今回は愛犬が便秘になった時の対処法と、便秘に効果がある食べ物とオススメとなるドッグフードをお伝えします。
ワンちゃんは、本来あまり便秘にならないため、便秘になった時は明確な原因が存在します。
また、腸閉塞などを引き起こしていると、最悪命に関係するケースもあり、犬の便秘を決して甘く見てはいけません。
愛犬が便秘となる原因が、水分不足から生じていることもあります。
便秘の症状が軽度な場合、思った以上に水分補給が効果を発揮するケースも多いものです。
このため、愛犬がいつでも自由に新鮮な水を飲める環境を設定しておくことが大切です。
あまり水を飲まないワンちゃんの場合、一工夫してあげる必要があります。
ドライタイプのフードに、水分量が多いウエットタイプを少し混ぜてあげるのもオススメです。
老犬になり歯や胃腸が弱ってきていれば、お湯でドライフードをふやかしてあげてもいいでしょう。
また、水分が多い種類の野菜を少量加えてトッピングしてあげるのも有効です。
ただし野菜は食物繊維を含むため、与え過ぎてしまうと下痢や軟便になってしまいやすいので注意が必要です。
ストレスが原因で便秘も起こってしまいます。
腸の蠕動運動が狂ってしまうと、上手く内容物が移動できなくなって便秘になります。
腸の蠕動運動に指令を出しているのが自律神経ですが、ストレスの影響を受けてしまうと機能不全を招いてしまいます。
このため愛犬にストレスを与えないストレス管理が大切となります。
愛犬に愛情不足を感じさせないために、細目にコミュニケーションを図ってあげてください。
思った以上に愛犬にマッサージをしてあげると効果が期待できますよ。
ただしひどい便秘でお腹が張っているような状態の場合は、お腹を圧迫してしまうとワンちゃんが苦しいため注意が必要です。
マッサージの仕方の最大のポイントは、とにかく優しくしてあげることです。
愛犬を仰向けにしてお腹を「の」の字を書くように、ゆっくり時計回りで円を描くようにして、優しく優しくマッサージしてあげましょう。
これで十分胃腸に刺激を与える効果がありますが、ツボを刺激してあげるのもオススメです。
お腹のツボ刺激をするためには、まず最初にワンちゃんのおへそを見つけます。
お腹の真ん中あたりにちゃんとありますよ。
おへそから指2本分程度(1~1.5cm)外側に離れたあたりにあるツボの「天枢(てんすう)」と、「中かん」と呼ばれる肋骨(みぞおち)の一番下のツボが便秘には有効です。
また、適温の蒸しタオルなどを使用して、愛犬のお腹を温めてあげるのも効果満点です。
運動は消化器官を刺激して働きを促進する効果があり、スムーズな排便に繋がります。
また、運動することで喉も乾き、自然に水分補強も行えて一石二鳥です。
このため愛犬を散歩させる時は、水筒に水分を入れて持っていき、途中で休憩タイムを作り、水分補給を行ってあげましょう。
ちょっと飼い主さんが頑張って、手作りの果汁100%ジュースなどを用意してあげれば、愛犬は大喜び間違いなしですよ。
便秘を防ぐためには、腸内環境を整えることが大切です。
整腸作用や善玉菌を増やすために有効なのが、オリゴ糖や乳酸菌・ビフィズス菌などです。
これらを簡単に摂取できる食べものがヨーグルトです。
ワンちゃんの場合、無糖のプレーンヨーグルトがオススメです。
フードに振りかけてあげれば一緒にペロリと食べてくれます。
腸が弱いと感じる子ならば、パピー時代くらいから与えてあげるのがオススメです。
食物繊維も腸内環境を整えてくれる作用が働き便秘に効果があります。
リンゴなどをすりおろして与えてあげるのもオススメです。
ただし食物繊維は犬が消化できないため与え過ぎは厳禁、返ってお腹の調子を壊してしまうので注意しましょう。
今やワンちゃんにサプリメントを与えるのも当たり前の時代になりました。
酵素や乳酸菌などが含まれた、便秘に効果を発揮するサプリメントがいろいろ揃っています。
犬用のサプリは、人間用のようにカプセルや錠剤でなく、ワンちゃんが飲みやすいように粉末タイプのものが多く、味も犬の好きなものとなっており、フードに混ぜるだけの手間いらずで簡単に食べさせることができます。
特に今与えているフードを便秘向きなものに切り替えたくないような場合には、加えれば良いサプリメントは有効です。
便秘に効果を発揮するオススメのサプリメントを紹介します。
人気商品の犬用サプリ「犬康食ワン」が、さらにパワーアップして「犬康食(けんこうしょく)ワン・プレミアム」として新発売されました。
100万袋以上売れている超ロングセラー商品が、さらに強力に成分がアップしてリニューアルされて楽しみ一杯です。
最大の人気の秘密は、人間でも高級素材となる「霊芝」・「エゾウコギエキス」・「田七人参」
などの伝統素材を惜しげもなく使っているところです。
特に霊芝(レイシ)は、食物繊維の宝庫とされ、話題の多糖類である「β-D-グルカン」を豊富に含み、便秘解消や免疫力を高める効果があります。
また、善玉菌プロバイオティクスである有胞子乳酸菌や環状オリゴ糖を含み、腸内環境を整えてくれます。
また味にもしっかりこだわっており、多くの犬たちが好む美味しいチーズ風味で、満足できる美味しい味に仕上がり、ワンちゃんの食いつきが抜群です。
さらに詳しく、「犬康食ワン・プレミアム」の効果を知りたい方は次の記事を参照してみましょう。
浣腸により、溜まった便を出す処置を行います。
間違っても、人間用の浣腸を愛犬に用いたりしないようにしてください。
浣腸などの処置は、動物病院で行ってもらうようにしましょう。
やり方は、生理食塩水を利用します。
体重1kg当たりに対して5~10mlの目安の生理食塩水を注入して便を柔らかくします。
その後、指や手で押してあげて、結腸内の内容物を強制的に排出することとなります。
動物用の下剤を使用して排便を促します。
セロトニン作動薬を使って、蠕動運動を強制的に促進して排便させることもあります。
食物繊維を多く含む野菜や果物などは、腸の動きを活発にしてくれる働きあり、便秘に効果があります。
キャベツには多くの食物繊維が含まれています。
食物繊維は大きく「不溶性食物繊維」と「水溶性食物繊維」の2つに大別されますが、水溶性食物繊維がキャベツには含まれています。
不溶性食物繊維の特徴は、体内で水分を吸収して膨張することです。
そのため、大腸内の便及び腸内の有害物質を固めてくれる働きがあり、大腸を刺激して、便通が良くなります。
またキャベツには、ビタミンUという成分が含まれており、こちらも腸の働きを活発にする働きがあります。
与え過ぎには注意を払い、1日に与える量の目安は50g程度にしておきましょう。
胃腸の弱いワンちゃんの場合、生でキャベツを与えるのは厳禁、お腹を壊してしまう可能性が高まるため、必ず茹でてあげましょう。
確かに茹でてしまうと栄養価は下がります。
生でも平気な子も多いですが、キャベツには「シュウ酸」が含まれるため、「シュウ酸カルシウム結石」という尿路結石が起こってしまう原因になりかねません。
茹でることで、この成分を抜くことができるため、このような意味あいからも必ず茹でる方が安全です。
また茹でることで、食物繊維が柔らかくなり消化がしやすくなります。
レタスは、100グラム当たり1.1gの食物繊維を含みます。
またレタスは、95.9%とほとんどが水分のため、水分の補給にもってこいで、その意味からも便秘に効果があります。
人間だとサラダとして生で食べるイメージが強いですが、ワンちゃんは食物繊維を含む野菜の消化が苦手なため、生よりも茹でたり蒸したりしてあげる方がオススメです。
また、レタスは簡単に手で小さくちぎれるので、細かくちぎったものをあげることで、消化がしやすくなります。
さらに何でも丸呑みしてしまう習性があるワンちゃんにとって、大きな塊のままだと喉に詰まらせる可能性もあり、その意味からも細かくちぎってあげることが大切です。
りんごには、水溶性食物繊維であるペクチンが含まれており、腸内の不要な老廃物を対外に排出し、善玉菌を増やして腸内環境を改善してくれます。
また水分が84%と豊富なため、水分補給にも役立ちます。
すりおろしたり、りんごジュースにしてあげてもいいですね。
皮は消化が悪いため、剥いて与えるのがおすすめです。
さつまいもには食物繊維が豊富に含まれているため、便の水分を保もって腸内環境を整え、便秘の予防や解消に期待することができます。
ただし、本来ワンちゃんが持つ消化酵素では、食物繊維は消化吸収できないため、与え過ぎないように注意しましょう。
おからは、豆乳以上に栄養価が高く、それでいて低カロリーで食物繊維も多く、ダイエット食として人気を博しています。
おからは日本のスーパーフードとして、欧米でもブレーク中です。
主成分の「オレイン酸」が腸の動きを促す作用をもたらし、便にオイルが含まれることからスムーズに排泄しやすくなります。
同様の理由から、サラダ油や無塩バターなども便秘に効果を発揮してくれます。
ただし、無塩バターなどは特に高カロリーなため、肥満に注意が必要となります。
なお、これらの効果は、あくまで脂肪分で便を滑りやすくして排出するという方法のため、根本的な効果を期待するものではありません。
このため、一過性の便秘には効果がありますが、慢性的な便秘の場合の解決法にはなりません。
胃腸が弱いワンちゃんには、胃腸対策専門の療養食がおすすめです。
犬心「消化器ケア」は、名前の通り消化器に特化したナチュラル療法食であり、愛犬が嘔吐・下痢をしやすい胃腸トラブルが多いワンちゃんのケースではおすすめドッグフードといえます。
2週間で「犬の腸内細菌&便質」が生まれ変わるドッグフードといわれており、実際に2週間~1ヶ月間で「腸内善玉菌」が増えることで、効果が生じるそうです。
胃腸トラブルで悩んでいるワンちゃんには、是非一度試してあげたいフードと言えますね。
胃腸や蛋白漏出性胃腸症、低アルブミン血症から下痢、便秘、嘔吐までの胃腸消化器官のトラブルを抱える犬を対象とした薬膳食事療法食です。
アレルギーに特化し、腸内環境も整えてくれるため、下痢や嘔吐で悩んでいる犬に有効なフードです。