生えているため、皮膚の色をチェックする際には、毛が薄いお腹の部分で色をチェックしてください。
オススメは白目の部分であり、ここが一番分かりやすいと思います。
黄疸が見られた場合は、肝臓疾患、腸管閉塞、膵炎、バベシア、レプトスピラ、溶血などの病気の恐れがあります。
また、お腹や体中に赤から紫の斑が出たケースも注意が必要です。
内出血が生じていたり、血小板減少などの血液凝固障害の疑いがあります。
放置すると吐血など大量の出血が起こってしまう恐れがあります。
定期的にスキンシップを愛犬と図り、全身のチェックをするように心がけておきましょう。
呼吸が異常で苦しそう
口を開けて苦しそうにハァハァと空を見上げ呼吸をしてあえいでいる、また浅く速い呼吸をしている場合は、肺や胸、器官や食道などにトラブルが生じている可能性があります。
このようなケースでは、まず舌の色をチェックしてみてください。
紫色ならば酸素不足でチアノーゼを起こした窒息状態、紫とピンクの中間のような色ならば肺水腫の可能性があります。
危険な状態なので、様子を見ずに至急病院へ行ってください。
肺水腫は、ワンちゃんが電気コードを噛んで感電した場合にも起こってしまいます。
また、揮発性ガス(漂白剤やカビ取り剤など)を吸いこんでしまった場合も注意が必要です。
これらの症状は、24時間後に急にワンちゃんの呼吸が苦しくなり、その結果命を落とすケースもあります。
そのため、感電した揮発性ガスを吸ったなどの異常に気づいたら、すぐに動物病院を受診しておきましょう。
大量の出血
出血が生じるケースもいろいろあります。
大量出血の一番の原因はケガです。
また、鼻血が何度も出たり、血を吐く場合もあります。
真っ赤な血尿が大量に出ることだってあります。
鼻血が出るケースでは、鼻腔線ガン、重度の鼻炎や歯周病などが原因となります。
血を吐く場合は、胃腸系のガン、重度の胃炎、血小板減少症などが疑われます。
血尿は、膀胱炎、膀胱ガン、未去勢のオスに起こる前立腺肥大などです。
とにかく出血した場合は、至急動物病院行きです。
誤飲・誤食
誤飲・誤食で動物病院に連れてこられるワンちゃんも多いです。
何を誤飲・誤食したのか分からないけれど、ぐったりして元気がなければ至急動物病院に連れて行ってください。
玉ねぎやチョコレートなど、うっかり犬が食べてしまえば中毒となり、最悪命の危険さえある食べ物があります。
また食べ物以外の異物でも、誤飲・誤食でお腹に詰まって、腸閉塞などを起こしてしまうこともあります。
このため、無暗に食べ物や異物を愛犬に飲み込まれないように、整理整頓しておくことが大切です。
また、散歩時に拾い食いさせない注意も必要です。
まとめ
主なワンちゃんを病院へ連れて行くべき症状を紹介しました。
中には、胃拡張胃捻転や緑内障のように一刻を争うケースもあると知っておきましょう。
このため日ごろから、夜間病院など緊急対応の病院も事前にしっかり確認しておくことが大切です。
また、どうしても判断に迷ってしまうケースがあるはずです。
迷ったならば、とにかく一度早めに動物病院に連れて行くことが大事なポイントです。
何かあってからでは遅いのです。
また、迷ったケースでは、遠慮せずに動物病院に電話をかけて相談して指示を仰ぐのがおすすめです。
迷った場合は専門家に判断を任せて、直ぐに連れていくべきなのか。それとも様子を見て大丈夫か判断を仰ぎましょう。
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