チワワたち小型犬と大型犬の飼い方の違い!特徴や魅力や問題点を比較
みなさんが犬を飼おうと考えた場合、まず最初に悩む問題点が、小型犬と大型犬のどちらを飼うかということでしょう。
現在の日本では、一般的にチワワたち小型犬の方が人気が高いといえます。
これはどちらかと言えば小型犬の方が飼いやすく、室内飼いする場合のスペースの問題なども関係しています。
一軒家であればさほど問題はありませんが、アパートなどとなれば、なかなか大型犬を飼うのは困難と言えます。
また、小型犬と大型犬のそれぞれの魅力の違いがあります。
もちろんそれぞれにメリットとデメリットが存在します。
そして飼い方にだって違いが生じます。
今回は、小型犬と大型犬の飼い方の違いや、特徴や魅力と問題点を比較しながら紹介します。
小型犬と大型犬の違い
まず最初に、小型犬と大型犬の主な特徴をあげて、違いを比較してみましょう。
特徴別に飼いやすさも考えてみましょう。
「大きさ」
何と言っても一番の違いは、体の大きさの差となります。
小型犬と大型犬の分類は、成犬になってからの体重によって判断するのが一般的と言えます。
ただし、体が大きなワンちゃんでも、細身でスリムなため意外に体重が軽い犬種などもあり、一概に数値を決めつけるのは難しいものです。
実際に、明確な分類数値は決まっておらず、いくつか目安とする考え方があります。
また、体重だけでなく、体高によっても分類されます。
ちなみに体高とは、犬が立った状態での地面から背中までの高さのことを指し、頭の高さは含みません。
中型犬も含め、「小型犬・中型犬・大型犬」の分類を体重と体高別に、主なパターン目安に伴い数パターンにまとめて紹介します。
小型犬 | 中型犬 | 大型犬 | |
体重 | ~10kg 10~15kg未満 15kg以下 |
10~20kg 20kg前後 15kg~35kg |
20kg~ 25kg~30kg以上 35kg以上 |
体高 | 50cm以下 | 40~60cm | 50~60cm以上 |
こんな具合にかなり大雑把な分類となってきます。
つまり明確には、小型犬・中型犬・大型犬のボーダーラインが決められていないわけです。
体高の数値が重なっているのは、この辺りは体重も考え合わせて決めるためです。
さらに、10kg以下の犬を「超小型犬」、40kgを超える犬を「超大型犬」などとして、さらに細かく分けて呼ばれたりもしています。
「寿命」
ワンちゃんを飼う以上、少しでも長生きして家族の一員として元気に一緒に暮らしてもらいたいものです。
このため、ワンちゃんの寿命の長さも、飼うワンちゃんを選択する際の決定要因の一つとなるかもしれませんね。
ワンちゃんの寿命は、人間よりはるかに短いため、別れの時は必ず早くやってくるものです。
子どもであれば、生き物は必ず死んでしまうことを学び、生命の尊さを知ることができます。
悲しい分かれですが、この経験により特に子どもは成長でき、大好きなおじいちゃんやおばあちゃんが亡くなった時にも、少しは受け入れることが出来やすくなったりします。
一般的に言われている犬の寿命は12歳~15歳程度です。
これを人間に換算してみると、およそ70歳ほどの年齢となります。
犬の年齢を人間の年齢に換算する計算式があるので紹介しておきましょう。
犬の年齢計算式は、小型犬や大型犬によってそれぞれ異なります。
小型・中型犬の特徴は、最初の2年間で一挙に歳をとってしまい大人に成長してしまう点です。
人間でいえば24歳程度となり、その後は人間の成長スピードに例えると、1年に4歳ほど年を取る計算となっていきます。
これに対して大型犬は、生後1年で人間の12歳くらいとなり、その後は1年に7歳ほど年を取る計算となっていきます。
小型犬・中型犬の計算式
「24+(犬の年齢-2年)×4」
大型犬の計算式
「12+(犬の年齢-1年)×7」
犬の寿命は計算式からも分かるように小型犬の方が、大型犬より長生きとなります。
少しでも長く一緒にいたいと考えると小型犬の方が有利といえます。
「運動量」
小型犬と大型犬では、運動量もかなりの違いが生じます。
これは、小型犬と大型犬では体格差があるためです。
一般的に言われている散歩の時間で比較してみましょう。
小型犬:1日1回、約15分~30分
大型犬:1日2回、約30分~1時間程度
現代人は忙しいものです。
最近は共働きが多く、男女に限らず多くの方が仕事をしており、散歩をする時間を見つけ出すのもなかなか困難です。
そのため、散歩の時間を考えた場合、小型犬の方が飼いやすいとも言えます。
「食事量」
食事量も体格の差のため大きく異なります。
小型犬と大型犬を比較すれば、1日のドッグフードの適切な摂取量が3倍~5倍も違うとされています。
チワワのような超小型犬であれば、約5倍の差が生じますね。
この差は家計に直結してきます。
安価なドッグフードが巷には溢れていますが、愛犬の健康を考慮した場合、市販の安価なフードは、ワンちゃんの苦手な穀物でかさ増しされていたり、体に害を与える添加物がてんこ盛りだったりしてしまいます。
安価な市販のフードは食物アレルギーを引き起こす可能性も高まり、できればプレミアムフードと呼ばれる高級フードを与えてあげてもらいたいところです。
こうなるとますますドッグフードの値段も高くなり、金銭的な余裕がなければ大型犬を飼う事は難しいといえるでしょう。
「家の広さの問題」
大型犬を飼う事の難しさのポイントが日本の住宅事情です。
小型犬であれば、ペット可のアパートであれば自由に飼えます。
大型犬の場合、正直少し窮屈となってしまいます。
また、ペット可としながらも、大型犬はNGで、小型犬のみとの縛りがあるケースも多いのが実情です。
このように、物理的な家の広さを考えてみても、大型犬を飼うことは障害がともなってしまいます。
小型犬と大型犬の魅力
小型犬と大型犬の魅力を比較してみましょう。
「小型犬の魅力」
・子供や女性でも飼いやすい
・アパートでも簡単に飼える
・長生きする
・食事の費用が安くなる
・運動量がすくなくて散歩の負担が少ない
ざっと小型犬の魅力をあげてみましたが、上記のような理由から大型犬より飼いやすく、現在日本では、小型犬の人気が高くなっているのです。
ちょっとペットショップを除いてみれば、一目瞭然です。
ペットショップの店頭に並んでいる犬種は、圧倒的に小型犬となっています。
小型犬を選ぶ理由の一つが、アパートなどでも簡単に飼うことが可能なことです。
また、体が小さく体重も軽く、小さな子供や女性でも気軽に抱っこができ、世話をするケースでも楽にできます。
さらにエサ代も少なくて済み経済的であり、散歩の時間も短くて良いため、忙しい現代人には向いています。
そして何といっても長生きなところが嬉しいですね。
家族の一員である愛犬には、少しでも長生きして欲しいものです。
「大型犬の魅力」
・性格が穏やか
・体が大きいので存在感、安心感が感じられる
・ケガを怖がらず思いっきり抱きついたり、遊べる
大型犬の魅力に取りつかれる人も多いといいます。
大型犬の魅力は、優しい性格と言えます。
包容力があり、総じて温厚なタイプが多く、子供がいる家庭でも安心して飼う事ができて飼育しやすいのがポントです。
子供はそれこそ大型犬と抱き合って成長できます。
遊ぶ際にも、少々手荒く扱ってもケガの心配がいらないため、思い切り自由に活発に一緒に遊べます。
大型犬は運動量が多く、毎日の散歩が欠かせません。
飼い主さんは自分の健康のためにも、ワンちゃんと一緒に散歩を行い運動して肥満防止を図りたい方にはおすすめです。
「小型犬の問題点」
当然ですがメリットもあればデメリットも存在します。
小型犬の主な問題点は以下の通り。
・ケガをしやすい。
・よく吠える
・ケンカになりやすい
小型犬は体が小さく、体格が華奢なため、ケガに注意が必要となります。
