チワワたち犬があくびをする理由!隠された注意点とその心理
人間があくびをする時は、ほとんどの場合眠気を感じていたり疲れているケースで生じます。
しかしチワワたち犬があくびをする理由は、人間のあくびと違う意味もあるのです。
確かに素直に眠かったり、飼い主のあくびにつられるなんてこともあるそうです。
でもそれ以外にも、ストレスを感じている時や、病気が原因のケースもあります。
このため、愛犬のあくびはうっかり見逃していると、大変なことになるケースがあり得るのです。
今回は、チワワのあくびに隠された注意点とその心理、また、ワンちゃんのあくびの回数が多い時に注意すべき病気について紹介します。
チワワがあくびをする理由
チワワたちワンちゃんがあくびをする理由は、想像以上にさまざまな理由があります。
人間があくびをする理由は、せいぜい次の3つ程度です。
・寝不足で眠いため
・体が疲れている
・退屈で暇なとき
ワンちゃんも実は人間と同様の理由に従って、あくびを行ってしまうものですが、大きく異なるのが不安を感じた時にもあくびをすることです。
これを「カーミングシグナル」と呼び、犬が自分や相手を落ち着かせるためのサインなのです。
なお、ワンちゃんの場合、あくびが出る回数が多いようであれば、病気のサインの可能性もあるので要注意です。
チワワのあくびの種類
「生理的現象」
犬が行うあくびもその多くの種類は、人間と同じく生理的現象であり、眠い時や疲れている時に起こります。
また人間と同様に、退屈している際にもあくびが出てしまいます。
このため、眠そうにあくびをしている様子であれば、脳の働きが低下しており、脳を活性化するために酸素を取り入れて、血行を良くするためにあくびをします。
したがって、このような時は、静かにして眠らせてあげるべきです。
また、退屈してあくびが出ている状況であれば、遊んであげるのがおすすめです。
ワンちゃんは人間よりかなり睡眠時間が長いため、よく寝起きなどにあくびをすると言われています。
「ストレスを感じている」
ワンちゃんはストレスを感じたときにあくびをすることがあると知っておきましょう。
例えば、知らない人や子どもなどに撫でられている時に、様子を観察していれば分かりますが、よくあくびをしていたりするものです。
これがチワワがストレスを感じているサインなのです。
一生懸命に、もうやめてほしいということを、あくびをすることで、相手にサインを送っているのです。
ワンちゃんが苦手なシャンプーなどをされている際にも、よくあくびをするのも同様です。
止めてというサインを相手に送ると同時に、ストレスを緩和させて、気持ちを落ち着かせるためにあくびをしているのです。
人間であれば、落ち着くために深呼吸をするのと同じです。
シャンプー時にあくびをされても、止めるわけにはいきませんが、つい過剰に触ってしまった時など、あくびをされたケースでは、すみやかに止めておくのが無難ですよ。
しつこく触っていると、嫌われてしまうかもしれませんからね。
「リラックスしている」
ストレスと反対に、ワンちゃんがリラックスしている状態の時にもあくびはでます。
これも生理的なあくびと言えるでしょう。
人間もほっとして気持ちが緩んだ時に、思わずあくびが出てしまうことがあるのと同様です。
「カーミングシグナル」
ワンちゃんは他の犬に対して、争いを避けたい時にあくびのサインを送り、お互いの緊張をほぐそうとします。
これが「カーミングシグナル」であり、「落ち着かせるための信号」と言われています。
カーミングシグナルを送ることで、チワワは相手の犬に対して、「争うつもりはありません」と気持ちを伝え、不要な対立を避けたいと知らせているのです。
通常であれば、これで相手の犬もカーミングシグナルに気づきます。
ところが、相手が社会化をされていないワンちゃんだと、気づかずに平気で近づいてきてしまったりします。
こうなると威嚇のために唸ったりすることとなります。
これらのことから分かるように、あくびをすることはワンちゃんにとって、大事なサインでもあるのです。
カーミングシグナルは、30種類程存在すると言われています。
分かりやすいよく見られるカーミングシグナルを、次にいくつか紹介しておきましょう。
・あくびをする
・尻尾を振る
・オシッコをする
・口を舐める
・頭を低くする
・耳を倒す
・体をかく
・目をそらす
・自分の足を噛む
・くしゃみをする
・仰向けになる
・背名を見せる
「緊張している」
ワンちゃんは、緊張したり、極度の興奮状態になったときなどに、気持ちをほぐすためにあくびをするとされています。
チワワが悪さをして、叱られて気まずくなり、緊張した状態の時にもよくあくびをするのはそのためです。
