人間の女の人はよく便秘で悩んでいることが多いといえます。
しかしワンちゃんの場合、便秘は人間と比較して結構問題となる場合が多いのです。
通常、食べ物の関係からなってしまうケースが多いわけですが、犬の場合何かしらの病気が隠れた原因として便秘を引き起こしている可能性があり、要注意です。
例えば犬はすぐ何でも誤飲してしまいます。
異物を飲み込んでしまう事故は本当に多く、異物が便として出てこない時には注意が必要です。
このような原因での便秘の場合、腸閉塞を起こしてしまい、命の危険が生じることもあります。
このように犬にとっては思った以上に怖いのが便秘ですが、今回は原因として考えられる病気としてヘルニアを紹介します。
愛犬が便秘になったケースでは安易に考えずに、犬の便臭は怖いと認識してください。
どうしても便秘と聞くと、飼い主さんはさほど大したことがない病気だと思ってしまうはずですが、是非認識を改めましょう。
犬は通常であれば、1日に3回ほどウンチをするのが正常だとされています。
人間であれば1日1回というパターンが多いため、これは人間より回数が多いため、1日ウンチが出ないだけでも犬には結構重症です。
このため犬が、2日間ウンチが出ないようであれば見過ごしていてはダメです。
直ぐに動物病院へ連れて行ってあげましょう。
一過性の便秘ならば、ストレスや食べ物が原因となっていることが多いのですが、実は便秘の原因にはいろいろあり、病気が原因となるケースも多いのです。
今回は便秘の原因となるヘルニアについて紹介します。
鼠径ヘルニアとは、足の付け根の部分から、腸がお腹の中に飛び出す症状の病気です。
症状が軽いうちは、押すと膨らみが無くなりますが、しばらくするとまた戻ってしまいます。
膀胱が出てしまうケースもあり、この場合は排尿困難な状態になります。
腸を圧迫してしまうため、便秘になってしまうことがあります。
もっとも便秘にかぎらず、反対に下痢になったり、嘔吐したりもします。
鼠径ヘルニアは、ほとんどの場合が親からの遺伝によって発症すると言われており、そのため鼠径ヘルニアは子犬に多い病気と言われています。
このように先天的原因が多いわけですが、事故や外傷などによる後天的のものもあります。
愛犬が便秘になり、足の付け根付近あたりに、異常なしこりや膨らみがある場合、鼠径ヘルニアの可能性があると知っておきましょう。
もちろんこの場合、動物病院へ直行ですよ。
犬の会陰ヘルニアは、腸や膀胱、脂肪などの臓器が飛び出してしまう病気であり、5歳以上のオス犬に起こりやすいのが特徴です。
このため、便や尿が出にくくなり便秘になってしまいます。
犬が会陰ヘルニアにかかってしまうと、便が出にくくなるために腸に便がたまってしまい、肛門周囲が膨れてきます。
このため、注意して観察すれば、比較的気づきやすいともいえます。
犬の会陰ヘルニアには、その症状が生じる場所によって次の4つに分かれます。
・坐骨型
・腹側型
・背側型
・尾側型
この中で最も発症例が多いのが「尾側型」です。
犬の会陰ヘルニアの原因は、会陰部の筋肉が弱くなることとされていますが、弱くなってしまう原因は解明されていません。
先天性、後天性の原因があるとされています。
先天性の原因とされる会陰ヘルニアの好発犬種は以下の通りです。
・ボストンテリア
・コリー
・ペキニーズ
後天性の原因としては、老化を始めとして、他には男性ホルモンの影響、筋力の低下などが考えられます。
椎間板ヘルニアは、人間でも悩んでいる人が多い身近な病気です。
犬の場合、ダックスフントによく見られる病気です。
椎間板ヘルニアの場合、腰の痛みのため、直接便秘とは関係がなさそうに思えますが、体の動きも制限されていると、自然に腸の働きも鈍くなってしまうものです。
その結果として、便秘になってしまうこともあるのです。
椎間板とは、骨と骨の間にあるクッション部分が、なんらかの原因によって飛び出してしまい、神経を圧迫して激しい痛みが出てしまう病気です。
老化によってコラーゲン繊維が弱化することで、繊維輪が破れてしまったり、肥満による体重増加が椎間板に対して強いストレスとなったりします。
椎間板ヘルニアを発症しやすい好発犬種は以下の通りです。
・ダックスフント
・狆
・バセットハウンド
・ラサアプソ
・シーズー
・ペキニーズ
・コッカースパニエル
今回は便秘について、少し切り口を変えて見てみました。
犬の便秘といえばみなさん食べ物が原因だと思いがちでしょうが、原因に病気が潜んでいるケースもあると理解できたはずです。
今回はヘルニアを例にとって紹介しましたが、この他にもいろいろな病気が原因となって現れるケースがあります。
犬の便秘を決して楽観しないことが大切です。
記事中でも述べた通り、2日間以上愛犬の便秘が続く場合、必ず動物病院へ直行してください。