チワワが飼い主のニオイを嗅ぐ理由と気持ち！嗅ぐ場所にも意味がある
チワワたち犬はとにかくニオイをよく嗅ぎます。
人間が相手の様子を観察する場合、目視により情報収集を行いますが、犬の嗅覚は、人間の100万倍から1億倍といわれるほど優れています。
そのためワンちゃんは、ニオイを嗅いで相手の情報収集を行っているわけです。
犬同士が出会ったケースでは、必ずお尻のニオイを嗅いでいるはずです。
これは犬のお尻の肛門付近には、肛門嚢（こうもんのう）という嚢があり、そこからその犬の情報が詰まった肛門腺という分泌物が出ているため、肛門腺のニオイを嗅いで様々な情報を得ているのです。
しかし人間には肛門腺はありません。
そのため愛犬は、飼い主さんのいろんな箇所のニオイを盛んに嗅ぎます。
今回は愛犬が、飼い主のニオイを嗅ぐ理由や気持ちと、それぞれの箇所のニオイを嗅ぐ意味について紹介します。
チワワが飼い主のニオイを嗅ぐ理由
愛犬は、飼い主さんのニオイなんて既に十分知っているはずだと思います。
でも、チワワは何故かしつこいくらいに頻繁に飼い主のニオイを嗅いできます。
これはチワワが大好きな飼い主さんのニオイを嗅ぐことで、ワンちゃんは安心感を得ているからです。
このため愛犬がしつこくニオイを嗅いできたケースでは、嫌がらずにニオイを嗅がせてあげることが大切であり、信頼関係を高めることにも繋がります。
また、特に飼い主さんが外から帰宅した時などは、ニオイを嗅ぐ行動が顕著に高まります。
その理由は、しばらく離れていた飼い主さんの行動をニオイから調べているのです。
愛犬は体に付いたニオイから、飼い主さんが行った場所や会った人などが分かるといいます。
つまりあなたの留守中の行動を、ニオイを嗅ぐことで見事に見抜けるわけです。
人間が犬並みに臭覚が優れていたとすれば、絶対に浮気などできませんね。
初めて出会った人のニオイをよく嗅ぐ
初対面の相手が家に来たケースでは、チワワは何度か来ている知人よりも執拗に臭いを嗅ぐはずです。
これは初めて出会った相手を調査しているのです。
人間の感覚では、ニオイで相手の情報が分かる何てことは想像できませんが、犬にとっては重要なことなのです。
満足できるまで、相手のニオイを嗅がないと、ワンちゃんはその人に対して警戒を解かないといわれるほどです。
このようにワンちゃんは、家に訪れた客に対して駆け寄って、ニオイを嗅ぎまくってしまうことが起こってしまうことがよくあります。
このため、大切な失礼があってはまずいお客様の場合、愛犬を合わせない配慮なども必要かもしれません。
ただし犬好きの方はよく心得ており、平気でニオイを嗅がせてくれるものです。
嗅ぐ場所の意味
「股間の臭い」
犬は人間の股間をクンクンと盛んに狙ったように嗅ぐことがよくあります。
これはワンちゃんにとっては当たり前の習性で、犬流の挨拶みたいなものですが、人間にとっては失礼な行為になってしまい、お互いに気まずいものです。
犬はフェロモンに敏感に反応します。
アポクリン腺と呼ばれる特殊な汗腺から分泌されるフェロモンを嗅げばワンちゃんは、年齢、性別、健康状態などといった様々情報を得ることができるといいます。
人間はこのアポクリン腺が、体の特定の部分にしかありません。
脇の下と性器の周辺である股間に集中しているのです。
このため背の低いワンちゃんは、脇の下には届きませんから、必然的に股間のニオイを嗅ぐことになってしまうのです。
特に生理中の女性は要注意です。
また、子どもを産んだばかりの女性にも興味を示します。
告訴が日常茶飯事に行われるアメリカでは、ワンちゃんが女性のスカートの中に頭を突っ込んで、ニオイを嗅ぐ行動を飼い主が止めなかったとして、これはセクシャルハラスメントに当たると訴えたケースもあります。
さすがに判決は、飼い主のセクシャルハラスメントには当たらないとしてこの起訴を棄却しました。
この例からみても分かるように、犬が股間のニオイを嗅ぐ行為は、相手に対して失礼にあたるのは事実です。
このため飼い主は、愛犬が股間のニオイを嗅ぐことを防ぐしつけを行う必要があります。
ただし、ワンちゃんが相手の匂いを嗅ぐ行動は、自然な本能のため頭ごなしに叱ってはダメです。
愛犬があなたの股間のニオイを嗅ぎにきたケースでは、脇腹などを撫でて気をそらしましょう。
そして素早く手を差し出して、股間ではなく手のニオイを嗅がせたり舐めさせたりすることをその都度繰り返すことで、徐々にですが股間を嗅ぐ行動が減少していきます。
「口の臭い」
ワンちゃんは、特に口元の臭いをよく嗅ぐものです。
これはあなたがご飯を食べた後などでは、食べ物のニオイがするためです。
愛犬は口元から食べ物のニオイを嗅ぎとることで、飼い主からご飯が与えられることを期待し認識するのです。
ワンちゃんは、子犬時代に母犬から咀嚼して柔らかくした食べ物を食べさせてもらいます。
そのためこの行為を愛犬は、本能的に記憶しているのです。
したがって、成犬になってからも飼い主の口元のニオイを嗅いで食べ物のニオイを認識することで、自分にもご飯が与えてもらえると認識するわけです。
またさらにワンちゃんが、飼い主さんの口元の臭いを嗅いだり舐めたりする行動は、子犬時代に母犬にしていた行為であり、このため習性として相手に対して自分は格下であることを表現する方法のひとつとされています。
そのため愛犬があなたの口元のニオイを嗅いでいるケースでは、服従するからご飯を頂戴ねとお願いしているのです。
「手の臭い」
犬が人の手のニオイを嗅ぐ行為は、相手が自分に対して敵意を持っているかどうかを知ろうとしているのだと知っておきましょう。
したがってワンちゃんに、あなたの手のニオイを素直に嗅がせるかどうかが、とても大きな問題となるのです。
相手がワンちゃんに対して嫌がらずに手の臭いを素直に嗅がせてくれる存在であれば、その自然な行為で犬は相手に敵意がないことを見抜き、自分に危害を加えない相手だと判断します。
ワンちゃんが手のニオイを嗅いだ後で、あなたの手を舐めてくれれば安心です。
これはワンちゃんが、「あなたに服従します」という意思表示のサインに当たるのです。
犬嫌いや犬が怖くて苦手な人は、犬に手のニオイを嗅がせる事を拒否してしまいます。
そうするとワンちゃんは、この相手は信用できないと判断して、そばに寄ってこないで警戒心を高めているのです。
よくワンちゃんは、犬嫌いの人を自然と見抜くと言われますが、当然理由があり、このようなちょっとした行動から見抜いてしまうわけです。
仮に犬嫌いの人がいやいや手を舐めさせたとしましょう。
そのような場合でもワンちゃんは、あまり相手に近寄らず警戒心を高めているケースがよくあります。
これは犬嫌いの人が手を舐めさせる際には緊張し、そのような緊張したニオイを発するため、臭覚が優れた犬が敏感にそのニオイを感じとるためだとされています。
とにかくまずは、手のニオイを嗅がせてあげることが大切だと認識しておきましょう。
ただし中には噛み癖のある犬もいるため、無暗に手を出すのも注意が必要です。
飼い主さんに確認してから、手のニオイを嗅がせてあげるのがおすすめです。
「足の臭い」
ワンちゃんが足のニオイを嗅ぐケースでは、その人を確認しており、知っている人かどうかを見分けています。
足は地面に近いため、自分が記憶にあるニオイの場所から来たかどうかをチェックできるといいます。
あなたが帰宅した時に、愛犬が足のニオイを嗅ぐ頻度をチェックしてみると面白いですよ。
何故か今日に限っていつもより執拗に足のニオイをよく嗅ぐなと感じた日には、その日の行動パターンを思い起こしてみましょう。
ひょっとして、いつもと違う初めて行った場所だったりしませんか？
ワンちゃんは足のニオイから、行った場所まで嗅ぎだしてしまうのだから大したものです。
このような能力があるため、ニオイから犯人を追いかけるような仕事も出来てしまうのですね。
「盛んに同じ箇所を嗅ぐ場合」
愛犬がいつもあなたの同じ特定箇所のニオイばかり嗅ぐケースでは、少し注意が必要です。
ワンちゃんは、腐敗臭などのニオイや薬品のニオイにはよく反応します。
炎症や細菌感染を起こしている箇所は、腐敗臭に似たニオイが生じるそうです。
また、薬を塗ったりしていても、その箇所が他と違ったニオイがするため気になるようです。
一時期話題にのぼりましたが、愛犬が飼い主の癌を感知したなんてニュースが流れました。
実際に訓練して、病気を発見する働きを行っているワンちゃんたちもいます。
このため、いつも愛犬があなたの同じ箇所ばかりやたらとニオイを嗅ぐケースでは、注意信号を送っていてくれるのかもしれないので、少し注意を払ってみましょう。