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犬の中耳炎の予防法と治療法!オススメの市販薬や気になる手術費

犬が中耳炎になると自然治癒能力が低下するため、慢性化しやすく放置すると症状が悪化する可能性が高まるため、きちんと治療する必要があります。

犬の中耳炎の予防や治療を行う上で、大切なのが先ずは原因を明白に把握することです。

関連記事:「犬の中耳炎の主な原因と症状!外耳炎との違いや好発犬種は」

今回は、犬の中耳炎の予防法と治療法、またオススメの市販薬や気になる手術費について紹介します。

 

犬の中耳炎の予防法

 

愛犬が中耳炎になる最も多い原因が、外耳炎の悪化から派生して中耳炎になるケースです。

このため、まずは外耳炎を予防することがベストの犬の中耳炎の予防法となります。

したがって、愛犬の様子をこまめに観察し、外耳炎の症状が出ていないかチェックしましょう。

特に要注意となるのが、梅雨から夏にかけての湿度が高くなり菌が増殖しやすい時期です。

なお、コッカースパニエルやダックスフンドなどの垂れ耳で耳の長い犬種や、シーズーやトイプードルなどのような、耳の中に多く毛が生える犬種は外耳炎にかかりやすいため、特に注意が必要です。

外耳炎の場合、普段のお手入れに注意を払い、耳を清潔に保つことでかなり予防できます。

簡単にできて有効なお手入れ方法は、ガーゼや柔らかいティッシュを指に巻き付けます。

次にそれをぬるま湯で湿らせて、優しく耳の内側の汚れをふき取るだけです。

なお注意ポイントは、乾いた布でこすらないこと。

乾いた布を使ってしまうと、傷つけてしまいやすく、そしてそこから細菌が入ってしまうことに繋がってしまいます。

また、綿棒も注意が必要で、無理に奥の方まで掃除しないのがコツ。

綿棒は下手な使い方をしてしまうと、かえって奥まで汚れを押し込んでしまうことがあり注意が必要です。

先ずは耳の入り口付近を清潔にすれば十分です。

なお、脂分の多い皮膚の犬種の場合は、ぬるま湯を使うよりイヤークリーナーなどでふき取ると、汚れが浮き出ておすすめです。

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犬の中耳炎の治療法

 

「外耳炎の治療」

犬の中耳炎の最も多い原因が外耳炎の悪化です。

そのため、先ずは根本原因となる外耳炎の治療を行うことになります。

外耳炎の炎症原因は、ブドウ球菌などの細菌や真菌のため、抗菌薬や抗真菌薬が投与されます。

また、ウイルスが原因の場合は、抗生物質が投与されます。

次に中耳炎の状態を確認し、外耳炎と中耳炎を併発しており、炎症や痛みが激しい場合では、ステロイドや非ステロイド抗炎症薬を内服し、炎症や痛みを抑えるようにします。

 

「薬による治療」

中耳炎の治療には、症状に合わせていろいろな薬を使用して治療します。

細菌やマラセチアなどが原因であれば、抗生剤や抗真菌薬を使います。

また、有効な犬用の市販薬も売られているので紹介しておきましょう。

 

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また、除菌した後は水に戻るため、耳の中に薬品などの成分が残ることはありません。

このため安心して使用ができ、日頃のケアで外耳炎や中耳炎などのトラブルになる前の予防におすすめです。

 

「ノルバサンオチック」

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ノルバサンオチックは、耳の洗浄液として多くの動物病院でも使用されており、また市販薬としても販売されています。

中耳炎のしつこい耳垢などの汚れを落としてくれます。

 

「スロランイヤードロップス」

スロランイヤードロップスは、細菌感染症や耳ダニ感染症の治療に有効です。

中耳炎による炎症や痒みを鎮める効果が期待できます。

 

「オトマックス軟膏」

耳の中の細菌や真菌などによる感染症(ミミヒゼンダニ)の治療薬であり、耳の炎症や痒みを抑えてくれます。

 

「注射」

犬の中耳炎の症状が、点耳薬だけで治らないケースでは、注射や飲み薬による治療が行われます。

炎症や痛みがひどいケースでは、抗炎症剤や抗生物質を注射して炎症や痛みを抑えます。

なお、抗生物質の長期服用は、副作用の恐れがあるため、あくまで一時的な目的として、痛みを抑えたり自然治癒力を高めるために使用されることが多いといえます。

最初は注射を打ち、その後は飲み薬で治療するのが一般的といえます。

 

「ビデオオトスコープ」

最新内視鏡であるビデオオトスコープを使用することで、今まで耳鏡では死角になる部分も簡単に確認ができ、このため鼓膜を観察して中耳炎の診断が見誤ることなく簡単にできるようになりました。

またこの器具は、単に検査に用いるのみならず、異物や洗浄液などの異物の除去が可能なため、治療にも力を発揮してくれます。

 

「外科手術」

症状が重症化したり中耳炎が慢性化した場合には、外科手術を施します。

鼓膜を切開して中耳を露出し、中耳内を滅菌生理食塩水で洗浄を行う、さらに外耳道を切り取る、また、中耳内の骨を一部切開して空気の流れを良くするなど、耳の環境を改善する目的で手術を行います。

なお切開した鼓膜は、通常1ヶ月程度で再生します。

従来はかなり大掛かりな手術となっていましたが、近年は先ほど紹介しオトスコープと呼ばれる内視鏡を用いることで、かなり手術前の適切な診断や治療、また手術ができるようになってきています。

 

犬の中耳炎の手術費用

 

主な手術費用は次の通りです。

主な手術費用
・初診料、診察料:1,000円~1,500円程度

・CT検査、MRI検査費用:40,000円~50,000円程度

・レントゲン検査:4,000円~6,000円程度

・手術費用:20,000円~40,000円

・全身麻酔:10,000円~

・入院費用:5,000円~10,000円/日(中耳炎の外科手術は基本的には1泊2日)

・点耳薬:1,000円~3,000円/週

・内服薬:1,000円~3,000円/週

・処方薬は合計3,000円~5,000円程度

総合計:病気の程度や病院によって差が生じますが、80,000円~100,000円程度が犬の中耳炎手術の相場と言えます。

また中耳炎の手術の治療期間は、通院を含めて1ヶ月程度といえます。

riasu

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