チワワのような超小型犬の場合、30cmの高さのソファーから飛び降りただけで、その衝撃で骨折してしまうことさえあるほどです。
本当に飼い主さんの目の前で、簡単にケガしたりしてしまいます。
また、小型犬は大型犬と比較して憶病であり、そのため、つい吠えることが多くなります。
吠え声も「キャンキャン」と甲高い為に、結構耳障りに感じられてしまいます。
さらに、意外にトラブルを起こしてしまいがちです。
小型犬はその小さな体に似合わず、負けん気が強いタイプが多いのです。
平気でいざとなると大型犬にでも向っていく気の強さがあります。
そのため、トラブルを引き起こすことも多く、ケガのリスクも高まり注意が必要となります。
このため、ドッグラン等に参加させるケースでは、目を離さず注意してあげる必要があります。
「大型犬の問題点」
大型犬の主な問題点は以下の通り。
・寿命が短い
・エサ代がかかる
・世話や介護が大変
・散歩が大変
・飼育スペースが問題となる
・電車などに乗れない
・入れない場所が多い
・相手にケガを負わせる危険がある
大型犬は、基本的に小型犬よりも寿命が短く、悲しい別れが早くやってきてしまいます。
特に超大型犬とされるグレート・デーンは、平均寿命が8年という短さです。
世話や介護が大変です。
寝たきりになれば、それこそ女性では動かせないほどです。
あと自然に費用がかさんでしまいます。
当然ですが食べる量が小型犬よりはるかに多くなり、フード代はかなりかかってしまいます。
また、サイズが大きいため、ケージや食器等のグッズをそろえるにしても、ビッグな分値段が高くなります。
予防接種などの医療費も、通常小型犬よりも高額になります。
室内飼いすれば、部屋の家具などの傷みも激しくなります。
また、ペットホテルやドッグランなど、全ての料金がほぼ小型犬よりも高くなってしまいます。
加えて注意が必要なのが、これらの施設の利用ができないケースも多いことです。
さらに電車などに大型犬は乗ることができません。
大型犬が移動する際には、移動手段は車になると認識しておきましょう。
飼育スペースも大きな問題点となります。
そして一番注意願いたいのが、しつけ面です。
大型犬は、特にきちんとしたしつけが必須となります。
子どもなど、大型犬にじゃれて飛びつかれただけでケガしてしまったりします。
万が一、人を噛んでしまうような事態が生じれば大事です。
きちんとしたしつけを子犬の頃から行えば、このような事故は防ぐことができ、問題行動を起こすことはありません。
それだけに大型犬の場合、しっかりしたしつけを行う必要が生じます。
まとめ
小型犬と大型犬の飼いやすさの違いを紹介しました。
愛犬を飼う前にしっかりと、小型犬と大型犬の特徴の違いを把握して、きちんと目的を持って飼うことが大切となります。
ただしあなたが決心してワンちゃんを飼った以上は、小型犬だから飼いやすい、大型犬だから飼うのは難しいなどという理由は通用しません。
このためにも、種類を絞った時点で再度そのワンちゃんの特徴を詳細に見直してみることが必要となります。
見た目の可愛さなどだけで選んでしまうと、後で大変な目に合うケースもありえますよ。
例えば、散歩が大変との考えから、小型犬を選んだとしましょう。
ところが小型犬だって犬種により特徴が異なります。
テリア犬種の場合、小型犬であっても大型犬と同じくらいの運動量が必要となってくることを知っていますか?
このような事実をしっかり把握して調べて購入することが、とても大事となります。
一旦ワンちゃんを飼って家族の一員に加えた以上は、必ず責任を持って最期まで面倒見なければいけません。
こんなはずではなかったと思っても後の祭りです。
事前にしっかりワンちゃんの特徴の詳細確認をすべきです。
愛情を与えて飼ってあげれば、ワンちゃんはあなたに何倍もの愛情を返してくれる最高のパートナーとなってくれる存在なのです。
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