チワワがお座りとフセを間違って覚えたがどう直すの?やり直しはOK

 

愛犬がしつけを間違って覚えてしまうことはよくあることです。
だから心配無用で、慌てる必要はありません。
しつけは何度でもやり直せると知っておきましょう。

ただし、何故チワワが飼い主さんからの指示を間違えて覚えてしまったのかの理由は、しっかり考えてみる必要があります。
うちのチワワはおバカだから何て、能天気なことを言っていては恥ずかしいですよ。

圧倒的に多くのケースでの原因が、飼い主サイドにあります。
ワンちゃんが間違って覚えたり、勘違いをしてしまったケースでは、そのように仕向けてしまう原因が、たいてい飼い主さんの教え方の拙さに潜んでいると思いましょう。
しかしありがたいことに、愛犬へのしつけは何度でもやり直すことがでるので、悲惨にならずに安心して大丈夫です。

ただし、一度覚えたことを白紙に戻しやり直すためには、最初に覚えさすケースより手間が生じ根気が必要となります。
しつけをやり直すためのコツとして、指示の仕方や経験値の意味を知り、正しくしつけることが必要となります。

具体例として、よく起こる愛犬がお座りとフセを間違って覚えたケースでのしつけの直し方を紹介しながら、しつけについて見つめ直してみましょう。

「しつけは何度でもやり直せる」

愛犬がイタズラばかりして落ち着きがなかったり、教えた指示を間違って覚えてしまう可能性があります。
うちの子はダメだと悲観したり、どうしようなんて焦る必要はありません。
少し手間がかかって大変になりますが、ワンちゃんへのしつけは、何度でもやり直せると覚えておきましょう。

しかし、愛犬がうまくしつけがマスターできないのには、原因が生じています。
その理由を見つめ直さず、同様のしつけ方法を繰り返していたのでは、同じ結果を招くことは、火を見るより明らかです。

「指示が上手く伝わっていない」

まず最初に注意したい確認事項が、チワワに正確に飼い主さんの指示が伝わっているのかという問題です。
これが上手く伝わらないため、間違った指示を覚えてしまっているわけです。

例えば一つの指示に対していろんな言葉を使ってしまえば、当然チワワは混乱が生じてしまいます。
名前の呼び方一つでも、そのまま正確に呼んだり、縮めたり、愛称で呼ぶなどいくらでも違った呼び方が生じてしまいます。
特に注意したいのが、家族間でしっかり意思統一していないと、みんながそれぞれ微妙に異なった言葉を使用したりして、しつけるケースが多いので十分注意してください。

「叱ってしつけている」

愛犬が上手くしつけられないと悩んでいるあなた、もしかしてやたらとしつけをするために、愛犬を叱っていませんか?
チワワがなかなか上手くしつけを覚えてくれない原因として非常に多いケースが、叱ってしつけている場合です。

昔は、叱ってしつけるのが当然とされていました。

しかし現在ではこのしつけ方法は見直すべきとされています。
現在の主流は、反対にワンちゃんを褒めてしつける方法です。
これは、犬の心理学や行動学から研究された結果なのです。

人間でもワンちゃんでも叱られれば嫌な気持ちとなるのは当たり前です。
誰しも嫌なことなどしたくはありません。

チワワは怒られたことが頭に残っている行動をしようとは思いません。
しかし反対に、褒められた楽しい経験となったことは、何度も繰り返そうとするわけです。
これは誰でも理解できる至極当然の心理なわけです。

チワワは、嫌な思いをすると二度としなくなってしまいますが、楽しいことであれば何度も喜んでくり返してくれます。
愛犬にしつけを覚えさすためには、何度も繰り返す必要があるのです。

