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愛犬にフィラリア予防薬を行う正しい時期と判断基準とは?

 

あなたは愛犬のフィラリア予防の投薬を始める時期について考えたことがありますか?

フィラリアとは寄生虫の一種で、蚊に刺されることで感染する病気のため、蚊が発生し飛び始め出せば行うべきだとの程度に認識は持っていることでしょう。

フィラリアに感染してしまえば、ワンちゃんの命の危険さえ伴なうような怖い病気ですが、実はきちんと予防せすれば完全に防ぐことが可能な病気でもあるのです。

したがって、万一愛犬がフィラリアに感染した場合は、100%飼い主さんの責任と言っても過言ではありません。

このため、愛犬にフィラリア予防薬を行う正しい時期を知り、正確に実施してあげることが大事となります。

毎年春になればそろそろかなと感じ出すことでしょう。

しかし多分多くの方は、フィラリア検査のハガキが届き、目にすることでフィラリア予防の時期なのかと判断していそうですね。

今回は、愛犬にフィラリア予防薬を行う判断基準と、正しい時期について紹介します。

 

フィラリアの予防方法

 

犬のフィラリアを予防する方法には、以下の3つがあり、飼い主さんが自由に選ぶことができます。

・飲み薬

・滴下薬

・注射

フィラリア予防薬は、薬によってその効果の範囲が異なります。

・フィラリア予防だけ

・フィラリア予防+腸内寄生虫(回虫・鉤虫など)駆除

・フィラリア予防+腸内寄生虫(回虫・鉤虫など)駆除+ノミ・ダニ駆除

上記の通り薬の種類によっては、フィラリア予防だけではなく、腸内寄生虫やノミ・ダニ駆除も同時に行ってくれる効果があるのです。

フィラリア予防薬に含まれる代表的な有効成分を紹介します。

有効成分
・イベルメクチン

・セラメクチン

・モキシデクチン

・ミルベマイシンオキシム

・エプリノメクチン

フィラリア予防に加え、腸内寄生虫やノミ・ダニ駆除も行う薬は、上記のような有効成分が複数含まれることとなります。

 

「飲み薬」

フィラリア予防の飲み薬は、エサ型のチュアブルタイプと錠剤タイプがあります。

・チュアブルタイプ

チュアブルタイプはエサ型であり、犬が好む美味しい味付けがなされ食べやすいのが特徴です。

味を肉の味や匂いに近づけ、食感までも工夫することで、ワンちゃんの食いつきがよく、薬が苦手な愛犬でも、おやつ感覚で美味しく食べることが出来ると評判です。

・錠剤タイプ

錠剤タイプは、細かく砕いてエサに混ぜて与えます。

薬が苦手な愛犬の場合、好物の中に入れて食べさすなどの工夫が必要となります。

 

オススメのチュアブルタイプ

1位:ストロングハートチュアブル

 

・効果:フィラリア、腸内寄生虫

・成分:イベルメクチン、ピランテル

 

2位:ネクスガードスペクトラ

 

・効果:フィラリア、腸内寄生虫、ノミマダニ

・成分:アフォキソラネル、ミルベマイシンオキシム

 

3位:ハートガードプラス

 

日本ではカルドメックの名前で親しまれています。

・効果:フィラリア、腸内寄生虫

・成分:イベルメクチン、ピランテル

 

オススメの錠剤タイプ

「キウォフハート」

 

・効果:フィラリア、腸内寄生虫

・成分:イベルメクチン、ピランテル

 

「滴下薬(スポットオンタイプ)」

滴下薬は、スポットと呼ばれる液体を犬の首や背中などの皮膚に垂らして直接つけるタイプの予防薬です。

飲み薬がダメで受け付けないワンちゃんにはおすすめです。

オススメのスポットオンタイプ

「レボリューション」

 

・効果:フィラリア、腸内寄生虫

・成分:イベルメクチン、ピランテル

 

