先日動物病院に行った際にかかりつけの獣医師と話していると、今日は朝から玉ねぎを食べてしまったチワワが来て大変だったとおっしゃっていた。
チワワは超小型犬で体が小さいため、少し食べても影響が大きいそうだ。
食べた量もさほど多くはなく、速攻で飼い主さんが連れてきてくれたので、促吐処置を行い大事にはならなかったそうです。
少し前に友人の愛犬が、薬で固めた油を食べてしまい亡くなるという事故がありました。
愛犬家だけにその落ち込みようは見ていて痛ましく、なかなかかける言葉もみつからないほどでした。
この事件もあり、ワンちゃんの拾い食いに対して考えさせられています。
肉食のワンちゃんにとっては、固めた油は美味しそうなニオイがしたのかもしれないが、体に悪い天敵の玉ねぎなんて食べるものなのでしょうかね?
実際に動物病院に連れてこられるケースが生じているわけだから、食べてしまうことがあるのは事実に違いありません。
我が家には現在、チワワ(メス)のビビとチアプー(オス)モコの2匹がいます。
2匹とも結構食い意地が張っており、私が台所で調理し出せば、必ずと言ってよいほどやってきて、うっかり私が調理中に何か落とさないか虎視眈々と様子をうかがっています。
男料理で結構ちょこちょこ正直落っことすことも多いのです。
人間が作っている物は、体外美味しいとよく知っています。
臭覚の優れた子たちだから、多分よいニオイもしているのでしょうね。
こないだもうっかりウインナーの切れ端を落としたら、まあその反応の早いことにビックリ。
すかさず拾おうとしましたが、とても間に合わずビビに食べられてしまいました。
うちの2匹の子を比較すると、落とした時の反応速度は圧倒的にチワワのビビの方が老犬ですが素早いです。
しかしちょっと珍しいものへの反応は、ビビの方が完全に慎重です。
ニオイを嗅ぎ食べられないと判断すれば見向きもしませんし、食べる場合でも初めてのものなどは、じっくりと何回もニオイを嗅ぎ、口に入れてもまた吐き出したりしながら、何度も大丈夫か確認しながら少しずつ食べる感じです。
一方モコはものが落ちてもゆっくり近づきおっとりした感じですが、ビビが食べられないと判断したようなものでも、ニオイを嗅ぎながらボクには大丈夫と食べてしまうことが多いです。
しかしこのように食い意地が張った2匹ですが、ちゃんとしっかり食べて良いものとダメなものは判断します。
落とした瞬間は、私に取られないように素早くくわえたりしますが、食べられないものはちゃんと気づきペっと吐き出しています。
玉ねぎなんて最大の注意食材であり慎重に対処していますが、うっかり落っことすミスを犯したこともあります。
こっちが大声でダメなんて叫んでいるから、異様な雰囲気も感じとったかも知れませんが、玉ねぎに関しては見向きもしませんでしたね。
先ほどうちのワンちゃんが玉ねぎに見向きもしないと話しましたが、本来犬は自分で食べて良いものと、食べてはいけないものを見抜く力があると思います。
野生時代、自然界には玉ねぎなど食べてはいけないものがいくつも存在していたはずです。
そのようなものをしっかり判断して食べないようにしていたはずなのです。
愛犬を散歩をさせる際に飼い主さんは、拾い食いに注意を払うはずですが、本当に食べて害になるものは食べないはずなのです。
食べ物以外でも、危険なものはたくさんあります。
ゴミ箱あさりをするとよくいいますが、これは食べ物のニオイがついたものをゴミ箱にすてるからです。
サランナップなどのビニール類なんてその典型ですね。
うちのモコは何でも直ぐに噛んで口に入れてしまいます。
ペットボトルのキャップなんか大好物ですが、間違っても飲み込んだりしませんよ。
このようにいろんなモノをどこからか見つけてきて噛んで遊んでいます。
見つけた場合、一応危険なモノでないか判断しますが、どうしても万が一のリスクが気になり取り上げてしまうことが多いですね。
ここで注意すべきと思うのが、このような問題行動(私はまったく自然な行動だと思いますが)を起こしたケースで叱らないことです。
叱る行為はストレスを生じさせるし、ストレスを感じ興奮状態でいる犬は、怒られたり取り上げられないように、かえって人目を避けて隠れて食べるようになってしまいます。
本来であればワンちゃんは、ちゃんと自分で食べて良いものとダメなものの区別がつくはずなのです。
しかし現実問題として、玉ねぎを食べてしまったりして、大事になる事故が後を絶ちません。
はたしてこの原因は何なのでしょうね。
私はズバリ愛犬のストレスが関係していると感じています。
本来の正しい判断が出来ずに玉ねぎなどの危険なものを食べてしまう子は、日常生活においてストレスを生じ、そのため高い興奮状態となっており、冷静な判断が出来ないのだと思います。
このため、本来であれば食べられないものを食べる異食を行う問題行動が生じている愛犬は、ストレスが生じている可能性が高く、根本問題であるストレスをなくしてあげることが一番だと思います。
今回はワンちゃんの拾い食いに対しての思いを述べてみました。