犬のてんかんの薬は何十種類とあり、薬には副作用はつきものといいながらも、結構てんかんの薬は副作用がいろいろ出てしまうのが特徴といえます。
コンセーブは、日本での初めての犬用の抗てんかん薬として有名です。
抗てんかん薬が懸念されるのは、長期服用すると肝臓への負担が大きいとされることです。
その点コンセーブは、抗てんかん薬としては比較的重篤な副作用は認めらず、そのためよく使用される薬の一つです。
しかしそれでも細かな副作用は起こり、次の3つの副作用が指摘されています。
コンセーブの服薬後に起こる副作用として現れやすいのが、「意欲の減退」・「動作の緩慢」という抑うつ状態に愛犬がなってしまうことです。
主な症状は以下の通りです。
・同じ場所で動かずに止まっている時に、よく頭が下がってしまい床につきそうになる
・元気がなくなり、虚ろな表情が増える
・遊んでいても長続きせずに、すぐに飽きてしまう
・眠そうな表情が見られるがなかなかすぐに眠らず、当たりをウロウロうろつき落ち着かない
・飼い主さんから離れずつきまとい、分離不安のような状態となる
・突然興奮しだすことがある
・体がだるそうな様子で活気がない
コンセーブ服薬後には上記のような状態に愛犬が陥ることが多いので、飼い主さんは十分様子を確認して注意を払ってください。
なお通常、愛犬が薬に慣れてくるとだんだんこのような症状は消失していきます。
残ってしまう症状がないかチェックして、気になる場合は獣医師に相談してください。
てんかん薬を服用した場合、多くのケースで食欲に影響がおよびます。
この際の症状が、食欲が増すか反対に食欲不振になるか両極端の形でよく起こってしまいます。
コンセーブで生じる副作用は、主に食欲不振に陥ることになります。
多くのケースで食欲不振の副作用が生じる期間は数日です。
通常はだんだん食欲が戻ってきますが、食欲不振が長引き愛犬の体臭が減ってきてしまった場合は要注意となります。
このようなケースでは、獣医さんに相談して投与量を操作したり、場合によっては他の薬への変更が必要かも知れません。
振戦症状と呼ばれる副作用もよく出ます。
振戦症状とは、身体の部分的な震えが見られる症状を刺します。
細かく小刻みに震える状態を振戦と呼ぶわけです。
このため、よく状態を確認すれば、足先だけがピクピク震えていたり、同様に顔だけがピクピクと震えるなどの症状が現れます。
体全体を見れば、ふらふらとカラダを振るわせながら歩くような状態となります。
また、あまり動き回らずに、1日中眠そうにしてボーっとしています。
コンセーブを服用した場合、どうしても副作用で最初はこのような状態になるため、慣れて元気になってくるまでは、愛犬をゆっくり休ませてあげましょう。
コンセーブを例にてんかん薬の副作用の紹介を行いましたが、薬には副作用が生じることをしっかり認識してください。
最近は通販で簡単に薬を購入できてしまいます。
心配のない薬もありますが、てんかん薬のように複雑でよく副作用がでる薬は要注意です。
ネット購入の場合、比較的安価に購入できることが多いため、つい安易に買ってしまいがちですが、てんかん薬はプロの獣医師でもなかなか処方が難しく、何度も試して合った薬を見つけだすことも多いのです。
てんかん薬がなかなかワンちゃんに合いにくい難しい薬であることを知るには、次の記事を参照してみるのがおすすめです。
今回は、犬用の抗てんかん薬である「コンセーブ」の副作用を紹介させてもらいました。
てんかんに効き目のある良い薬ですが、このような副作用があるのです。
特にてんかんの薬は複雑であり、実はコンセーブの副作用は少ない方と言えます。
薬を安心して服用するためには、副作用について理解しておくこともとても大切となります。