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犬が捻挫する原因や重度別症状と自宅で可能な応急処置法と病院の治療

 

チワワなどの小型犬は、体格が華奢なため関節なども弱く、ちょっとした刺激で捻挫を起こしてしまい要注意です。

ワンちゃんは、ソファーなどの高い所から急に飛び降りたり、フローリングを走り回って足を滑らせるなど、室内の中の普段の何気ない動作からも捻挫になります。

したがって、愛犬を特に運動させたなどということがなくても注意が必要です。

愛犬の歩き方が少しおかしい、足を引きずって歩いている、また、足を痛がって動かない何ていうケースでは、足を捻挫してしまっている可能性があります。

飼い主さんは、犬の捻挫はいつでも起きる可能性がある、実に身近なものであると認識しておくべきです。

また、犬が捻挫する主な原因を把握して、対策を施しておくことも大切です。

なお、犬の捻挫は放置しておくと、悪化して骨折してしまう恐れがあります。

したがって、犬の捻挫の症状を知り、重症度を見分ける目を養う必要もあります。

今回は、犬が捻挫する主な原因や、捻挫の程度の段階別症状について紹介します。

また軽度の捻挫の場合の自宅でできる簡単な応急処置の仕方や、病院での治療とかかる治療費についても紹介します。

 

犬の捻挫の原因とは?
・ソファーから床へのジャンプ

・階段など高い場所から落ちる

・抱いていて落とす

・滑りやすい床での急な方向転換

・障害物でのつまずき

・誤って踏んでしまった

・アジリティなどの激しい運動

・不慮の事故

・加齢や肥満などの影響

 

犬の捻挫といえば、ドッグランに連れて行った、アジリティをさせたなど、激しい運動をイメージしがちですが、実は日常生活の中の滑ったつまずいたジャンプしたなどという、ちょっとした刺激で捻挫してしまうことが多いのです。

小型犬の場合は、うっかり誤って踏んでしまったり、抱いていて落っことすなど、意外に飼い主さんの不注意が原因となるケースも多く見られます。

また、肥満状態のワンちゃんは、どうしても負担がかかり捻挫しがちです。

さらに老犬になれば、加齢のため骨や筋力が弱くなってくるため、今まで以上に少しの刺激で捻挫に繋がってしまいます。

 

犬の捻挫の予防法

 

主な犬の捻挫の主な原因を紹介しましたが、思った以上に普段の何気ない生活において捻挫が生じることが実感できたはずです。

このため、フローリングの床の滑りの対処、階段からの落下の防止、ソファーなどの段差の防止などの、環境整備が愛犬の捻挫を防ぐために大切な予防法となります。

 

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なお、フローリングで愛犬が滑らないためには、肉球のケアが必須となります。

足の裏の毛を定期的にカットしてあげることがとても大切であり、毛に覆われずに肉球がしっかり出ている状態にしてあげることで、段ちに滑りにくくしてあげることができます。

 

「階段対策」

ワンちゃんが階段を上り下りすることは、先ほど紹介した通り、体に大きな負担がかかってしまいます。

このためできれば愛犬には、リスクが高い階段には近づけないことが一番です。

「ペットゲート」

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階段の前に置くだけで、愛犬に階段を使用させないことが可能となります。

 


 

 

「滑り止め階段マット」

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おくだけで吸着してくっついてズレません。

このようなちょっとした工夫対策をするだけでも、随分安全性が向上した愛犬のための対策となります。

汚れれば丸洗いできます。

 

「段差対策」

ソファーや椅子などを、部屋からなくすことはできません。

そこで活用したいのが、設置するだけで簡単に段差をなくす「スロープ」をつけるなどの対策です。

要は愛犬に、段差から飛び降りないように仕向ければよいのです。

そのためには、ソファーと床の段差にスロープを設置してあげて、ジャンプする必要なく、無理なく楽に上り下りできるようにしてあげましょう。

 

「犬猫用ペットスロープ」

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犬が捻挫した時の症状

 

愛犬が捻挫をしたケースでは、歩き方の異常が見られます。

どちらかの足を引きずっていたり、3本足で歩くなど、とにかく歩いていて左右のバランスがおかしく感じられます。

また、痛みからあまり動かずじっとしていたりします。

具体的な患部の状態は次の通りです。

・患部が腫れて、熱をもっている

・患部が赤くなる

ワンちゃんは、毛に覆われているため、なかなか確認が困難ですが、患部を触ると犬が痛がることからも確認可能です。

 

犬の捻挫の重症度

 

捻挫(sprain)は、関節をつないでいる靭帯に無理な力が加わり、許容範囲以上に引き伸ばされてしまった状態のことです。

患部に炎症が起こり、痛みが生じ、腫れたり、赤くなったり、発熱するなどの4大症状が起こります。

捻挫の重症度は、靭帯がどの程度損傷したかによって次の3段階に分かれます。

 

「軽度捻挫」

レベルは「I度」であり、靭帯の繊維が細かく引き裂かれた状態で、痛みも軽度と言えます。

 

「部分断裂」

レベルは「II度」であり、靭帯の一部がちぎれて断裂してしまった状態で、軽度よりも痛みを伴います。

 

「完全断裂」

レベルは「III度」であり、靭帯が真っ二つに切れてしまった状態で、最も痛みを感じます。

 

II度やIII度の捻挫の場合は、脱臼や骨折を伴う可能性もあります。

私の父も、バレーボールに参加して、ブロックに飛んで着地した瞬間に相手の足に乗っかって足首をひねって捻挫して、靭帯断裂と骨にひびが入ったケガをおったことがあります。

可哀そうに長い間松葉杖を突いていたな、こんな具合にちょっとした衝撃で捻挫は起こり、大事になってしまうため要注意です。

 

自宅でできる犬の捻挫の応急処置法

 

愛犬が捻挫をしてしまった場合に行うべき応急処置の仕方を知っておきましょう。

 

「安静にさせる」

まず一番大切な処置法が、愛犬を動かさずに安静にさせることです。

しかしこれが思った以上に大変です。

運動や散歩などをさせないのは当然ですが、軽度の捻挫であれば愛犬が動き回ってしまいます。

動けば傷ついた靭帯の状態がさらに悪化してしまいます。

このため、愛犬をケージに入れるなどして、強制的にあまり動き回らせないようにする必要があります。

 

「患部を冷やす」

捻挫すると患部に熱を持ってくるため、冷やすことが肝心です。

冷たく冷やしたタオルを巻いたり、湿布や冷却用のスプレーを使用したりするのもおすすめです。

冷やしすぎは逆効果になるので、直接氷などで冷やさないように注意しましょう。

 

「圧迫固定」

痛めた捻挫箇所を包帯やタオル、バンテージなどを使って圧迫固定してあげましょう。

このような処置を行うことで、血液量を減らすことが可能となり、炎症を抑えることが出来ます。

ただし、あまりに強く固定してしまうと、反対に痛みが増してしまう恐れがあるため注意が必要です。

 

「患部を心臓の位置より上にする」

患部を心臓より高い位置にすることで、血液量を減らすことが出来、痛みを抑えられます。

ワンちゃんの場合、体の構造上人間のように簡単に行えないため、しばらくの間、飼い主さんが抱っこしてあげて、心臓が患部より下にくる状態にしてあげるのがおすすめです。

 

上記の紹介した応急処置の方法は、「RICE」と一般的に呼ばれるそれぞれの処置方法の頭文字をとったものです。

RはRest(安静)のことであり、患部を動かさないようにします。

Iは、Icing(冷却)のことであり、冷却することで血液の急激な流入を緩和します。

Cは、Compression(固定)のことであり、患部を圧迫して血液量を減らして炎症を抑えます。

Eは、Elevation(高くする) のことであり、患部を心臓より高いところに持ち上げて血液量を減らして、炎症を抑えるための人間でもよくやる一般的な対処法です。

 

病院での犬の捻挫の処置

 

犬の捻挫には前述した通り、3つの重症度の段階があるため、まず病院では検査を行いレベルの判定を行います。

 

「問診」

まず最初に行われるのが問診であり、飼い主さんが口頭で愛犬が捻挫をした原因や状況などについての獣医師からの質問に答えます。

治療の参考の情報となるため、飼い主さんは分かる範囲でよいのですが、詳しく説明するように努めてください。

答えはこんな感じで答えればOKです。

高い所から飛び降りた際に痛めた模様で、それ以後おかしな歩き方になっているという具合に、分かる範囲で気づいたことを何でも答えておきましょう。

 

「触診」

獣医師が直接愛犬の捻挫をした患部に手で触れて、傷めた部位の状態などを確認します。

この際痛みが伴うと、触られるのを極度に嫌がる愛犬も多いものです。

飼い主は、愛犬をなだめて少しでも大人しくさせるように、日ごろから良好な関係を気づいておくことが大切となります。

 

「レントゲン」

触診した後に軽度の捻挫と判断されたケースでも、外部からでは見えない箇所に、大きな傷が生じている可能性もあるため、レントゲンを取ります。

 

「痛み止め注射」

捻挫を起こせば通常痛みがあります。

安心して愛犬をゆっくり休ませるためにも、犬用の痛み止めを打って痛みを抑えることが大切となります。

これで痛みが和らげば、愛犬も落ち着き安静にしていることが可能となります。

あとは薬を処方され、これで一連の病院での処置は完了となります。

 

病院での捻挫治療費

 

初診料は1,500円程度必要です。

一番かかるのがレントゲン代で、4,000円程度といえます。

このため最低でも、5,000~6,000円程度はかかり、これに薬が処方されれば、薬代がプラスとなります。

痛み止めの薬のタイプは、ステロイド系と非ステロイド系の2種類があります。

「ステロイド系」

効果:解熱作用があり、炎症を抑えます。

神経系統に働きかける作用が働き、麻痺やアレルギーを抑えることができます。

副作用:肥満に注意が必要です。

ステロイドの場合、通常カロリーの消費率が上がるため、食事量が増えてしまいがちです。

また同時に、肝臓病にも注意が必要です。

水分排出量が増えてしまい、オシッコの回数が多くなるため、水分不足に注意しましゅう。

 

「非ステロイド系」

効果:解熱作用と神経系統に働きかけて、末梢神経、脊髄、視床下部の3つに作用し、痛みを抑える働きがあります。

副作用:消化器への悪影響を与えることが多いです。

また、腎臓の血管の拡張を抑えてしまうため注意しましょう。

riasu

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