今回は、犬の白内障に対し、有効となる重要な予防法を紹介します。
予防法を見つけるためには、白内障の原因を知っておきことが大切となります。
また、犬の白内障の主な治療法や有効な目薬の紹介。
なお目薬においては、点し方における注意点もアドバイスします。
さらに気になる手術料金の相場を紹介するので参考にしてみてください。
犬が白内障になる主な原因は、以下の通り。
・加齢
・遺伝
・糖尿病などの病気
・眼の病気
・外傷
・中毒
・紫外線
予防法を実施するためには、やはり原因を知ることが大切となります。
正直原因が遺伝の場合であれば、予防は困難となります。
このようなケースでは、せめて好発犬種をしっかり確認して、あなたの愛犬が該当しないかチェックしておきましょう。
また、加齢が原因の場合、避けては通れない道といえます。
このため、愛犬がシニア期に突入したならば、白内障予防用の目薬やサプリなどを早めに実施してあげるのが、有効な予防法となります。
糖尿病が最も白内障を招く病気であるため、肥満対策も重要です。
さらに、外傷が原因となるケースでは、犬同士のケンカや事故、散歩時に安易に草むらなどに入り、鋭利な草や尖った枝などで目を損傷してしまうためです。
このため、無暗に他の犬に近づけない、また散歩時に草むらに入れないなどの注意が必要です。
また中毒においては最近では主な原因が明白になり、工業用の防腐剤のジニトロフェノールや、防虫剤のナフタリンと判明しています。
また、薬物であれば、抗真菌薬であるケトコナゾールの長期投与が問題となるとされています。
このため、これらの薬に注意してください。
さてここで、有効な具体となる犬の白内障予防法を3つ紹介します。
紫外線が白内障の原因の一つと判明しています。
このため実際に意識して日ごろから、紫外線を避ける工夫を行ってあげてください。
愛犬が一番紫外線を受けるのが散歩となります。
ワンちゃんは背が低く、人間よりも地面に近い位置にいるため、アスファルトからの紫外線の跳ね返りの影響を強く受け、紫外線は確実に目に強いダメージを与えます。
このため可能な限り、日中の日差しが強くなる時間帯の散歩を避けるようにしてあげましょう。
これは、特に夏場であれば、熱中症対策ともなり、一石二鳥です。
また人間であれば帽子を被ったり、サングラスをかけるなどして紫外線予防を行います。
じつは同様の対策をワンちゃんにも行うことが可能です。
最近では、犬用の「UVカットゴーグル」などが販売されているため、是非散歩時に活用するのがおすすめです。
眼の病気から白内障を発症することも多く、日ごろから目ヤニなどは拭き取るなど、常に愛犬の目を清潔に保ってあげることが大切な予防となります。
愛犬の目をケアすることで、目の異常にも気づきやすく、早期発見にも繋がります。
愛犬の目をケアするにあたりオススメなのが「犬用化粧水アヴァンス」。
犬用化粧水アヴァンスは高い抗炎症作用とアンチエイジング効果を併せ持ち、オールマイティにお肌のケアに使えるありがたい万能ペット用化粧水であり、是非一つ手元に置いておけば用途が豊富ですごく使いやすく重宝します。
ざっと以下の通り、愛犬の皮膚と被毛を全身ケアできてしまいます。
・涙やけ
・目やに
・皮膚炎や痒み・脱毛・フケなどの皮膚トラブル
・耳のケア
・脚や肉球の炎症
・毛並みの改善
さらに、定期的に眼病予防用の点眼薬などを点しておくのがおすすめとなります。
白内障の予防法として、愛犬にサプリメントを与えるのも有効です。
オススメは、「アイズワン」と「毎日愛眼」。
アイズワンの魅力は、ふりかけタイプで、普段のご飯に手間なく振りかけてあげるだけでよい点。
味は犬が大好きな、うま味たっぷりのチキン風味で、食いつきもバツグン。
アイズワンであなたの愛犬に、視界がパッと輝くクリアな世界を与えてあげましょう。
詳しくアイズワンの効果を確認したい方は、次の記事をチェックしてみましょう。
「アイズワンふりかけ犬の目サプリで白内障や涙やけ対策!徹底評価」
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白内障の治療法としては、内服薬や点眼薬による内科的治療のものと、外科手術の2つがあります。
目薬には混濁抑制の作用が働きますが、内科的治療の目的はあくまで進行を遅らせることであり、白内障の根本治療とはなりません。
効果のある目薬を3つ紹介します。
シーナックは、本来は人用医薬品ですが、動物医薬品としても使用されており、加齢による目の障害を予防する効果があり、白内障を治療するための目薬です。
主な成分は、カルボキシメチルセルロース、N-アセチルカルノシン、スタビライズドオキシクロロコンプレックスなどとなります。
予防目的では1日1回、両目に2滴点眼、また治療目的では、1日2回、6ヶ月間点眼を継続します。
1日2~4滴を目安に与える犬用のアミノ酸溶液。
Nアルファ型アセチルカルノシンが、白内障に効果を発揮してくれます。
多くの動物病院で取り扱われています。
クララスティルは、犬の白内障の治療に適した点眼薬であり、人の白内障治療薬としても使用されています。
初回注文限定の返金保証もあり安心。
欧州の安全規格のCEマークを認可しており、また米国の特許承認を得ています。
目に何か分からないものが迫ってくれば、当然ですがワンちゃんは怯えて嫌がってしまいます。
このためなるべく目薬を見せないように配慮し、犬の頭の後側などから近づけて点すように注意しましょう。
また、通常愛犬に目薬を点すケースでは、正面から犬の目をのぞき込んでしまいます。
このように正面から見つめられることも、ワンちゃんにとってはストレス原因となります。
したがって、愛犬と横並びになるなど、正面から目を覗き込まない工夫を行ってあげましょう。
よく人間の場合、気持ちが良いなどの理由から、目薬を冷蔵庫で冷やしている方がいます。
しかし、冷たいとかえって刺激を感じやすくなり、犬の場合は嫌がる原因となります。
冷たさを気持ちがいいと感じているのは人間だけで、犬にとっては少しでも刺激を感じさせない人肌程度がおすすめとなります。
目薬が目に染みて、痛みをワンちゃんが最初に感じてしまえば、目薬=痛い嫌なものとインプットされてしまいます。
このように愛犬に、一度トラウマとなるような嫌な思いを感じさせてしまえば、その後必ず目薬嫌いとなってしまいます。
目に傷が生じていたり、目が充血している状態などでは痛みを感じやすいため、このような状態であれば、特に獣医師に相談して低刺激の目薬を選んであげることも大切です。
犬の白内障を改善するためには、外科手術が必要となります。
私のおとんも白内障の手術を行い、こんなに劇的によく見えるようになるならば、早く行えば良かったと言っていました。
人間の場合、外科手術で「人工レンズ」をはめ込むのですが、何と今では犬の白内障も、まったく同様に「人工レンズ」をはめ込むことが可能であり、人間同様に劇的に改善させることができます。
成功率も90%以上というデータがあり安心できます。
なお、手術により白内障が完治するのかが気になるところ。
飼い主さんは安心してください。
基本白内障は、手術すれば再発することはありません。
これは、原因となる水晶体自体を摘出してしまうからです。
ただし、中には稀なケースとして、手術後1年以上経過した時期に、また白い濁りが気になり出すことがあります。
実はこれは後発白内障と呼ばれ、今度は水晶体の袋が白く濁る事によって発症する病気です。
人間であればレーザー治療が有効となりますが、犬の場合再度危険を伴う全身麻酔を行う必要があることと、犬用の使用した人工レンズの厚みがあることから、レーザー治療によりレンズを破壊するリスクが生じてしまうため、通常はそのまま予後観察となります。
手術を行えば、劇的改善が期待できるだけに早く手術をしたいところですが、問題もあります。
それは老犬の場合は全身麻酔のリスクを伴うし、また、白内障の進行具合やその他の眼疾患の影響によっては、手術を行えないケースがあります。
さらにもう一つの問題が、高額の手術費用です。
犬の水晶体は、人間と比較して厚みがあるため手術の難易度が高くなり、その分白内障の手術費用も高額となってしまいます。
通常であれば、その費用は片目でおよそ20~40万円ほどです。
当然これは目安の相場値段であり、犬の状態や病院によって値段に変動が生じます。
主な手術費の内訳は次の通りです。
・入院費:3,000円~10,000円/日(5日~7日程度)
・検査費用合計:10,000円
・投薬:5,000円
・開腹切開手術:170,000~300,000円