私は温泉とか好きで、浴槽に浸かってゆっくりリラックスして和むのが好みです。
しかし夏場の暑い時期には、シャワーで済ませてしまうこともしばしばあります。
ワンちゃんの場合、風呂嫌いで大暴れするような子も結構いるようです。
しかし犬は猫と違って、本来水をさほど苦手としません。
だから、お風呂に気持ちよさそうに入る子もいます。
やはり最初のお風呂の時の印象が大切だと思いますね。
初めて入ったお風呂で怖い嫌な体験をさせてしまえば、それがトラウマとなり風呂嫌いになってしまう可能性が高いように感じます。
また、あなたの愛犬は、シャワーとお風呂どっち派ですか?
今回は、ワンちゃんがお風呂好きや、反対にお風呂嫌いになる原因や、シャワーとお風呂のそれぞれのメリット・デメリットについて紹介します。
犬の皮膚は、人間の1/5の薄さと言われるくらいとても敏感です。
そのためシャンプーを頻繁にしてしまうと、脂分が薄れ刺激も加わり返って肌荒れしてしまいます。
したがってお風呂の頻度は、月に1~2度程度が標準となります。
このため決して回数は多くありませんが、当然ですが皮膚病や衛生面の上からも愛犬を定期的にお風呂に入れてあげる必要があるわけです。
この時、素直に喜んでお風呂に入ってくれれば問題ありませんが、多くのワンちゃんが、ブルブルと震えて怖がっています。
中には警戒して吠えたり、暴れるワンちゃんもいます。
なぜこのように、お風呂が好きな犬と嫌いな犬が出来てしまうのでしょうね。
お風呂には犬が苦手と思える要因がたくさんあります。
・お湯が出る音(シャワー)
・水のしぶき
・頭からお湯をかけられる
・お湯の温度が適温でなかった
・シャンプーのニオイが苦手
・ゴシゴシ擦られた
・風呂後のドライヤーの音や熱風
ざあっとあげただけでも、確かに愛犬が風呂嫌いになりそうな要因が目白押しです。
こんな具合にヤバイ要因が並ぶだけに、愛犬をお風呂好きにするのはかなり大変と思えます。
お風呂嫌いになったワンちゃんの多くが上の要因で嫌な思いを体験して、その体験がトラウマとなってしまっているのです。
お風呂場で犬が一番怖いと感じるナンバーワンがシャワーです。
シャワーから水が出る際の音は、思った以上に強烈であり、多くのワンちゃんは初めてシャワーを見た際には恐怖心を抱きます。
また細長いその形状も、得体が知れず恐怖心をあおります。
その見知らぬ形をした怪物から、突然大きな音を発して水が飛び出してくるわけですから、ビックリしてしまうのも当たり前なわけです。
このため、初めて愛犬をお風呂に入れた際にはいきなりシャワーを使わずに、先ずはシャワーを見せてニオイを嗅がせて慣らしてあげる必要があります。
また、シャワーを勢いよく出すのはNGです。
最初は半開程度にとどめて優しく出して、愛犬のお尻側から足元に出して慣らしてあげましょう。
お湯の温度にも要注意です。
お湯の温度が熱すぎるのはもちろん、反対に冷水だってダメです。
最初に適温ではないお湯をかけてしまえば、一遍に恐れを抱かせてしまいますよ。
また、夏場や冬場は特に外気温が影響して、シャワーは時には急に途中から温度変化が生じ、上がったり下がったりするようなケースが生じることもあります。
このため、常にシャワーヘッドに指をかけておき、温度変化に注意を払い、仮に温度変化が生じた場合には素早く対応してコントロールしてあげてください。
また遠くからシャワーを浴びせるようなことはせずに、必ず犬の体にシャワーヘッドを当てて優しい流量で洗い流すのがコツです。
ワンちゃんは臭覚がとても発達しているため、ニオイに敏感です。
したがって、シャンプーの香りが強いと、必ず嫌がってしまいます。
また犬の習性として、自分のニオイをとても大事にするため、自分のニオイが消えてしまうことは絶対ゆるせないNGなのです。
そのため、強烈なニオイを発するシャンプーが体に付くことを嫌がるのです。
このため、人間はつい良い香りのシャンプーを選んでしまいますが、犬用シャンプーは出来る限り無香料のものを選んであげるのがおすすめとなります。
人間の子供でも、お風呂嫌いの一番の原因が頭を洗うことです。
頭からお湯をかけられることは苦手で怖いことであり、実際に目や鼻に入ってしまえば痛みも生じます。
これはワンちゃんにとっても同様であり、言葉が分からないため意味不明で、突然頭上からお湯をかけられてしまえば恐怖に怯えて当然ですね。
このため愛犬にも心の準備をさせる必要があります。
と言っても言葉が理解できないワンちゃんに対し、どのようにして「お湯をかける」ということを理解させるべきか分からない人も多いことでしょう。
でもこれは簡単なことです。
