我が家もチワワを飼っているのですが、超小型犬や小型犬などは、骨も細く、股関節なども弱いため、ほんの少しの衝撃で、捻挫や骨折をしてしまいます。
足を引きずって歩いていたりすればもう大変、もはやドキドキものです。
今回は、チワワが捻挫してしまう原因や家庭での処置方法及び予防法について紹介します。
小型犬などは、本当に次のような思いもかけないちょっとした原因から捻挫をしてしまうものです。
・ソファーから床へジャンプして下りる
・障害物でつまづく
・フローリングの床で滑る
・走って急な方向転換をする
また小型犬であれば、飼い主さんがうっかり踏んでしまったり、抱っこで落としてしまうこともあります。
特に小さな子供がいる家庭の場合、愛犬を落っことしてしまうケースが意外にあるため、子供にもしっかり注意をしておくことが肝心です。
また、活発な活動犬であれば、野外でのドッグランへの参加や、アジリティなどの競技による激しい運動で捻挫してしまうことも多くなります。
特に体重が重くなり負担がかかる肥満犬は要注意です。
さらに、老犬になれば足腰が弱り、骨ももろくなってきて、捻挫などのケガのリスクが高まります。
実際に愛犬が捻挫をしてしまったケースでの対処法を紹介します。
愛犬が捻挫をしてしまったかなと感じた場合、もちろん一番のベストが直ぐに動物病院に連れて行ってあげることです。
しかし病院に愛犬を連れて行くまでに、最低限の応急処置はしておくべきです。
また、夜間遅くに捻挫した場合などは、朝まで待つことになってしまいます。
このようなケースに備えて、まず最初に家庭で簡単にできる応急処置の仕方を覚えておきましょう。
まずは何と言っても安静第一です。
安静にさせて動かないようにする必要があります。
痛みが強ければ動けないためあまり問題がないのですが、下手に軽度であったりすると、なかなかワンちゃんはじっとしていてくれません。
そのため朝まで待つ何ていうケースでは、ケージなどに入れて動けない処置をとる必要があります。
まずは愛犬をしっかり落ち着けさせましょう。
興奮した状態で下手に触れば、反射的に噛まれてしまうようなこともあります。
落ち着かせたところで、患部に赤みや腫れが出ていないか、また熱感がないかの確認を行ってください。
触ってみれば、結構熱感などもすぐに分かるものです。
患部に熱を感じた場合には、冷水や氷を使って冷やしてあげましょう。
冷たい湿布を貼ってあげるのもおすすめです。
なお、患部をあまり冷やし過ぎてしまうのも良くありません。
このため直接冷やさずに、必ずタオルなどを巻いて冷やすように注意してください。
特に高齢犬の場合、冷やし過ぎは返って良くないので、老犬の場合は氷までは使用しないで、濡れたタオルで十分です。
次に、損傷部分を包帯やバンテージなどで圧迫固定してあげると、血液量を減らすことができ、炎症を抑える効果が期待出来ます。
ただし患部に触ると、愛犬が興奮したり暴れてしまうことも多いため、様子を見ながらの処置としてください。
どうしても興奮してしまうようであれば、無理に処置せずに、安静にさせて休ませてあげる方が良いでししょう。
この際の姿勢でオススメとなるのが、患部を少しでも高く持ち上げてあげることです。
心臓より上げることで血液量を抑えて、症状を軽減できます。
しかしなかなかワンちゃんが、思ったような姿勢をとってくれないのが通常です。
そのため、言うことを聞いてくれないケースでは、愛犬を抱きかかえてあげることが出来れば、それが最善の方法であり、患部を少しで心臓より高くなる形で抱っこしてあげましょう。
このようなところが、自宅で簡単にできる応急処置となります。
再度まとめれば以下の通りです。
・安静第一
・動いてしまう場合は、ケージなどに入れる
・患部を氷や冷水で冷やす
・冷やし過ぎには注意して、氷などで直接患部を冷やさずタオルなどを当てる
・特に高齢犬の冷やし過ぎに注意
・損傷部分を包帯やバンテージなどで圧迫固定する
・損傷患部を心臓より高い位置に置く