そう考えれば、チワワには自然に褒めてしつけをするべきだと理解できるはずです。

ご褒美におやつをもらえたりすれば、もうチワワは最高なわけです。
だからしつけに褒美が効果的なのです。

しつけの仕方

正しいしつけの仕方を紹介するので、自分のしつけ方法と比較してみてください。

チワワがしつけを覚えるためには、何度も繰り返すことが必須となります。

したがってチワワが喜んで、何度も繰り返してくれる形でしつけをするべきなのです。

「お手」をしつけてみましょう。

お手は犬が自分の手を乗せるべき対象が目の前にあるため、覚えやすい行動だとされています。
まずはこのように簡単だと言われているようなしつけから教えてあげましょう。

1.「お手」という言葉をかけて、愛犬の目の前に出した飼い主さんの手の上に、チワワが手を乗せるように誘導します。なお、必ず同じ言葉を使って指示してください。

2.偶然チワワが「お手」の行動ができたとします。(最初はあなたが介助して誘導してあげてOK)

3.チワワがお手が出来たその瞬間を逃してはいけません。すかさず大げさに褒めて、おやつのご褒美を与えてあげます。

この褒められた、あるいはおやつがもらえたということが、チワワにとっては嬉しい経験として記憶に残るのです。

これで、チワワは「お手」をすることで嬉しいことが起こると学習できたわけです。
嬉しいことだから、チワワは何度も繰り返して行い、その結果お手という指示を覚えていくわけです。
このように、全ての指示はこの原理のくり返しでマスターさせていけばよいわけです。

そして注意すべき点は、おやつを与える頻度です。

「お手」をマスターすれば、褒めてあげるだけで必ずおやつを与えなくてもできるようになります。
おやつの与えすぎは、肥満の原因に繋がるため、要注意です。
指示ができるようになれば、おやつをあげる頻度を落としていきましょう。

お座りとフセのしつけをやり直そう

愛犬によく起こってしまう間違った覚え違いが、お座りとフセです。
これは、お座りをして次の動作としてフセを行うため、チワワが混同し間違えて覚えてしまうケースが多いのです。

このように、指示に対する行動を間違えて覚えてしまったケースでのつけの直し方を紹介します。

このように間違えが生じているケースでは、必ず一方のみの指示を教え直すことが基本となります。
例えば、「お座り」と号令をかけ指示をしているのに、「伏せ」をしてしまう場合は、もう一度「お座り」だけを教えるようにしてください。
二つを同時に直そうとすると、チワワ混乱してしまいます。

その他有力な方法が、言葉だけで指示を行わずに、手の合図を加えてあげることです。
お座りの合図で多い指示の出し方は、人差し指を立てながらチワワの目の前にかざし、お座りと命令する方法です。

目の前に指があるため、フセの行動が起こしにくくなる効果があります。
声だけの指示だけでなく、手での動作が加わるため、チワワは違いを認識しやすくなります。

また、フセと指示を出すケースでの手での合図の仕方は、手の平を下に向け、上から下へ降ろすようにします。
手の動作が加わり、手が下に動くため、つられて一緒になってフセの動作がしやすくなります。
このようにちょっとした工夫を行うことで、チワワはしつけを覚えやすくなってくれるケースがあります。

そしてこれらのしつけを覚えさせているときに、上手くできれば、思い切り褒めてあげて、ご褒美を与えながらしつけていくことは、再度繰り返して言わなくても当然分かっていてくれるはずですね。

まとめ

ワンちゃんは間違って覚えてしまうケースや、なかなか上手く覚えてくれないことがあります。
多少大変となりますが、しつけのやり直しは、何度でも可能だと認識しておきましょう。
また、愛犬が間違って指示を覚えてしまったり、上手く覚えられないケースでは、ほぼ間違いなく、飼い主さんの教え方に問題があると理解しておきましょう。

紹介したように、違った言い方で指示を出していたり、叱ってしつけようとしたりしているはずです。
しつけを行う際には、褒めてしつけて、嬉しい経験をさせることで何度も繰り返させて覚えさせると認識しておきましょう。

覚え直しのケースでは、時間と根気が必要になるケースが多くなりますが、正しい方法でしつけ直せば、必ず指示をマスターしてくれます。
愛情を持って褒めながら信頼関係を作り、愛犬へのしつけを行ってあげましょう。