「注射」

注射の場合は、動物病院で打ってもらうこととなります。

種類は2つとなり、1年間効果が持続するタイプと、半年効果があるタイプが選べます。

1年間効果が持続するタイプであれば、時期の考慮は必要なく、いつ打ってもOKです。

半年効果タイプの場合は、適切な時期に行うタイミングが重要となります。

注射は、薬と違って効果期間が長いのが最大の魅力と言えます。

フィラリアの薬の場合、毎月飲ませるのを忘れてしまうリスクもあるし、何と言っても手間がかかります。

また嬉しいのが、注射は薬と比較しても、決してそれほど価格が高くない点です。

こう聞けばみなさん注射に飛びつきそうですが懸念されるのは、注射薬はまだ新しい薬のため、副作用の報告が少ないということでしょう。

注射の時期を詳しく考えてみましょう。

一年間の効果があるフィラリア注射の場合、効果が切れる少し前に継続して打っていけば、時期はまったく問題となりません。

あなたは、動物病院で1時間待ちや2時間待ちした経験がおありではないでしょうか?

フィラリア予防の時期である4月から5月頃の場合、人気の動物病院の場合凄く込み合い、長時間待ちは当たり前といえます。

このためオススメは、込み合う時期を避けて動物病院の空いている1月~2月の早めの時期にすることです。

半年効果の注射の場合は、慎重に時期を選ぶ必要があります。

次に紹介するフィラリア予防を行う判断基準を参考にしてみてください。

 

フィラリア予防を行う判断基準

 

一般的な基本タイプは、3月もしくは4月に検査を行い、5月から投薬を開始するパターンです。

しかしここで注意すべき点があります。

それは、地域によりフィラリアの予防の時期が異なるという事実です。

原因は、フィラリアの感染源となる蚊の発生時期が、各地域で異なるためです。

「地方別フィラリア予防の投薬時期目安」

・北海道 : 6月下旬~10月中旬

・東北 : 5月下旬~11月上旬

・関東 : 5月中旬~11月下旬

・甲信越 : 5月中旬~11月下旬

・北陸 : 5月下旬~11月上旬

・東海 : 5月中旬~11月中旬

・近畿 : 5月上旬~11月中旬

・中国 : 5月中旬~11月上旬

・四国 : 5月上旬~11月中旬

・九州 : 4月下旬~11月下旬

・沖縄 : 2月~12月

蚊は15度以上の気温になると吸血を始めるとされており、このため地域によって対応時期が異なります。

なお上記時期は、あくまで大まかな目安です。

フィラリアの予防薬は、蚊が現れてから1ヶ月以内に予防薬を飲み始めるのが基本とされます。

最近は温暖化に伴い暖かくなっているため、思わぬ時期に蚊がいることがあるため、とにかく見かけた場合は注意しましょう。

また、蚊がいなくなったからといって、直ぐに予防をやめてはいけません。

その理由は、フィラリアの寄生虫が体内に入った場合、約2ヶ月かけて心臓や肺の血管に移動し病状が発生するからです。

したがって蚊がいなくなったケースでも、既にフィラリアの寄生虫が体内に入っている可能性があります。

2ヶ月の準備期間があるため、蚊がたとえいなくても1ヶ月後までは予防し続けることで、寄生虫を全滅させることが可能となります。

なお万が一、心臓に到達してしまったケースでは、いくら予防薬を与えても効果が生じないため、注意が必要です。

 

犬のフィラリア予防はいつから必要?

 

犬のフィラリア予防は、一般的には生後90日の3ヶ月頃から始めるのが普通です。

ただし、生後2ヶ月前後から使用するような薬もあるため、子犬を飼い始めた場合は、早急に動物病院に連れて行き、獣医師と相談の上始めるのがおすすめです。

また、成犬の場合は、毎年血液検査を行うのが基本となります。

通常の場合検査は、生後7ヶ月齢未満の子犬の場合は、フィラリア感染の可能性が低いため、

検査することが少ないといえます。

 

まとめ

 

フィラリア予防の方法には、飲み薬・滴下薬・注射の3つの方法があることが分かってもらえたでしょう。

また、自分が住んでいる地域によって、フィラリア予防薬の適正時期が異なることを認識することが必要です。

フィラリア予防薬の実施の基本は、蚊が発生した1ヶ月以内に開始し、蚊がいなくなってもその後1ヶ月間は続けることとなります。

フィラリアはしっかり予防さえすれば、100%防げる病気であることを認識して、きちんと愛犬のために飼い主さんが実施してあげましょう。

riasu

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