愛犬が甘えてこないという悩みを時々聞きます。
ワンちゃんが、捨てられたり、迫害を受けて人間不信に落ちいっている保護犬ようなケースであれば、怯えてしまいなかなか上手く甘えられないこともあります。
しかし子犬を3ヶ月頃から飼い始めていれば、愛犬が飼い主さんに甘えてこないことは、普通に飼っていればありえません。
なのに何故、ちょくちょくと愛犬が甘えてこないという声を聞くことがあるのでしょうね。
確かにワンちゃんにも性格はあります。
甘えることが苦手なワンちゃんもいるかも知れませんが、愛犬が甘えられない原因は、ズバリ言って飼い主さんにあります。
つまり愛犬が上手く甘えられない飼い主さんなわけです。
今回は、愛犬があなたに甘えて来ない理由について、一緒に考えてみましょう。
家にはチワワとチワワとトイプードルのミックス犬のチワプーの2匹のワンちゃんがいます。
特に甘えん坊なのが、ミックス犬のチワプーの「モコ」オスです。
直ぐにすり寄ってきて、膝に乗り込んできます。
まだ若いので、好奇心旺盛という要素もあります。
前足でチョンチョンと触り、「撫でてよ!」と盛んに催促してきます。
一緒に暮らしていれば、これが普通のワンコの状態だと思います。
もう1匹のチワワの「ビビ」メスは、既にシニア期に突入しており、落ち着いた様子でマイペース、性格にもよるでしょうが、モコのように直ぐに引っ付いてばかりはきませんが、甘えたいときにはちゃんとやって来て甘えてきます。
もちろん呼べばちゃんとやってきます。
でも世の中には、こんな具合に飼い主さんに甘えないワンちゃんがいるということですが、本当なのでしょうかね?
私はズバリ、愛犬が甘えてこないのではなく、愛犬が甘えたいときにちゃんと甘えさせてもらっていないことが原因だと考えます。
愛犬が甘えてこないという人の話を聞くと、よく聞くのが、忙しい時に限ってまとわりついてくることがあると言っていたりします。
「あれ何か話がおかしいぞ」と、あなたも気がついたはずです。
冷静に考えればすぐ分かる通り、ワンコがあなたにまとわりついてくるというのは、甘えてきている証拠ですよね。
つまりママであれば、夕食の準備や掃除や洗濯と、日常の忙しい時には仮に愛犬が近寄ってきても、構ってあげないわけです。
しかしこれはどの家庭でも、至極当然のことでしょう。
余裕の無い忙しい時間帯では、家事や育児に追われている主婦は、のんびり愛犬に構っている暇はありません。
つい邪険に扱ってしまうために、ワンちゃんも自然になかなか甘えられなくなったりしてしまうのです。
また、ワンちゃんを観察してみれば、まったくよく寝てばかりいますね。
犬ものんびり寝て自由にリラックスしていたい時には、そう簡単に近寄ってはきません。
ママが時間が空いて、愛犬に構ってあげたい時に、ワンちゃんはのんびりしていたいことも多いわけです。
自分が忙しい時に、甘えて来られても困るように、ワンちゃんだって眠かったり、一人でのんびりしたい時があります。
つまり結論を言えば、愛犬が甘えて来ないのではなく、「あなたが甘えてきて欲しい時に甘えてきてくれない」、ということに尽きるわけなのです。
したがって、口から出る言葉は、思わず「愛犬が甘えてこない」という愚痴になっているわけです。
つまり愛犬が甘えないのではなく、だんだんと甘えられなくなってきているわけです。
これは、愛犬が甘えてきた時についつい忙しくて邪険に扱うからです。
ひょっとすれば、「うるさい」何て怒鳴ってしまったこともあるかもしれませんね。
ママには悪気はなくてもこのようなケースが続けば、愛犬はだんだんと飼い主の顔色をうかがうようになり、その結果甘えて来なくなってしまいます。
一方旦那さんは、会社では忙しくても、家ではのんびりできて、意外にワンコが来るたびに構ってあげたりしているものです。
そうすると、うちの子は、パパの方にばかり甘えに行くと、焼餅をやくような結果になってしまうかもしれませんね。
そのような悲しい結果を引き起こさないためにも、忙しい時でもワンちゃんが、まとわりついてきた時には、例え30秒程度でも良いので、邪気に追い返さずに、声変えかけをしてしっかり体を撫でて構ってあげましょう。
そしてあなたが時間が空いた時には、愛犬とコミュニケーションを図り、思いっきり遊んであげるようにしましょう。
このように、愛犬を構ってあげていれば、自然と愛犬からどんどん甘えてくるようになってくるはずです。
最近は、犬を飼う理由の一つに癒やしを求めている方も多いといいます。
でも意外に、「癒やし」を求めて犬を飼う人たちには、忙しくて自分の心に余裕が持てないケースが多いものなのです。
自分の心に余裕がないからこそ、反対に愛犬に「癒やし」を求めているのです。
ところが本来、犬を飼うには時間的にも、自分の心にも余裕が必要とされるのです。
でもその余裕がなく、「癒やし」を求めてワンちゃんを飼っているのに、その実留守番ばかりさせていたり、忙しくて犬が甘えてきても構ってあげられないことが多いものです。
しかしそのような我慢状態を続けていれば、だんだんワンちゃんも上手く甘えられなくなってしまいます。
いくら忙しくても5分や10分程度なら、いくらでも構ってあげる調整がつくはずです。
愛犬の甘えたいサインを見逃さないように注意して、忙しさの中でも愛犬のために甘えられる時間を少しでも作ってあげることが、飼い主さんの役割といえます。
パソコンを叩いているならば、小型犬であれば、少しの時間ならば膝に抱えながら行ってもいいのじゃないでしょうか。
これで大分効果が得られると思いますね。
普通のワンコの状態であれば、愛犬は堂々と飼い主さんに甘えてくるものです。
なかにはじっと飼い主さんを見つめているような子もいるでしょうが、そのようなワンコの甘えサインを見逃さないようにしてあげてください。
飼い主さんが、愛情を持って愛犬を構っていてあげれば、甘えてこないワンちゃんなんて、絶対にいないと認識してください。
もしも愛犬が甘えてこないならば、間違いなく飼い主サイドに問題ありと考えましょう。
愛犬に甘えることを我慢させてはいけませんよ。
愛犬が自由に甘えることが可能なのは、飼い主さんしかいないと心に刻んでください。
間違ってもあなたは、愛犬が自由に甘えられないような飼い主にならないようにしてくださいね。