知らないところに連れていかれたり、引越しによって慣れない環境に置かれた際などに、よくあくびをするときも、緊張をほぐすためにあくびをしている場合があります。
また、嬉しすぎて極度の興奮状態になったときも、あくびをして気持ちをほぐすことがあります。
愛犬があくびを何度も連続しているようなケースでは、原因を探り、緊張をほぐしてあげる工夫をしてあげることが必要となります。
「あくびがうつる」
あくびはよく伝染するといいます。
人間も周りの人があくびをすると、ついつられるようにあくびが出てしまうものです。
あなたもあくびがうつった経験が、何度かあるのではないでしょうか。
飼い主があくびをしてしまうと、実際に犬にもあくびがうつるそうです。
はたして、律義な愛犬が、大好きな飼い主さんの真似をしているのでしょうかね。
これは実験結果からも分かっている現象であり、はっきりした理由は分かっていませんが、さまざまな理由が考えられています。
反射的にワンちゃんが、あくびの動作を真似しているとか、人間の心理に共感しているなどともいわれています。
人間だって起こってしまう現象だけに、何となく理解できる気持ちになってしまいます。
実はこの現象は、「共感あくび」と呼ばれています。
社会的動物である人間は、無意識に感情を共有しようとする能力が働き、そのために起こる現象だと言われています。
犬にあくびがうつる現象は、飼い主など身近な人のあくびのほうが伝染しやすいとされています。
このため、あなたがしたあくびにつられて愛犬が、同じようにあくびをしてくれた場合、かなり愛犬がなついており、強い親密度を示している証拠と言えるかもしれませんよ。
「病気・体調不良」
愛犬がいつもにもましてあくびばかりしている時には、体調不良の可能性があります。
例えば、口腔内が不衛生な状態であり、奥歯などに歯垢や歯石がこびりついており、その状態が不快に感じることで、あくびの回数が増えている場合もあります。
歯周病が悪化しているために、痛みが生じてあくびをするケースもあります。
生あくびが多い時や、異常にあくびが多い時には要注意となります。
脳や心臓の病気の可能性もあると認識しておきましょう。
愛犬が頻繁にあくびをしているような状態であれば、動物病院で一度診察してもらいましょう。
犬のあくびで注意するポイント
愛犬があくびをした際に、以下のような状態である場合には注意が必要です。
・あくびの回数が多い
・あくびをしたときに鳴く
・顎がカクカクしている
・口臭がいつもよりキツい
・舌の色がおかしい
あくびの回数が、異常に多いケースでは、体調不良や病気の疑いがあります。
あくびの際に「キャン」などと声を出して鳴くなど、いつもと違う鳴き方をするような場合、口の中が痛いために、アピールしている可能性があるので注意しましょう。
チワワがあくびをした後に、顎をカタカタと震わせているような時は、歯周病の可能性があるため注意が必要です。
この他にも、口を大きく開けてあくびをできないケースも注意すべきです。
また口臭がいつもよりキツい場合も、歯周病などの口腔内のトラブルが考えられます。
舌の色がおかしい場合はかなり危険です。
舌の色が紫であれば、「チアノーゼ」が考えられます。
この場合、舌だけでなく、歯茎の色なども紫色になります。
舌の色が白い時には、貧血に注意が必要です。
舌が白いと気づくようであれば、重度の貧血を起こしている可能性もあります。
上記のような舌の色であれば、早急に動物病院を受診するべきです。
犬があくびをする時注意すべき病気
犬が頻繁にあくびをするケースにおいて注意すべき病気は、低血糖症・貧血症・うつ病などと、口腔内のトラブルです。
低血糖症になると血液中の糖分が減少します。
そのため、脳の働きが低下して、脳へ酸素を送り込む必要が生じるため、あくびの回数が増えます。
チワワのような超小型犬や子犬の時期に、低血糖症は発症する確率が高いと言われています。
貧血症の原因は、赤血球が破壊されることです。
このため、体中に酸素を運ぶ働きが鈍ってしまいます。
酸素をたくさん取り込む必要が生じるために、あくびが増えます。
ワンちゃんは、ストレスを感じる場合、あくびをよくします。
このため、あくびがよく出て食欲がなく、元気がないような場合で、検査を受けても特に病状が見つからないケースでは、うつ病の可能性があります。
引っ越しするなど生活環境の変化がなかったか、チワワとコミュニケーション不足になっていないか、長時間の留守番をよくさせていないかなど原因を考えてみましょう。
愛犬がよくあくびをするケースでは、口腔内のトラブルからの影響が考えられます。
歯槽膿漏や歯周病による痛みがあったり、歯石がたまって不快だったりする可能性があります。
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