・暴れる場合は抱っこして患部を持ちあげる
病院ではまず最初に、患部の特定と症状の確認が必要なります。
このため通常であれば、まず最初にレントゲンやエコーなどを行うこととなります。
犬の捻挫の場合、通常次の3段階に症状が分かれます。
1.軽度捻挫:靭帯の繊維が引き裂かれた状態の損傷であり、痛みも比較的軽度と言えます。
2.中度捻挫:部分断裂と呼ばる状態であり、靭帯の一部が断裂してしまっており、このため軽度捻挫よりは痛みが伴います。
3.重度捻挫:完全断裂と呼ばる状態であり、靭帯が二つに分かれてしまった状態であり、このため最も重症で痛みも激しくなります。
捻挫の程度の痛みの状態に合わせて、抗生物質などが処方されます。
軽度の捻挫であれば、処置は痛み止めなどの注射で問題なく、3~4日も安静にしていれば、ほぼ回復できます。
中度や重度の捻挫となってしまうと、靭帯が断裂してしまうためそう簡単には治りません。
また、脱臼や骨折になってしまうこともあるため注意が必要です。
捻挫で病院にかかった際の概算の治療費用を紹介しておきましょう。
まずは最初にレントゲン検査などを行うため、これに犬の大きさにもより多少値段が異なりますが、通常1枚4,000円程度は必要となります。
なお、初診料が必要な場合は、1,500円程度はかかります。
痛み止めの注射は、1本1,500円から2,000円程度はみておきましょう。
初診料:1,500円
レントゲン検査:4,000円
痛み止め注射:1,500円
合計:7,000円
もちろん病院によって費用は異なりますが、このように最低7,000円程度はかかってきてしまいます。
さらにこれに、薬代がプラスされることになってきます。
このため、最低でも1万円程度は見込んでおく必要があります。
捻挫は癖になってしまうとよく言われたりします。
小型犬などが、一度捻挫をしてしまったケースでは、再度捻挫を繰り返さないように、針やお灸を試してみるのもとてもおすすめです。
東洋医学はバカになりませんよ。
私も腰があまり丈夫ではなく、よくぎっくり腰などを起こしていたのですが、現在定期的に針治療に通うようにしてから、大分腰の状態が改善されました。
ワンちゃんたち動物にとっても、針やお灸での東洋医学での治療は、負担の少ない優しい医療となるため、安心して行ってあげることが可能です。
西洋医学では診断名が付かない原因不明の病気なども、東洋医学の針やお灸で改善したケースが沢山あります。
ただし問題は、犬は保険が効かないため、治療費が高額となってしまいます。
このような治療を考えるワンちゃんの場合、保険会社でこのような治療に対応した保険に加入することも、検討してみてもいいのではないかと思います。
先ほどワンちゃんが捻挫をしてしまう原因を紹介しましたが、本当にちょっとした衝撃を受けることで捻挫を起こしてしまっています。
このため次のような対策を立てることが、犬の捻挫の予防法となります。
愛犬が滑らないために、フローリングの床であれば、滑り止めのマットを敷いてあげましょう。
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ソファーや椅子などを、部屋からなくすことはできません。
そのためには、段差ができてしまうものには「スロープ」をつけるなどの対策を施し、愛犬が飛び降りないようにすることも大切です。
ワンちゃんは、ソファーと床の段差にスロープやクッションを置いて階段にしたりして、無理なく楽に上り下りできるようにしてあげると、上手に活用してくれます。
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また、大事なことが、愛犬の肉球のケアです。
足の裏の毛を定期的にカットしてあげることで、肉球がしっかり出ている状態としてあげることも大切です。
肉球には滑り止めの役割があるため、滑ってしまわない対策として、肉球のケアが必要となります。