いきなり頭からお湯をかけるなんてバカな真似は決して行わず、尻尾→お尻→下半身→お腹→背中→上半身→胸→首→頭の順番でお湯かけを行ってあげれば、自然と愛犬も心の準備が整っていきます。
ワンちゃんが、お風呂嫌いになる要因の多さが理解できたはずです。
したがって、何の作戦も立てずに安易に愛犬をお風呂に入れれば、わざわざお風呂嫌いにするために入れているのも同様です。
初めて愛犬をお風呂に入れる時が一番重要であり、ここで失敗してしまうとその後なかなかお風呂を好きにするのは難しくなります。
そのためにも、しっかり計画を立てて最初にお風呂に入れることが大切となります。
あせらず最初は、お風呂に慣れさせ、とにかく楽しいと感じさせることが重要です。
なのでオススメの作戦は、最初はまず風呂場で遊んであげて楽しい場所だと思わせることから始めてみましょう。
1回目のお風呂は、単なる水遊びに終わって問題なしです。
お風呂が終わった後では、思いっきり褒めてあげ、おやつをあげたりしましょう。
お風呂が終わった後には楽しいことが待っていると気づかせ、自然とお風呂が楽しい場所だと思えるようにしていきましょう。
これぐらいの作戦をきちんと立てて、計画を実施しなければ、愛犬をお風呂好きにすることは出来ないと認識して実行してみましょう。
あと思った以上に犬が嫌がる原因が、風呂後のドライヤーです。
ドライヤーの音も苦手な上に、熱風も嫌な原因です。
また、ムラなくしっかり乾かさないと、返って膚荒れが起こってしまったりします。
実はドライヤーを苦手とするのはワンちゃんのみならず、乾かし手の飼い主さんも苦手とする声がとても多いです。
時間と手間がかかる上に、なかなかムラなく乾かすのが大変なのです。
ドライヤーでお風呂嫌いとなっている愛犬も多いようです。
あなたの愛犬は、お風呂派・シャワー派どちらですか?
まあワンちゃんがなかなか自分で選ぶことはできないでしょうから、ようは飼い主さんの好み任せかもしれませんね。
それではあなたは、愛犬をシャンプーする時に、果して風呂に浸けてシャンプーをする方法と、単にシャワーだけで済ませる方法とでは、どのようなメリット・デメリットがあるか理解していますか?
ワンちゃんが湯舟に浸かる画像があれば添付する
人間も湯舟に浸かれば疲れが取れて筋肉がほぐれます。
これは犬だって同様であり、浴槽に浸かると体温が温まり、血管が拡張して血行が良くなります。
このため、痛みが和らぐ効果が期待できます。
関節痛などを患っているケースでは、湯船に浸かることはとても効果が期待できます。
お湯に浸かるとリラックス効果が生じます。
これは浮力が働き、お湯に浸かれば体が浮いて体の緊張がほぐれるためです。
犬の場合の適温は、36℃前後のお湯だとされています。
この温度のお湯に犬が浸かることで、副交感神経を刺激して、心身をリラックスさせる働きが生まれます。
お湯に浸かることで、全身に水圧がかかります。
このため自然に内臓が刺激されて腸の動きが促進されます。
その結果、血液やリンパの循環も活発になる効果が生まれます。
人間がお湯に浸かれば、自然に気持ちよく汗をかけるものです。
ところが犬の場合、体に汗腺がないため、人間のように汗をかいて体温調整することが無理です。
したがって、うっかり長湯させれば直ぐに体温が上がり過ぎてしまい注意が必要です。
このため、犬の全身をお湯につけるのは一瞬に留め、浴槽で洗う場合にはお湯の量を減らし、犬の足の半分程度が浸かるぐらいの量が適量であり、これで体温上昇も防げます。
先ほどのような理由から、犬はすぐに体温が上がってしまい、その結果、心拍数も上がりやすく、心臓への負担も大きくなります。
キレイに愛犬を洗ったつもりでも、そう簡単には汚れは完全には落ちません。
お湯に浸かると被毛が浴槽の中で開くため、残った汚れが流れ出て、再度被毛に汚れが再付着してしまう恐れがあります。
愛犬をシャワーで洗うケースでは、怖がらせないように地肌にシャワーヘッドを当てる近さで洗い流します。
これが適度な良い刺激効果を生み、血行が良くなります。
愛犬を浴槽に浸けてシャンプーするよりも、シャワーを使って洗う方が手間いらずで、ずっと短時間でシャンプーが済んでしまいます。
ワンちゃんは体温が上がりやすいので、時間節約は大きな魅力となります。
トリマーさんに犬のシャンプーの仕方のコツを教わったことがありますが、全身を被毛に覆われ、また犬の皮脂汚れは頑固であり、なかなかキレイに汚れが落ちにくいそうです。
プロであるトリマーさんでも、正しい手順に従い何回もシャンプーとゆすぎを繰り返すそうです。
プロの技術を持ってしても、なかなか難関なシャンプーをシャワーで簡単に行う場合、どうしても汚れが完全には落ちにくいと認識しておきましょう。