チワワたち犬が雷などに怯える「恐怖症」の症状や対策法
愛犬の呼吸が速くなってよだれを垂らしたり、ガタガタと震えお漏らしをしてしまうなどの症状が起こることがあります。
これこそワンちゃんが「恐怖症」になっている状態の症状です。
聴覚の発達したワンちゃんは、雷などの大きな音が苦手で、よく恐怖症になってしまう場合があります。
今回は愛犬の恐怖症の症状や対策について紹介します。
犬の恐怖症の3つの原因
犬が異常に怯えて恐怖症を起こしてしまう主な3つの原因が次の通りです。
2. 見知らぬ人や犬に出会う
3. 慣れない屋外に出ること
犬は聴覚が発達しているため、大きな音にとても敏感です。
そのため雷や花火などの大きな音に対して恐れを抱き、恐怖症を起こしてしまうケースあります。
一人で留守番をして寂しく不安な状態で、雷が鳴り怖い思いをしたりしてしまうと、一層強く雷恐怖症になったりします。
掃除機の音などにも敏感に反応する犬も多いです。
パピー期にしっかりと社会性を身につけていないと、見知らぬ人や犬に対して恐怖症を生じてしまうことがあります。
特に幼少期の散歩時に知らない犬に出会い、ケンカで怖い思いをしたりすれば、トラウマになって他の犬に恐怖症を抱くようになったりします。
ワンちゃんが散歩をほとんどしたことが無い初めての状態で、野外に出ることは怖いものです。
その状態で、自動車などに恐怖を抱いたり、見知らぬ大きな音を聞くなど怖い体験をしてしまうと、野外が怖くなってしまうことがあります。
このように上記3つの原因をはじめとして、犬が恐怖症を抱いてしまう原因はいろいろあります。
その中でも多くのワンちゃんたちが、恐怖症を起こしてしまう一番の原因となりやすいのが雷です。
詳しく犬が雷に対して恐怖症を起こす原因を見ていきましょう。
「雷恐怖症」
犬が雷を異常に怖がり、パニック状態に陥ってしまう状態を雷恐怖症と呼びます。
特に雷を怖がる原因は次のためです。
・稲妻による強い光
・静電気が発生する痛みのため
・気圧の変化による不快感
このように雷は、単に大きな音が鳴るだけではなく、稲妻が強い光を発するし、雷のために体に溜まる静電気が痛くて、恐怖を抱いてしまう子が多いようです。
さらに気圧の変化も生じるため、台風が来たときなどと同様に体調不調を感じてしまいます。
このようにいくつもの苦手要因が重なるため、雷を苦手として恐怖症を抱いてしまうワンちゃんが多いのです。
犬の恐怖症の症状
犬が怖がるポーズとして有名なのが、尻尾を垂れて後足の間に挟み込んしまう状態ですが、その他にも以下のような行動が見られれば、恐怖症を抱いているといえます。
・耳を倒して頭を下げている
・落ち着きがなくウロウロする
・オシッコやウンチを漏らす
・吠えて威嚇をする
・ガタガタ震える
・逃げ出し隠れる
・よだれを垂らす
・鼻を鳴らす
・瞳孔が開く
・嘔吐や下痢
「呼吸が速くなる」
人間でも恐怖を感じれば心臓が脈打ちドキドキして、呼吸も荒くなります。
これはワンちゃんも同様であり、激しい運動をしたわけでもないのに、恐怖心や緊張から、呼吸が速くなってしまいます。
つまり、暑くもなく、運動もしていないのに呼吸が速くなった場合では、愛犬が恐怖症になっている可能性が高いといえます。
「落ち着きがなくウロウロする」
恐怖を感じることで興奮し、不安でじっとしていられないわけです。
そのため落ち着きがなくなり、ソワソワしてウロウロ落ち着きなく動き回ってしまうのです。
隅っこに隠れたり、また雷の音に恐怖を抱いて脱走するケースもあるので注意しましょう。
「オシッコやウンチを漏らす」
愛犬が思わず「お漏らし」してしまうケースがあるはずです。
これは恐怖症が起こっており、無意識に排泄をしてしまうのです。
雷など本当に怖いケースでよく起こってしまいますが、車に乗せる度にお漏らししてしまうワンちゃんがよくいます。
これは苦手な動物病院へ連れて行かれる時に、必ず車に乗せられるためだったりします。
つまり車に乗ることが恐怖症になってしまっているわけです。
「ヨダレを垂らす」
恐怖心や緊張が生じることで、ワンちゃんがヨダレを垂らしてしまうことがよくあります。
これは先ほど紹介した呼吸が速くなる延長戦上であり、ハッハッハッと激しくパンティングすることで、長く口を開けた状態が継続するため、よだれが垂れてしまうのです。
「ガタガタ震える」
恐怖を感じた場合、体がガタガタ震えています。
これは人間だって同様ですね。
雷が激しく鳴ったりすれば、腰が抜けるではありませんが、身がすくみ動けなくなり恐怖症でガタガタ震えてしまうことがよくあります。
犬の恐怖症の対策法
「飼い主が怖がらない」
雷が苦手な人も多いはずです。
飼い主さんが、異常に雷に怯えてしまえば、愛犬もその様子を感じとり、一層雷を恐れるようになってしまいます。
したがって、飼い主が普段と異なった怖がるような態度を見せないようにしてください。
「大げさに構わない」
愛犬が恐怖を抱いて怖がっていると、思わず心配になって大げさに声掛けしたり、撫でてしまうことがあります。
しかしこの行動はNGです。
かえって犬の不安行動が強化されてしまうと知っておきましょう。
したがって基本は見守って側にいてあげることです。
愛犬の方から助けを求めて近寄ってきたケースでは、優しく落ち着いたトーンで話しかけて、ゆっくりと撫でてあげましょう。
「安心できる避難場所の確保」
犬は自身に危険を感じたケースでは、巣穴に逃げ込むような習性があります。
このため、日常から愛犬が安心して避難できる場所を作っておいてあげることが大切です。
一番無難でおすすめとなる安全基地は、ゲージといえます。
このため普段からケージを設置しておき、愛犬が自由に出入り出来るようにしておくのが肝心です。
「絶対叱らない」
愛犬が雷に怯えてパニック状態となり、粗相したり物を壊してしまったとしても、そのケースでは、絶対に叱ったり怒鳴ったりするのはNGです。
明白な雷のための恐怖という理由があるため愛犬の責任ではなく、怒るべき対象ではありません。
この状態で叱ってしまえば、更にパニックを引き起こしてしまったり、ますます雷が嫌いになってしまうだけです。
「苦手な音の訓練」
雷や花火など愛犬の苦手な音を聞かせることで、慣らす訓練を行います。
最近ではCDに雷や花火などの音が入ったものがあります。
したがってこれらの音を、最初は小さく慣らし、少しずつ大きくしていくことで鳴らして平気になるように訓練します。
音が聞こえている間は、犬が喜ぶおやつやおもちゃを与えるのがコツです。
なお注意点は、訓練中にリアルな本物の音を聞かせないことです。
訓練により慣らしている段階で、本物の大きな雷の音を聞かしてしまえば、それまでの訓練が大なしになってしまいます。
雷恐怖症の原因や対処法を詳しく知りたい人は、次の記事を参照してみましょう。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません