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暑い日に愛犬に元気がないが脱水症状?原因や予防や対処法

 

最近の夏場の暑さは、温暖化現状の影響か異常ですね。

愛犬を散歩させる時はもちろん、部屋の中にいても油断すれば熱中症になってしまう恐れがあります。

それこそあまりの暑さで愛犬が夏バテになって食欲が低下して、元気が無くなってしまうこともあります。

なお、夏場などの暑い時期に、愛犬が元気がなくなった際に、注意したいのが脱水症状。

愛犬が脱水症状を起こしてしまう原因や、その予防法や対処法について紹介します。

 

脱水ってどんなモノ?

 

そもそも愛犬が脱水を起こすとは、どのようなことなのでしょうね。

動物には、体液という生きていくに際して必要不可欠分な成分があります。

その体液とは、血液やリンパ液、組織液などの総称であり、水と電解質によって作られています。

脱水症状とは、体液とされる体のなかの水分や電解質が不足することによって引き起こされる症状の総称のことです。

水分が低下すれば、当然ですが自然と体のなかを流れる血液の量が減ってしまうことに繋がってしまいます。

その結果、生きていくのに必要な酸素や栄養素が各種の臓器に届かなくなります。

また電解質が減ってしまうことで、足りない分の電解質を骨や筋肉から補おうとする作用が働き、その結果、体に溜めていた分まで消費して失ってしまうことになります。

このような状態を招いてしまえば、水分補給を行うなどの適切な処置が施されない限り、自然に回復することはできません。

さらに、脱水症状で恐ろしいのが、水分量が減って血液がドロドロになってしまうこと。

このため血液の流れが悪くなり、頭痛や体のだるさが生じ出します。

放置すれば血管が詰まったりして、脳梗塞や心筋梗塞を起こしやすいレベルまで血液の粘度が進んでしまい要注意。

特に高血圧や糖尿病などの持病がある方は注意が一層必要であり、高齢者にとってもとても危険な状態を引き起こしてしまいます。

 

犬が脱水症状になる原因

 

「暑さによる熱中症」

人間は暑さを感じた時には汗をかくことで体温を下げますが、犬は全身が毛で覆われており、熱がこもりやすい上に、足の裏の肉球でしか汗がかけないため、発汗によってクールダウンすることができません。

犬の体温調節の方法は、パンティングと呼ばれる舌を出してハッハッとする呼吸であり、このためなかなか熱を放熱することが困難。

したがって注意しないと、散歩などで長時間高温にさらしてしまうと、体温調節機能が乱れやすく、熱中症を起こし脱水症状を引き起こしてしまいます。

 

「嘔吐や下痢」

嘔吐や下痢の時は、注意が必要。

さらに二つの症状が合体すると、一気に多量の体液が失われてしまい、脱水状態に陥ってしまします。

このようなケースでは、水を与えるだけでは不十分。

補給状態も悪い上に食事の栄養を排出してしまうため、電解質が不足してしまって脱水が進行してしまうので注意が必要です。

 

「子犬のケース」

産まれたばかりの子犬は、注意していないとすぐ脱水症を起こしてしまいます。

まずは、母犬の母乳を上手く飲めているかを確認してあげましょう。

またこの時期の子犬は、少しの下痢を起こしただけでも、容易に脱水症状を引き起こすため要注意。

水分不足を起こしていないかのチェックとして、しっかり排尿しているかなどの確認が必須です。

 

「持病や高齢犬」

慢性腎不全や糖尿病を持病として持っているワンちゃんは、多尿となるため注意が必要。

また心臓病があるケースでは、利尿薬を服用することが多くこちらも注意が必要。

なお、高齢犬になってくると食欲が低下し出し、水を飲む量も低下してきます。

さらに痴呆が入ってくれば、ますます自分で上手く必要量の水が飲めなくなっていくため、常に脱水症状には注意を払っておく必要があります。

 

犬の脱水症状の3つのチェック方法

 

1.毛で覆われていて分かりにくいですが、毛の少ないお腹の皮膚を摘まんでみて、ちゃんと元通りに戻るか。

2.歯茎や口の中の粘膜を指で押します。白くなった状態から1秒以内に素早く元のピンクに戻るかという、毛細血管の充満時間をチェックする。

3.舌の色をチェックして紫色のチアノーゼ状態になっていないか。また口の中が普段より乾燥してネバネバしていないか。

これらが一般によく言われる簡単に犬の脱水状態を確認できるチェック方法となります。

軽度の脱水状態であれば、これらの異常が出ないことも多いため、あくまで目安の参考とすべきですが、反対にこれらの状態が一目で感じられてしまうようであれば、かなりヤバイともいえます。

すでにかなり愛犬はグッタリしてしまっている可能性が高まります。

 

犬の脱水症状の予防方法

 

「環境整備」

愛犬が常に自由に新鮮な水を飲める状態をキープしておくべきです。

また、室内温度はエアコンをしっかり管理して、適温を保つこと。

とくに留守番させる時などは、温度設定に注意を払ってあげましょう。

 

「ヘア―ケア」

夏場などの暑い時期には、しっかりブラッシングして、脱げ毛などのケアを行ってあげましょう。

またトリミングサロンを活用して、適した暑さ対策のカットにも注意を払ってあげましょう。

 

「夏の散歩に注意」

夏の散歩には、日中の暑い時間帯を避けて、早朝や夜に行うなどの工夫を行ってあげましょう。

また必ず散歩には水筒を持っていき、休憩時に水分補給を行うように注意してください。

さらに暑さ対策として、保冷バンダナを首に巻くなどの工夫をしてあげましょう。

 

「下痢に注意」

愛犬が下痢になった際に、よく絶食させてしまいますが、無理に長時間させる必要はありません。

愛犬が自発的に食べるケースでは、消化の良いものを少し与えてあげましょう。

また、絶食させているときも、水分は注意して与えてあげましょう。

 

犬が脱水症状になった時の対処法

 

「早めに動物病院へ」

愛犬が脱水症状になっている原因は様々ですが、特に熱中症から生じているケースなどは、とても危険。

下手な対応をしているよりも、一刻も早く動物病院に連れて行ってあげるのがおすすめです。

先ほど紹介した、3つのチェック方法に症状が該当するようであれば、速攻で動物病院へ行きましょう。

また体調不良時の症状確認には愛犬の熱を測ってみるのも有効。

ただし、犬の体温を計測するのは結構困難で注意が必要です。

その理由は、体温計をワンちゃんのお尻に入れて熱を測るためです。

このためどうしても嫌がって動いてしまうため、しっかり愛犬を保定していないと、体温計が割れてしまい危険なのです。

体温計は人間用で問題ないため、ラップなどを巻いて先端を覆ってください。

肛門に差し込む長さは1㎝程度。

できれば二人で行うのがオススメ。

一人がしっかり愛犬が動かないように抱っこして、もう一人が体温計で計測します。

犬の平熱は38度前後のため、40度近く熱があれば、直ぐに動物病院に連れていく判断材料となります。

なお、犬の体温測定は、本当に割れてしまう危険が生じるため、無理して行う必要はありませんよ。

 

「水と電解質の補給」

犬が脱水気味になっているケースでは、水ではなく経口補水液を与えてあげましょう。

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犬用のものを準備していればベストですが、なければビーンスタークポカリスエットと呼ばれる乳幼児用のポカリスエットがおススメ。

こちらもなければ、大人用のポカリスエットを数倍に薄めて飲ませてください。

ただし、人間用のスポーツドリンクの場合、人工甘味料が含まれている製品が多いため注意が必要です。

なお、経口補水液が無いケースでは、家庭で簡単に作ることが可能ですが、あくまで緊急的な対処と認識しておきましょう。

「経口補水液の作り方」

・水1ℓの場合

・砂糖(上白糖)40g(大さじ4と1/2)

・塩3g(小さじ1/2)

・レモンなど適宜(レモン果汁:50mL)

果汁はなければかまいませんが、果汁を入れることで風味が増して味が良くなります。

また、クエン酸やカリウムを摂取できるようになるメリットが働きます。

ただし、デメリットもあり、糖濃度が増加するため、浸透圧が高くなってしまい水分の吸収が少し悪くなります。

riasu

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