チワワが軟便になった時病院へ行くタイミングの判断や効く薬は?
チワワたちワンちゃんの健康状態をチェックするバロメーターとなるのがウンチの状態です。
ウンチの状態は簡単に目で確認できるため、有効な愛犬の健康状態を把握する指針となります。
下痢になれば迷わず動物病院へワンちゃんを連れて行くことでしょうが、判断に悩むのが軟便ではないでしょうか。
誰しももう少し様子見で良いかどうか判断に悩むところです。
様子見するとしても、とりあえずお腹に効く薬を与えたいと考えるものですが、有効な薬ってあるのでしょうかね。
今回はそんな疑問にお答えします。
犬の軟便
あなたはワンちゃんの軟便の判断をどうしていますか?
軟便と下痢の境目の判断基準は難しいところです。
下痢の定義は次の通りとなっています。
排便回数や排便量、及び便の水分量、緩さの質感が増加した場合下痢と判断する。
なかなかこれでは分からないですね。
まあウンチの原型が残っていなければ下痢と判断すればよいでしょう。
泥状、水様なんて状態であれば、間違いなく下痢となります。
それこそソフトクリーム状態くらいまでが軟便ですね。
正常便と軟便の違いの判断は、便を片付ける際に手で掴み、便が崩れて残ってしまうかどうかが基準となります。
病院へ行くタイミング
チワワが軟便のケースでは、動物病院へ行くタイミングの判断が難しいです。
下痢の場合であれば、起こった段階で直ぐに動物病院へ連れて行くのがおすすめとなります
中にはお腹が弱く、頻繁に下痢になる子もいます。
下痢は体質によることが多いため、なる子は本当に直ぐに下痢をしてしまいます。
少し体が冷えたり、いつもと違うものを食べただけでも起こりますが、このような一過性の下痢の場合はさほど心配はいりません。
このような子が下痢をした場合は、元気で食欲もあれば、1日様子見をしてもいいかもしれませんね。
下痢が1日で治まってしまえば大丈夫でしょう。
ただし当然ですが、下痢が収まらず2日以上続く状態であれば直ぐに動物病院へ連れて行ってあげましょう。
また、下痢だけにとどまらず、嘔吐もしたケースでは迷わず動物病院へ直行してください。
さて問題は軟便のケースとなります。
まずは、愛犬が軟便になる原因に心当たりがあるかどうかが問題となります。
何かいつもと違う物を食べた、少し食べ過ぎた、普段と違う環境が生じストレスが生じたなどです。
このようにある程度原因が推測でき、さらにワンちゃんの状態が元気で食欲もあるようであれば、通常少し様子見して大丈夫です。
少しずつ快方に向かっていれば良いのですが、症状が悪化するケースでは動物病院を訪れるようにしてください。
次に特に原因も思い当たらないのに、軟便が続き症状も悪化もしないが、なかなか良くならないケースでは、慢性化してしまう可能性があります。
同じ症状が変化なく2週間以上も続けばもはや急性ではなく、慢性といえます。
軟便状態が収まらず、1週間を経過した場合、1度動物病院を受診するのがおすすめとなります。
また、動物病院を受診する判断として、軟便にプラスして嘔吐など他の症状が加わっているケースでは直ぐに受診すべきです。
あと軟便が続く状態で必ずチェックしてもらいたいのが、愛犬の体重です。
明らかに体重が減っていることが確認出来る場合は要注意、直ぐに動物病院を受診しましょう。
犬がお腹を壊す原因
ワンちゃんが下痢や軟便になる主な原因は下記の通りです。
・水分のとり過ぎ
・ドッグフードの変更
・普段と違ったものを食べた
・腐ったものを摂取した
・異物の誤飲
・消化不良
・大腸への停滞時間が短い
・ストレス
・アレルギー
・お腹が冷えた
・病気(感染症・伝染病・腸炎・ガンなど)
「食べ物の影響」
単純にワンちゃんが下痢や軟便となる一番の原因が、食べ物の影響です。
フードの原材料が愛犬の体質に合わないケースが多いです。
消化しにくい穀物が入っていたり、添加物を含むフードは下痢のもとです。
また食べ過ぎや水分のとり過ぎもNGです。
消化不良になると、消化を促そうと水分を多く腸が分泌して下痢になってしまうものです。
腐ったものや異物を誤飲したケースでもお腹を壊します。
これは飼い主さんの責任、フードの保存の仕方や賞味期限、異物の管理に注意を払ってください。
ワンちゃんは肉食であり、穀物などは消化が苦手なことが分かっているので、できればグレインフリーのフードを与えてあげて欲しいですね。
「水分量」
水分のとり過ぎも軟便の元です。
食べ物の影響は注意するケースが多いですが、意外に見逃しやすいのが水分です。
例えば、老犬や離乳期の子犬には、水でふやかしたフードを与えることが多いはずですが、その際にふやかす水分量が多いために軟便になったりしてしまうのです。
ウェットタイプのフードも安易に見てはダメです。
缶詰は約8割程度が水分なのです。
同様にスイカなどのような果物や野菜だって水分量が多いものはたくさんあり、注意が必要となります。
「消化不良」
小腸で食べ物の消化吸収が行われますが、ワンちゃんは肉生であり腸が短い。
だから基本野菜類なども消化が苦手なので、細かくきざんだり、熱を加えるなどのひと手間の工夫を行ってあげることが大切となります。
また食べ物のワンちゃんとの相性なども把握しておくことが必要となります。
トッピング機会が多い野菜の相性は、是非知っておいて欲しいものです。
当サイトでは、70種類以上の野菜のワンちゃんとの相性を紹介しているのでよければ参考にしてください。
関連記事「チワワたち犬が食べてよい野菜&悪い野菜の70種類以上の野菜一覧」
「大腸への停滞時間が短い」
これはワンちゃんの体質が影響します。
原因は生理的な原因と、病的な原因とに分かれます。
大腸は食べ物の水分を摂取する働きがあり、このため便の硬さは大腸の影響を受け、大腸への便の停滞時間が短いとどうしても緩い便になります。
自律神経による影響が多いようで、ストレスなどに注意すべきです。
「ストレス」
ワンちゃんはとてもストレスを感じやすい動物です。
過度なストレスを感じてしまうと体調が崩れ、免疫力が低下するため下痢に繋がってしまいます。
人間だってストレスからお腹を壊すケースは多いものです。
ストレスが、愛犬の下痢や軟便の原因となっている場合も多いと認識しておきましょう。
このため、ストレスを発散させてあげることが大切となります。
1番のおすすめは散歩です。
野外に出て自然を感じるだけでも気分が解放されます。
様々な刺激が溢れ、ストレスを発散にはもってこいです。
また、時にはドッグランなどで思いっきり自由に遊ばせてあげるのも有効な手段です。
ただしあくまで基本は、愛犬とのコミュニケーションを多くとってあげることにつきますよ。
「アレルギー」
食べ物アレルギーが原因で下痢になるケースは多いです。
この他にもアレルギーが原因で痒みがでたり、湿疹や抜け毛などさまざまな症状が発生します。
このため、食べ物からアレルギーが発生しているケースでは、動物病院で検査を行い、アレルゲンを確かめておくことも大切となります。
「病気」
病気が原因となって下痢が生じている場合もあります。
下痢が長期間続いているケースでは、病気が原因である可能性が高まります。
特に注意すべきは消火器系の病気となります。
重篤化すれば血便が出るケースも多いです。
病気が原因しているケースでは、同時に食欲もなく、元気なくぐったりしていることも多いもの。
愛犬の元気がなく、下痢や軟便が続く場合、とにかく1度早めに獣医師の診断を受けてみるのがおすすめです。
病院に行く前の確認事項
軟便で動物病院にチワワを連れていけば、必ず以下のような内容を尋ねられるので、事前に確認しておきましょう。
「便の状態」
便の色や形は必ず聞かれます。
また、便に何か混じっていないかも要確認事項です。
血液が混じっていないか、未消化の食べ物はないか、時には寄生虫が排泄されることもあります。
「発生時期」
いつから起こりどの程度続いているか。
また1日の便の回数など。
「食べたもの」
何か注意すべきものを食べなかったもポイントです。
フード意外に与えたおやつなども報告しておきましょう。
万が一人間の食べ物を与えてしまったケースでは、正直に告白しておきましょう。
「症状の変化」
軟便が生じてからの変化。
少しでも良くなったのか、変わらないのか、悪化しているのかは様子を確認して把握しておきましょう。
「他の症状」
軟便意外に生じている症状がないか。
・元気がない
・食欲がない
・嘔吐した
・熱がある
・お腹がよく鳴る
・体が震えている
・痒がるなどアレルギーが出た
どんな些細なことでも良いので、何か気になる症状を感じていれば報告しましょう。
犬の下痢に効く薬
愛犬が下痢になれば、薬を飲ませようと考えるでしょうが、どんな薬が良いのでしょうね。
オススメは「犬用のビオフェルミン」と「タンニン酸ベルベリン」が配合された下痢止めです。
ただしビオフェルミンはあくまで整腸剤であって、下痢止めではありません。
ワンちゃんのお腹の調子を整える薬だと認識願います。
タンニン酸ベルベリンは、殺菌・抗炎症作用が働き、副作用の心配もないとされています。
市販の薬は慎重に選ぶべきなので、自分で選んで買うより、ペットショップで尋ねながら市販薬を買うのがおすすめです。
しかし、もっとはっきり言えば、ペットショップで薬を買う暇があれば、さっさと愛犬を動物病院へ連れていくべきでしょう。
やはり市販薬より、病院できちんと処方された薬の方が効果があります。
また、一度愛犬の症状を見てもらっておけばさらに安心できます。
人間用の薬を飲ませても大丈夫でしょうか?
答えは絶対に止めておくべきです。
ワンちゃんに人間用の薬はNGと認識しておいてください。
それでもビオフェルミンなら人間用を飲ませても良いとアドバイスする獣医師もいるようです。
ビオフェルミンは、薬というより乳酸菌製剤なので副作用もなく安心であり、犬が飲んでも問題はないようです。
しかし問題点は飲む量ですね。
体の小さなワンちゃんが、人間と同じ量を飲むことはできません。
小型犬は特に注意が必要となります。
5 kgよりも小さい犬種であれば、半錠で十分でしょう。
このような問題もあるので、できれば犬用を与えてください。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません